試用期間と契約社員は全く別物
どこかで働くことが決まった際、試用期間から始まる場合があります。試用期間というのは、会社側と雇われて働く側がお互いこれから同じ方向を向いて仕事をやっていけるのかどうかを判断する期間です。
期間が決まっているものとして、試用期間以外には契約社員があります。契約社員は、試用期間と違い決められた期間限定の社員という考え方の会社も多いです。将来的に正社員を検討している場合、契約社員として雇うことがあります。
解約権が留保されている試用期間
試用期間と言うのは契約社員と違い、一言で言えばお試し期間です。契約社員の場合、契約期間内に社会保険に入れる場合もありますが、試用期間ではほとんどありません。
試用期間が終了後、何も連絡がないまま正社員になっていたという事もありますが、正社員になることができず終了と同時に解雇されたということもあります。
試用期間は突然解雇されたとしても、文句を言う事ができませんが、1ヶ月前の通達を行う場合もあります。
試用期間後に正社員ではなく契約社員にすることもある
試用期間は会社によって長さが違います。1ヶ月で終わる場合もあれば3ヶ月以上と言う場合もあります。しかし、会社既定によってその期間が決められている場合がほとんどです。
試用期間が終わってもこのまま会社で働いてもらいたいかどうかを決めきれない場合、契約社員と言う形にすることもあります。
社員としても問題ないと考えられますが、もう一息プラスアルファが欲しいという場合に、そのような手段を行う場合があります。
契約社員
試用期間と契約社員は、どちらも期間が決められていますがその立場は全く違います。
契約社員の場合、正社員とほとんど変わらない責任ある仕事を持たされる事もあります。しかし、試用期間の場合には雑務やアシスタントなどの簡単な仕事で働きぶりを見られるということがほとんどです。
人手不足の場合、試用期間でも責任ある仕事を任せられることがありますが、その際には最低でも契約社員になれる可能性が高くなります。
契約社員は期間満了まで解雇されない
契約社員と試用期間の違いとして、期間内の待遇があります。試用期間はお試し期間ですから、このスタッフはこの会社ではやっていけないと判断された場合や、この会社は自分に向いていないと働く側が考えた際、すぐに辞めることができます。
契約社員は、このスタッフがやっていけないと判断されても、働く側の意思が退職に向いた場合を除き、公序良俗に違反したり会社に損害を与えたなどの理由がない限り解雇はできません。
契約社員と派遣社員との違い
契約社員と似た働き方に、派遣社員があります。契約社員は働いている会社と契約を結んでいますが、派遣社員は派遣会社に雇われており職場へ派遣されます。
そのため、働いている会社からではなく派遣会社から給与をもらいます。派遣会社のスタッフになりますので、雇われた最初の頃は試用期間がある場合もあります。
契約社員と正社員との違い3つ
契約社員と正社員は、どちらも社員と言う言葉がついていますが、どのような違いがあるのでしょうか。こちらでは契約社員と正社員の違いについて3つ説明させていただきます。
現在契約社員で働いている場合は、その違いをしっかりと理解しておけば将来正社員に登用される可能性がありますので、ぜひ参考にしてみてください。
契約社員と正社員との違い1:賞与
契約社員と正社員の違いの1つ目は、賞与があるかないかです。正確に言えば契約社員でも賞与がある場合もありますが、契約後も継続が決まっているなどの条件がある事もあります。また、賞与というよりは寸志という形で支給されることもあります。
基本的に賞与は、毎月の給与と違い絶対に支払わなければいけないというものではありません。正社員ですらもらえない場合もあるで、契約社員に支払わないという会社もあります。
契約社員と正社員との違い2:昇給
正社員の場合、労働条件に中に昇給年1回という項目がある事があります。業績が悪い会社の場合は、昇給自体労働条件にない場合もありますが、契約社員は期間中に昇給することはほとんどありません。
もし契約社員に昇給があるとすれば、契約後の継続契約の際になりますが半年契約などの場合期間が短すぎることや契約を打ち切られる可能性があるため、交渉できないという人もいます。
契約社員と正社員との違い3:退職金
正社員の場合、会社の方で退職金の積み立てをしている場合があります。また、大企業の場合には、働いた期間で退職金の金額を決めている事もあります。
契約社員の場合、期間が長くても1年くらいですので、正社員登用にならない限り退職金を積み立てられないという会社もあります。
会社によっては、退職時の期間に契約社員の期間を入れてくれる場合もありますが、いずれにせよ長期間継続しないと退職金はもらえません。
働き方の特徴
試用期間が終わり、契約社員や正社員で採用されることもありますが、働き方に違いはあるのでしょうか。こちらでは、契約社員と正社員の働き方についての違いを説明します。
現在契約社員で将来的に正社員を目指している場合には、しっかりとその違いを理解しながら働きましょう。
契約社員と正社員との違い:勤務時間
契約社員と正社員の違いの1つ目として、勤務時間があります。
契約社員の場合、契約書に労働時間が明記されている場合がほとんどです。その時間以上に働くことはできません。逆に言えば、労働時間を短く契約することも可能です。
正社員の場合、基本的な労働時間は決まっていますので、残業などで長くすることはできても短くすることはできません。
契約社員と正社員との違い:仕事内容
契約社員と正社員の違いの2つ目は、仕事内容です。
責任感を持って仕事をしている契約社員もいますが、契約期間があるために数年がかりの大きな仕事を与えられない場合もあります。
もちろん、契約社員から正社員になることで数年がかりの仕事をすることもありますが、基本的に契約期間内で終わる仕事を与えられ、新しい契約になった時に仕事も新しくなることが多いです。
契約社員と正社員との違い:身につくスキル
契約社員と正社員の違いの3つ目は、身につくスキルが違います。正社員は数年間同じ仕事を継続することがありますが、契約社員は契約が終わればそこで仕事は引継ぎになってしまうことも多いです。
逆に言えば、契約社員は契約が終わったとしても経験を生かしたり新たな仕事に挑戦できますが、正社員はその仕事を続けている限り熟練度は上がりますが新しい挑戦はなかなかできません。
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契約社員と派遣社員と正社員の働き方の比較
契約社員と派遣社員と正社員の働き方は、それぞれどのような違いがあるのでしょうか。
こちらでは3つの働き方のちがいについて説明します。自分がどの働き方が向いているのか決められないという人は参考にしましょう。
働き方の比較:契約社員
正社員には少し足りないけれど、経験を積めば正社員として登用される可能性があるのが契約社員です。仕事自体は正社員に比べれば簡単なものも多いですし、スキルや賞与の待遇も良くありません。
また、契約期間が終われば、退職せざるを得ない場合もあります。しかし、将来正社員になりたいという希望があるなら、契約社員で仕事をするのも1つの方法です。
働き方の比較:派遣社員
いろいろな仕事に挑戦したいという人には派遣社員がおすすめです。働く場所から給与をもらうわけではありませんので、期間が終われば後腐れなく違う仕事を探すことができます。
また、気に入った職場であれば正式採用されることもあります。
働き方の比較:正社員
会社を辞めたりしない限り、昇給や昇進などの結果がついてくるのが正社員です。社会保険もありますので、安定した生活を送りたいという人にもおすすめです。
しかし、正社員を採用する場合には比較的若い世代の場合も多く、ある程度の年齢になっている人の場合は契約社員や派遣社員しか働き口がないという現実もあります。
契約社員について理解を深めよう!
テレビのニュースなどで、契約社員の雇止めなどが放送されることがあります。契約社員について悪いイメージを持つ人も多いです。
契約社員は期限も決められていますので、年単位で仕事したいという人は敬遠する場合もあります。しかし、契約社員として働いているうちに、その仕事のスキルを身に着け契約更新を繰り返して正社員になれる場合もあります。
契約社員について、まずは理解を深めることから始めてみませんか。