契約社員が有給をとる際の注意点5つ|有給がとれない場合の対処法3つ

人事制度

契約社員

契約社員とはどういった社員のことかわかりますか。契約社員とは会社と有期雇用契約を結んだ社員のことで、契約期間は労働基準法で原則最長3年ということになっています。

契約社員の契約期間は6か月から1年くらいがほとんどで契約期間が満了することで雇用契約が終了します。ここでは契約社員と正社員の違いや契約社員の有給休暇を取得する場合の注意点などについてみていきます。

正社員との違い

契約社員と正社員の違いは雇用期間の違いで、契約社員は「期間の定めがある雇用」であるのに対して正社員は「期間の定めのない雇用」であるという違いがあります。

また契約社員は非正規雇用という言い方がされ、正社員に比べて期間満了後の雇用が継続される保証がないという違いがあります。さらに、契約社員は福利厚生や賞与などの面で正社員よりも待遇が良くないという側面もあります。

有給のしくみ

有給とは年次有給休暇のことで、所定の休日とは別に労働者が賃金を得ながらも取得できる休暇のことです。労働基準法の39条により事業所などの規模や職種を問わず認められている権利で、特に就業規則などに規定がなくても取得することが可能です。

また、有給は正社員だけでなく条件を満たせば、雇用主は契約社員や派遣社員、パート、アルバイトといった非正規雇用の労働者にも付与する義務があります。

契約社員が有給をとる際の注意点5つ

契約社員は一定の条件を満たせば有給を取得することが可能ですが、取得する場合の注意点とはどのようなことなのでしょうか。ここでは契約社員が有給をとる際の注意点を5つご紹介します。

契約社員であっても有給をとることは労働者の権利ですが、ちょっとした気遣いでスムーズに賢く取得することができますので、以下の有給取得の注意点をご参照ください。

契約社員が有給をとる際の注意点1:勤務時間

契約社員が有給をとる際の注意点に勤務時間があります。契約社員が有給をもらえるためには全労働日の8割以上出勤する必要があります。そして契約社員はパートと違いフルタイム勤務が一般的ですので、勤務時間としては正社員と変わりありません。

違うのは勤務する契約期間が決まっているという点のみです。契約社員が有給をもらうための注意点としては勤務時間は関係なく全労働日の8割という条件が重要になってきます。

契約社員が有給をとる際の注意点2:付与日数

契約社員が有給をとる際の注意点ですが、有給付与日数は継続勤務した年数によって変わります。例えば、労働日の8割働いたこととして勤務して半年では10日の有給が付与されます。

そして1.5年目で11日、2.5年で12日というように有給休暇の付与日数は決まっています。そのため有期雇用である契約社員の場合は長くても3年程度の契約のために11日~12日程度が付与の限界であるということが注意点として挙げられます。

契約社員が有給をとる際の注意点3:消化期限

契約社員が有給をとる際の注意点としては消化期限が挙げられます。有給は消化しなかった場合に1年間の繰り越しができます。繰り越し期間は2年間でそれを超えれば有給休暇は消滅します。

契約社員が有給をとる場合は付与された有給を期限までに消化できるかが重要で、できるだけ期限内に消化するという注意点があります。有給はとらなければ消え、また次の年の有給が付与されるということを注意点として覚えておきましょう。

契約社員が有給をとる際の注意点4:申請方法

契約社員が有給をとる際の注意点としては、申請方法が挙げられます。有給の申請方法は各会社ごとに決まりがありますので、その決まりに従うということも注意点として挙げられます。申請するための様式がある場合には記入して提出すべき人に提出します。

しかし、もう一つの注意点として申請する場合には前もって直属の上司に相談することがあります。また一緒に仕事をしている人にもメールなどでお知らせしておくようにしましょう。

契約社員が有給をとる際の注意点5:3か月や半年の契約期間でも有給は発生する

契約社員が有給をとる際の注意点として、3か月や半年といった1年に満たない契約期間でも有給が付与されるということが挙げられます。

有給休暇は週5日以上働いていることが条件ではなく、週3日勤務の場合でも半年後に5日の有給を付与するなどが労働基準法に定められています。また、最近では働き方改革として年間10日以上の有給の人を対象に5日以上の有給消化を義務化されています。

契約社員が有給をとれない場合の対処法3つ

契約社員の場合、正社員よりも肩身が狭いと感じる方は多いでしょう。そのせいか、契約社員の場合は正社員の人よりも有給が取りづらいという方は多いのではないでしょうか。ここでは契約社員が有給をとりたくてもとれないという場合の対処法を3つご紹介します。

有給をとれない場合の対処法1:上司に断られたら人事や総務に相談

契約社員で有給がとれない場合の対処法としては、上司に断られたら人事や総務に相談ということが挙げられます。契約社員の場合はまずは直属の上司に有給をとりたいと相談するでしょう。

そして、なにかと理由をつけて断られるということがあります。本当に繁忙期であれば仕方がないですが、そうでもないのに何度も断られる場合には人事や総務に相談するのも手です。有給は労働者の権利ですから頑張って相談してみましょう。

有給をとれない場合の対処法2:労働基準監督署に相談

契約社員で有給がとれない場合の対処法としては、労働基準監督署に相談ということが挙げられます。有給を取得できる権利は労働基準法で定められています。その権利を行使できないのであれば、労働基準監督署に相談するのは良い対抗手段です。

会社全体で有給をとれない雰囲気を出しているのであれば労働基準監督署から指導されることにより取得できるように改善される可能性があります。

有給をとれない場合の対処法3:買取をしてもらう

有給をとれない場合の対処法として買取をしてもらうというのがあります。しかし有給の買取には問題があり、有給は労働者の身体を休ませるという権利で基本的に会社が買取をすることは認められません。

ただし、2年以内の有給消化ができなかった場合や退職前で消化できない場合、法定日数を超える有給がある場合には買取が認められます。ただし、有給の買取は要求したからといって必ずしもしてもらえるとは限りません。

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契約社員の有給休暇中のおすすめな過ごし方5つ

契約社員でも規定された条件に合致する場合には有給がもらえるということがわかりました。では有給をとって休暇をもらった場合に、契約社員の方はどういった過ごし方をするのでしょうか。ここでは契約社員の有給休暇中のおすすめな過ごし方をご紹介します。

契約社員の有給休暇中のおすすめな過ごし方1:資格の勉強をする

契約社員の有給休暇中のおすすめな過ごし方としては、資格の勉強をするというのが挙げられます。契約社員ということは会社にいつまで在籍できるか不透明で不安定な立場というところに注意点があります。できれば正社員を目指したいという方も多いはずです。

正社員になるためにはスキルアップが必要で、そのためには資格取得が有効です。資格を持っていれば、契約終了後の就職活動にも有利です。

契約社員の有給休暇中のおすすめな過ごし方2:普段混んでいる施設にいく

契約社員の有給休暇中のおすすめな過ごし方としては、普段混んでいる施設にいくというのが挙げられます。有給休暇は自分が休暇をとりたいときにとれますので、平日に休むことも可能だというところに注意点があります。

土日などの休みでは混雑しては入れないような施設も平日であれば空いていることはあります。有給休暇ならではの利点を使って普段行けないような施設に行ってみましょう。

契約社員の有給休暇中のおすすめな過ごし方3:趣味の時間をすごす

契約社員の有給休暇中のおすすめな過ごし方としては、趣味の時間をすごすということが挙げられます。契約社員もフルタイムで働いている人が多く毎日ストレスにさらされています。有給休暇を使いしっかりとリフレッシュすることは重要です。

有給休暇ではストレス解消のためにも趣味の時間を過ごしましょう。また趣味の時間は癒しと発見、やる気を起こしてくれる大切な時間です。

契約社員の有給休暇中のおすすめな過ごし方4:プチ旅行にいく

契約社員の有給休暇中のおすすめな過ごし方としては、プチ旅行にいくということが挙げられます。有給休暇の取得では大型連休をとることは難しいでしょう。しかし数日休暇をとることができるのであれば、プチ旅行ができます。

たとえば国内で1~2泊程度の旅行をする、海外でも韓国へ焼肉を食べに行く、といったプチ旅行が楽しめます。短期間で充実した時間を過ごすという意味ではプチ旅行もおすすめです。

契約社員の有給休暇中のおすすめな過ごし方5:リラックスできる場所にいく

契約社員の有給休暇中のおすすめな過ごし方としては、リラックスできる場所にいくということが挙げられます。有給休暇取得の注意点に有給取得の意義が労働者が日頃の疲れを癒し身体を休ませるということにあります。

有給ではリラックスできる場所にいき、ゆったりとした時間を過ごすというのもおすすめです。普段は仕事で忙しい日々を送っているという方も多いでしょう。有給休暇はそんな忙しい方の癒しの時間でもあります。

有給は計画的に消化しよう!

いかがでしたか。契約社員であっても全労働日の8割働いていれば有給休暇はもらえます。また、契約社員の有給取得の際の注意点もわかっていただけたでしょう。

今後は有給休暇を積極的にとるという方針もありますので、有給は計画的に有効利用していくようにしましょう。ただし、注意点として仕事で周囲に迷惑をかけないこと頭にき、有給を計画的に消化するようにしましょう。

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