相対評価とは?相対評価のメリット4つとデメリット2つ|絶対評価との違い

人事制度

相対評価とは

相対評価とは人を評価する際の方法の1つです。相対評価では、物であれば他の物とその性能などを比べたり、人であれば集団中で、周囲の人との能力や成績などを比べて評価を行います。

また、単純に周囲と比較評価するだけでなく、テストや成績などをあらかじめ定められた公正な評価基準も並行して、評価を行います。この相対評価で人を評価することにはいろいろなメリットがあります。

相対評価のメリット4つ

上記で述べた通り、相対評価とは集団の中で周囲の人と能力や成績などを比較して評価を行うことです。相対評価はその評価方法から、他人と比べる、他人と競うなどの印象を持たれることがあり、その評価方法を嫌う人もいます。

しかし、相対評価にはいろいろなメリットがあり、評価する側にも、評価される側にもいろいろなメリットがあります。そのため、いろいろな場面で使われています。

相対評価のメリット1:評価者が評価がしやすい

相対評価で人を評価していく場合には、集団内の人同士の能力や成績などを比較して評価を行えば良く、また基準が設けられていればその基準に従って評価を行えば良いので、評価者にとっては評価がしやすい評価方法となります。

また、集団の中で比較を行いながら評価を行うため、毎回の評価で結果がバラついてしまうことも少なく、特定の人物の肩入れなどによる評価も起こりにくいなどのメリットもあります。

相対評価のメリット2:評価対象者の競争意識が芽生える

相対評価では集団に属する人同士で、その能力や成績などを比較されて評価されることになります。そのため、評価を上げるためには周囲の人よりも能力を伸ばしたり、仕事で良い成績を残すなどする必要があります。

このように、相対評価では他人と評価を比較されるので、評価対象のなる人たちは評価を上げるために、周囲の人よりも良い結果を残そうとして、集団内で切磋琢磨されることになり、組織の成長を早めることにも繋がります。

相対評価のメリット3:人件費の管理がしやすい

相対評価では集団内で人同士を比較評価することになるので、集団全体で高いや成績を出したとしても、その集団全体に高い評価をすることがありません。また、相対評価では順位付けのように評価を行うため、毎回の評価で大きく内容が異なることがありません。

評価が大きく変わることがないため、毎回の人件費もあまり大きく変わることがなく、予算オーバーをしたり、普段よりも人件費が多くかかるなどということが少なくなります。

相対評価のメリット4:景気に左右されない

もし、評価の方法がノルマなどの明確な基準で決められている場合、そのノルマの難易度は景気によって左右されてしまうことがあります。

しかし、相対評価の場合は、集団内で人と比較して順位付けのように評価が行われまそのため、景気が悪い時期や閑散期などの厳しい状況のときでも、厳しい状況なりの結果を出せば、正当に評価が受けることができます。これは相対評価の対象者にとってはメリットとなります。

相対評価のデメリット2つ

相対評価は評価をする側にも、評価をされる側にもメリットがあります。しかし、相対評価もメリットばかりではありません。

相対評価にもデメリットはあるため、相対評価で評価をする側と評価をされる側はそのメリットとデメリットの両方を把握しておく必要があります。

相対評価のデメリット1:合理性を欠いた評価になる

相対評価では集団内で人同士の能力や成績などを比較して、順位付けのように評価をします。しかし、人には得手不得手があり、それぞれ持っている特徴や能力も異なります。

そのため、誰かが懸命になって達成した目標も、他人からすると簡単に達成できる目標となってしまうこともあり、努力と評価が結びつかず、合理性が欠けた評価方法と捉えてしまう人もいます。

相対評価のデメリット2:集団内での評価しかできない

相対評価は集団内の人同士の能力や成績を比較して順位付けのようにして評価行います。このように能力や成績などを比較して評価できるのは、同じ集団で同じような仕事や似たような仕事をしているため、これらを比較することができます。

しかし、もし比較しようしている評価対象者同士の部署が異なったり、仕事内容が大きく異なったりなどすると、正確な比較と評価を行うことができません。

現場別相対評価使用例2つ

相対評価は他人と比較したり、競争となるような評価方法のため、嫌う人もいますが、評価する側にも評価される側にもメリットはあるため、多くの現場で導入されています。

ただし、相対評価を使って人を評価する際には、教育現場であれば成績、職場では人事評価など、その現場に合わせた方法で評価の結果を出す必要があります。

場所別相対評価の使用例1:教育現場

教育現場では通知簿などで5段階評価を行ったりなどする際に、相対評価で学力評価をしていました。テストなどでの成績から、上位10%であれば5、11%から20%であれば4などのように、あらかじめ評価基準を決めておき、生徒の成績順にこれに当てはめて評価を行います。

ただし、この相対評価の方法はゆとり教育の際に見直され、テストなどでの成績さえ良ければ、その人数に関係なく、良い評価をすることとなっています。

場所別相対評価の使用例2:人事考課

相対評価で人事考課を行う場合も、上記で述べた通知簿の5段階評価の際と同様に、基準を決めて、その基準に従って成績や能力などを比較して、社員を順位付けするように評価を行います。

基準が決まっていることや、社員を順位付けするように評価を行うため、特定の社員に偏ったような評価が起こりにくく、能力や成績などに従って正当な評価をしやすくなります。

相対評価と絶対評価との違いとは

評価方法では相対評価と絶対評価はよく比べられることがあります。相対評価は集団の中で人同士の能力や成績などを比較して評価します。

しかし、絶対評価の場合はノルマや条件などのような明確な基準があり、これを満たしたり、そのノルマや条件を大きく超えるような結果を出したりなどすると、評価が高くなります。そのため、絶対評価では評価される際に、他人と比較されることがありません。

絶対評価のメリットとデメリット

相対評価にメリットとデメリットがあるように、絶対評価にもメリットとデメリットがあります。

しかし、絶対評価が持つメリットとデメリットは相対評価が持つメリットとデメリットとは異なります。そのため、絶対評価で評価をする場合にも、評価をする側と評価をされる側の両方がそれらを把握しておく必要があります。

絶対評価のメリット

相対評価であれば、高い評価を得られる人数に限りがあったり、どれだけ努力をしても他の人の能力が高ければ評価を上げることが難しくなってしまうことなどもあります。

しかし、絶対評価では評価を高めるための基準がノルマや条件などで明確にされていて、そのノルマや条件を達成すれば、誰でも評価を上げることができます。そのため、絶対評価の場合はこのような合理性のない評価をされることがありません。

絶対評価のデメリット

絶対評価には評価を高めるためのノルマや条件が明確となっています。しかし、不景気であったり、閑散期などではそのノルマや条件を達成することが難しくなってしまうことがあります。

そのため、時期や時代によって評価を高めるための難易度が変わってしまうというデメリットがあります。また、逆に多くの人がノルマや条件を満たした場合には、昇給や特別手当などで人件費が上がるというデメリットもあります。

相対評価と絶対評価をうまく使い分けよう

人を評価する際には、主に相対評価と絶対評価の2つがあります。これらはどちらにもメリットがあり、デメリットがあります。

そのため、どちらで評価方法を使い、どちらの評価方法が適しているかなどを判断するためにも、それぞれのメリットとデメリットを把握しておきましょう。また、状況や環境などによって、相対評価と絶対評価を使い分けるようにしても良いでしょう。

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