曼荼羅図とは?
曼荼羅図とは、密教の経典にもとづいて模式的に描かれた図像です。
密教はこの曼荼羅図によって説かれるもので、思想そのものが曼荼羅図に表れています。
古代インドに起源をもつ曼荼羅図は、数百という種類があり、中央アジア・日本・中国・朝鮮半島・東南アジア諸国へ伝わっていきました。正方形や円などの安定した図形が使われていて、美しい彩色と立体的な図法で表現された曼荼羅図は、見る人の心をとらえる魅力的な図柄です。
密教の世界観を表した図
曼荼羅図はインドでは宇宙観が表されていると説かれますが、日本では密教の世界観を表した図として認知されています。
曼荼羅図は幾何学模様で表されています。法則や意味にもとづき、仏像はすべて正面を向いて描かれています。中央の像がもっとも大きく描かれていて、脇に向かうにつれて像が小さくなっているのが特徴です。
きちっとした線と構成で緻密に作られた曼荼羅図は、ゲノム解析と類似しているともいわれています。
曼荼羅図をビジネスに用いたマンダラチャート
曼荼羅図をビジネスに用いたマンダラチャートというものがあります。
マンダラチャートは目標達成シートとも呼ばれていて、株式会社クローバ経営研究所・社長の松村寧雄氏が考案したフレームワークです。
マンダラチャートとは、あたかも目標を達成したように作り上げていくシートです。マンダラチャートをプロ野球の大谷翔平選手が高校1年生のときに作成して夢を達成したことで、特に有名になりました。
マンダラチャートの目的
マンダラチャートの目的は、紙に具体的に夢や達成方法・手順を書き出すことで、目標を実現化するためのシートです。
大谷翔平選手のように、本当に大きな夢を実現した人物も大勢います。マンダラチャートを作成すると、自分がやるべきことやその手段・進むべき方向がはっきりと目に見える形で提示されるため、夢を達成したい人にとってたいへん有効な方法であるといわれています。
曼荼羅図やマンダラチャートの豆知識7つ
曼荼羅図やマンダラチャートの豆知識7つをご紹介していきます。
マンダラチャートは曼荼羅図を元にして考案されたシートです。曼荼羅図のように9×9のマスを作り、中心に自分の達成したい夢や希望、将来の自分の姿などを具体的に書きます。
その周囲に、夢を成し遂げるために必要な要素を8つ書いていきます。そしてその周りに8つの要素を得るために必要な8つの行動目標を書き出します。要素は、重要なものから順に記入します。
1:曼荼羅図は修行の一環
曼荼羅図は修行の一環として、僧侶たちの手によって作製されます。
曼荼羅図はチベットが有名です。色の付いた砂を使い、修行の一環として僧侶たちが曼荼羅図をたいへんな時間を掛けて、祭礼のために作り上げます。祭礼が終わると曼荼羅図は崩されてしまいます。
曼荼羅図は悟りの境地である宇宙観が描かれているため、密教では僧侶たちの修業の一つとされています。
2:曼荼羅図が製作されている国
曼荼羅図が製作されている国は、主に仏教が伝来している場所です。
曼荼羅図は古代インドが発祥です。そこから東に向かって分布していったので、主に中央アジア・日本・中国・朝鮮半島・東南アジア諸国で製作されています。
21世紀に入っても、密教の伝統が残っているチベット・ネパール・日本などでは、今日まで盛んに曼荼羅図が作り続けられています。
3:日本にある曼荼羅図
日本にも曼荼羅図はあります。
日本の曼荼羅図は仏教の世界観が表されているのが大きな特長です。また、日本にある曼荼羅図は密教曼荼羅をが主になっています。密教といえば空海です。
日本には空海がもたらした「金剛界曼荼羅」と「胎蔵曼荼羅」があり、この二つを合わせて「両界曼荼羅」と呼びます。密教とは違う仏教思想を表現した「六道曼荼羅」という日本独自の曼荼羅図も存在しているといわれています。
4:大谷選手のマンダラチャート
前述にもありましたように、大谷翔平選手のマンダラチャートは有名です。
大谷翔平にマンダラチャートを授けた人物は、高校時代の野球部の監督であり、恩師でもある佐々木洋氏です。
佐々木監督が大谷翔平選手に目標達成シートとしてマンダラチャートを書かせた逸話を耳にしたことがある人もいるのではないでしょうか。マンダラチャートのど真ん中にドラフト1位8球団と書き、見事に夢を叶えました。
5:マンダラチャートはビジネスでも活用できる
マンダラチャートをビジネスで活用する場合は、問題解決・事業計画・商品開発・発想整理など、いろいろな目標を設定して使うことができます。
マンダラチャートの中心に達成したい成果を置くと目標設定シートになります。評価したいものをマンダラチャートの中心に置くと、評価チェックリストのシートができあがります。このような要領で、マンダラチャートをビジネスに活用させていきましょう。
6:マンダラチャートで目標設定
マンダラチャートを作製して客観的に冷静に、自分の夢に必要な要素をかき集めていくことが可能です。
普段から夢や達成したいことがあっても、その目標を叶えるために具体的にどうやって計画を立てればいいのかわからない人が大勢います。結局、成し遂げたいことがあっても手順がわからず、あきらめてしまうことがよくあります。
7:マンダラ手帳について
マンダラ手帳はあなたの人生を豊かにしてくれる画期的なツールです。
マンダラ手帳とは、1979年に松村寧雄によって「人生とビジネスを豊かにする」ために開発された手帳のことです。豊富なカラーバリエーションがそろっているおしゃれな手帳でおすすめです。
マンダラ手帳には人生百年計画という便利なマンダラチャートが付いています。マンダラチャートを使用した時間配分が工夫できる、便利なビジネスマン向けの手帳です。
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曼荼羅の種類3つ
曼荼羅の種類は3つあります。
インド発祥の曼荼羅図は、仏教の教えとともに日本へ伝来してきました。そして、我が国独自の文化として発展を遂げました。それでは、3種類の曼荼羅図について詳しく見ていきましょう。
1:砂曼荼羅
砂曼荼羅とはチベット仏教の僧侶たちが1か月ほどかけて作り上げる砂のアートです。
砂曼荼羅は僧侶たちが祈りを込めて仏様に捧げる製作物です。最初は何もないテーブルの上に下絵が描かれます。数人の僧侶たちが金属の筒に入れられた色が付いた砂を、決められた場所へ少しずつ落として立体的な曼荼羅図を作っていきます。
砂曼荼羅を描く行為自体が修行の一環だとされていて、たいへん尊い行いです。砂は崩したあと川へ流されます。
2:立体曼荼羅
立体曼荼羅とは、曼荼羅図を平面ではなく仏像を使って立体的に表した作品です。
日本で有名な立体曼陀羅は、空海の指導により造られた東寺講堂内にあります。曼荼羅図は普通は絵画ですが、より体感できるように表現したものが仏像による立体曼荼羅です。平安前期を代表する木彫の国宝で、曼荼羅図の通りに仏像が配置されています。
立体曼荼羅は「羯磨曼荼羅」とも呼ばれることがあり、独特の世界観を感じることができます。
3:曼荼羅アート
曼荼羅アートは、誰でも描ける美しい作品です。
曼荼羅アートとはセラピー効果もある、楽しんで描き上げることができる自由な雰囲気の曼荼羅図です。曼荼羅アートを描く材料は糸でもパステルでもグラフィックでもかまいません。糸は紙に針を打ってから作製していきます。パステルは粉に砕いてから落としてもきれいに仕上がります。単純にぬりえとして曼荼羅アートに親しむことも可能ですし、点で描き出すこともできます。
曼荼羅図やマンダラチャートを理解しよう!
曼荼羅図やマンダラチャートを理解することで、人間はより豊かで興味深い人生を送ることができます。
曼荼羅図やマンダラチャートは、誰でも簡単に作製することができます。マンダラチャートはビジネスでも利用できることがわかりました。早速、マンダラチャート作成に挑戦してみましょう。曼荼羅図の効果で、思いがけない結果が導き出せる可能性があります。