業務委託と派遣の9つの違いとは?それぞれのメリットとデメリット

人事制度

業務委託とは

業務委託と派遣の働き方が似ているため、その違いをよく把握できていないというという人もいます。

業務委託とは企業と雇用関係を結ばず、取引先と業務内容や費用、納期などを決めて、その企業の仕事を請け負います。また、業務委託は請負契約と委任契約の2種類があり、それぞれ持っている特徴が異なります。

業務委託は雇用関係ではなく、仕事の依頼を受ける形式となるため、企業と対等の立場で仕事をすることになります。

派遣とは

業務委託は企業と雇用関係を結ばずに、企業から仕事の依頼を受けて、その企業の仕事を行います。派遣の場合も、企業から仕事の指示を受けて仕事を行います。

しかし、派遣の場合は労働者はまず派遣会社と雇用契約を結び、労働者は派遣会社から指示された派遣先企業に就業することになります。

また、派遣にも一般派遣契約、特定派遣契約、紹介予定派遣契約など、細かく分類することができ、それぞれ持つ特徴が異なります。

業務委託と派遣の違い9つ

業務委託と派遣は取引先の企業の仕事を行うという点で似ています。そのため、業務委託と派遣の意味を混同したり、同じようなものと思ってしまう人もいます。

しかし、業務委託と派遣では雇用形態や従うべき法律などが変わってくるため、これらの違いを把握しておかないと、労働者と企業の間でトラブルが発生してしまう可能性があります。そのため、業務委託や派遣の仕事をする場合には、これらの違いを知っておく必要があります。

業務委託と派遣の違い1:雇用形態

先に述べた通り、業務委託と派遣では雇用形態が異なります。業務委託の場合は取引先の企業と契約を結び、業務内容や費用などのルールを決めて、業務委託された企業は取引先の企業の仕事を行います。

派遣の場合は、労働者はまず派遣会社と雇用契約を結びます。そして、労働者は派遣会社から指示をされた派遣先の企業で仕事をすることになります。そのため、雇用契約を結んでいるのは派遣会社ですが、職場は派遣先の企業となります。

業務委託と派遣の違い2:賃金

派遣の仕事をした際の賃金は、派遣先の企業から労働者に支払われるのではなく、まず派遣先の企業から派遣会社に支払いをします。労働者と派遣会社は雇用形態となっているため、労働者は派遣会社から給与ともらうことになります。

業務委託の場合は企業と契約関係を結んでいるため、賃金ではなく報酬として支払われます。報酬の額は契約時の交渉などによって決まります。

業務委託と派遣の違い3:待遇内容

派遣の場合は雇用契約を結んでいます。そのため、正社員と比べると多少の制限はありますが、保険や昇給などの労働者に適用される法的な保護や権利を持つことができます。

しかし、業務委託の場合は取引先と雇用契約を結んでいるわけではないため、労働者として適用される法的な保護や権利がありません。そのため、業務委託の場合はすべて自己責任として業務を進めるため、労働環境を自らで整える必要があります。

業務委託と派遣の違い4:法律

業務委託の場合は取引先の企業と雇用契約ではなく、仕事を請け負ったり、委任されたりなどの契約をすることになります。そのため、業務委託では基本的に民法に従うことになります。

しかし、派遣の場合は労働者派遣法に従うことになります。労働者が労働者派遣法をあまり意識することはありませんが、派遣会社は労働者派遣法に従って業務内容や事業内容を決める必要があります。

業務委託と派遣の違い5:雇用目的

業務委託の場合は取引先から仕事を請け負ったり、委任されたりなどします。そのため、業務委託の場合は会社の代わりに営業やシステム開発などを請け負ったり、警備や清掃などを委任されたりなどします。

これらは雇用関係で労働を行っているわけではないため、労働力ではなく、仕事の成果を求められます。

派遣の場合は、社員と同様にいろいろな仕事を行うため、一定の能力を持った人材としての労働力を求められます。

業務委託と派遣の違い6:指揮権

業務委託では雇用関係ではないため、業務を進めるための指揮権が取引先にはありません。ただし、契約の際に決めたルールには従う必要はあるため、取引先の指示に従わなくても良いということはありません。

しかし、そのルールも交渉などによって決まり、求められることは仕事の成果のため、基本的に業務の指揮権は業務委託された側にあります。派遣の場合は労働者として派遣先企業で業務を行うため、指揮権は派遣先企業にあります。

業務委託と派遣の違い7:偽装請負

業務委託の場合、指揮権は委託側の企業にはありません。しかし、本来は委託側には指揮権がないにもかかわらず、委託した業者に対して指揮を取ってくることがあります。

もし、指揮に従ってトラブルが起こったとしても、業務委託の場合は雇用契約ではないため、委託側の企業はトラブルによる責任を回避することができます。また、これをわざと悪用する偽装請負などが社会問題となっています。

業務委託と派遣の違い8:雇用の打ち切り

業務委託で偽装請負が社会問題となているように、派遣でも急な雇用の打ち切りや、雇用の更新がされないなどの派遣切りが社会問題となっています。

派遣が雇用を打ち切られてしまうと、次の仕事に就くまでは収入がなくなってしまいます。また、派遣という立場上、強い立場ではないため、派遣会社などと抗議することも難しいと考えてしまう人も多く、次の派遣先の紹介を我慢して待つという泣き寝入りをする人も多いです。

業務委託と派遣の違い9:責任感

派遣の場合は雇用関係にあるため、仕事上の責任は指揮を取る派遣先の企業となります。また、派遣先の企業と労働者にトラブルがあっても、派遣元の企業から助けてもらうこともできます。

しかし、業務委託の場合は対等の立場での契約によって成り立っているため、契約内容によりますが、仕事上の責任は基本的には受託側に責任があります。先に述べた通り、委託側に責任があることを悪用して偽装請負が行われることもあります。

業務委託の派遣のメリットとデメリット

業務委託と派遣では働き方が似ているため、その意味を混同してしまう人もいます。しかし、契約関係や、従う法律などが業務委託と派遣では異なるため、それぞれ持っている特徴も異なります。

そのため、これらの働き方を選ぶ場合には、業務委託と派遣では得られるメリットにどのような違いがあるか把握して、またデメリットについても事前に把握しておく必要があります。

業務委託のメリット

業務委託の場合は、交渉の段階で条件が合わない場合には仕事を断ることもできるので、自分に合った仕事内容や、ペースを調整したり、選んだりなどすることができます。

また、フリーランスとして業務委託の仕事を受ける場合は、企業から給与をもらうのではなく、報酬をすべて自分の収入とすることができるため、高額な収入も見込めます。ただし、業務委託を請け負っている企業に就職した場合にはこれらは当てはまりません。

業務委託のデメリット

上記で述べた通り、業務委託で仕事を請け負う場合は仕事の自由度が高いというメリットがあります。しかし、業務委託として仕事を請け負う場合には、取引先企業と対等な立場で契約を交わすこととなるため、雇用関係にはなりません。

そのため、労働者としての権利や保証がなく、仕事も成果を求められるため、リスクと責任が非常に大きくなります。

派遣のメリット

業務委託ほどではありませんが、派遣として働く場合も派遣元の企業と相談することで、派遣先に求める条件を絞ってもらえることもあるため、ある程度は仕事選びに自由度があります。

また、業務委託と異なり、派遣では雇用契約を結ぶため、労働者としての権利や保証を持つことができます。そのため、仕事をするうえでのリスクを軽減することができます。

派遣のデメリット

派遣として働く際には雇用期間が設けられることが多いです。うまく契約が更新され続けることもありますが、契約が更新されずに派遣切りなどにあってしまう可能性もあります。また、賞与がなかったり、交通費が出なかったりなどすることもあります。

これらのことから派遣の仕事はよく、収入や働き方として不安定と言われてしまうことがあります。

業務委託は派遣と間違われやすいが雇用形態から異なる

業務委託と派遣は似たようは働き方のため、その意味を混同してしまう人もいます。しかし、これらはそれぞれ持っている特徴が異なります。もし、これらの持つ特徴の違いを把握していないと、トラブルになってしまう可能性もあります。

そのため、これらの働き方を考えている場合には、それぞれの違いについて知っておくようにしましょう。

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