職場環境の変化に対するリーダーの将来展望と課題把握
管理職についている人は職場マネジメントのあり方など悩むことはありませんか。働き方改革など、職場環境の変化は時代と共に生まれていきますが、リーダーとしてその環境変化に向きあえているでしょうか。
本記事では職場環境の変化に対応するリーダーに求められる要件10、能力開発施策5つについて紹介していきます。まずはじめに職場環境の変化に対するリーダーの将来展望と課題把握について見ていきましょう。
リーダーの将来展望と課題把握:自己満足により感度が鈍くなる
リーダーの将来展望と課題把握として、自己満足により感度が鈍くなることがあげられます。
自己満足により感度が鈍くなるというのは、自分の現状のリーダー的行動に対して「これで良い」と満足し、周りの環境が変わっても、既に満足している充実感から環境に対して意識が向かないということです。
自己満足により感度が鈍くなると、慢心や傲りが出てくるため、周りの声に耳をかさず新しい考え方を受け入れられない傾向があります。
リーダーの将来展望と課題把握:変わらないほうが楽と考えて易きに流れる
変わらないほうが楽だと考えて易きに流れる部分もリーダーの将来展望と課題の問題にあります。
変わらないほうが楽と考えて易きに流れるとは、環境の変化は理解しているものの、変化に伴うコストに対して否定的な考えを持ち、現状のままでいようと変化に目をつぶってしまうことです。
現状を維持したままでいることのリスクを現実以上に小さくとらえている、という考え方からきている部分でもあるでしょう。
リーダーの将来展望と課題把握:外に目を向ける時間を捻出できない
リーダーの将来展望と課題把握に、外に目を向ける時間を捻出できないという問題があります。これは、環境の変化には気が付いていて、必要性や関心はあるものの、物理的な時間が不足しているため、環境の変化に対して行動が移せないという事態です。
2019年の4月から働き方改革によって、残業についても厳しく見直されたこともあり、仕事の時間が制限されていく傾向があるので時間が足りない管理職の方は多いでしょう。
職場環境の変化に対応するリーダーに求められる要件10
時代は流れていくことから、職場環境の変化はどんな時代でも起こります。組織やチームを牽引するリーダーの必要性もますます強くなっていくでしょう。次は職場環境の変化に対応するリーダーに求められる要件10つについて紹介していきます。
リーダーに求められる要件1:課題設定力・先見性
リーダーに求められる要件1つ目は課題設定力・先見性です。課題設定力とは、何をすべきかを自ら考え出す力です。課題を自分で設定し、適切な課題設定できるかどうかが大切になってきます。また、課題を設定する上で先見性も必要です。
先見性とは先を見通す力で、現状の環境に対して、その後どうなっていくかを見越した上で課題を見つけていく力が重要になります。
リーダーに求められる要件2:変化適応力
リーダーに求められる要件2つ目は、変化適応力です。何事も成長、進歩していくためには変化していくことが必要です。
日々時間とともに環境は変化していきますが、管理職など、リーダー的ポジションに就く人の場合は、環境に対して合わせるだけではなく、環境そのものを自らに合わせて変化させていくことも、ひとつ上の適応力として求められるでしょう。
リーダーに求められる要件3:素直さ・伸びしろ・学習能力
リーダーに求められる要件3つ目は、素直さ・伸びしろ・学習能力が備わっていることです。
経営や事業の目的、目標や課題を設定する経営人材を選ぶ時に、まず必要な要素には素直さです。時代の変化に柔軟に適応していくには自己改革を行える素直さが必要です。自己改革を行える素直さはその人の伸びしろとして目に移ります。
また、時代の動きをとらえるために、他業界などの動きを学ぶ学習能力を持っているかも問われるでしょう。
リーダーに求められる要件4:自己効力感
リーダーに求められる要件4つ目は自己効力感です。自己効力感とは、自分に対する信頼感や有能感のことを指します。例えば、経験がないことに出会ったとき「自分ならばできそうだ」と思える自信です。
過去の自分に対しての自信や自己肯定感とは異なり、初めて出会ったことに対して、恐れない心です。仕事においては、チームでの効力感を醸成する能力も求められるため、リーダーである本人の自己効力感がまずは必要になります。
リーダーに求められる要件5:強みの認識と機会開発力
リーダーに求められる要件5つ目は強みの認識と機会開発力です。近年、AI技術が目覚ましく進化していますが、将来的に、工程管理やスケジュール管理が得意のAIが管理職の座も奪ってしまうケースも出てくる可能性があるでしょう。
AIに対しては、人間にしかできない強みで戦うしかありません。いくつかの分野に精通するなど、成長の機会を自ら開発していく力(機会開発力)で対抗していく必要があるでしょう。
リーダーに求められる要件6:多様性受容力
リーダーに求められる要件6つ目は多様性受容力です。多様性受容力とは、さまざま違いを持った人材がお互いに尊重し合う環境を受け入れる力のことをいいます。
これからの時代に対応していけるリーダーとはいろいろな物事を面白いと思えるかどうかということが大事です。
自分とは違う存在を楽しめるか、違う視点からの意見について受け入れることができるかという部分が、一つの考え方に凝り固まらない意味でも重要になるでしょう。
リーダーに求められる要件7:越境力・領域をつなぐ力
リーダーに求められる要件7つ目は、越境力・領域をつなぐ力です。越境力とは、境界、つまり壁を超えていく力のことを指します。
時代に合った新しい考え方や、新しい時代を生むための切り口は、離れている領域をつなぐことで生み出されることがあり、そのためには、壁を越えていく力は必要です。
領域を越境して新しい価値を創造するプロデューサー機能を持った人物がリーダーとして求められる要素になるでしょう。
リーダーに求められる要件8:共感力
リーダーに求められる要件8つ目は共感力です。共感力とは人の気持ちを汲んで寄り添うことができる力のことをいいます。
正論をいっても人の気持ちは動かないことがありますが、気持ちに寄り添うことで相手の心を動かすことがあります。これが共感力です。
リーダーはチームと共感性を高めて仕事をしていくことが求められます。論理的に説明するだけではなく、情理にも配慮できることがリーダー資質として問われていくでしょう。
リーダーに求められる要件9:機会提供力・環境整備力
リーダーに求められる要件9つ目は、機会提供力・環境整備力です。顧客接点を作っていくには、機会を提供する力が重要です。
これからのリーダーの仕事は基礎知識や技術を教えるだけではなく、メンバーが自発的自律的に動いていけるよう機会を作り、意見交換しやすい環境に整備していく力が必要です。
環境整備は、仕事においてプラスになります。より多角的に問題をとらえることができ、優れたアイディアが出てくるでしょう。
リーダーに求められる要件10:意思決定力・実行力
リーダーに求められる要件10は、意思決定力・実行力です。新しい技術革新などにより過去のビジネスの成功モデルが通じないことも多くなっていますが、ここでリーダーとして重要になってくるのが意志を決定する力、そして実行に移す力です。
意思決定力・実行力は、チームを牽引する能力、リーダーシップにつながります。不確実な状況でも決定する能力は勇気がいることですが、だからこそリーダーに求められる要件になるでしょう。
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職場環境の変化や価値観の多様化に対応するリーダーの能力開発施策5つ
職場環境の変化は、時代の流れだけではなく異動など内部的なものによっても訪れるもので、どんな環境でも対応していけるリーダー的能力は常に意識し磨いておくべきところです。
最後に職場環境の変化や価値観の多様化に対応するリーダーの能力開発施策5つについて紹介していきます。リーダー的要素をしっかりと兼ね備えた存在になることで、職場トラブルの防止や働きやすさの向上につながるのでぜひ参考にしてみてください。
職場環境の変化に対応するリーダーの能力開発施策1:現場の中核としての役割認識・リーダーシップ開発
職場環境の変化に対応するリーダーの能力開発施策1つ目は、現場の中核としての役割認識・リーダーシップ開発です。
現場によって状況には差がありますが、チームに後輩がいないなどリーダーシップをうまく発揮できないという管理職の人は多いです。
中堅社員の役割認識を促し、どのような状況でも、常に組織の内外を俯瞰できる広い視野や、意志力・実行力などを持つよう、リーダーシップ開発を行う必要があるでしょう。
職場環境の変化に対応するリーダーの能力開発施策2:後輩指導・育成力の向上
職場環境の変化に対応するリーダーの能力開発施策2つ目は後輩指導・育成力の向上です。
就職氷河期が続いた2000年代の入社した人材が現在管理職についているところも多いでしょう。この層は、同じ部署に年の近い先輩や後輩が少なかったため、新人時代に指導を受けた経験がなく、後輩の指導経験も少ないケースがあります。
自分の経験がない分、まず育成の基本的な考え方や時代にあった指導方法を考えていく必要があるでしょう。
職場環境の変化に対応するリーダーの能力開発施策3:職場における課題解決力の向上
職場環境の変化に対応するリーダーの能力開発施策3つ目は、職場における課題解決力の向上です。
業務が複雑化するなどし、仕事上の課題が出てくることがありますが、課題に対しての解決を経営層に投げるのではなく、中堅社員層が積極的に問題解決に携わっていくことが求められるようになってきました。
中堅社員のうちに、課題を解決する意識を強く持つことが、リーダー的能力を高めていくことにつながるでしょう。
職場環境の変化に対応するリーダーの能力開発施策4:モチベーションの向上
職場環境の変化に対応するリーダーの能力開発施策4つ目は、モチベーションの向上です。モチベーションが低下してしまうと、仕事へのマンネリ感がつのり、一日を通して業務に対して意欲が損なわれていきます。
現場のモチベーションをあげ、チームの士気を高めることはリーダーとして必要な部分です。節目で目標を掲げるなど、自分自身のモチベーションを高め、常にチームの規範となるような行動を意識していきましょう。
職場環境の変化に対応するリーダーの能力開発施策5:管理職候補者の計画的育成・評価
職場環境の変化に対応するリーダーの能力開発施策5つ目は、管理職候補者の計画的育成・評価です。
リームのリーダーは存在しているものの、No.2的立場の存在がいないという場合、次の時期を見越した人事が難しくなります。
リーダー的ポストが潤沢に用意できる環境は常に意識し、リーダー候補を計画的に育て、適切な評価を行って登用していくことが重要となるでしょう。
職場環境の変化に対応するリーダーのについての理解を深めよう!
職場環境の変化に対応するリーダーに求められる要件10、能力開発施策5つについて紹介しましたがいかがでしたでしょうか。
古い指導方法などは現代の若者には受けいれられないこともあるので、常に時代や環境の変化は常に意識する必要があるでしょう。
時代に取り残されないリーダーであるために、本記事を参考に、職場環境の変化に対応するリーダーのについて理解を深めておきましょう。