褒めるって?仕事で部下が成長する褒め方のコツ10個|駄目な褒め方5つ

人材育成

褒めるとは

褒めるというのは、部下などの相手の行動などを良いことだと評価を与えることで、目上の上司から目下の部下に対して行われる行動です。教育における褒めることの効果は見直されてきており、近年では褒めて伸ばすことを目的としていることが多くなっています。

部下の成果を褒めることによって得られる効果

部下の仕事における成果を褒めることによって得られる効果は、部下のモチベーションをアップさせてやる気を引き出し、部下がもつ力を成長させていくことに繋がります。

仕事といえど褒められれば嬉しいもので、不思議とやる気がでてきたり力を尽くして仕事をやろうとします。適切な褒め方をすることで部下を成長させることは、上司であるあなたの評価にも影響を与えてきますので、上手い褒め方を覚えておきましょう。

褒めるって?仕事で部下が成長する褒め方のコツ10個

褒めることで部下がやる気を出すといっても、ただやみくもに褒めるのではなくきちんとコツを押さえた褒め方をした方が効果が大きいです。

どういう風な褒め方がよいのかを紹介しますので、部下を褒めるときの参考になれば幸いです。普段からきちんと部下を褒めているという方も、その褒め方がコツを押さえたものか確認してみましょう。

1:否定語を使わないで褒める

褒めるときは否定を交えず褒めるだけにしましょう。「〇〇はダメだったが△△は良い」というように、否定語を使いながら褒めるのではなくただ「△△は良かったぞ」という褒め方をした方がよいでしょう。

否定語は部下のモチベーションを下げ、やる気を失くさせてしまいます。この褒め方では、仕事で褒められたけど〇〇はダメだったと言われたというマイナスなイメージが残り、せっかく褒めたのに効果が半減する場合があります。

2:相手の名前を入れて褒める

褒める時に「〇〇君、良かったぞ」というように、ただ仕事で成功したことだけでなく名前を入れて褒めるという褒め方をしましょう。

名前を呼ぶ、というのは人に対して親近感を抱かせる行動です。ただ仕事が上手くいったことを良かったぞと褒めるよりも、名前を入れて褒めることでより部下からの好感を得ることができ、褒めることの効果を引き出すことができます。

より褒められた感が増す褒め方として、おすすめします。

3:いいことをしたらすぐに褒める

褒めるときはすぐに、素直な言葉で褒めましょう。どういう風に褒めたらいいかと褒め方を考えて間を置いたりするよりも、すぐに反応して褒めるという褒め方の方が部下もやったことをすぐ褒められた、と嬉しく感じるはずです。

周囲に人がいれば、より効果的な褒め方になります。褒めるときは叱るときとは違い、周囲の目を気にすることなくむしろみんなの前で褒めても問題ありません。大いに部下の仕事を褒めましょう。

4:人そのものを褒める

部下そのものを褒める、ということも気をつけてやりたい褒め方です。「〇〇の使い方が上手いね」とか「よく使えているね」といった褒め方ならばともかく、中には部下本人よりも機械などの性能が優れていると受け取られかねないような褒め方をする方もいらっしゃるからです。

うっかり誤解を招きかねないような褒め方はせず、褒めるときは部下そのものを褒めるように気をつけましょう。

5:具体的な行動を褒める

続いては、部下を褒めるときには具体的に褒める、という褒め方です。抽象的に「今回の仕事ではよくやった」というような褒め方をするのではなく、「今回の仕事の〇〇は良かった」というように、具体的な事柄を抜き出して褒める褒め方をしましょう。

6:嘘をついた褒め方をしない

部下のやる気を出すためとはいえ、本当は良くなかったのに良かったと褒めるような褒め方はしない方がよいでしょう。

部下本人が本当は良くない方向に頑張ってしまう可能性がありますし、仕事をしているうちに褒められた内容が事実ではなかったことを知ると逆効果になりかねません。嘘をついてもバレる可能性が高いことから、部下を褒めるときにも嘘はつかずに正直に伝えた方がよいでしょう。

7:仕事の過程も褒める

仕事では結果を出すことも大切ですが、仕事をしている途中の過程で褒めるという褒め方をすることで部下を安心させることができます。

まだ結果がでていなくても、上司に褒められることで部下はその方向性が間違っていないことを確信し、不安をなくして仕事に取り組むことができるようになるでしょう。このとき部下に悩みがあるようなら、相談を受けてアドバイスできるようにしておきましょう。

8:失敗したときも今までの事を褒める

仕事に失敗したとしても、叱るのではなくこれまでの部下の頑張りを褒めることで次へのモチベーションに繋げることができる、という褒め方をします。

仕事で失敗をすると、何も言わなくてもたいてい部下は落ち込んでいます。失敗はしたけれども良い部分を褒めることで、再びモチベーションを取り戻させることができるでしょう。次に成功したときは、過去の失敗から成長したことをきちんと褒めるような褒め方をするのがコツです。

9:仕事のやり方を褒める

自分の仕事のやり方が合っているのか不安に感じている部下は多いので、間違っていないなら仕事のやり方自体も褒めるという褒め方をするとよいでしょう。

上司に褒められれば、部下は自分の仕事のやり方に自信を持つことができます。きちんとした仕事のやり方をしていた場合には、そのことをちゃんと部下に伝えて褒めてやることが大事です。

10:成し遂げた仕事に感謝の気持ちを伝える

部下は仕事で褒められることも嬉しいですが、上司が喜んでくれた場合にも嬉しく感じるものなので仕事が成功したらそのことを褒めつつ、感謝の気持ちを伝える褒め方をすると効果が大きくなります。

上司に喜ばれるために仕事をしている訳ではなくても、感謝されれば嬉しいと感じます。感謝の気持ちを伝えて褒めることで、上司に対してより親近感を持つことに繋がり、のちの仕事にも影響を与えることになるでしょう。

仕事で部下を褒める時の駄目な褒め方5つ

ここまでは部下を成長させるための褒め方について紹介してきましたが、逆にやってはダメな褒め方もありますので解説していきます。この5つにあてはまる褒め方に心当たりがある方は、褒め方を変えてみることをおすすめします。

1:褒めるポイントを間違える

部下が自分の手柄とは考えていないようなことを褒めるなどで褒めるポイントを間違ってしまうと、褒めてもまったく部下には響くことがありません。

褒めても「はあ」とか生返事が返ってくる、釈然としない顔をしていたような場合には褒めるポイントが間違っている可能性が高いです。

褒めて欲しい場所ではなく、関係ないところを褒められても嬉しくないでしょうし、上司がちゃんと見てくれているのかと不安になることもあります。

2:尊敬と感謝の無い褒め方

褒めれば成長するんだろうとばかりに、適当な褒め方をするとそれは部下にも伝わりますのでやめましょう。

気持ちのこもっていない褒め方をしていたり、毎回同じような内容で褒めたりすると部下は上司が自分のことをあまり把握していないんだなと感じてしまいます。褒めたくないなら褒めなくてもいいのに、と感じてしまう場合もあるので適当な褒め方はNGです。

3:褒めるだけで終わる

褒めるだけで終わるというのは、褒めることは褒められたけれどそれから特に何もないというようなケースの褒め方になります。

一度褒めただけで終わることなく、褒めた部分を生かせるような仕事を回したり、以降の仕事であれが上手くいったから次はこれも頼むよ、というように褒められたことが次に生かせるような状況になると部下のモチベーションが上がります。

褒めっぱなしにするよりもより効果があります。

4:心にもないお世辞を言う

心のない褒め方というものは自然と相手にも伝わってしまうので、心にもないことを言うのはやめた方が無難です。

適切な誉め言葉がでてこないなら、素直によくやったとかすごいなとかその程度でも構いません、本心から感じていることを告げた方がよほどしっかり相手に伝わることでしょう。

5:不本意におこなったことを手放しに褒める

部下にとって不本意なこと、本当ならしたくはないことを褒めることは逆効果になる可能性があるので、やめた方がよいでしょう。

例えば残業や休日出勤など、本来ならしたくないことをして褒められてもたいして嬉しくはなく、むしろプレッシャーに感じてしまう場合があります。そのようなときは褒めるのではなく、不本意なことをしてくれたことに対して感謝の気持ちを示した方がよいでしょう。

仕事で部下の褒め方を学んで部下を成長させよう!

褒めて部下を成長させるといっても、なかなか褒め方が難しいという場合もあります。今回の記事ではコツを押さえた褒め方を紹介していますので、ぜひこちらを参考に部下を褒めて、部下と共に自分も成長していきましょう。

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