新入社員研修に求められる要件|基礎実務を習得するための研修5つ

人材育成

新入社員研修

新社会人をむかえ、まず初めの1歩として体験するのが「新入社員研修」でしょう。社会人になりたてだと研修で何をするのか、どんなことを達成すればよいのかわからない人も多いのではないでしょうか。

以下の記事では、まずはじめにどんなことが研修で行われるのか紹介していきます。これから研修を控えている新入社員の人は、ぜひ参考にしてみてください。

ビジネスパーソンとして必要不可欠な事項を教える

新入社員が研修で第1に学ぶべきことといえば、「ビジネスパーソンとしてのあり方」でしょう。人脈作りやマナーなど、社会人になるうえで大切なことです。

研修では、実際に同じ新入社員仲間とのコミュニケーションをとったりすることが重要になります。研修カリキュラムによっては、講義や筆記実習などもあり、より具体的に学ぶことが可能な環境も用意されているため、この機会にしっかり身につけましょう。

ギャップを埋めて早期離職を防ぐ

企業側が、新入社員研修で大事にしていることは「早期に企業に対するギャップを埋める」といったことになります。「いざ働いてみると違った」「こんな仕事だとは思わなかった」といったギャップにより早期離職をする人を防ぐ目的があります。

もちろん、実際に自分に合わないと感じたら離職することも手ではあります。研修で「自分が本当にここで働いていけるのか」を定めるようにしましょう。

新入社員研修の近年の傾向

新入社員のゆとり世代突入から、近年の新入社員研修の傾向として「気づき」を与えるカリキュラムに力を入れていると見られます。対面コミュニケーションを苦手とする新入社員の増加に伴い、グループ行動の指導も多くあります。

受け身の傾向が強い近年の新入社員に「気づき」を与えることで、積極的な行動を促す効果が期待されています。また、その点を克服すれば有能な新入社員になることができるといえるので、がんばりましょう。

新入社員研修に求められる要件

近年、企業側の新入社員研修のあり方にも求められる要件に変化が現れています。義務教育の違いによる世代の変化が大きく影響しているのではないでしょうか。

次の記事では、企業側が意識している現代の新入社員研修の内部事情を紹介します。どのような点で研修の目的が作られているのか、参考にしてみてください。

ゆとり世代に合わせた対応

前述のとおり、やはり「ゆとり世代」というキーワードは大きく力をもっています。企業側は、ゆとり世代の特徴的な「コミュニケーションの苦手化」「受け身の姿勢にある傾向」を受け止め、研修内容に変化をもたらしてきました。

ゆとり世代の典型を打ち破ることが、今後の社会人としての大きな武器になるといえます。いかに、新入社員に「積極性」をもたらすことができるかが、企業側の課題となるといえるのではないでしょうか。

職場全体でのバックアップ体制

職場全体、上司の助言やフォロー体制が「新入社員が今後も働き続けてくれるかどうか」の決め手になりやすくなります。思うように成果が出ない初めのうちのフォローが非常に重要です。

自信をなくして離職、といった自体にならないようにするためにも、職場全体でバックアップする体制が企業側にとって大切な要件になります。新入社員も、そこに対して感謝ができるといいでしょう。

新入社員研修の進め方

では、実際に「新入社員研修の進め方」をみていきましょう。ある程度の進め方を知っていることで、これからくる研修に対する備えもでき、余裕をもって臨むことができるといえます。

一連の流れを説明したあと、項目ごとに解説していくので、ぜひ、参考にしてみてください。初めての新入社員研修も、これで安心でしょう。

新入社員教育の一連の流れ

まずは、新入社員教育の一連の流れをみていきましょう。主な流れとしては、「入社前研修」を行い、ある程度の備えができたあと「入社後研修」で具体的な仕事内容をしります。

そして、実際に支社に派遣されたのち「現場実習」で仕事を経験し、「配属現場のOJT」を知っていくという流れになります。

新入社員教育の一連の流れ:入社前研修

新入社員の教育ひとつめとなる「入社前研修」では、社会人となる準備として必要な「ビジネスマナー」や「文書作成のスキル」、「報連相」について身につけていきます。

社会人になるうえで大事な基礎知識になるスキルばかりのため、しっかりと身につけましょう。疑問に思ったことは、この最初の機会に積極的に消化しているといいでしょう。初めてでわからないのは当たり前です。積極性も表すことができて、印象的にも一石二鳥です。

新入社員教育の一連の流れ:入社後研修

入社式を終え、実際に新入社員となってからの「入社後研修」では、「企業で必要となる基礎スキル」を習得していきます。「自社理解」や「コミュニケーション」、「新入社員としての役割」を学ぶこととなる段階です。

いよいよ新入社員として、企業の一員となるうえで必要不可欠となるスキルなので、しっかりと学んでいきましょう。

新入社員教育の一連の流れ:現場実習

新入社員としての基礎を学んだ後は、実際に自社社員として営業拠点や製造現場などに配属され、「現場実習」を行います。ここでようやく仕事を体験するといえるでしょう。

実際に体験することで、業務や仕事中の雰囲気を肌で感じることができます。本格的に新入社員として企業に貢献する第1歩となる機会のため、積極的に取り組みましょう。

新入社員教育の一連の流れ:配属現場でのOJT

新入社員の最後の仕上げとして「配属現場でのOJT」を学びます。「OJT」とは「on the job training」のことを指す、個別実務教育のことです。

先輩社員やOJTトレーナーの指導のもとで、職場への適応に向け実務に対する自信を付けさせる、といったことが目的になる教育です。わからないことはこの機会に質問していきましょう。新入社員としての自信をつけるために貪欲になることができる機会であるといえます。

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基礎実務を習得するための研修5つ

新入社員として必要な基礎実務を学ぶにあたって、専門の研修がいくつかあります。社会人の門をくぐるのに重要となる要素ばかりの研修です。

以下の記事で紹介していくので、参考にしてみてください。これらをマスターすることで、1歩進んだ新入社員を目指すことができます。大事なスタートダッシュに役立ててみてはいかがでしょうか。

基礎実務を習得するための研修1:ビジネスマナー

新入社員としてだけでなく、社会人として、ビジネスパーソンとして大切になる要素が「ビジネスマナー」です。ビジネスマナーの研修では、基本的な挨拶から礼儀作法、言葉遣いや身だしなみといったビジネスマナーを学びます。

特に、身だしなみは企業によって基準が異なる場合があるため、研修でしっかり抑えておきたい部分であるといえるでしょう。

基礎実務を習得するための研修2:自社理解

2つ目の基礎実務を習得するうえで必要な研修は「自社理解」になります新入社員になるということは、企業の一員になるということです。

この研修では、企業理念や事業内容をはじめ、社内ルールや就業規則、行動規範といった細かいことを学ぶことができます。この機会に、勝手がわからない社内行動をマスターしましょう。

基礎実務を習得するための研修3:基礎実務のスキル

基礎実務の基本となる大きな研修といえば「基礎実務のスキル」を学ぶ研修です。この研修が実務の中でも大きく実習に活かされる重要な研修になります。

メールやビジネス文書の作り方、電話応対のやり方や、プレゼンテーション、情報活用、PCやITツールの使い方に至るまで、実践的に学ぶことができます。

基礎実務を習得するための研修4:自分の役割

新入社員のあり方として大事になってくる、ぜひ習得したい研修が「自分の役割」を学ぶことです。主に仕事の責任に関することを学ぶことができ、企業の中で成長していく基礎となります。

目標設定や自己啓発など、社会人として生きていく有力な知識もここで学ぶことができます。積極的に活用していきましょう。

基礎実務を習得するための研修5:職場の人間関係

新入社員として企業に入り、仕事を長く続けられるかどうかの決め手になるのは「人間関係」ではないでしょうか。この点に不安を感じる新入社員も多いでしょう。

この研修では、職場の仲間とのコミュニケーションのとり方も学ぶことができます。実際にグループ実習やレクリエーションを通して絆を深めることができる機会です。ぜひ参加してみてください。

現場での実習

新入社員になっていちばん楽しみにしていることといえば、「現場での実習」ではないでしょうか。ここでは、研修の担当が人事部門から現場のライン部門に変わるタイミングとなります。

社内の事業について、業務や役割といった観点からより深く理解する段階に入る大事な実習になります。新入社員として気を引き締め直したいタイミングでしょう。以下の記事で、配属現場での実習に関する内容を紹介するので、参考にしてみてください。

配属現場におけるOJT

大きな点といえば、配属現場における「OJT」になります。前述した「個別実務教育」が、この段階からスタートします。指針計画やマニュアルに沿った指導が行われます。

忙しい現場では、うまく計画どおりに進まないこともあるため、マニュアルを見て自分で学んでいくといった場合も予想されます。臨機応変に学んでいきましょう。この機会に、ぜひ実務に対する自信を養っていってください。

配属後のフォローアップ研修

実習現場に配属され、一定期間経ったあとに行われるのが「フォローアップ研修」になります。期間は企業によってさまざまですが、だいたい3ヶ月から半年経った頃といえるのではないでしょうか。

個人面談を通して悩みや研修の感想などのヒアリングを行ったり、フィードバックやアドバイスをもらう機会が設けられます。新入社員が今後の計画をたて、再び実習に励む大切な機会になるといえるでしょう。

新入社員研修プログラムについての理解を深めよう!

新入社員研修について、さまざまな内容を紹介してきましたが、いかがでしたか。新入社員研修のプログラムや、一連の流れについて理解できた人も多いでしょう。不安点が解消されたのではないでしょうか。

新入社員のうちに、このような研修を利用して、積極的にスキルを習得していってください。また、研修を通して職場の仲間や上司とのコミュニケーションをとり、研修や企業自体への理解をさらに深めていきましょう。

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