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2019年06月24日

多能工化のデメリット・メリット5つ|多能工化の注意点3つとは?

世界一の大企業が仕組化した多能工化は今では一般企業にも取り入れられています。本物の多能工化とはどのようなものなのか?実際に進めて行った場合のメリット・デメリットは?ご不明点を分かりやすく解説しています。ぜひご覧になってください。

多能工化のデメリット・メリット5つ|多能工化の注意点3つとは?

多能工化とは?

多能工化とは、マルチスキルを持った多能工により組織の人材を教育・訓練する仕組みのことをいいます。

多能工とは、生産・施工の現場において、1人が一つの職務だけを受け持つ単能工に対し、1人で複数の異なる作業や工程を遂行する技術や、幅広い業務を身に付けた作業者のことを多能工と呼びます。

ここでは。業界が求める多能工化についてのメリット・デメリットについて紹介していきます。

多能工化が求められる業界

多能工化が求められる業界は、製造業などの作業現場が主とされていましたが、現在では多品種少量生産が求められるなか、品種・数量の変動に対応できる柔軟な生産体制を維持するために、作業・生産の現場だけではなく、サービス業などのさまざまな業界で求められています。

複数の業務を受け持つ多能工を開発したのはトヨタ自動車と言われていますが、現在では、流通業やホテル業界でも取り入れるところが多くなっています。

多能工化を行う会社の事例

多能工化の仕組みを考案したのは、トヨタ生産システムを体系化したトヨタ自動車の大野元副社長だといわれています。

トヨタ紡績出身の大野氏は、紡績工場では工員が1人で数十台の織機を操作していたのに、当時の自動車生産の現場では、工員1人が1台の機械しか扱っていないことを課題と考え工作機械の多台持ちを発案しました。

さらに1人が複数の異なる工程を受け持つ多工持ちを指導し、ここから多能工化の概念が生まれました。

多能工化のメリット5つ

多能工化のデメリット・メリット5つ|多能工化の注意点3つとは?
仕事をしていると、時間帯や時期により業務の忙しさが違ったり、部署によっては決まった時期に残業量が異なったり、また繁忙期に欠勤されたりなどすると生産性に響いてきたりすることがあります。

このようなことを対策するために、現在では多くの企業が多能工化となるマルチスキルをもった多能工の育成が求められています。

しかし、多能工化にもメリット・デメリットが存在し注意点もありますので、確認して行きましょう。

多能工化のメリット1:業務負荷が均等になる

多能工化のメリットは、作業負担を平準化できることです。

現在の人員で繁忙期やイレギュラー対応をカバーしなければならないとき、1人の多能工のスキルを持った人がいれば、さまざまな担当業務を行うことができます。

現場の多能工化が進めば、業務の進捗に合わせて必要な人員を適切に配置できるため、仕事量を平準化できます。特定の業務が遅れることを防ぐことができると、残業の発生を抑制するなどのメリットにつながります。

多能工化のメリット2:組織の柔軟化

現代におけるお客様の嗜好は多種にわたり、企業においても品種や数量の変動に柔軟に対応する必要があります。

一定の仕事だけをするのではなく、多種多様な業務を経験することで、お互いの立場がわかるようになったり、責任者が不在の場合の急を急ぐ判断が求められるような場合には、多能工のスキルを持った人材が活躍するでしょう。

突発的な業務に対するデメリットを柔軟な対応でメリットにかえるのが多能工化と言われる由縁です。

多能工化のメリット3:人材の効率的な配置ができる

多能工化のデメリット・メリット5つ|多能工化の注意点3つとは?
製造業や流通業では、突発的な業務依頼や時間帯により業務の忙しさに違いがあります。1人が一つだけの職務にあたる単能工だけでは柔軟な対応ができずに、納期に間に合わなかったりなどの弊害が出てきます。

さまざまな対応ができる多能工がいれば、人材を流動的に動かすことができるため、突発的な依頼にも対応が可能となります。

人材の効率的な配置は、残業などの人件費の抑制につながりコスト削減対策となります。

多能工化のメリット4:業務の可視化(リスク回避)

業務の可視化とは、業務がすべて見える状態となることで、問題点や改善点を見つけやすくなります。

どんな職場にもリスクやデメリットが伴い問題点が存在します。多能工化を取り入れることにより、全ての業務が丸裸となりますので隠れたリスクや問題点の改善につながります。

業務の可視化は、業務手順の整備や業務の合理化につながります。業務の可視化が行われることは多能工化をすすめる上でのメリットとと言えます。

多能工化のメリット5:チームワークが向上する

多能工化のデメリット・メリット5つ|多能工化の注意点3つとは?
多能工化は、お互いをフォローする体制が整うため、普段から自然にチームワークが取れるようになります。

繁忙期や突発的な業務、または欠勤者で出たときに、多能工化が仕組化されていれば問題ありません。マルチスキルをもつた多能工が応援に入れば、業務が平準化され対応が可能となります。

常に声を掛け合っていれば自然とチームワークも良くなり、強固な組織になっていくことは間違いありません。

多能工化のデメリット5つ

多能工化のデメリット・メリット5つ|多能工化の注意点3つとは?
多能工化には多くのメリットはありますが、運用を誤るとデメリットになる可能性があります。

例えば、人材育成が不十分であったり、多能工に頼りすぎてしまい負担をかけすぎるなどのデメリットは予想もしないところで発生します。ここでは多能工化のデメリットや運用上の注意点をご紹介していきます。ぜひご確認してください。

多能工化のデメリット1:育成に時間がかかる

一人の人材を多能工化するまでには、時間がかかるというデメリットがあります。

誰でもそうですが、初めからいくつもの業務を一度にできるということはありえません。複雑な現場であればあるほどOJTなどの教育が必用となります。

一つ一つの経験がスキルアップとなり、少しずつ可視化できるようになると問題点が見えてきます。それまではデメリットかも知れませんが、いずれ業務の効率化に寄与できることになるでしょう。

多能工化のデメリット2:報酬を相応に挙げる必要がある

多能工化のデメリット・メリット5つ|多能工化の注意点3つとは?
多能工化のデメリットとして、能力相応に報酬をあげていく必要があることです。

単能工と比較しても倍以上の労働力がありますので、企業としても能力相応に報いる必要があります。報酬基準が曖昧な企業になってしまうと、やる気・モチベーションの低下につながり、せっかく多能工化として育成しても早期離職されてしまうこともあるでしょう。

優秀な人材が長く定着してもらえれば、デメリットがメリットに変わることにつながります。

多能工化のデメリット3:コミュニケーションが希薄になる

多能工化のデメリットとしてコミュニケーションが希薄になることがあります。これは多種多様な業務を経験すると、お互いの立場が分かったような気になってしまい、コミュニケーションが粗末になってしまうことを指しています。

相手の立場が分からないときは、立場を理解しようとして、さまざまなコミュニケーションを図ろうとしますが、立場を理解してしまうと言葉が少なくなり、事務的な業務になってしまいがちです。

多能工化のデメリット4:モチベーションの低下

多能工化のデメリット・メリット5つ|多能工化の注意点3つとは?
多能工化は本人から見たらデメリットになることもあります。多能工化した社員を会社の都合の良いように使っていたら、本人のモチベーションは低下し、業務上のミスにもつながります。

「彼はなんでもできるから」と無理にシフトに入れられたり、責任感を強く押し付けたりなど、キャパシティーを越えるような使い方をしてはいけません。若手社員から見た先輩や上司がつらい姿を見せていたら将来像が描けなくなります。

多能工化のデメリット5:発言できない

仕事のスキルを向上させ多能工化できるようになってくると、一つ一つの業務が可視化され、さまざまな問題点が見えるようになってきます。

業務の効率化や改善点が見えてくると、多くの意見を持つようになります。その意見を発言できるような環境がない場合は、会社にとっては大変なデメリットになるでしょう。

多能工化した優秀な社員の意見を、安心して発言できる組織の仕組みを作る必要があります。

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多能工化のデメリット・メリット5つ|多能工化の注意点3つとは?
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多能工化の注意点3つ

多能工化のデメリット・メリット5つ|多能工化の注意点3つとは?
多能工化は1人の作業員が複数の工程を担当できるような知識や技術を訓練していくことで身に付いていきます。

徹底的に無駄を省き、生産効率の向上を狙っておりすが、少数精鋭の体制が確立できなかったり、人材育成の遅れから、なかなか理想に近づけなかったりなどデメリットも存在します。

ここからは、多能工化の注意点をご紹介していきます。

多能工化の注意点1:現場統制が必要

多能工化のデメリット・メリット5つ|多能工化の注意点3つとは?
現場を統制することとは、現人員の労働力や作業をこなす能力、緊急度を考慮して人員配置を決めたり作業計画を立てたりすることで、現場を指揮する能力が必用です。

多能工化された社員は、忙しい部署の手助けをしたり突発的な業務依頼に対応したりと幅広いスキルは有していますが、現場を指揮するような統制力となると難しい面が出てくる可能性があります。

多能工化のデメリットとならないよう、OJTなどでの実務経験が大切です。

多能工化の注意点2:適正な評価

多能工化された社員に対する評価は、大きな注意点のひとつになります。多能工化には、一つ一つのステップがあり、そのステップの仕組みそのものにデメリットを感じないように面白くする必要があります。

そのためには一つごとのステップアップごとに昇給などの評価を付けて行くことが大切です。多能工化していくステップアップの仕組みと評価が連動していけば、社員の意欲も湧き定着率もアップすること間違いありません。

多能工化の注意点3:モチベーションの維持

多能工化された社員は、企業においては時間をかけて育成し知識や技術を継承した大切な人材です。長期にわたり勤務してもらうことを期待して育てた将来のリーダー候補です。

しかし、上司との関係が希薄となったり、報酬基準が曖昧だったりすると、モチベーションの低下につながり多能工化に対するデメリット感が強まってきます。

このようなことから、モチベーションの維持には目標管理制度など評価に対する見直しを常に行うことが必要です。

メリットとデメリットを理解したうえで多能工化を進めよう

多能工化のデメリット・メリット5つ|多能工化の注意点3つとは?
多能工化を成功させるには、メリットとデメリットを理解しながら上手に人材育成をして行くことが大切です。

多能工化された社員には、それぞれ価値観が違い報酬制度なのか仕事のやりがいなのか自分のモチベーションを維持する価値観が違っています。

人材育成にはいくつかのデメリットがありますが、それを乗り越えることで会社の大きな財産となることは間違いありません。

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