深夜残業における休憩時間の決め方とは?|深夜残業についての疑問6つ

人事制度

そもそも深夜残業とは?

仕事をしていて、なかなか定時に帰ることができないという人は多いです。そのような場合は残業をすることになります。場合によっては終電まで仕事をしたり、会社で寝泊まりしながら仕事を深夜まで残業しなければいけないという状況に陥ってしまっている人もいます。

もし、残業時間が22:00から5:00までの深夜の時間帯になれば、深夜残業となります。深夜残業では賃金や休憩時間など、通常勤務とは異なる部分があります。

深夜残業の定義

上記で述べた通り、深夜残業となる時間帯は22:00から5:00までです。なので、定時が18:00であった場合、22:00までの間にも残業時間が発生していますが、22:00を過ぎていないので通常の残業となります。

また、22:00を超えて残業をしていることが深夜残業となるため、22:00を過ぎてから仕事が始まる場合には深夜残業とはなりません。ただし、深夜手当が付くことはあります。

深夜残業の残業代計算方法

1日の労働時間である8時間を超えて働く場合は時間外労働として、残業扱いとなります。労働基準法37条では残業には通常の賃金よりも1.25倍の賃金を支払わなければならないというようなことが定められています。

また、同様に深夜労働にも1.25倍の賃金を支払うことになっています。そのため、深夜に残業を行うことで、深夜労働と残業で通女の賃金の1.5倍が支払われることになります。

深夜残業における休憩について

9:00から仕事を始めて、定時をすぎても仕事が終わらず残業を行い、さらにその残業が22:00を超えて深夜残業に入るという人は多くいます。

定時までの仕事の時間では、会社によって休憩時間が決められていることが多いです。しかし、残業ではその休憩時間を会社が定めていないこともあります。

そのため、深夜残業を行っているときには、個人の判断で自由に休憩を取って良いかどうか悩んでしまう人もいます。

労働における休憩時間の決め方

残業ではなく、定時までの労働時間であれば会社によって休憩時間は決められていることが多いです。その休憩時間の決め方は労基法第34条に従います。

労基法第34条では労働時間が6時間を超える場合には少なくとも45分の休憩、8時間を超える場合は少なくとも1時間の休憩を労働者に与えなければならないというようなことが定められています。なので、労働時間が8時間の場合は最低1時間の休憩時間が確保されているはずです。

深夜残業時の休憩時間の決め方

休憩時間は労基法第34条に従って決められています。しかし、その労基法では、基本的に1日の労働時間は8時間とを超える場合までしか休憩時間について定められていません。

そのため、労働時間が8時間を超えて深夜残業をしても、1時間の休憩時間が確保できていれば、休憩時間については法律上の問題はありません。しかし、休憩時間以外の、労働者の疲労や、安全、衛生面を考えていなければ別の面で問題となってしまいます。

深夜残業についての疑問6つ

定時で帰ることができずに残業を毎日のようにしているという人は多いです。中には、残業が22:00を超えるという人もいます。

深夜残業になれば、労働時間が長時間になっているということになります。そのため、深夜残業に関していろいろと疑問を持っている人も多くいます。

これらの疑問は解決しておかないと、違法であることに気がつかず、深夜残業を行ってしまう可能性があるので注意が必要です。

深夜残業についての疑問1:深夜残業は認められるのか?

労基法によって、1日の労働時間は8時間、週40時間を超えて、労働者を働かせることはできないということになっています。そのため、36協定が締結して1週間に15時間、1カ月に45時間、1年に360時間の範囲で残業を可能にする必要があります。

さらに特別条項を設けることで、さらに限度時間を延ばすことも可能です。これらの手続きがされていて、残業時間が限度内であれば違法とはなりません。

深夜残業についての疑問2:管理職が深夜残業した場合残業代は出るのか

管理職になると仕事が増えるため、残業が多くなる場合もあります。しかし、管理職では一般的に残業代が付かなくなります。そのため、深夜残業の手当がもらえなくなると思っている人もいます。

実際に管理職であれば深夜残業を行っても、残業代は出ません。しかし、深夜労働の手当は出ます。そのため、一般社員は残業代と深夜手当で賃金が1.5倍になりますが、管理職の場合は深夜手当だけとなるため、1.25倍となります。

深夜残業についての疑問3:女性や未成年者の深夜残業の制限はあるのか

女性は深夜残業できないと思っている人がいますが、これは勘違いで女性の深夜残業に関しては法律上、基本的に制限はありません。

しかし、18歳未満の場合には1日8時間を超えて労働をさせることや、深夜である22:00から5:00の間に労働させることが違法となります。ただし、未成年であっても、18歳以上であれば、これらの条件を満たす必要なく、1日8時間を超える労働も、深夜労働も可能となります。

深夜残業についての疑問4:みなし残業でも深夜残業の割り増し分は出るのか

月の残業時間と、その残業代をあらかじめ決めておき、残業時間と残業代を固定しておく固定残業代制度を導入している会社もあります。この制度のことをみなし残業と呼ぶこともあります。

みなし残業の場合は残業代が固定されているため、いくら深夜残業をしても残業代は増えないと考えている人もいます。しかし、あらかじめ決められた月の残業時間を超える場合には、その残業代も支払ってもらうことができます。

深夜残業についての疑問5:仮眠中は手当が出るのか

深夜労働では深夜に長時間の労働を続けていることもあるため、休憩として仮眠を取る時間があったり、仮眠が必要と判断する場合があります。また、深夜労働中の仮眠や休憩時間などを会社が決めている場合もあります。

深夜労働中の仮眠時間は何らかの事態が発生したた場合には、すぐに対応できるようにしておかないといけません。そのため、深夜労働中の仮眠時間は労働や残業時間として認められる場合があります。

深夜残業についての疑問6:終電後のタクシーなどの交通費は出るのか

深夜残業の時間帯は22:00から5:00までとなります。そのため、仕事が終わったときには終電がないということもあります。

電車がないのでタクシーでしか帰宅方法がないという場合でも、労基法では交通費の支払いは義務化されていません。ですが、会社によってはタクシー代を出してもらったり、相談をすればタクシー代が出ることもあります。

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深夜残業を減らすためのコツ5つ

残業は正式な手続きをしていて、そのルールを守っていれば違法にはなりません。しかし、少ない休憩時間で長時間働き続ける深夜残業を毎日のようにする人も多く、残業については社会問題にまでなっています。

そのため、企業はそれぞれ残業時間を減らすことに努力しています。また、企業だけでなく、実際に働く人も残業を減らすための努力をする必要もあります。

深夜残業を減らすためのコツ1:考え方を変える

毎日のように残業をしている人の中には完璧主義なため、仕事に多くの時間や労力をかけるという人もいます。丁寧に仕事を進めることは重要なことです。しかし、仕事には優先順位があり、労働者の残業時間削減や、効率良く仕事をこなすことも重要です。

また、無理な仕事の仕方を続けると、体を壊してしまうこともあり、その場合には会社にとって大きな問題となってしまうこともあるので、仕事に対する考え方を少し変えてみましょう。

深夜残業を減らすためのコツ2:朝に仕事をする

早朝から仕事をすることで、早い時間のうちに仕事を終わらせるという方法もあります。仕事をする時間はあまり変わらなくても、電車などで確実に帰宅できるため、体を休めることができ、体力的にも精神的にも負担を減らすことができます。

ただし、残業が多い理由が完璧主義であったり、だらだらと仕事をしてしまう、ミスが多いなどの場合には、早朝から仕事を始めても残業の習慣化から抜け出せなく、逆効果となる場合もあります。

深夜残業を減らすためのコツ3:段取りの組み立てをしっかりする

上記で述べた通り、深夜残業をしなくてはならなく理由には完璧主義やだらだらと仕事をする、ミスが多いなど本人に原因があることもあります。

このような場合は、仕事量が多すぎて時間が足りないのではなく、仕事を非効率に進めてしまっているため、深夜残業をしなくてはいけない状態となっています。

また、本人たちには自覚がないことも多いので、まずは深夜残業を減らすために、自分の仕事の仕方を考え直してみましょう。

深夜残業を減らすためのコツ4:会社の近くに住む

可能であれば徒歩で通える場所に引っ越してしまいましょう。深夜残業で遅い時間に仕事が終わっても、帰宅できるということは精神的な負担を減らすことができます。また、通勤時間も短くなるので、体力面での負担を減らすこともできます。

深夜残業を減らすためのコツ5:上手に人に頼る

先に述べた通り、深夜残業をしなくてはいけないのは本人に原因がある場合もあります。そのような人は自覚できていないことも多いです。そのため、深夜残業を減らす方法として、自分の仕事の仕方を考え直すことも有効です。

自分で気がつかない範囲や、仕事の仕方などを人に相談しても良いでしょう。ただし、仕事量が原因でない場合は、仕事を分けるなどは根本の解決にならないため、やめた方が良いでしょう。

深夜残業の休憩時間をしっかり理解して働きましょう

毎日のように深夜残業をしている人もいます。深夜残業は通常の残業とは、賃金や休憩などのルールが異なる場合もあります。深夜残業のルールを理解しておかないと、違法となってしまうことがあるので注意が必要です。

また、体を壊してしまわないためにも、深夜残業では休憩をしっかり取るように意識しましょう。

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