ブラザーシスター制度のメリット・デメリット5つ|導入のステップ6つ

人材育成
  1. ブラザーシスター制度とは?
    1. OJT制度との違い
    2. メンター制度との違い
  2. ブラザーシスター制度のメリット5つ
    1. ブラザーシスター制度のメリット1:早期離職の防止につながる
    2. ブラザーシスター制度のメリット2:先輩社員のマネジメントスキル向上につながる
    3. ブラザーシスター制度のメリット3:人間関係を深く構築できる
    4. ブラザーシスター制度のメリット4:実務面のスキルを早期に習得できる
    5. ブラザーシスター制度のメリット5:社内のチームワーク向上につながる
  3. ブラザーシスター制度のデメリット5つ
    1. ブラザーシスター制度のデメリット1:先輩社員への負荷
    2. ブラザーシスター制度のデメリット2:後輩社員間の不公平感
    3. ブラザーシスター制度のデメリット3:信頼関係が構築できないと制度破綻の恐れ
    4. ブラザーシスター制度のデメリット4:先輩社員の指導力不足
    5. ブラザーシスター制度のデメリット5:新入社員の依存
    6. あなたの会社に仕事の生産性をあげる「働き方改革」を起こしませんか?
  4. ブラザーシスター制度の導入ステップ6つ
    1. ブラザーシスター制度の導入ステップ1:導入の目的を決める
    2. ブラザーシスター制度の導入ステップ2:対象者を決める
    3. ブラザーシスター制度の導入ステップ3:制度の詳細の決定
    4. ブラザーシスター制度の導入ステップ4:ブラザーシスター役従業員の決定
    5. ブラザーシスター制度の導入ステップ5:会社全体に周知しておく
    6. ブラザーシスター制度の導入ステップ6:定期的な進捗確認
  5. ブラザーシスター制度は導入のハードルも低くリターンも得やすい

ブラザーシスター制度とは?

ブラザーシスター制度とは、新入社員と年齢の近い先輩社員が指導役となり、新入社員を教育する人材育成方法のことです。

同じ部署で働く先輩社員がブラザー(兄)あるいはシスター(姉)のように、新入社員の面倒を見ながら指導します。

具体的には、仕事に対する心構えや姿勢、仕事に必要な知識やスキルを身に付けるよう指導します。実務面だけではなく、新入社員の仕事への不安や悩みに対するアドバイスも行います。

OJT制度との違い

ブラザーシスター制度とOJT制度の違いには、指導される対象者と指導範囲の2つが上げられます。

ブラザーシスター制度の場合、指導される対象者は新入社員となります。一方、OJT制度の場合、新入社員だけではなく中堅社員や若手社員など全社員が対象になっています。

また、ブラザーシスター制度の指導範囲は業務面からメンタル面にまでおよびます。OJT制度の場合は業務面のみを指導範囲としています。

メンター制度との違い

ブラザーシスター制度とメンター制度は、指導者の所属部署と指導範囲が異なっています。

ブラザーシスター制度の場合、同じ部署の先輩社員が指導します。一方、メンター制度の指導者は、違う部署の先輩社員が担当します。

ブラザーシスター制度は実務面とメンタル面をサポートしますが、メンター制度ではメンタル面のみをサポートします。

メンター制度で指導される対象者は、新入社員だけではなく若手社員など全社員となっています。

ブラザーシスター制度のメリット5つ

では、ブラザーシスター制度のメリットをとは何でしょうか。

そのメリットとは、早期離職防止、先輩社員のマネジメント力向上、深い人間関係構築、実務力の早期習得、チームワークの向上の5つとなります。

それぞれについて詳しくここからご紹介していきます。

ブラザーシスター制度のメリット1:早期離職の防止につながる

ブラザーシスター制度では、新入社員一人ひとりに指導者がつくため、丁寧に教育をすることが可能です。

年齢が近い先輩社員が指導してくれるため、コミュニケーションも取りやすく、新入社員は安心して働くことができます。

コミュニケーション不足を解消することができるため、新入社員の早期離職を防ぐことが可能です。

ブラザーシスター制度のメリット2:先輩社員のマネジメントスキル向上につながる

ブラザーシスター制度を導入することで、指導者である先輩社員のマネジメントスキルの向上が期待できます。

先輩社員は、社会経験の浅い新入社員を育成するために、どのように指導するべきか具体的に考えなければなりません。指導者としての経験を積むことで、先輩社員が将来部下を持ったときに役立つでしょう。

また、新入社員から相談や悩みを受けることで問題解決能力を身に付けることもできます。

ブラザーシスター制度のメリット3:人間関係を深く構築できる

新入社員と先輩社員が密にコミュニケーションを取ることで、深い人間関係を構築することができます。仕事をスムーズに進めるためには、スタッフ同士の良好な人間関係が欠かせません。

ブラザーシスター制度では、密なコミュニケーションを取りながら、先輩社員から指導やアドバイスを受けることができます。そして新入社員と先輩社員が互いに深い人間関係を形成されていきます。

ブラザーシスター制度のメリット4:実務面のスキルを早期に習得できる

ブラザーシスター制度では、実務に関する知識やスキルを早期に習得することができます。

新入社員は実務に関する知識や仕事の流れなど覚えるべきことが多くあります。ブラザーシスター制度では、業務に関する知識やスキルを先輩社員からマンツーマンで指導されるため早期に習得することが可能となります。

また、先輩社員に仕事の疑問や悩みをすぐに相談することができるため、安心して仕事に取り組むこともできるでしょう。

ブラザーシスター制度のメリット5:社内のチームワーク向上につながる

ブラザーシスター制度を通じて、社内全体のチームワーク向上につなげましょう。

ブラザーシスター制度では、新入社員と先輩社員の深い人間関係を構築することができます。同じ部署内に深い人間関係を構築することで、部署全体に良い影響を与えることが可能となります。

部署内だけではなく社内全体に良い影響を与えることで、チームワークの向上にもつながるでしょう。

ブラザーシスター制度のデメリット5つ

ブラザーシスター制度を導入する際、デメリットにも注意が必要です。

ブラザーシスター制度のおもなデメリットは5つあります。5つのデメリットとは、先輩社員への負荷、後輩社員間の不公平感、制度破綻の恐れ、先輩社員の指導力不足、新入社員の依存の以上になります。

事前にデメリットを把握しておくことで、ブラザーシスター制度を効果的に活用しましょう。

ブラザーシスター制度のデメリット1:先輩社員への負荷

ブラザーシスター制度を導入するとき、先輩社員の仕事量が増え過ぎていないかどうか気をつけてください。

指導役である先輩社員は通常の業務に加えて、新入社員をサポートしなければいけません。また、具体的な指導計画を立てるため、自分自身の仕事の時間が削られる可能性もあります。

企業側は、先輩社員の業務量増加に対応したサポート体制を構築する必要があります。

ブラザーシスター制度のデメリット2:後輩社員間の不公平感

ブラザーシスター制度を導入するとき、新入社員が先輩社員に不満を感じていないかどうか気をつけましょう。不満がある新入社員は、他の新入社員をうらやましく感じ、不公平感を抱く可能性があります。

新入社員と先輩社員の年齢が近くても、指導方法や性格的に合わないケースがあります。そのような場合、新入社員は先輩に対して不満を感じる可能性があります。

企業側は両者の性格や行動パターンなどを把握することが大切です。

ブラザーシスター制度のデメリット3:信頼関係が構築できないと制度破綻の恐れ

新入社員と先輩社員の間に信頼関係がなければ、ブラザーシスター制度が上手く機能しない可能性があります。

例えば、新入社員が先輩社員を信頼できず、モチベーションを下げてしまうこと、あるいは、先輩社員が後輩社員に不満を感じ、指導する意欲をなくしてしまう可能性もあります。

企業では、新入社員と先輩社員がお互いを信頼し合えるようサポートしていきましょう。

ブラザーシスター制度のデメリット4:先輩社員の指導力不足

先輩社員の指導力が不足していると、ブラザーシスター制度の効果を発揮することは難しくなります。

指導役の先輩社員は年齢が若いため、ベテラン社員に比べて経験が浅く、知識やスキルも成長途上の可能性があります。そのような場合、新入社員を上手く指導できないこともあるでしょう。

企業側は、先輩社員のスキルを見極め、不足分については適切なサポートをする必要があります。

ブラザーシスター制度のデメリット5:新入社員の依存

ブラザーシスター制度のデメリットに、新入社員が先輩社員に依存することで自立が遅れる点が上げられます。

新入社員が先輩社員に頼り過ぎることで、自分で問題解決しなかったり、自主的に仕事を進めようとしなかったりするケースがあります。結果的に、新入社員の成長や自立が遅れてしまうことにつながります。

企業側と先輩社員は、新入社員が依存体質にならないよう自立心や自主性を育てていきましょう。

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ブラザーシスター制度の導入ステップ6つ

ブラザーシスター制度は、6つのステップに分けて導入してください。6つのステップに分けて導入することで、スムーズに進めることができます。

6つのステップとは、導入目的決定、対象者の決定、制度詳細決定、指導役決定、社内全体通知、進捗確認の以上になります。

6つのステップについて具体的に解説しましょう。

ブラザーシスター制度の導入ステップ1:導入の目的を決める

ブラザーシスター制度を導入するとき、最初に目的を決めてください。

ブラザーシスター制度を何のために導入するのか明確にすることで、何が必要なのか具体的に考えることができます。

例えば、新入社員の早期離職防止を目的とした場合、退職率を効果測定できるようにしておき、いつまでに何%まで下げるのか明確にする必要があります。目的を明確に設定することで、どのような指導方法が必要か考えることができるでしょう。

ブラザーシスター制度の導入ステップ2:対象者を決める

指導される対象者を新入社員とするか、あるいは入社1年以内の社員にするか決めましょう。

企業側は指導対象者を決めるために、各部署にはどのような新入社員が何名ほど在籍しているのか具体的に把握する必要があります。

ブラザーシスター制度の導入ステップ3:制度の詳細の決定

ブラザーシスター制度をどのように導入するのか詳細を決めてください。

詳細とは、ブラザーシスター制度を実施する期間や具体的な指導方法のことです。企業側は、指導役である先輩社員に任せきりにするのではなく、どのような指導をさせるか具体的に計画を立てることが大切です。

また、部署や職種によっては求められるスキルが異なります。そのような違いにも配慮しながら実施期間や指導方法を検討してください。

ブラザーシスター制度の導入ステップ4:ブラザーシスター役従業員の決定

指導役となる先輩社員を誰に任せるのか慎重に検討しましょう。

指導役になる先輩社員は基本的な仕事力だけはなく指導力や適性も求められます。また、
社会経験の浅い新入社員を指導するため、面倒見が良いなど人間性も必要となるでしょう。

指導役の選考方法には、部署内から適任者を推薦してもらったり、立候補者を募ったりするやり方があります。さまざまな選定方法を通じて、目的に合った指導役を選ぶことが大切です。

ブラザーシスター制度の導入ステップ5:会社全体に周知しておく

ブラザーシスター制度を導入するときは社内全体に周知してください。

新入社員と先輩社員だけではなく、社内の全スタッフに周知をすることで周囲からサポートを受ける可能性があります。

例えば、ブラザーシスター制度の導入状況を社内報に紹介することで、スタッフの関心を集めることができます。スタッフの関心が高まることで、ブラザーシスター制度のより高い効果につながるでしょう。

ブラザーシスター制度の導入ステップ6:定期的な進捗確認

ブラザーシスター制度を導入した後は、新入社員がどのようなスキルをどの程度習得できたか定期的に確認してください。

確認方法には、先輩社員との面談やレポートの提出があげられるでしょう。新入社員が習得したスキルの状況、仕事への心構えや姿勢を確認することができます。また、新入社員が人間関係に悩んでいないかどうかも把握しておきましょう。

新入社員が目標を達成できていない場合、対策を考えることも大切です。

ブラザーシスター制度は導入のハードルも低くリターンも得やすい

ブラザーシスター制度のメリットやデメリット、導入方法について解説しました。

ブラザーシスター制度は若手の先輩社員が指導役になるため導入がしやすく、新入社員の不安を和らげるなど早期離職防止に効果的です。また、指導役の先輩社員の成長にもつながるため、会社にとっても大きなメリットがあります。

ブラザーシスター制度の効果を発揮するためにも、メリットとデメリットを理解した上で、適切に導入してください。

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