社内結婚で異動がある場合
同じ会社内で相手を見つけて結婚することを「社内結婚」と呼びますが、社内結婚をした場合は異動になる可能性が高い傾向にあります。社内結婚して異動になるケースの多くは、同じ部署内で所属している場合です。
他部署同士でも部署同士で仕事のやりとりが多い場合は、異動になるケースもあります。社内結婚して異動となるケースは企業や部署によっても異なるので注意が必要です。
同じ部署の場合
社内結婚をした相手が同じ部署にいる場合は、夫か妻のいずれかが異動になる可能性が高い傾向にあります。同じ部署内で結婚した者同士がいると、周囲にいる同僚も気を遣うようになり、仕事がスムーズに進まない場合があります。
また相手のどちらかが上司だった場合は、部下に対して指示を出す場合に身内だと感じてしまうと仕事に支障があることから異動を命ずる企業が多い傾向にあります。
違う部署の場合
社内結婚した場合でもお互いは違う部署の場合は異動をしないケースもあります。しかし、お互いの部署間のやりとりが多い場合は、上記の理由と同じく周囲のメンバーが気を遣うため異動になることがあります。
たとえば、同じ会社でも違うエリアのオフィスなどであれば特に問題はありませんが、社内結婚した本人が同じオフィスに希望を出すケースもあります。
社内結婚すると異動になる理由4つ
同じ会社にいる者同士が結婚することを「社内結婚」と呼びますが、社内結婚をすると多くの場合はどちらかが異動するケースが多い傾向にあります。社内結婚すると異動になる理由は、仕事に私情が入ることを懸念したり、周囲のメンバーが気を遣うことなど、いくつか挙げられます。
では社内結婚で異動する理由はどんな内容なのかくわしく見ていきましょう。
社内結婚すると異動になる理由1:私情が入る
社内結婚すると異動になる理由の1つは、「仕事に私情が入る」という点です。
たとえば、前日に家で夫婦喧嘩をしたとします。翌日職場で会った際も昨日の喧嘩で機嫌が悪いので、仕事で何かを頼まれても拒んだり、何か依頼しても無視するなど、プライベートなことを仕事にまで引っ張る可能性があります。
夫婦円満のうちは問題ありませんが、何か合った場合に職場のメンバーに迷惑をかける可能性があるといえるでしょう。
社内結婚すると異動になる理由2:やりにくい面がある
社内結婚すると異動になる理由の2つ目は、「仕事に支障をきたす場合がある」という点です。たとえば、上司と部下の関係で社内結婚した場合は、同じ部署内にいて夫婦で仲良くされた場合は周囲のメンバーに不快な気分を与えかねません。
また、上司の部下とはいえど「奥様」または「旦那」と考えてしまうと強く指示できなかったり、周囲のメンバーが対応に困る場合が考えられます。
社内結婚すると異動になる理由3:同僚がやりづらくなる
社内結婚すると異動になる理由の3つ目が、「同僚がやりづらい」と感じる点です。たとえば、仕事で何かミスをした場合でも身内のいる前で叱るのはどうかなど、その都度相手の状況や顔色を伺いながら仕事をしなければならなくなります。
またその二人が上司と部下の関係だった場合、休憩室で話している内容などが情報漏洩することも多いため注意が必要です。
社内結婚すると異動になる理由4:利益相反が発生する恐れ
社内結婚で異動になる理由の4つ目は、「利益相反」です。利益相反とは、どちらか一方に利益が発生し、片方が不利益になるという状況のことを意味します。
たとえば、旦那の仕事量が増えたため妻が仕事の負担をした場合、旦那にとってはメリットがありますが、妻にとってはデメリットの方が目立つようになります。また両者間で勝手に仕事の分担などをされると会社にとっては不利益な問題を生む可能性も考えられます。
社内結婚で問題のある辞令3つ
社内結婚では、通常二人のうちどちらかが他部署に異動するのが一般的です。しかし、企業によっては社内結婚後に不当な辞令を言い渡してくる場合もあります。
社内結婚したからといって会社にとってマイナスな要素ではないため、異動以外の措置をされた場合はすみやかに人事担当や相談窓口などで相談することをおすすめします。
社内結婚で問題のある辞令1:解雇
社内結婚で不当な辞令の1つが「解雇」です。従業員を解雇する場合は、企業において何らかの不祥事を起こした場合などが挙げられますが、社内結婚は解雇理由には値しません。
法律でも定められており、万が一企業より社内結婚を理由に解雇された場合は、解雇を受理せず、人事担当か外部の相談窓口で相談しましょう。社内結婚で解雇される事例は少ない傾向にありますが、解雇辞令を受諾しないように留意しましょう。
社内結婚で問題のある辞令2:退職勧奨
退職勧奨とは、会社が何らかの理由で従業員に対し退職することを進めてくることを意味します。最近では早期退職などを促す企業も多く、その場合においては退職した場合の退職金や早期退職手当などの説明を事前に受ける傾向にあります。
社内結婚は退職勧奨の理由にはならないため、あくまで企業側の勝手な意見だと推測されます。退職勧奨された場合は退職する意思がないことをしっかり意思表示しましょう。
社内結婚で問題のある辞令3:降格人事
社内結婚で問題のある辞令3つ目は「降格人事」です。社内結婚した場合は、二人のうちどちらかを異動させる傾向にありますが、異動とともに役職を下げられた場合は不当な辞令なので注意しましょう。
たとえば、同じ部署だった二人が同じプロジェクトをしており、プロジェクトの進行が上手くいかなかったため降格人事にするなどの事例が挙げられます。外部の相談窓口や弁護士に相談し、正しい処置をしてもらうようにしましょう。
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社内結婚で異動を言い渡された際の選択肢2つ
社内結婚をした場合、二人のうちの一人が他部署に異動することが多い傾向にあります。また企業によっては社内結婚後に他の地域に異動を命ずる場合もあり、仕事を継続するか悩んでいる人も少なくありません。
次は社内結婚で異動を言い渡された場合の選択肢について考えていきましょう。
社内結婚で異動を言い渡された際の選択肢1:異動する
社内結婚後に異動の命令が出た場合は、半数以上の人がそのまま異動しています。以前と勤務地が同じ場合は問題ありませんが、他のエリアに異動という場合も少なくありません。
他のエリアや国に異動の場合は、退職する方もいれば、一時的に別居生活を送る方もいます。他のエリアへの転勤や異動は期間が設定されている場合もあるので、人事担当などにくわしく待遇を聞いておくといいでしょう。
社内結婚で異動を言い渡された際の選択肢2:退職する
社内結婚で異動を言い渡された場合、職場を退職する方もいます。たとえば、結婚して子どもを作りたいと考えている方などは、いずれ退職するならこのタイミングで退職しようと考える人もいます。
最近では育休や産休制度もしっかり整っている企業が多いので、会社を退職する前に福利厚生などの内容を再度確認しておくことをおすすめします。
社内結婚で問題のない異動であれば受け入れよう
社内結婚は、同じ部署内や職場の相手と結婚することを意味します。社内結婚した場合は、二人のうちいずれから他部署や他エリアに異動するケースが多い傾向にあります。また企業によっては社内結婚を理由に不当な辞令を突き付けてくる場合もあります。
異動する場合も退職する場合も、今後の生活や将来のことを二人で考えてから決めるようにすることをおすすめします。