中小企業のパワハラ対策とは?|起こる前にできる対策7つと解決策3つ

人材育成
  1. パワハラとは?
    1. パワハラが起こる原因
    2. パワハラの種類
    3. パワハラ対策の重要性
  2. 中小企業のパワハラ対策や解決方法とは?
  3. 中小企業がパワハラが起こる前にできる対策7つ
    1. パワハラが起こる前にできる対策1:有数のメッセージ
    2. パワハラが起こる前にできる対策2:労働協約や労使協定などでルールを明確化
    3. パワハラが起こる前にできる対策3:社内アンケートなどで実態を把握する
    4. パワハラが起こる前にできる対策4:教育のための研修
    5. パワハラが起こる前にできる対策5:社内での周知・啓蒙する
    6. パワハラが起こる前にできる対策6:コミュニケーションの活性化で働きやすい職場作り
    7. パワハラが起こる前にできる対策7:会社の方針を徹底する
  4. 中小企業でパワハラが起きた際の解決策3つ
    1. パワハラが起きた際の解決策1:相談窓口の設置
    2. パワハラが起きた際の解決策2:再発防止のための取組
    3. パワハラが起きた際の解決策3:職場環境改善の取組み
    4. あなたの会社に仕事の生産性をあげる「働き方改革」を起こしませんか?
  5. 中小企業のパワハラ対策に役立つ書籍5冊
    1. 中小企業のパワハラ対策に役立つ書籍1:職場のハラスメント−適正な対応と実務
    2. 中小企業のパワハラ対策に役立つ書籍2:それ、パワハラです 何がアウトで、何がセーフか
    3. 中小企業のパワハラ対策に役立つ書籍3:こうして解決する! 職場のパワーハラスメント—指導のつもりがなぜ?パワハラと言われるのか
    4. 中小企業のパワハラ対策に役立つ書籍4:できる人が絶対やらない部下の動かし方
    5. 中小企業のパワハラ対策に役立つ書籍5:おさえておきたい パワハラ裁判例85
  6. 中小企業のパワハラ対策の参考にしよう!

パワハラとは?

パワハラという言葉はどなたでも一度は聞いた事があるでしょう。パワハラとはパワーハラスメントの略であり、仕事上の上司などのような地位が上にある立場の人間から精神的な苦痛を与えられる事をいいます。

中小企業におけるパワハラには、ある程度規模のある集団で起きるいじめも含まれるでしょう。中小企業に限らず、パワハラは社会問題であり、しっかりと対策をしていかなければならない問題ではないでしょうか。

パワハラが起こる原因

中小企業のパワハラ対策を考える前に、パワハラが起こってしまう原因について考えてみましょう。中小企業でパワハラが起きてしまう原因は「ストレス」や「企業の体質」などにあります。

「ストレス」によってパワハラが起きてしまうというのは、経営難や人員不足など業務に関するイライラが原因となって怒鳴ってしまうというモノです。「企業の体質」とは、体育会系の企業にありがちな上下関係が問題とされるでしょう。

パワハラの種類

しっかりとしたパワハラ対策を立てるためにはパワハラの種類についても知っておく必要があるのではないでしょうか。中小企業だけではなく、パワハラの種類には大きくわけると6つのケースが存在します。

パワハラは「身体的攻撃」「精神的攻撃」「人間関係の切り離し」「過大な要求」「過小な要求」「個の侵害」にわけられ、個人によっても受け止め方や価値観が違う事もあるため、社会的な観点から判断する必要があるでしょう。

パワハラ対策の重要性

中小企業のパワハラ対策の重要性は、パワハラによって受けるダメージは被害者だけにとどまらず、職場環境の悪化も考えられるという点においてもわかるでしょう。中小企業でパワハラ問題が起きた時に、そのトラブルに対してだけ解決策を講じたのでは意味がありません。

周囲への影響や企業への影響を考えてみても、パワハラ対策は中小企業全体で取り組んでいかなくてはならない問題であると言えるのではないでしょうか。

中小企業のパワハラ対策や解決方法とは?

中小企業のパワハラ対策や解決方法はさまざまありますが、周囲に対するパワハラ防止のルール作りや周知などが大切なポイントになるでしょう。

企業の役員が現場でのハラスメント防止の指導をおこなったり、パワハラがおこなわれているかどうかの実態を把握する事も必要になります。

相談窓口を設けて相談に乗ったりするなども対策として効果があるでしょう。起きてしまった場合の対策では証拠集めや社外機関へ相談がおすすめです。

中小企業がパワハラが起こる前にできる対策7つ

中小企業がパワハラが起きる前にできる対策を7つご紹介します。

受け止め方や価値観によってパワハラと感じたり感じなかったり、という事が考えられますが、職場環境の悪化や生産性の低下などに繋がる可能性がありますので、すぐにでも中小企業のパワハラ対策ははじめる必要があるのではないでしょうか。

厳しい言葉で注意するにしても、人格を否定するような発言はパワハラにあたりますし、机をたたくなどの暴力も該当します。

パワハラが起こる前にできる対策1:有数のメッセージ

パワハラ問題が起こる前の対策としては、企業の有数である役員がメッセージを発信する事が大切です。役員の直接指導は、パワハラ問題に対して役員が率先して動いているという事をアピールする事になります。

パワハラになりそうな場面や言動を見かけた場合には直接役員が注意をする事で、言われた方も発言の問題点がわかるようになるのではないでしょうか。

パワハラが起こる前にできる対策2:労働協約や労使協定などでルールを明確化

中小企業におけるパワハラ対策として、就労規則などにハラスメント問題に関する規定を設ける事、ルールを明確にする事もポイントのひとつです。

就業規則の中にパワハラに関する禁止規定やパワハラトラブルを起こした際の懲戒規程などを連動させることも効果的ではないでしょうか。就業規則に記載する内容としては「パワーハラスメントの定義」「パワハラ行為の禁止」「懲戒」「相談対応」などが考えられます。

パワハラが起こる前にできる対策3:社内アンケートなどで実態を把握する

パワハラ対策をするためには、まず社内アンケートを実施して社内の現状や実態について把握する必要があります。アンケートは企業内のすべての従業員から匿名性で参加してもらう事が望ましいですが、難しい場合は対象者が偏ったりしないように配慮しておこなってください。

社内アンケートを実施し、パワハラを防止するためのシステム作りをおこないますが、実施後も社内アンケートをおこなって効果があるかどうか検証しましょう。

パワハラが起こる前にできる対策4:教育のための研修

パワハラ対策として、パワハラに関する教育のための研修をおこなう事は大切なポイントといえるのではないでしょうか。パワハラ防止のための研修は一部の社員が受講するのではなく、すべての社員が受けなければ意味がありません。

一度の研修では十分とはいえませんので、定期的に講習会を開くと良いでしょう。研修では具体的な事例を出し、会社のルールも含んだ内容でおこなう必要があります。

パワハラが起こる前にできる対策5:社内での周知・啓蒙する

パワハラが起こる事を防ぐためには、社内でのパワハラに対する対策を周知のものとしていく必要があるでしょう。

企業の方針としてパワハラ問題をどのように捉えているのか、相談窓口などを設けているのかなど、一般社員にとっても企業全体でパワハラ対策に取り組んでいる事を知れば、安心して働く事ができるようになります。

パワハラが起こる前にできる対策6:コミュニケーションの活性化で働きやすい職場作り

パワハラを防止するために、社内のコミュニケーションを活性化させ、人間関係を円滑にしていく事が大切になるでしょう。コミュニケーションがきちんととれている職場の場合、パワハラのトラブルは少なくなります。モチベーションを上げる事で組織も活性化するでしょう。

パワハラが起こる前にできる対策7:会社の方針を徹底する

パワハラ対策として企業の方針を徹底しておこなわなければいけません。パワハラ対策を取り組むという会社の方針を徹底する事は、従業員にとって安心して働ける職場である事を意味します。できるだけストレスを減らす事でクリーンな企業を目指して、生産性のアップや事業効率のアップを目指しましょう

中小企業でパワハラが起きた際の解決策3つ

中小企業でパワハラが起きないようにするためには、事前に対策を考えておく事が大切です。しかし、パワハラが起こってしまった場合はどうすれば良いのでしょうか。実際にパワハラトラブルが起きてしまった際の3つの解決策をご紹介します。

パワハラに関するトラブルを解決するためには、「相談窓口の設置」「再発防止のための取り組み」「職場環境改善の取り組み」がポイントです。

パワハラが起きた際の解決策1:相談窓口の設置

パワハラトラブルが起きてしまった場合、誰でもすぐに相談できるような相談窓口を設けておけば早い段階で対応する事ができるでしょう。相談窓口は「内部窓口」と「外部窓口」の二つを設置する事がオススメです。

「内部窓口」とは管理職にいる社員をパワハラの相談員として対応してもらう事もできますが、カウンセラーなどを配置する事もできます。「外部窓口」はハラスメント対策のコンサルティング会社などです。

パワハラが起きた際の解決策2:再発防止のための取組

パワハラをした社員に対する処分だけではなく、今後同じような事が起きないように再発防止にも取り組んでいかなければなりません。パワハラトラブルの被害者がその後働きやすい環境にあるかどうかを考え、セミナーなどに参加したり職場環境の改善なども考えなければいけないでしょう。

パワハラが起きた際の解決策3:職場環境改善の取組み

職場環境の改善の取り組みは、再発予防には欠かせないポイントのひとつです。パワハラが起きてしまう原因として、職場内のコミュニケーション不足も考えられますし、長時間の労働によるものでもあるでしょう。職場環境を改善し、働きやすい職場づくりをしていきましょう。

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中小企業のパワハラ対策に役立つ書籍5冊

中小企業のパワハラ対策に役立つ書籍は豊富にあり、読むだけでも予防や対策について勉強になりますのでオススメです。中小企業でのパワハラ問題は、中小企業という規模の大きさにも問題がある場合もあるでしょう。

大手企業と違い、役員や上司が一般の従業員と近しい立場であるからこそ起こる問題もあります。しかし近しいからこそ対策も立てられやすいのではないでしょうか。ハラスメントについて書籍を参考にしてみましょう。

中小企業のパワハラ対策に役立つ書籍1:職場のハラスメント−適正な対応と実務

なぜパワハラが違法だとされるのかを裁判事例をもとにして分析した一冊です。

中小企業のパワハラ対策を立てるためには、どのような裁判事例があったのか、職場のパワハラトラブルに対してどう向き合っていくのかを解説しています。ハラスメントとしてトラブルが起きる前の予防や起きてしまった際の対処方法についても知る事ができる一冊です。

中小企業のパワハラ対策に役立つ書籍2:それ、パワハラです 何がアウトで、何がセーフか

タイトルに『それ、パワハラです~何がアウトで、何がセーフか~』とありますが、法的にはパワハラという項目は存在しません。では、何をすれば、どのような法的問題になるのかが裁判例などを使って述べられています。巻末に相談機関一覧が載っているのが有難いです。

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社会問題となっているパワハラにはどのような背景があるのかについて学ぶことができる一冊です。パワハラの定義をもとにした典型的な例を紹介しています。

中小企業におけるパワハラ問題の対策を立てるために、パワハラの実態や法的な視点、具体的な対策を知る事は大切なポイントのひとつだと言えるでしょう。ハラスメント問題をつうじて今後の社会の在り方も考えていく必要があるのではないでしょうか。

中小企業のパワハラ対策に役立つ書籍3:こうして解決する! 職場のパワーハラスメント—指導のつもりがなぜ?パワハラと言われるのか

中小企業などのパワハラ対策に必要な、パワハラかどうかの一般的な判断基準やポイントを知る事ができる書籍です。

パワハラ問題は教育や指導ととらえる事ができないのかどうかの判断が難しい問題でもあります。目安や基準を頭に入れておけば対処方法や対策を立てやすくなるでしょう。パワハラ問題がこじれる前にできる対策や対応を提案している一冊です。

中小企業のパワハラ対策に役立つ書籍4:できる人が絶対やらない部下の動かし方

中小企業のパワハラトラブルになりがちな指導や指示方法に関する悩みを解決してくれる一冊となっています。

人間関係を円滑にするためには、上司として部下への指示の仕方も重要なポイントになってくるでしょう。相手の気持ちや状況を理解する事が気持ちよい指示の仕方や良好な人間関係を築くポイントと言えます。ビジネスシーンでの良い悪いを具体的に学ぶ事ができるでしょう。

中小企業のパワハラ対策に役立つ書籍5:おさえておきたい パワハラ裁判例85

この判例集は,小生がパワハラ防止研修を担当していることもあり,パワハラの成否の法的な限界を探るべく,参考書として購入したものです。内容は,各判例ごとに,「事件の概要」「判決要旨」「解説」という分類がされており,判決要旨の部分は緑色の地色になっています。とてもコンパクトにまとまっており,一気読みも可能ですし,熟読する価値もあります。判例は,厚生労働省のパワハラ6分類を意識しており,検索がしやすい順序建てになっています。パワハラ防止については,国も来年の通常国会において法制化を目指しているところでもあります。著者の君嶋護男氏の素晴らしい経歴に裏づけられた編集と解説は一読に値します。お勧めの一冊です。

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パワハラに関する裁判事例をわかりやすくまとめて解説してくれている一冊です。パワハラは6種類に分類する事ができますが、6種類の分類に対して裁判の事件内容や判決が具体的に書かれており、裁判に対する解説もわかりやすく書かれています。

企業担当者向けの一冊となっておりますので、これからパワハラ対策を考えていこうとしている中小企業の担当者にとってオススメです。

中小企業のパワハラ対策の参考にしよう!

中小企業のパワハラ対策や解決策についてご紹介しましたがいかがでしたでしょうか。中小企業だけではなく、大手企業や個人事務所などでもパワハラ対策は重要な役割を持っています。

パワハラを対策せずに放置している事は、被害を受けた本人だけではなく、周囲の従業員や職場環境の悪化など、企業にとっても悪影響にしかなりません。中小企業の有数の指導やルール作りを徹底するなど、パワハラ対策を前向きに取り組みましょう。

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