「休み」には代休・有給休暇・振替休暇などがある
会社を休む時、その申請においては「代休」「有給休暇」「振替休暇」などの形態があり、適切なものを選ぶ必要があります。
今度、会社を休む日を作ろうとお考えでしたら、「代休」や「有給休暇」といった休みの在り方について、正確な知識を持っておくことをおすすめします。どちらを優先させるかを決め、休みの日を満喫しましょう。
休日と休暇の違い
「休日」と「休暇」には、込められた意味合いに多少の違いがあります。「休日」は、会社に行くなどして働く義務のない日です。「休暇」は、規定にある勤務日に、働く義務を免除された日と定義づけられます。
雇用契約書や就業の規則が記された書類をよく読むと、「休日」と「休暇」という言葉が使用されていることがあります。
代休とは?
「代休」とは、ある休日に勤務を行った後日に、その分の休みを代わりの日にとった休日のことを指します。「代休」を優先させるか、「有給休暇」を優先させるか、正しい知識のもとに休みを取得することで、会社からいただける給与にも違いが出ます。
「代休」と「振替休暇」には申請のタイミングにおける違いがあります。労働に関する法律によって定められた、それぞれの厳密な意味合いを把握しておきましょう。
有給休暇とは?
「有給休暇」とは、休みを取っても、出勤した日と変わらない給与をいただくことのできる休暇を指します。労働に関する法律により、ある一定の割合をしっかりと勤務を続けた方に対し、企業は「有給休暇」を規定の日数、付与しなくてはならないと決められています。
「有給休暇」の日数は、勤続年数を重ねることで増えていきます。正式に会社からいただいた「有給休暇」ですから、楽しく消化されてみてはいかがでしょうか。
振替休暇とは?
「振替休暇」とは、振替休日と労働日を特定することを指し、「今度の休日に出勤します」、「その代わりに後日の日を休日にします」と事前に申請し、得られる休日のことを指します。
「振替休暇」を取得するには、あらかじめ会社に報告することを忘れないようにしましょう。
言葉の表現が多少異なるだけでも、法律上の意味合いが変わることがあります。休日に関する正確な知識を持って、適切な申請を使い分けましょう。
代休や有給を取得する際の優先順位の注意点4つ
代休や有給休暇を取得する際、どちらを優先して取得するかを決めるにあたり、いくつか気をつけておきたい項目があります。
代休と有給休暇の優先順位や細かな規定は、企業によって多少異なります。正確な知識を得て、代休を優先させるか、有給休暇を優先させるか、適切な判断を行いましょう。
代休と有休の優先順位の注意点1:代休を優先して取ると無給の場合が多い
代休を優先して取得する場合、その日の分の給与を会社からいただけないことがあります。労働規定によりますが、有給休暇が文字に表されるように給与のある休暇として計上されることに対し、代休を取得した日の賃金が支払われないことが多くあります。
代休を優先して取得するに際しては、前記の要件を加味して休日申請の形態を選びましょう。有給休暇にはお得な印象があります。代休取得のデメリットとして、覚えておいてください。
代休と有休の優先順位の注意点2:有休を優先して取ると休日手当が入る
有給休暇を優先して休日の取得申請を行うと、休日手当として給与が加算されます。代休を優先させた場合、その分の日の賃金を会社からいただけないことが多くありますが、有給休暇にはしっかりと給与が伴いますので、付与されている有給の日数はぜひ消化しましょう。
有給休暇の制度は、企業に対し、条件を満たす社員の方に規定の日数与えるよう、法律で定められています。仕事に穴を開けると、過度に心配することはありません。
代休と有休の優先順位の注意点3:どちらを取得するかは労働者の選択次第
代休と有給休暇、どちらを優先させるかの判断は、労働者ご自身に委ねられています。この場合は代休を取らなくてはならない、こうした場合は有給休暇を取らなくてはならない、といった法律上の決まりは基本的にありません。
ご自身の望む給与の在り方、会社から与えられた有給休暇の日数などを加味して考え、最適な休みを取得してください。仕事から解放された晴れやかな休みを、存分に謳歌しましょう。
代休と有休の優先順位の注意点4:法律上の制度はないが規定により代休を優先する会社が多い
代休と有給休暇の取得において、法律上の決まりはないのですが、事実上代休を優先させる会社が多いということは覚えておきましょう。会社の規定によるもので、法律上の縛りはないので、絶対に従わなくてはならないというものではありませんが、詳細は会社の裁量次第です。
代休を取得する休みの形態でも構わないという方には問題ないのですが、絶対に有給休暇を取りたいという場合には、少々ありがたくない規定です。
有給を優先して取得したい場合の条件2つ
「有給休暇」を優先して取得したい時、その申請受理に伴い、知っておきたいことあります。主に二つの項目があり、申請のタイミングとしては「代休」を確定させる前だということ、そして「代休」が確定した後には「有給休暇」は取得できないということです。
「有給休暇」を優先させたい場合に理解しておきたい条件です。後になってから申請の不備に気づくといったことがないように、優先順位などを考え、計画的に申請しましょう。
有給を優先して取得できる条件1:代休を確定させる前の申請で有給取得する
有給休暇を優先させて取得する場合、代休としての休みが確定する前に、有給休暇の申請を行う必要があります。会社によっては、その方針により、社員が有給休暇の申請を行う前に、代休を確定させられてしまうことがあります。
この場合、労働基準法が社員の方を守ります。代休が確定する前に有給休暇を申請した場合、社員の方は望む形で休みを取得することができます。きちんと法律がありますので、確認してみてください。
有給を優先して取得できる条件2:代休の確定後には有給は取れない
有給休暇としての休みを優先して取得したい場合に、代休が確定してしまった後には有給休暇を取ることができません。前記のように、会社側が社員の休日を、代休として確定してしまうことがあります。
有給休暇の取得申請を行う際には、休みの規定を確認してみてください。給与のいただける休み、有給休暇の取得は社員に与えられた権利の1つです。仕事の義務を果たされているなら、自然に取得できる休日です。
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代休と有給取得における給与パターン2つ
「代休」と「有給」それぞれの取得における、2つのパターンをご紹介します。休日に働いた翌週に「代休」を取得したケースと、休日に勤務した翌週に「有給休暇」を取得したケース、これらを見ていきましょう。
「代休」と「有給休暇」のどちらを優先して取得するか、そのメリットとデメリットを正確に理解し、お財布が得をする条件のもとに休みをとってみましょう。晴れやかな休みの日を満喫しましょう。
代休と有給の給与パターン1:休日労働をした翌週に代休を取った場合
休日に働き、その翌週に代休を取得した場合、その条件と会社の規定によって、割増賃金をいただける可能性があります。口座に入金された額が増えていることを確認しましょう。
また、代休と振替休日は別個のものですので、休みにおける知識として、そのあたりの規定の重なりもチェックしておきましょう。休日出勤の代わりに巡ってきた代休の日を、存分に満喫してください。
代休と有給の給与パターン2:休日労働をした翌週に有給休暇を取った場合
休日に働いた翌週に有給休暇を取得した場合、その日の分の給与を会社からいただくことができます。また、会社の規定によりますが、有給休暇での休日を申請できた場合、割増賃金を加算していただける可能性があります。
休日勤務の翌週に、その分の休みを有給休暇としてタイミングよく取得できるかどうかは、会社の定めた規定によります。自然な形で有給休暇を取得できるよう、書類などを確認してみてください。
代休と有休どちらを優先させるべきか的確に判断しましょう
休みの日を代休として申請するか、有給休暇として申請するかの判断は労働者に委ねられており、そのメリットを考え的確に判断することは、休日をエンジョイする気分にも反映されます。代休と有給休暇それぞれの特徴を理解し、適切な申請を行いましょう。
普段は代休を優先してとっておき、有給休暇の日数を貯めて、まとまった休日を作り旅行に出かけるなども楽しいのではないでしょうか。良質な休みをとって、人生を謳歌しましょう。