そもそも異動願いとは?
そもそも異動願いとは、今いる部署から別の部署に移動したいと会社に自分でお願いするための書類のことです。キャリアアップという前向きなものもあれば、今の部署が辛いという気持ちから提出する人もいます。
どのような方法で移動願いを出せばよいかは、会社の就業規則などをチェックする必要があるでしょう。さらに、決められた書式がある場合はそのルールに沿って書く必要があります。
異動願いの書式ルール5つ
ここからは、異動願いの書式ルール5つ紹介していきます。異動願いの書式が特に会社ではない様子であれば、参考にしてみると良いでしょう。異動願いの書式ルールを知っておくことで、気持ちが落ち着く場合もあるはずです。
今の状況を打開したいけれどどうしたらいいか分からないと嘆いている人は、異動願いを書く所から始めてみると良いでしょう。実際に提出する前に、本当にそれでいいのか考えることをおすすめします。
異動願いの書式ルール1:用紙左側に提出先の上司や人事部長の氏名を記入
異動願いの書式ルールの1つ目は、用紙左側に提出先の上司や人事部長の氏名を記入することです。上司の場合は個人名がわかる人も多いので、フルネームで間違えないように書いていきましょう。
さらに本社との距離がある部署にいる人は、人事部長のフルネームがよく分からない人もいるでしょう。その場合は、人事部長殿という書き方でもOKなケースもあります。調べても良く分からなかったという場合は、そのように書きましょう。
異動願いの書式ルール2:用紙右側に日付を記入
異動願いの書式ルール2は、用紙右側に日付を記入することです。これは、異動願いを書いた日ではなく、実際に提出した日です。まだいつ提出しようか悩んでいる場合は、直前まで空けて置いた方が無難でしょう。
ただその場合は、出す時には忘れずに書くようにしておくと良いでしょう。忘れてしまいそうだと感じる人は、事前に提出日を決めてから異動願いを書きましょう。
異動願いの書式ルール3:用紙右側に氏名と捺印
異動願いの書式ルール3は、用紙右側に氏名と捺印をするということです。提出日の下辺りに書いておくと良いでしょう。自分の名前は、フルネームで書き捺印することを忘れないようにします。
この場合の捺印は、シャチハタでもかまいませんが仕事印などがある人は、そちらを利用しましょう。もしうまく捺印できなかった場合は、異動願い自体を書き直した方が良いでしょう。
異動願いの書式ルール4:用紙中央に異動願と記入
異動願いの書式ルール4は、用紙中央に異動願と記入することです。異動願いは、パソコンでも手書きでもどちらでも大丈夫です。もし手書きの場合は、綺麗に用紙中央にきているかどうかしっかり確認しておきましょう。
パソコンで書く場合には、用紙中央に書くことはとても簡単です。文字のバランスも大事にしたいと感じる人は、パソコンで書いた方が無難でしょう。
異動願いの書式ルール5:異動したい旨を記入
異動願いの書式ルール5は、異動したい旨を記入するということです。この部分は最も大事になるので、他の書式の部分よりも詳しく紹介していきます。
異動願いを提出したいと考えている人は、色々悩んでいることが多いのでしょう。実際に異動願いの書式のルールに沿って書いていくことで、自分の考えをしっかり整理する効果も期待できます。まずは、自分の想いを書いていきましょう。
異動したい旨の内容1:現在の所属部署
まずは、現在の部署について書いていきましょう。この部分は、異動願いの書式の初めの方に書くことがポイントです。人事部の人が確認した時にどのようなスキルやどのようなプロフィールの人なのか確認しやすいでしょう。
さらに現在の部署がどこなのかを明らかにすることで、その所属部署の現状を人事に伝えたい時にも役立ちます。もし他にも異動願いを出したいと考えている同僚がいる場合は、現状を共に伝えても良いでしょう。
異動したい旨の内容2:現在の所属部署の所属期間
現在の所属部署の所属期間は、異動願いで必ず書いておきたい項目です。書式の書き方としては、○年○月○日~現在に至るというような書き方でもOKでしょう。
現在の所属期間は、正確に書くようにしましょう。そうすれば、スキルや熟練度を人事はチェックしやすいです。熟練度が高い人がなぜ異動願いを出すのかと背景を考えてくれることにも繋がるでしょう。
異動したい旨の内容3:希望する異動先の部署名
次に希望する異動先の部署名を書いていきましょう。移動先の部署名は、正確に書くことをおすすめします。会社の書類などをしっかり確認して、誤字や脱字の無いようにしましょう。
そして、希望する移動先の部署名を調べる際に本当にその部署に異動するということで良いのかどうかをしっかり確認しましょう。もしその部署に同僚がいる場合は、話しを聞いてイメージを付けていきましょう。
異動したい旨の内容4:異動を希望する時期
異動を希望する時期を書いておくことは、異動願いで大事なことです。少し余裕のある時期を書いておいた方が、人事も対応しやすいでしょう。
もし家庭の事情などで早急に異動を希望する場合は、その旨もしっかり人事や上司などに伝えておく必要があります。さらに異動願いもなるべく早めに作成する必要があるでしょう。書式を確認して早急に手続きします。
異動したい旨の内容5:異動を希望する理由
異動を希望する理由は、しっかり書いていきましょう。書式の中でも特に重要視される部分なので、チェックしていきます。異動したい理由を自分で整理することにも繋がります。
異動を希望する理由は、人事が見て納得できるような理由を考えておきましょう。単に仕事がしんどいからと言うことでは、認められないケースもあるでしょう。自分のキャリアアップのために人事異動したいと考えている人は、その旨もしっかり書いておきます。
異動願いを提出する時の注意点5つ
ここからは、異動願いを提出する時の注意点5つについて紹介していきます。異動願いの書式ルールが理解できたひとは、注意点もしっかり頭に入れておきましょう。
書式を正確に書くことも大事ですが、注意点を守ることはさらに重要です。注意点を無視して異動願いを出しても、認められないことが少なくありません。異動願いを叶えたいという人は、しっかり注意点も押さえておくと良いでしょう。
異動願いを提出する時の注意点1:基本は上司に提出
異動願いは、基本的に今所属している部署の上司に提出します。ただしっかり根回ししておかないと、せっかく書式通りに書いたとしても受理されないことも多いでしょう。
何の前触れもなく上司の机に異動願いを置いても、上司は理解できずに認めてくれない可能性もあります。まずは口頭などで相談してからにした方が良いケースも多いです。関係が良好な場合は、相談をしっかりした方が良いでしょう。
異動願いを提出する時の注意点2:定期的な個人面談を利用する
定期的な個人面談を利用して異動願いを提出すれば、スムーズに受理されやすいです。上司と2人きりになれる機会がめったにない人は、書式をしっかりチェックして事前に作っておきましょう。
この方法は、異動したいと考えていても時間に余裕があるときにおすすめです。もし家族の事情や精神的に辛く今すぐ異動したいと考えている人は、定期的な面談を待たずに早めに上司に相談した方が良いでしょう。
異動願いを提出する時の注意点3:上司との折り合いが悪い場合は?
上司と折り合いが悪い場合は、上司よりもさらに上席の上司に提出することをおすすめです。また上司ではなく人事に提出するという方法もありますが、揉めることも覚悟することが大事です。
この場合は、書式がしっかり守られていてもトラブルになってしまう可能性が高いと言えます。人事から直接話を聞かれる機会も予想されるので、上司のパワハラが原因で異動願いを提出したい人は告発するチャンスでもあります。
異動願いを提出する時の注意点4:提出の時期とタイミング
提出の時期とタイミングは、異動したいと考える1ヵ月前には行うようにしておきましょう。おすすめは、あまり繁忙期でない時が良いです。そして、異動希望を聞いてもらえる期間があるときはその時期に提出することも良いでしょう。
ただ家庭の事情などで、どうしても早く異動したいという場合もあるでしょう。その場合には、提出のタイミングを見極めていては遅いケースもあります。なるべく早く提出すると良いでしょう。
異動願いを提出する時の注意点5:思いつめない
思いつめて異動願いを提出することは、おすすめできません。特にしんどいので異動願いを出したいと考えている場合には、注意が必要です。異動できたらラッキーと言うぐらいで提出してみましょう。
さらに、自分の想い通りにいかないことが多いのが社会人生活です。書式を調べて実際に書いてみて、提出した後の上司の面談などを思い起こしてみて上手く行きそうかどうかを事前にシュミレーションしておく事も大事です。
あなたの会社に仕事の生産性をあげる「働き方改革」を起こしませんか?
名刺が多すぎて管理できない…社員が個人で管理していて有効活用ができていない…そんな悩みは「連絡とれるくん」で解決しましょう!まずはこちらからお気軽に資料請求してみてください。
異動願いを出す前にすべきこと8つ
ここからは、異動願いを出す前にすべきこと8つについて紹介していきます。異動願いの書式を確認しながら、事前にすることをチェックしていきましょう。
異動をスムーズに行うためには、根回しが必要です。正確な書式で書かれた異動願いであっても、何の前触れもなく提出されれば、上司も面食らってしまうでしょう。自分の希望を叶えるという強い気持ちがある人は、特に大切にしたい考えです。
異動願いを出す前にすべきこと1:会社の人事制度を確認しておく
会社の人事制度を確認しておくことは、書式の確認をする前にしておきましょう。会社によっては、自己申告制度や社内公募制などを募集しているケースもあります。
それらを利用すれば、わざわざ異動願いの書式を確認して書かなくてもスムーズに希望する部署に入れる可能性もあります。人事に問い合わせたり、実際にその制度を利用して異動できた人に方法などを聞くことがおすすめです。
代表的な人事制度1:自己申告制度
自己申告制度は、会社に自分からどのようなキャリアを形成したいのかを伝える制度です。面接や決まった書式に書くなど手段はさまざまですが、会社に自分の想いを伝える最高の機会になるでしょう。
代表的な人事制度2:社内公募制度
社内公募制度は、社内で特定の仕事をしたい人を募集する制度です。チャレンジしたいと考えていた部署がこの制度を取っていた場合は、利用してみると良いでしょう。上司などに相談しなくてもできる場合もあります。
代表的な人事制度3:社内FA制度
社内FA制度は、自分で人事などに能力や技能を売り込み希望する部署に異動する仕組みです。プロ野球選手のように自分の能力を最大限に生かしてくれる部署に異動することができます。
異動願いを出す前にすべきこと2:異動したい理由が後ろ向きではないか
異動したい理由が後ろ向きではないかを異動願いの書式を書きながら考えることは、とても大事です。とにかく今の仕事が嫌で逃げたいという気持ちでは、異動先でも上手く行かないことが多いでしょう。
もし後ろ向きな考え方で異動したいと考えている人は、まずは仕事に関する考え方を変えるところからスタートしてみましょう。場合によっては、専門機関に行って考え方を聞いてもらうなども試してみましょう。
異動願いを出す前にすべきこと3:今の仕事を疎かにしていないか
今の仕事を疎かにしていないかは、異動願いの書式を書く前にチェックしておきたい項目です。もう自分はこの部署を異動するから関係ないと考えて、今の仕事に手が付いていない人も多いのではないでしょうか。
ただ、そのような考え方であれば社内での評判が悪くなるだけです。いずれ新しい部署にもその悪いニュースが伝わってくる可能性が高いでしょう。まずは、どのような仕事でも前向きに行うことを心掛けましょう。
異動願いを出す前にすべきこと4:異動したいことをほのめかしておく
いきなり異動願いを出されても上司は、面食らってしまい上手く行かないことも多いです。家族の事情がある人は、雑談する際に事前に状況を説明しておくと良いでしょう。
さらにキャリアアップを目指している人は、個人面談の際にいつもその旨を上司に伝えておくと良いでしょう。夢に向かって頑張る人を応援してくれる上司であれば、快く異動させてくれる場合もあります。
異動願いを出す前にすべきこと5:スキルを身に着けて置く
異動願いの書式を確認する前に、スキルを身に着けて置くことはとても大事です。異動先で必要とされるスキルが具体的にあれば、資格試験などにチャレンジしておいても良いでしょう。
もし知り合いに既にその部署で働いている人がいれば、必要なスキルをあらかじめ聞いておく事もおすすめです。
異動願いを出す前にすべきこと6:人脈を築く
異動届の書式を出す前には、社内で人脈作りをしておくことが大事です。人事の人と交流したり、他の部署の人と交流を持つことも良いでしょう。
さらに実際に異動したい部署の雰囲気を掴むためにも、その部署で働いている人とは顔見知りになっておいた方が良いです。
異動願いを出す前にすべきこと7:転職も考える
転職も検討することは、異動願いを提出する前に大事なことです。会社の風土が合わない場合は、部署が変っても上手く行かないでしょう。転職して今の会社から離れた方が、実力を発揮できる場合もあります。
異動願いを出す前にすべきこと8:休職してみる
ネガティブな気持ちで転職したい人は、仕事を休んでみることもおすすめです。本当に自分は何がしたいのかを仕事から離れて考えてみると良いでしょう。休職してみることで、今の仕事の良さにも気が付く可能性が高いです。
正しい知識で異動願いを提出して自分と会社を活性化させよう!
異動願いの書式ルールや注意点を守ることは、異動したいという気持ちが叶う確率を高めてくれます。周りへの根回しや本当に自分がしたいことなどを事前にしっかり確認しておく事が何よりも大事です。希望が叶うように自分でも努力しましょう。