正しいフィードバックの方法7つ|フィードバックのポイントや詳細も解説!

人材育成

フィードバックとは

普段の仕事上にて「フィードバック」という言葉や実際の行動をしている方が多いのではないでしょうか。業務内にて行動を評価し、その結果を当人などに対して伝え返すことを意味します。

フィードバックをすることで、評価される側はモチベーション向上やスキル向上に役立つ方法として知られています。今回は、このフィードバックという方法についてさらに詳しくご紹介していきます。

フィードバックを行う意義

フィードバックを行うことによって、上司や顧客などからの意見や訂正点を伺え、業務の調整や改善に活かします。そのため、適切なフィードバックができるか否以下は、業務担当者が最も気にする点です。

またフィードバックを得られることによって、業務の中で改善点を見出し効果的するヒントを与えられるので、目標達成のための確実な方法として利用されています。

フィードバックの種類

フィードバックは、業務そのものや社内環境を改善するために使われる方法です。

通常は、管理職(管理者)が部下や後輩へのアプローチとして交されている方法ですが、これは内容によってポジティブフィードバックとネガティブフィードバックと呼ばれている2つの方法に分けられます。では各々の方法にはどのような意味があるのでしょうか。

ポジティブフィードバック

評価ができる個所を洗い出して、前向きで適切な言葉を使ってフィードバックをしていく方法により、より成長を促していくのがポジティブフィードバックと呼ばれるやり方です。さらに2種類に分けられます。

一つは、意欲や能力を良い方向へ増幅させるフィードバックで、組織の求める成長像に沿って行われます。もう一つは、望ましい内容へフィードバックする方法で、被評価者が達成感を得て、自己効力を感じさせることが目的です。

ネガティブフィードバック

否定的な意見や評価をあえて与え、ハングリー精神へ刺激を与える方法がネガティブフィードバックです。相手に逆境を与えることで、眠っている可能性を目覚めさせます。どちらかと言えば、貪欲で強い意志を持った人材に適用すると効果があります。

そのため、信頼関係を崩壊してしまう危険性を伴っています。古い概念の方法論で、スポーツの世界の定番でした。しごきやハラスメントの要因でもあります。

正しいフィードバックの方法7つ

フィードバックを行うということは、何らかの課題が浮上し、それについて意見を述べたり、改善したり、新しい切り口を得ることが目的だと想定できます。

効果的なフィードバックを行うためには、正しい手順や方法、そのための心掛けが大切です。ここでは、フィードバックを行う上での正しい方法を7つご紹介します。

正しいフィードバックの方法1:直属の上司が伝える

フィードバックを行う時には、上長と部下という上下関係や師弟関係の間柄である人物が行います。部下の行ったことへ上長が評価してアドバイスをすることが通常の方法です。そのため、フードバックが行えるのはあくまでも直属の上司です。

例えば社長や役員クラスの上司が、新入社員にフィードバックするということはあまりありません。現場との距離がかけ離れている上司では、フィードバックの効果が期待できないからです。

正しいフィードバックの方法2:具体的な行動に準拠する

仮に、あの時のプレゼンが良かったと上司が部下が評価しても、部下としては、何がどう良かったのか理解できないのが実情です。建て前で褒めているとしか思えないからです。

そこで正しいフィードバックをするのなら、さらに突っ込んで具体的なことを話すようにしなくてはなりません。資料が見やすく工夫されていた、論理的な説明が分かりやすい、内容の展開が聴きやすいなど、具体的な個所を明確に指摘し伝えることが大切です。

正しいフィードバックの方法3:プロセスを称える

時代遅れな上司は「結果がすべて」などと豪語することがあります。しかし適切なフィードバックをするのであれば、プロセスを優先にしてものごとを捉え判断する必要があります。あくまでも部下が行った仕事のプロセスを正しく評価することがフィードバックの方法です。

結果にしかこだわらない評価者は、絶対に主観が入っています。それが最も組織を悪化させている要因です。プロセスにしっかりと目を向けて称えるようにします。

正しいフィードバックの方法4:起きた事実を客観的に捉える

フィードバックとは起きたことについて反省点を見出し、次回以降への具体的改善へとつなげるために行います。そこで反省点は客観的な見方をしなくてはなりません。

どの部分が失敗だったのか、あるいは成功だった部分はどこかなどを具体的ポイントとして取り上げ、事実ベースで確認することが重要です。できるだけ客観的にすることによって、そこに関わる人々が公平に利用できるようになります。

正しいフィードバックの方法5:その結果によって生じた影響を確認する

仕事での成果はシビアな部分が多いことは言うまでもありません。反省しようが誰かに何かを伝えようが、その結果、何が起こるのかを客観的な内容で示すのがセオリーです。

「多分」とか「なのだろう」といった根拠のない思い込みや偏見、漠然としたままで意見するのは良くありません。フィードバックをすることで、相手にこれからどのような化学反応が起こるのかを、できるだけ詳しく教えるという姿勢が大切です。

正しいフィードバックの方法6:非日常を持ち込まない

よく部下へのフィードバックの対処として反省会などの機会を設けようとする動きがあります。しかし、それでは特別感が出てしまったり余計なプレッシャーを与えてしまうなど、あまり効果的ではないと言えます。

悪いい方をすれば、ただ単にその相手をターゲットにして吊るし上げている儀式めいた方法だからです。日常的なフィードバックこそが必要です。普段の何気ない会話の中でこそ、励ましたり鼓舞することができるからです。

正しいフィードバックの方法7:具体的な行動を起こさせる

フィードバックとは、あくまでも反省を促しアドバイスするための方法です。なのでそれだけで変わることなどあり得ません。フィードバックが成果を出すために不可欠なのは、そのガイドラインに沿った具体的行動を、実際に当事者が行わなければ意味がないということです。

そのため、事実ベースで伝えて、具体的な改善策を躊躇せず素直に実施すること、この流れを断ってしまわないようにすることが大切です。

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フィードバックがうまくいかないときの対処法

通常の形式で行い着実に実行すれば、フィードバックは効果的なのですが、時折それが予想を裏切る結果になる場合もあります。

考えたフィードバックと程遠く改善が見られないような場合、次に打つ手はどうしたらよいのでしょうか。上手くいかないフィードバックへの対処方法をご紹介します。

相手を冷静にさせる

フィードバックを促すということは、その相手にとっては改善点を指摘されることになります。客観的に受け入れて素直に実行するのであれば効果が期待できますが、どうしても人間は、自分の至らない点を指摘されると感情的になることがあります。

やがて自分の正当性ばかりを主張したくなります。それでは平行線のままです。まず冷静に聞き入れてもらうことを前提にし、自分も決して威圧してはなりません。

事実確認を行う

フィードバックは相手の良いところは評価し褒めることを前提にしながらも、修繕したほうがよい個所については事実としてしっかり伝えることを怠ってはなりません。ネガティヴな部分を隠そうとして誤魔化すとかえって辛くなります。

事実から目をそむけないということをお互いが認識した上で行わなくてはなりません。常に事実ベースで話したり伝えていくことと、それを受け入れてゴールを共有ことを約束し合うようにします。

適切なフィードバックの方法を知ろう

以上、フィードバックの正しい方法やポイントについてご紹介しました。フィードバックは褒めることが重要ですが、決しておだてることではありません。事実確認をしてみたところ改善個所が見つかったとしたら、それを正直に伝え適切な改善策を提案することです。

また、それを受ける部下のほうでも、素直に受け入れ早急に対処する習慣を持たなくては意味がありません。個人的感情やポリシーなど通用しません。成果をどう出すかです。

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