勤務態度が良いと思われる行動12|悪い場合の処分とは?

人材育成

勤務態度とは

「もっと出世をしたい」「上司や同僚と良好な関係を築きたい」と考えているならば、仕事のスキルを養う前に、まずは自分の勤務態度について見なおすことからはじめましょう。

勤務態度とはその字のとおり、仕事中の働きぶりや態度を意味する言葉であり、どんな職場であれ、勤務態度がよければ評価が上がりやすく、逆に悪ければ査定に響きかねません。

勤務態度を良好に保つことは、社会人に欠かせない大前提の常識です。

勤務態度と勤怠の違い

勤務態度とよく混同されがちなものとして、勤怠というものがあります。では、両者はどのように違うのでしょうか。

勤務態度は仕事中の働きぶりを意味するのに対して、勤怠とは出勤・欠勤・遅刻・早退などの勤務状態を表す言葉です。

また、勤務態度の評価は主観的で、評価者によって若干異なるのに対して、出勤状況を意味する勤怠は、事実として勤務状況の記録が残されているため、客観的に把握・評価することができます。

勤務態度が良いと思われる行動12

勤務態度の良し悪しは、上司や同僚といった職場の人間関係に直結するだけではなく、人事査定の評価対象ともなるので、給料にも出世にも影響します。

そのため、より稼いでより出世したいとお考えならば、まずはその勤務態度を良好なものにする必要があると言えるでしょう。

では、具体的にどうしたら上司に勤務態度が良いと評価してもらえるのでしょうか。ここからは、勤務態度が良いと思われる行動を詳しく解説していきます。

1:遅刻や欠勤をしない

勤務態度が良いと思われたいならば、まずは遅刻や欠勤をしないことが大前提となります。

遅刻や欠勤をすると、それがたった一度であっても、厳しい上司からは「自己管理がなっていない」「だらしがないやつだ」とネガティブなイメージを持たれかねません。

社会人として遅刻や欠勤をしないのは当然ですが、当たり前のことを当たり前にやることこそが、勤務態度が良いと思われるための第一歩だと言えるでしょう。

2:仕事の締め切りを守る

どんなに忙しくても、任された仕事は締め切りを厳守するということも、勤務態度が良いと思われるために必須です。

締め切りを守るということはビジネスパーソンとして最も重要なことのひとつであり、これを破ってしまうと「仕事ができない」「ルーズだ」というレッテルを貼られてしまいかねません。

締め切り間際にドタバタと仕事を終わらせるとミスが多く質も低くなるので、余裕をもって早めに仕事を終わらせるようにしましょう。

3:遅れる場合は事前に連絡をする

時間に余裕をもって計画的に仕事を行っていたとしても、想定外の出来事が起こってしまい締め切りにどうしても間に合わないという場合もあることでしょう。

締め切りや約束の時間に間に合わない場合には、必ず事前に連絡をし、遅れる理由を説明して誠意をもって謝罪をしましょう。

その上で、具体的にいつまでに仕事を終わらせることができるのかを冷静に説明し、相手方の理解を得るように努めることが必要です。

4:聞かれたことにはしっかり答える

勤務態度が良いと思われるために、聞かれたことはしっかりと答えるようにしましょう。

相手が自分に何を求めているのかを、質問の要点を理解した上で、長ったらしく話さず、要領をおさえて端的かつ明瞭に説明を行うのがポイントです。

相手をイライラさせないためにも、まずは結論から言う癖をつけるとよいでしょう。最初に結論を述べ、その後にその結論に至った理由を説明すれば、聞かれたことにわかりやすく答えることができます。

5:言われたことはきちんとする

当たり前のことではありますが、勤務態度を良好なものにしたいのであれば、言われたことはきちんとすることが必須でしょう。

指示されたことや一度教えてもらったことは忘れないように逐一メモをしておき、きちんとこなせるようにするのが大切です。

また、何かをするように指示されたならば、たとえまだ時間的に余裕があったとしても先延ばししたりせず、すぐにそれに取り組む姿勢と意欲を見せることも必要でしょう。

6:上司から教えを乞う

どんな上司であれ、仕事熱心で意欲のある部下が素直に教えを乞うてくると、その部下を可愛く感じるものです。

勤務態度が良いと思われたいならば、上司からの指示をただ待つのではなく、自分から積極的に上司に食らいつき、どんよくに教えを乞うていきましょう。

ただし、何でもかんでも闇雲に質問すればいいというわけではありません。質問力を養い、上司に教えてもらいやすいように質問をすることも大切です。

7:熱心に仕事をする

勤務態度の評価を上げたいならば、一番手っ取り早い方法は熱心に仕事に取り組むということです。

職場で一番に出社し、始業時間から就業時間まで常に緊張感をもち、だらけることなく真面目に仕事に取り組みましょう。

また、自分の仕事が早めに終わったならば、上司に手伝えることがないか、他に自分にもできる仕事がないかを尋ねることで、積極的に仕事に取り組んでいることを間接的にアピールするのも効果的です。

8:同僚を大切にする

同僚を大切にするということも、勤務態度が良いと思われるために欠かせない行動でしょう。

上司は、あなたが職場で良好な人間関係を築くことができているか、同僚と上手くやっていけるかどうかをチェックしています。

特に、チームで仕事をする際には同僚との意思疎通が欠かせません。たとえ競争心を抱いているライバルであったとしても、同僚のことは決して邪険にせずに、同じ職場の仲間として大切にすることが必要です。

9:疲れた様子や居眠りなどをしない

勤務態度が良いと評価されるためには、当たり前の話ではありますが、疲れた様子や居眠りは決してしないということも大切です。

連日の激務で疲れていたとしても、いかにもだらしのない様子で仕事を嫌々したり、就業中に居眠りをするのは社会人失格だと言えるでしょう。

疲れている時には眠気覚ましグッズを使ったり、休憩時間に軽く体操をするなどして上手くリフレッシュし、真面目な態度で仕事に臨むことが必要です。

10:反抗的な態度をしない

仕事をしていると、時に理不尽なことを言われたり、悪くもないのに叱責されてしまうこともあるでしょう。そのような時に、反抗的な態度を取るのは上司にとても悪い印象を与えてしまうので、自分が損をしてしまいます。

思わずムカッとしてしまった時でも、怒りの感情は自分の内側に留めて決して表情や態度に出してはいけません。

反抗的な態度を取ると、上司に見限られたり、職場の人間関係が悪化してしまう可能性が大です。

11:正しい言葉遣い

正しい言葉遣いを心がけるということも、勤務態度が良いと思われるために実践したいことのひとつです。

職場では、いわゆる「タメ口」は避け、きちんとした丁寧語・敬語を使うようにしましょう。正しい言葉遣いができていなければ、たとえ仕事面での能力が高かったとしても、「マナーの悪い人」「常識がない人」というレッテルを貼られかねないからです。

また、会話中だけでなくメールでの文体も丁寧に心がけましょう。

12:ほうれんそうをしっかりする

勤務態度の評価をアップしたいならば、上司への報告・連絡・相談、通称「ほうれんそう」をしっかりするということも不可欠でしょう。

「ほうれんそう」は社会人として必須のマナーですが、意外と多くの社会人ができていないため、当たり前のことは当たり前にできるようにすることが肝心です。

自分で勝手に判断せずに、些細なことであっても必ず上司に「ほうれんそう」をするようにすれば、大きなミスを防ぐこともできます。

勤務態度が悪い場合に考えられる処分

以上では、勤務態度が良いと思われる方法について詳しく解説してきました。では、もしも職場で勤務態度が不良であるという判断がなされてしまった場合、どうなるのでしょうか。

ここからは、勤務態度が悪い場合にありうる処分を、レベル別にご紹介していきます。いずれの場合にせよ、処分をくらうと職場での評価がただ下がりになってしまいますので、そうならないように反面教師としてみてください。

注意指導

勤務態度が悪い場合に考えられる処分として、最も軽いレベルのものが「注意指導」です。

注意指導とはその字のとおり、上司からの注意と指導を受ける処分のことで、口頭だけですまされる場合もあれば、書面で注意指導の文書を通達され、反省文や理由書を提出しなければならない場合もあります。

懲戒処分

「懲戒処分」も、勤務態度が悪い場合にありうる処分のひとつです。懲戒処分は注意指導の次に軽い処分ではありますが、一定期間の停職や減給を受けたり、ポジションを降格させられたり、左遷されることもあります。

いずれの場合にせよ、一度懲戒処分を受けるとその職場で出世することはほぼ不可能で、出世コースから外れてしまいます。また、職場にもよりますが、懲戒処分は公表されることが多いので、周囲からも白い目で見られてしまうことでしょう。

退職勧奨

勤務態度が非常に悪い場合には、処分として「退職勧奨」が下されることもあります。退職勧奨とは、職歴を傷つけないために会社側から解雇にはしない代わりに、自分から辞職をするように求める処分のことです。

なお、あくまで辞職を求められるということであって、辞職は強制ではありません。

解雇

何度注意や叱責を受けてもいっこうに勤務態度が改善せず、職場に損害をもたらした場合には、解雇の処分をくらうこともあります。

解雇とは会社を首になるということであり、社員の同意がなくとも強制的に職場から去らせることができる処分です。

たとえば長期の無断欠勤や犯罪行為をしたり、セクハラやパワハラなどの重大な人権侵害を行うなどの行為が、解雇処分の事由としてよく挙げられます。

訴訟

勤務態度が不良で上司や同僚に迷惑をかけただけに留まらず、会社に損害を与えてしまった場合には、訴訟を起こされる場合もあります。

訴訟を起こされて、会社側の訴えが裁判で認められたならば、会社に与えた損害を賠償する義務を負う、そんなことにもなりかねません。

たとえば悪意を持って会社の機密情報を第三者に漏洩したり、会社のお金を不当に使用するなどした場合が、このようなケースに当てはまる可能性があります。

勤務態度を見直して仕事をしよう

今回は勤務態度について特集してきましたが、いかがでしたでしょうか。出世するためにはもちろん仕事を早く的確にこなす能力を磨くことも大切ですが、それと同じくらい、良好な勤務態度を保つことも必要です。

長く勤めているとついだらけてしまいがちですが、今一度自分の勤務態度を見直し、初心に戻って真面目に仕事に取り組みましょう。

タイトルとURLをコピーしました