新入社員は個人の特徴に合わせて育成する必要がある
「まったく最近の若者は」というフレーズをよく聞きます。自分とは考え方がまったく違う新入社員を見ていると、そう思う人もいるのでしょう。しかし人の性格はなかなか変えることはできませんので、個人の特徴に合わせて育成することが必要です。
本記事では新入社員の特徴を6つ挙げ、どのように指導すれば能力を伸ばすことがきるのかについてお伝えしていきます。ぜひ参考にしてみてください。
新入社員の特徴を判断するポイント
新入社員の特徴を判断するには、就職試験のときに実施した性格検査を参考にするのもひとつの方法ですが、性格検査は前もって練習することができます。性格検査だけでその人の性格や特徴のすべてを判断することは難しいでしょう。
性格検査だけに頼るのではなく、実際に仕事をする中で特徴を判断していくことが必要です。
新入社員の代表的な特徴6つ
では新入社員には、どのような特徴がみられるのでしょうか。インターネットを自由自在に使いこなし、SNSを使ったコミュニケーションに長けている今どきの新入社員の特徴について考えてみましょう。
新入社員の代表的な特徴1:指示された事以外はやらない
まず、よくみられる特徴の一つに「指示された事以外はやらない」という特徴があります。
2019年の新入社員全体を指して「呼びかけなければ反応しないAIスピーカータイプ」といわれることがあるのをご存知でしょうか。指示された事以外はやらないタイプの新入社員は、AIスピーカーとまではいかないものの、積極性に乏しく目立つ行動をしたがりません。
新入社員の代表的な特徴2:自分で考える力が鍛えられていない
また自分の判断で行動することに慣れていないという特徴もみられます。与えられた仕事をこなす従順さは持ち合わせているものの、自分から仕事を作り出すことができません。
これは今までの生活環境が大きく関係しており、日ごろから自分で考えて行動することがないため、会社でもそのような行動を取ってしまうことが原因です。
新入社員の代表的な特徴3:情報検索に長けている
ITに詳しく情報検索が早いというのも特徴として挙げられます。
子どものころからインターネットに慣れ親しんでおり、SNSを使いこなしているためです。IT関連の資格を持っていない新入社員でも驚くほどコンピューターに詳しく、簡単なプログラムなら組んでしまう人もいます。パソコン操作はお手のものでしょう。
特に情報を探し出すことに長けており、効率よく短時間で必要な情報を見つけだします。
新入社員の代表的な特徴4:何を考えているかわからない
また、自己主張が強くないため「何を考えているのかわからない」というのも特徴です。
今の新入社員は、SNSでのコミュニケーションに慣れており、同じ境遇に置かれた仲間に対しては積極的に会話するものの、自分の知らない人間に対しては自己主張をしたがらない傾向があります。
上司や先輩社員の方々からしてみれば、何を考えているのかが分かりにくいので注意が必要です。
新入社員の代表的な特徴5:貢献する仕事がしたい
意外なことに、「貢献する仕事がしたい」と考えている新入社員もいます。
今の若い世代は悪く言えばハングリー精神に欠けており、目立つことをしたがらないタイプが多いですが、その一方で人の和を重んじる精神も持ち合わせています。何ごとに対しても無気力なのかと思いきや、実は「何か社会の役に立ちたい」と考えている人もいるのが特徴です。
新入社員の代表的な特徴6:「指導」を人格否定されたようにとらえがち
仕事を教えるときの指導で人格を否定されたと考えがちなのも、今の新入社員の特徴といえるでしょう。
今の世代は、叱らないという教育方針のもとに育てられた子どもも多く、叱られることに慣れていないことが原因です。そのため少し注意しただけで人格まで否定されたと勘違いしてしまうこともあります。
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新入社員の指導で大切なポイント5つ
ここからは「新入社員の指導で大切なポイント」をご紹介します。新入社員には驚かされることもあるでしょう。しかし長い目で見た場合、新入社員はいずれは会社を支えてくれる存在になります。今のうちに上手に指導しておきましょう。
新入社員の指導で大切なポイント1:新入社員の声に耳を傾ける
まずは意見を聞いてあげることが大切です。人は自分の話をきちんと聞いてくれる人に心を開きます。また、今の新入社員は自己主張をすることに慣れていませんので、こちらから聞いてあげないと何を考えているのかがわからないという事情もあります。
ささいな会話でも構いませんので日頃から声掛けをしてコミュニケーションを取り、新入社員の声に耳を傾ける習慣を作っておくといいでしょう。
新入社員の指導で大切なポイント2:仕事をさせる時は目的をはっきり伝える
仕事を任せるときは、何のための仕事なのかという「目的」をはっきりと教えてあげるといいでしょう。世代が違えばものの考え方が違うのは当たり前ですので、こちらの意図していることが伝わらないこともあります。
最初にガイドラインとして仕事の目的を伝えておくと、たとえ仕事を間違えたとしても、本来の仕事の目的から大きく外れるような失敗にはならないでしょう。
新入社員の指導で大切なポイント3:作業指示を出す時は詳しい説明をする
こちらが指示を出すのを待っているタイプの新入社員でしたら、仕事を任せるときに細かい指示を出して、詳しく説明してあげるといいでしょう。
このタイプの人は、まじめで主体性が乏しいものの言われたことは忠実に実行しようとしますので、指示を細かく出せばきちんと仕事をこなしてくれるでしょう。
新入社員の指導で大切なポイント4:新入社員に自分の価値観をおしつけない
「そんなの常識でしょ」といった概念を捨てて、自分の価値観をおしつけないことも重要です。
自分とは違って当たり前と割り切り、考えを強要しないようにしましょう。こちらは良かれと思って語っても、悪意に受け止められると「パワハラ」と言われかねません。難しいことですが、遠すぎず近すぎず程よい距離感が大切です。
新入社員の指導で大切なポイント5:「新入社員に失敗はつきもの」と理解する
仕事で失敗しても注意しすぎないようにしましょう。今の新入社員は怒られるということに慣れていないためデリケートです。新入社員に失敗はつきものだと諦めて広い心で接しましょう。
そして注意した後は優しい言葉をかけてフォローし、「あなたの敵ではありませんよ」とアピールしておくことも大切なポイントです。
新入社員の特徴を把握して適切な指導をしよう
社会に貢献したいという人もいれば、ガラス細工のような繊細な心を持った人もいるなど、ひと口に新入社員といってもそれぞれです。日ごろからコミュニケーションを取ることで新入社員の特徴を把握して、個性に合わせた育成プログラムをつくりましょう。