人事評価は公平性が大切
人事評価には公平性が求められます。
人事評価は社員にとって、昇給や昇格のかかった大きな関心事です。人事評価によってモチベーションも大きく変わるため、社員のモチベーションを上げるためにも評価への公平性は必須となります。
しかしながら、人事評価に関するアンケートを行うと、必ず社員から公平性と納得性への不満が出てくるのが現状です。
人事評価が不公平だと感じている人は多い
人事評価を不公平だと感じている社員は多くいます。
アンケートを行うと、経営者は人事評価に対して社員は満足しているだろうと考える方が半数以上となっていました。
しかし、社員に対して現在勤めている会社の人事評価に満足しているかを問うと、満足していないと答えた方は約7割に達していました。さらに、満足していると答えた方はわずか2%という結果となっています。
人事評価を不公平だと感じる理由4つ
人事評価を不公平だと感じる理由は何でしょうか。
社員の多くが、自分の勤める会社の人事評価を不公平だと感じていることが明らかになっています。ここでは人事評価を不公平だと感じる理由4つをご紹介します。
人事評価を不公平だと感じる理由1:評価基準が不明確
社員の多くが、評価基準が不明確なため不公平だと感じています。
会社は社員に対して人事評価の基準を公開しません。また、そもそも人事評価の基準を明確に定めていないことが通例で、さらに評価基準が社内で浸透していないということが人事評価への不公平感に繋がっています。
自分の評価がどのような理由で下されたのかが分からない以上、評価への不信感につながるのは致し方ないともいえます。
人事評価を不公平だと感じる理由2:評価者によって評価にばらつきがある
社員の多くが、評価者によって評価にばらつきがあるため不公平だと感じています。
上司によって評価のされ方が違ったり、上司の好き嫌いで評価が異なるといった理由から不満が発生しています。しかし人が人を評価する人事評価では、主観を完全に取り除いた評価を下すことが難しいのも事実です。
評価のばらつきをなくすには、研修をしっかりと行い、評価者としてできるだけ公平な評価を下す心構えを意識させることが必要です。
人事評価を不公平だと感じる理由3:評価の説明やフィードバックが不十分
社員の多くが、評価の説明やフィードバックが不十分であるため不公平だと感じています。
フィードバックがなければ、具体的にどういった評価をされたのかわかりません。また、改善すべき点も伝わらず、社員は下された評価に納得することも難しいでしょう。
そのため、本人の成長を促すためにも、本人に良かったところや悪かったところをきちんと伝えるようにしましょう。
人事評価を不公平だと感じる理由4:フォローが適切でない
評価者からのフォローが適切でないため、人事評価を不公平だと感じています。
人事評価による社員のモチベーションの定価をフォローせずに放置すると、評価制度自体にネガティブなイメージを持ってしまう可能性があります。 また、それが会社への不信感に繋がれば、最悪離職という結果に至ることもあります。
人事評価の不満への対処法3つ
人事評価への不満へはどういった対処が必要なのでしょうか。
人事評価への不満はモチベーションの低下だけではなく、離職の原因にもなります。そのため、企業では公平性や納得性が高い評価制度の導入を検討するなどの対策が必要です。
ここでは人事評価の不満への対処法についてご紹介します。
人事評価の不満への対処法1:評価基準を明確化して周知を行う
人事評価への不公平感をなくすために、評価基準を明確化して周知を行いましょう。
人事評価への不満の対策として、まずは社員に人事評価制度への理解を深めてもらうことが大切です。具体的には、会社の人事評価の方針を明示し、評価項目に妥当性を確保し、さらに社員に説明する機会を設けることが必要です。
人事評価の不満への対処法2:評価者と被評価者の信頼感を高める
人事評価への不公平感をなくすために、評価者と被評価者の信頼感を高めましょう。
人事評価に不満を抱く原因の一つに、上司と部下の信頼感の希薄さが上げられます。いくら人事評価制度自体の仕組みに問題がなくても、互いに信頼感ができていないと納得性は薄れるでしょう。
そのため、日頃の業務から評価者と被評価者の間に信頼関係を築いておくことが重要となります。
人事評価の不満への対処法3:フィードバックの際に指導や研修を行う
人事評価への不公平感をなくすために、フィードバックの際に指導や研修を行いましょう。
フィードバックを受けていない人ほど人事評価に不満を抱いている傾向があります。そのため、評価に関するフィードバックと、評価に対する詳しい指導や研修などを行う必要があります。
また、信頼性の獲得のためにも積極的なコミュニケーションを心がけ、仕事ぶりや行動の変化を常に把握できるようにしましょう。
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ES(従業員満足度)と人事評価の関係性
ESとは、社員が自らの職務内容や職場環境に、どの程度満足しているのかを表す指標を指します。
従業員満足度と人事評価には密接な関係があり、さらに従業員満足度が下がると顧客満足度も下がるという関係性があります。
ここではESと人事評価の関係性についてご紹介します。
人事評価の満足度はESに直結する
人事評価制度の満足度を高めることは、従業員満足度の向上に直結します。
人事評価に不満を抱くと、その企業で今後どのような仕事に関わり、どのようなスキルを磨き、どのくらいの部下を持ちたいといったビジョンが語ることができなくなります。そのため、従業員満足度を高めるためにも人事評価は重要な要素となっています。
結果だけのフィードバックは不満や不安を煽る原因になる
人事評価の結果だけをフィードバックすると、不満や不安を煽る原因となります。
社員にとって、勤めている企業での将来の見通しが立たないことはとても不安です。特に、人事評価が結果だけのフィードバックでは、どこが評価され、どこが評価されなかったのかがわからず、かえって不安を煽る結果となるでしょう。
人事評価への不満はモチベーション低下の原因になる
目標を達成できなかった場合や、評価に対して納得できないと、社員のモチベーション定価を招きます。
社員のパフォーマンスの低下は、会社全体のパフォーマンスと業績の低下につながります。本来、モチベーションアップからさまざまな効果を期待できる人事評価ですが、運用次第では逆効果となる可能性もあるといえます。
不公平感を抱かせる人事評価の原因を知り対策をしよう
人事評価を行う場合は、不公平感を抱かせる原因を知り対策を行いましょう。
人事評価は人が人を評価するという性質上、評価する側の主観が入ることは仕方がない面もあります。しかしながら、不透明で好き嫌いに応じた不公平な評価を看過すれば、社員の不満は溜まる一方です。
人事評価を行う側は不公平感を抱かせる原因を理解し、公平な人事評価を行えるように意識することが必要です。