チームワークとは?
「チームワーク」という言葉は、よく耳にしますが、実際どのようなことを指しているのか、明確に説明するのは案外難しいのではないでしょうか。
言葉で細かく説明するのが難しくても、「チームワーク」という言葉の意味は使う者の間では正しく伝わっています。ここではあえて、「チームワーク」を言葉として定義づけてみましょう。
チームワークの定義
「チーム」とは、共通目標や目的を共に達成する集団を指します。今では仕事の現場でも多く使われていますが、使い始めたのは部活動などのスポーツ活動ではないでしょうか。
「チームワーク」は、「チームに所属するメンバーが、チームの目標達成のために行う共同動作」と定義づけられます。チームワークは、メンバー同士の強みを活かし、弱みを補完することで、チームメンバーの個々の力以上の力を発揮することができます。
チームとグループの違い
チームとグループは、どちらも集団を指す言葉だと理解している人も少なくありません。集団を表している点では同じですが、グループは集団や仲間を意味しています。チームも人の集まりを示していますが、「同じ目標」を持つ集団であるという違いがあります。
同じ趣味を持つ人が集まって活動するのは「グループ」で、「相手に勝つ」とか「何かを一緒に成し遂げる」という目標があれば「チーム」ということになります。
チームワークが必要なスポーツ10コ
仕事のプロジェクトチームでも、「チームワーク」という言葉が使われることが増えていいますが、もっとも「チームワーク」が多用されるのはスポーツの世界でしょう。
チームスポーツでは、チームワークが不可欠です。チームワークが欠けている場合は、勝てない以前にスポーツとしても成り立たなくなります。ここでは、「チームワーク」というものを理解しやすいスポーツを取り上げ、ご紹介します。
チームワークが必要なスポーツ1:サッカー
サッカーというスポーツは、1チームが11人で構成されています。この11人が好き勝手に動くのでは、体力消耗も激しく、効率の悪い試合展開となります。皆がゴールを狙いに行っても、スポーツとして面白い展開にはなりません。
サッカーでは、攻撃防御どちらも「オフサイド」などの駆け引きがあり、チームワークで足並みを揃えることで、相手を出し抜いた素晴らしいプレイを展開することができます。
チームワークが必要なスポーツ2:野球
野球は1チーム9人で構成するスポーツです。サッカーやバスケットボールと異なり、両チームが入り乱れることはありませんが、相手との駆け引きもたくさん発生します。
バッターとピッチャーの駆け引きは、ほぼ1対1といえ、個人の戦いに近いものですが、バッターが打ったあとの走塁や、ボールをキャッチした後の送球では、チームメンバとの阿吽の呼吸ともいえるチームワークが必要になります。
チームワークが必要なスポーツ3:バレーボール
バレーボールは1チーム6人で構成する6人制バレーと、9人で構成する9人制バレーがあります。
バレーボールでは、チームワークが悪いと、コンビネーションプレーが使えず、使える攻撃パターンが極端に少なくなってしまいます。レシーブから攻撃までが、指示ではなく流れとして行えるまで、チームワークを築き上げることが求められます。
チームワークが必要なスポーツ4:バスケットボール
バスケットボールは、ボールカットからシュートまで、1人で行うことも可能です。そのため、チームワークの必要がないスポーツだとする説まであります。
5人で行うスポーツであるバスケットボールは、5人全員が超一流プレイヤーならば、ひとりひとりの力だけで勝利をつかむこともできるでしょう。しかし、力が均衡するチーム同士の場合は、やはりチームワークの良いチームの方がチーム力としては勝ります。
チームワークが必要なスポーツ5:クリケット
クリケットはイギリスで盛んなスポーツで、かつて英国の統治下にあった国々でも盛んにおこなわれています。クリケットは11人で行うスポーツで、世界ではバスケットボール、サッカーに次ぐ、第三位の人気を誇るスポーツです。
チームワークが問われるスポーツでもあり、シンガポールのクリケット協会では、クリケットのおすすめポイントとして、人格形成などのほか、チームワークをあげています。
チームワークが必要なスポーツ6:テニス
テニスはシングルスとダブルスがあります。シングルスは個人プレイですが、ダブルスでは選手2人がチームワークを合わせて戦う必要があります。
シングルスとはいっても、大阪なおみ選手などの一流選手は、「大阪なおみチーム」を構成し、チーム一丸となって戦っていることが知られています。選手自体の実力があまり変わらなくても、チームワークの良し悪しで、選手が伸びることも、伸び悩むこともあります。
チームワークが必要なスポーツ7:ラクビー
日本で一般的に「ラグビー」とだけ言った場合は、15人で行うラグビーを指します。ラグビーには、15人制と13人制と7人制があります。そのほか小学生は10人程度で行うこともあります。
ラグビーといえば「One for all, All for one」という言葉が紹介されますが、「一人はみんなのために、みんなは一つの目的のために」という、まさにチームワークの構築を現した言葉といえます。
チームワークが必要なスポーツ8:ドッジボール
ドッヂボールは、正式には最高11人でフォーメーションを組み戦いますが、小学生が体育の時間や休み時間に行う際は、クラス全員で2チームに分かれて戦ったり、フォーメーションなどを知らなくても楽しめるスポーツです。
正式なスポーツとしてプレイする場合も、遊びのひとつとしてプレイする場合も、1人で逃げ回るのではなく、強い者が弱い者をカバーするなど、チームメイトが連携するチームワークが必要になります。
チームワークが必要なスポーツ9:バドミントン
バドミントンにもシングルスとダブルスがあります。バドミントンのシャトルは、超高速で飛び交うため、見て・考えて・指示する、という時間はありません。お互いが阿吽の呼吸で動けるだけの鍛錬が必要になります。
合間合間での声の掛け合いや、足が止まったときのサポートなど、チームワークが欠かせないスポーツといえます。
チームワークが必要なスポーツ10:ハンドボール
ハンドボールは7人で行うスポーツです。1人はゴールキーパーなので、フィールドを走り回るのは6人です。ゴールの形状や場所を除けば、バスケットボールと似ています。
選手個人が優れたプレイヤーならば、チームワークは問題にならないのではないか、ということがハンドボールでも問題になります。しかし、多くの人の体験談を参照すると、チームワークにより強豪校を打ち破った経験のある人も少なくはありません。
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良いチームワークとは?
スポーツを例に考えると、理解しやすいのですが、チームワークの良し悪しは直接結果に影響を与えます。チームワークが良ければ、チームメンバ個々の実力以上の結果を出すことができ、チームワークが悪ければ、チームメンバ個々が作業した場合よりも劣った結果になってしまいます。
スポーツだけでなく、仕事であっても、最高のチームワークで取り組むことができれば、個人の力以上のパフォーマンスを期待できます。
リーダーが各メンバーの力を最大限まで引き出せている
チームにはリーダーが必要です。チームリーダーの力量によって、チームワークは確実に変わります。同じチームメンバーを揃えても、リーダーを変えただけでチームのパフォーマンスは全く違ってきます。
チームワークを向上させられるリーダーは、メンバーの能力や経験をしっかり理解しています。メンバーを理解しているからこそ、力をうまく引き出すことができます。
1人ひとりが自分の役割をきちんと理解している
優れたリーダーがいればチームワークは向上しますが、普通のリーダーしかいない場合でも、チームメンバーが各自、自分の役割を理解していれば、チームワークは良好となるでしょう。
自分の役割を理解していれば、目的に向かってチームワークが崩れることなく、仕事を進められるでしょう。
互いに尊重しサポートし合える関係
チームワークの良いチームとは、チームメンバーがお互いに信頼しあえています。スポーツの場合も仕事の場合も、トラブルや突発的な問題が起きたときに、メンバー同士の行動が読め、お互いにサポートし合うことができます。
情報共有ができている
スポーツの場合でも仕事の場合でも、チームワークを作り上げるためには、チームメンバーの間で情報が共有できていることが大切です。
情報共有がなされなければ、互いの信頼関係も築けません。情報共有のできていないチームでは、複数のメンバーで重複した行動をしてしまったり、無駄な動きが多くなります。
チームワークに必要な5つの要素
チームワークを築くために、チームリーダーにはリーダーとしての資質が必要で、チームメンバーも役割を分担できる能力が必要です。こうした人間の資質だけでチームワークが作られるわけではありません。
単なるグループではなく、チームとして形成されている以上、その先には目標が必要であり、その目標を達成させるためのチーム構成が必要となります。
チームワークに必要な要素1:明確な目標
チームワークを向上させる要素は複数ありますが、その中でももっともわかりやすいのが「共通の目標」です。チームとしてひとつの目標に向かって邁進することで、チームの気持ちがひとつになり、チームワークが作り上げられていきます。
チームワークに必要な要素2:役割の分担
チームワークを向上させるためには、チームメンバーが各自の役割を全うさせることが必要不可欠です。スポーツのチームワークの良いチームでは、各メンバーが与えられたポジションの役割を十二分に発揮し、ほかのポジションの領域のカバーまでできています。
チームワークに必要な要素3:自律
チームワークを向上させるためには、チームメンバーがそれぞれ自律していることが必要です。
リーダーからの指示待ちで、指示があるまで何もできない人間ばかりでは、停滞する時間が長すぎ不効率です。スポーツにおけるチームワークを思い浮かべても、メンバー各自に技術があり、指示がなくても自分がやるべきことを迷わず実行できています。
チームワークに必要な要素4:情報共有
チームワークに情報共有は不可欠です。確実な情報共有の方法を確立したチームは、苦しむことなくチームワークを向上させることができます。難しい手法でなくても構いません。
コミュニケーション力の高いメンバーが1人いるだけでも、情報共有が図れ、チームワークの向上にはかなり貢献できるでしょう。
チームワークに必要な要素5:実行力
チームが進むべき目標があり、目標へ向かっての方法論を検討しても、その方法論を実行することができなければ、いつまでも目標ポイントに到達することはできません。チームが目標へ向かって進んでいくためには実行力が必要です。
目標達成に向けての実行力が発揮されることで、チーム全体の士気もあがり、チームワークもまとまります。
チームワークの大切さを知ろう
仕事におけるチームワークは、良好であればあるほど、仕事の過程・結果に良い影響を及ぼします。
どうすればチームワークを向上させることができるのか、思い悩んだときは、自分にとって身近なチームスポーツを思い浮かべてみましょう。スポーツには「勝利」という明確な目標があり、目標達成に向けてチームワークがどう貢献するかもわかりやすいでしょう。