クリエイティブシンキングとは?
クリエイティブシンキングという言葉を耳にしたことはあるでしょう。クリエイティブシンキングは、「クリエイテイブ」と「シンキング」という英単語が合わさった言葉です。
「クリエイティブ」の意味は、創造性・独創性です。シンキングは、熟考する・考慮です。
枠組みにとらわれない自由な発想と訳されることが多いクリエイティブシンキングとは、何であるかをより理解するために、項目別にみていきます。
クリエイティブシンキングの必要性
様々なタスクを行う時に、クリエイテイブシンキングというスキルがあると、とても便利です。既存の枠内で考えていたようなことでも、クリエイティブシンキングというスキルがあることで、異なったアイデアや思想をえることができます。
自由な発想のおかげで、今まで長いこと同じ方法で仕事をおえていたものが、クリエイティブシンキングで考えたところ、新しい方法を見つけることができ時短につながることもあります。
ロジカルシンキングとの違い
クリエイティブシンキングと似た言葉でロジカルシンキングという言葉を聞いたことがあるでしょう。
ロジカルは、自由に発想するのクリエイティブシンキングとはちがい、は「物事を整理・分析し、考えること」をいいます。つまりあるルールからはずれることがないのがロジカルシンキングになります。
一方、ルールなどにこだわるのではなく、楽しく考えることがクリエイティブシンキングではとても大切になっていきます。。
「拡散思考」と「収束思考」
拡散思考と収束思考と異なる性質をもった思考があります。拡散思考というのは、思いついたアイデアをどんどん広げて行くことです。次々と好きに空想を、アイデアを膨らませて行くことで、よりより方法をみつけだしていきます。
一方、収束思考は、文字通り、まとめていくことになります。一つの物事に対して、解決策を見つけ出します。
クリエイティブシンキングのツール4つ
いきなりクリエイティブシンキングをしようとしても、どのようにおこなっていいのかわからないでしょう。その場合に、4つの方法をためしてみるとクリエイティブシンキングがやりやすくなります。
最初は上手にできなくても大丈夫です。なんどか行うことで、自然となれてくるでしょう。それではクリエイティブシンキングの行い方の方法を4つご紹介します。参考にしてみましょう。
1:ブレインストーミング
数名づつのチーム内で1つのテーマに対し、テーマに対してお互いに意見を出し合う事をブレインストーミングといいます。
今回は、「判断や結論を語らない」・「斬新で自由なアイデアを重視する」・「アイデアの量を重視する」の3つについて解説していきます。
判断や結論を語らない
クリエイティブシンキングを行う方法として最も知られているものに、ブレインストーミングがあります。1941年に考えられたこの方法では、「判断や結論」をあえて出さないという方法がとられます。
相手が何かを考えたついたとしても、それに対して意見をいったりしないのです。この方法は、日本ではブレストと縮めてよばれることもあります。クリエイティブシンキングでは、ブレストを行うことで、アイデアを色々出し合います。
斬新で自由なアイデアを重視する
クリエイティブシンキングでなぜブレストが大事かというと、相手をジャッジしないことにより、「自由なアイデア」を肯定してあげることです。相手のアイデアを否定したり、きめつけないことで、クリエイティブシンキングができます。そのことによって、アイデアを自由に出せるようになります。
アイデアは斬新で自由であることを重視します。それが現実的にできるか、は今の所関係ありません。
アイデアの量を重視する
クリエイティブシンキングのブレストを行っている時に、なにが大事かというと、アイデアの数です。現実的にできるか、どうかは二の次で、どれだけ変わったアイデアをおおくだしきりうことができるか、がブレストの重要なポイントとなります。
どんなアイデアでも、否定せず、尊重、重要視することがルールとなっていますので、どんどんアイデアをだしていきます。アイデアが多いほど大切で、可能性をどんどんひろげていきましょう。
集団で連鎖反応を起こしアイデアを結合する
ブレストの最後が質より量を重要として出し合ったアイデアを、どのように一つの形としてより良いものにするかです。いろんなアイデアのなかから、単体でそのアイデアを選択するのではなく、よりよいものにするためにアイデアの一部をつなげたり、けずったりして一つの形にみんなでもっていきます。
相手の意見を横取りするのではなく、いいところを認めあって、よりよい形に変えていくのが、クリエイティブシンキングでは大切です。
2:SCAMPER
ボブエバールは、クリエイティブな発想のために必要な事柄をチェックリストにしました。そのリストの頭文字をつなげたのがこのスキャンパーです。この方法をためすことによってクリエイティブ・シンキングができるようになります。
チェックリストとなっている7つの質問に答えることで、創造性豊かなアイデアがうまれてきます。先程述べたブレストもこの方法も同じく、アイデアをたくさん出すこと重要です。
3:ルールブレイキング
ルールに則ってというのが通常ですが、クリエイティブ・シンキングでは、一般的なルールに則り、型にはまっていることをよしとしません。つまり今までの通常の概念ではなく、発想の転換、ルールを破ることによって新しい斬新なアイデアを生み出して行く方法です。
4:アフィニティダイヤグラム
この方法は、親和図法などとも呼ばれます。何が問題7日、漠然としている問題を、整理しながら予測していく方法です。図を作りながら、問題解決をしていきます。その際に、似たものを図に表しながら、まとめていきます。このグループ分けをしながら一つの問題を解決していきます。
図を使うことでカオス状態なものを、系統立てて整理できます。また、問題の核がみえるにつれて、新たなアイデアもうまれ解決しやすくなります。
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クリエイティブシンキングに役立つ書籍3選
クリエイティブシンキングは、一長一短でみにつくものではないでしょう。何度も同僚や友人立ちと繰り返し行うことで、だんだんと自由にアイデアを出し合えるようになるものです。
そのための方法として色んな情報をインプットしておくのもよいです。
今回は、クリエイティブシンキングが少しでも早くできるようになるために、おすすめの本を3つご紹介します。
1:クリエイティブ・シンキング—創造的発想力を鍛える20のツールとヒント
物事を収束していこうとするロジカルな考えか方とは、逆に、拡散し、どんどんと新しいアイデアを発想していこうというのがこの本です。本のなかでは、1のひらめきにより、どのように展開していくかを描いています。
著者の松林さんは、ミシガン大学大学院(MBAコース)にてマーケティングなどを学んだかたです。本場のクリエイティブ・シンキングをしっているひとによる実践的な参考書となっています。
発想法が20紹介してあります。もう少しそれぞれ開設を増やしてほしかった。ただ、解説は分かりやすく、各思考法のコーナーごとに、演習問題があり親切でした。でも、発想法自体を20も熟知するのは大変だなと思いました。
2:クリエイティブシンキング入門
実践的な良書としてオススメなのがこちらの本です。日本人が書いたのではなく、世界的に有名なクリエイティブ・シンキングの専門家であるマイケルマハルコによる著作の日本語版です。独創的な思考法を実際にレクチャーしていただけに、内容も濃くわかりやすい良書です。
本のページは300ページいかない程なので、読みやすい厚さです。
表紙がオシャレで書店で平積みされているのを見て、ふと手に取ってみました。私は仕事上でクリエイティブであることを常に要求されているのでこの本はまさに私が探していた本です。前半の第一部はすぐにでも試したい具体的アイディアやエクササイズの数々。そして後半の第二部のクリエイティブシンカーとは?が特に良かったです。まとめは「雨の中で踊れ」。この本は実践的でありながら文体がとても詩的です。クリエイティブであることは人生を楽しむことなんだ、と気付かされました!本書はビジネスパーソン向けではありますが、人生を楽しみたい女子にもオススメ。
3:佐藤可士和のクリエイティブシンキング
2016年に日経から出版された本で、日本人の方が書いた本なのでとてもわかり易い本となっています。翻訳本は、翻訳の雰囲気があわないと読んでいても頭にはいってきませんが、日本人が書いた本なら、伝えたいことも分かりやすく実践しやすくなっています。
ぜひ、実際に手にとって試してみましょう。
参考になる考え方が多数あります。クリエイターに限らずビジネスで活用できる発想法が刺激的で面白かったです。
クリエイティブシンキングはイメージや感性を創造していくために必要なスキル
大学授業や職場でクリエイティブシンキングの体験をしたことがある人もいるでしょう。一度学んで見ると、型にはまった回答探しとは違い、こんな考え方をしてみるのもよかったのか、と驚きの発見もあるでしょう。
なかなか見つけることができなかった解決法も、クリエイティブ・シンキングによってみつかることがあります。ぜひともこれを機会にクリエイティブシンキングを積極的に学んでみましょう。