契約期間満了の退職は失業保険は適用されるのか・履歴書の書き方

人事制度

契約期間満了時の履歴書の退職理由

会社都合で更新しない場合

契約期間満了日がきても、引き続き勤務できるように更新する例はあります。会社側としたら優秀な派遣社員や契約社員は、できる限り長く働いてほしいと願うのが本音でしょう。しかし人件費の逼迫が理由で、契約期間満了で契約を打ち切るケースもあります。

そんなときは履歴書には、契約満了で退職にすればいいでしょう。契約満了後に仕事がなくなるケースは、派遣社員や契約社員にはよくあることです。転職先の企業も理解してくれるでしょう。

自己都合で契約期間満了時に離職した場合

契約期間満了時に自己都合で離職した場合も、契約満了のために離職と履歴書には記入した方がいいでしょう。正確には自己都合による契約期間満了時の離職になりますが、転職の不利益になる恐れがあるので記入しない方が賢明でしょう。

派遣社員の契約期間満了時の失業保険

給付制限

契約期間満了で失業したのだから失業保険はすぐに出ると思われますが、一ヶ月間は失業保険は出ません。これは厚生労働省の通達になっています。厚生労働省の見解では一ヶ月もあれば、派遣会社は次の派遣先を紹介することができるということです。

契約期間満了から一ヶ月以内で新しい仕事を紹介できない場合は、会社都合として離職票が送られてきます。会社都合での離職の場合は、失業保険が最短で支給されます。

失業保険の加入期間は最低6ヶ月

派遣社員であっても失業保険は受給できますが、条件があります。1年間の間に11日以上勤務した月が通算で6ヶ月以上なければいけません。派遣会社によっては単発の仕事が多いことを理由に、雇用保険をかけることを怠るケースもありますが、継続して勤務する場合は必ず雇用保険に加入しているのか確かめましょう。

契約期間満了時の退職届は必要なのか

更新なしの契約期間満了であれば、退職届は必要ないでしょう。しかし更新できるのに退職する場合は、退職届を正式に提出した方がいいでしょう。退職理由は「更新の意思なし」でいいでしょう。もちろん他の理由があればそれでもいいですが、会社の悪口だけは言わない方がいいでしょう。

契約期間満了後の更新の通知のタイミング

契約期間満了後でも更新できる場合は、早めの通知をした方が派遣会社も派遣先も助かります。あまりにも更新の通知が遅ければ会社側は、イライラするでしょう。継続して働きたい意思があるのであれば、契約期間満了前に更新の意思を伝えるのがマナーです。

契約期間満了の通知書の書き方

雇用側は契約期間満了を、被雇用者に通知する必要があります。対象者は1年以上連続して勤務している者です。雇用している会社側は、下記の通知書を参考にすればいいでしょう。労働者一人の職がなくなることになるので、文面に気をつけて誠意ある通知書を作りましょう。

        殿平成  年  月  日  人事部長 ΟООΟ  印雇用契約満了予告通知貴殿との雇用契約が平成Ο年Ο月Ο日に満了するに際し、下記のとおり契約終了の予告を通知します。次回は以下の理由により更新をいたしませんので、ご理解の程よろくお願いします。なお、本通知は労働基準法規定の、30日前の解雇予告通知でることをご承知おきください 。記 1.雇用契約期間終了日  平成Ο年Ο月Ο日 2.更新しない理由  例)繁忙期が過ぎたため。/ 業績不振のため以 上

http://proportal.jp/business/jinji38.htm

契約期間満了は離職票に記載されているのか

ハローワークは離職票に基づいて、失業保険の手続きをします。よって離職証明書には、契約期間満了の場合は記載する欄があります。離職票を受け取った者は必ず、離職理由の項目の内容を調べましょう。離職理由によって、失業保険が支給される時期が決まってしまうからです。

もし契約期間満了で離職したのに離職票に記載されていない場合は、ハローワークの人に相談しましょう。ハローワークの人は、関連機関との繋がりも強いです。労働者の心強い味方であるのは、間違えないでしょう。

雇用保険の手続きに提出する書類は何

失業保険を受給するには離職票は必要ですが、他にも必要な書類があります。マイナンバー確認証明書・本人確認証明書・雇用保険被保険者証・求職申込書・ハローワークのカードが、必要になってきます。他には失業保険を振り込むための口座番号が記載されている預金通帳・写真・印鑑が必要になってきます。

必要な書類が揃っていなければ、その日に手続きできないこともあります。失業保険の手続きをする前日に、必要な書類が揃っているか確かめましょう。

会社が離職票をくれないときはどうなるの

これは一般の社員が対象になるケースが多いですが、派遣社員の参考にもなることが多いので紹介します。会社の社長と喧嘩して、急に会社を辞めるケースはあるでしょう。そんな時は会社側に非があったとしても、最初に謝り離職票が必要なことを伝えましょう。誠実に伝えたら、多くの社長は立腹しながらも、離職票をくれる可能性が高いです。

それでも離職票がもらえない場合は、ハローワークの人に相談しましょう。ハローワークの人が代わりに社長と交渉してくれる可能性があります。失業保険は次の仕事を探すまでの間に、役に立ちます。喧嘩して離職したとしても、冷静に対応しましょう。

契約期間満了の前に離職しても失業保険はもらえるの

仕事が合わないなどの理由で、契約期間満了の前に離職するケースはあるでしょう。この場合は自己都合による離職になります。しかしそれでも必要な期間、雇用保険に加入していれば受給資格があります。しかし自己都合による離職なので、受給は三ヶ月後になるでしょう。

失業保険の受給中にすること

契約期間満了で離職した人がいるとします。会社都合の場合は最短で失業保険を受給できますが、失業保険受給中にしなくてはいけないことがあります。失業保険は次の仕事を探すまでの間の保険ですので、積極的に仕事を探す意思がなければなりません。

次回認定日までの間に最低二回の、就職活動が必要になってきます。就職活動とは面接を受けることです。書類選考の場合は、書類を送るだけで就職活動の実績になります。いずれのケースでもハローワークを通して就職活動をした方が、就職活動の実績が簡単に証明されます。

派遣社員から正社員への道

派遣社員は切られやすい

学校を卒業してから派遣社員でしか、働いたことがない人はいるでしょう。そんな人の中には同じ派遣先で契約期間満了を迎えては、何回も契約期間満了後に更新している人もいるでしょう。しかし、長い間働いた会社であっても、業績不振で真っ先に切られやすいのは派遣社員です。

業績が悪い会社の契約期間満了前には、会社の動向をさりげなくチェックしていた方が、心の準備になるでしょう。

派遣先を離職後に正社員として働きたい

会社の業績不振に伴い切られやすい派遣社員としての働き方をやめて、正社員として働く道を選ぶ人もいます。その際は履歴書には派遣社員として勤務していたことを記入すべきですが、できれば専門性をアピールするために、職務経歴書で詳細な職務内容を書くことをお勧めします。

企業は長い間、派遣社員として働いてきた人でも、能力に疑問を持っているケースがあります。そんな疑問を払拭させるためにも、詳細な職務経歴書は大切になってくるでしょう。たとえ元派遣社員であっても、専門性がある人材は採用される可能性が高いでしょう。

派遣社員の間にやっておくべきこと

契約期間満了の縛りがある派遣社員にもメリットがあります。正社員と違って残業が少ないことです。残業があっても断りやすいでしょう。そんなメリットを活かしてよりより派遣先で働く為に、資格を取得するのもいいでしょう。専門学校によっては夜間部があるので、退社後に通うことは可能でしょう。

人気のある派遣先の仕事

契約期間満了の時期がある不安定な派遣社員ですが、人気の職務内容はあります。人気のある職務内容にはデーター入力・テレフォンオペレーター・営業事務があります。データー入力は単純な仕事ですが、マイペースで仕事をしたい方にはいいでしょう。

テレフォンオペレーターは顧客と話すことが多いですが、見知らぬ人と話すことが好きな人やサービス精神が旺盛な人には向いている仕事と言えるでしょう。会社の顔にもなるテレフォンオペレーターは、やり甲斐もあります。

営業事務は営業をサポートする仕事ですが、覚えることが多い反面、評価もされやすい職務内容と言えます。効率よく仕事をする営業事務であれば営業マンの評価も高くなり、長い間働ける可能性は高くなるでしょう。

専門性を追求したい方は派遣社員もいい

契約期間満了の期間制限がある派遣社員とはいえ、決められた期間内に専門性を追求する目的があれば、派遣社員として働くのも悪くはありません。正社員であれば異動の可能性があるので、専門的な仕事を現場でずっと続けることは難しいでしょう。しかし、派遣社員であれば、専門性のある仕事をずっと続けさせてくれやすいです。

専門性を身につけた女性だったら、結婚出産後でも専門性を活かして再就職するのも容易になってくるでしょう。人生のプラン次第では、派遣社員で働くことはメリットになることがあります。

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