面接の感触で合否がわかる?
「フラグ」という言葉を聞いたことはありませんか。フラグとは旗のことですが、旗には目印の役割があります。就職面接でフラグという言葉を使うときも、合否の「予測」や「目印」といった意味で使われることが多いです。
では、面接を受けた場合に、感触がどうだったかで合否がわかるのもなのでしょうか。合格フラグや不合格フラグがあるとすれば、どのようなものなのかを考えてみましょう。
合格フラグと不合格フラグとは
合格する面接で見られる特徴を合格フラグといい、不合格を予測させるような特徴のことを不合格フラグといいます。
合格フラグの数は多ければ多いほど合格の可能性が高いです。ですが不合格を予測させる特徴がいくつも重なっている場合、そのフラグは白旗でしょう。
あくまでも合否の回答があるまでは確定ではない
フラグはあくまでも予測に過ぎませんので、合格フラグが立っていて面接での感触が良かったからといって、必ず合格するとは限りません。また面接では感触が悪く、不合格フラグがいくつも立っていても、なぜか合格だったということもあります。
ですがフラグは合否を判断するうえである程度の参考にはなりますし、上手く活用すれば次の面接を受ける場合の対策として有効です。
好感触でも不採用?面接の不合格フラグ13
面接は非日常的なことなので、なかなか冷静になれるものではありません。それでも落ち着いて感触を見極めましょう。好感触だったからといって合格フラグと決めつけるのは危険です。
その面接官は緊張している人間を目の前にして、緊張を解きほぐすために優しく接しただけということも考えられます。
1:面接時間が短い
特に、「好感触だったのに面接時間が短かった」という場合は用心しましょう。
面接を実施しているのは人材が欲しいからです。1人1人の面接にはある程度の時間が割り振られているものですが、面接に来てくれた人が企業が求めるような人材だった場合は、なるべく多くの時間を使おうとします。
面接時間が短かったという場合は、「余計なことを聞かれずに済んで良かった」と安心しないほうがいいでしょう。
2:次の選考についての話に触れない
感触が悪く、次の面接について何も触れてこない場合も要注意です。
一次面接で「この人材が欲しい」と思った場合、面接官は次のステージへ駒を進めようとします。それが二次面接です。合格の可能性があれば、一次面接では次の面接を想定した流れになるのが自然です。
感触があまり良くなく、次の面接の話をしようとしなかった場合は、残念ながら不合格フラグの可能性は高いでしょう。
3:話が盛り上がらない
「会話が全然弾まなかった」というのも不合格フラグと言えるでしょう。
面接官が、もし本気で採用する気があるのなら、感触も良いですし話も盛り上がります。気まずい雰囲気で会話が盛り上がらす感触が悪い場合、残念ながら望みは薄いです。
ですが例え不合格だったとしても、落ち込む必要はありません。その面接で何が反省点だったのかを見つければ、次の面接できっと役に立つからです。
話が盛り上がり好感触でも不合格フラグの場合とは?
分かりにくいのは「好感触で話が盛り上がったのに不合格だった」という場合です。
会話が弾まなかった場合は不合格フラグかなと予測できますが、弾むような会話だったのに不合格だったということも稀にあります。話が盛り上がっていたただけに落ち込みも激しいです。
面接では会話を弾ませることに夢中になりすぎずに、冷静に状況を見極めましょう。いくら感触が良くて会話が弾んでいても、不合格フラグが立っていることもあります。
4:面接官からの質問が少ない
面接での感触が悪くて会話が弾まない場合は、面接官からの質問も少ないです。
面接官が「この人と一緒に仕事をしたい」と思っていれば、今までどんな仕事をしてきたのか、入社したら将来的にどういう方向に進みたいのかなど、なるべく多くの情報を引き出そうとします。
面接は自分を売り込むセールスの場です。面接官の質問も少なくて感触も悪いという状況が続く場合は、自分のアピールポイントをもう一度整理してみましょう。
5:面接官がメモをとっていない
メモで書き留めたことは、後で読み返して何かに使います。面接官がメモをとっていないのは「書き留めておく必要がない」からです。
ですが、もともとメモを取るのが嫌いという人もいます。メモを取っていなかったけれど好感触だった場合は、合格の可能性もありますので、他に不合格フラグが立っているかどうかで判断しましょう。
6:面接官が目を見て話していない
「目が合わなかった」という場合は不合格フラグの可能性があります。
相手の目をじっと見つめると圧迫感を与えてしまうので、普段の会話では適度に目線をそらしながら会話することもありますが、面接で全く相手の目を見て話さないのはマナー違反です。
また、人は自分の興味のある会話をしているときは、自然と相手の目を見ます。面接官が目を見て話してくれなかった場合は、退屈させない会話をすることを心掛けましょう。
7:面接官が会社の売り込みをしてこない
もし面接の感触も良くなくて、会社の売り込みもしてこない場合は採用の可能性は低いと言えます。
面接の場が自分を売り込む場であるのと同様に、企業にとっても面接は会社の売り込みをする場だからです。もし採用する気があれば、会社のアピールポイントを提示して目の前の人材を確保しようとするでしょう。
8:面接官の反応が薄い
そして、企業が何もアピールしてこない場合は面接官の反応が薄く、感触もあまり良くないことが多いです。面接を受けに来た目の前の人物に対して反応が薄いというのは、それだけ関心が薄いということなので用心しましょう。
関心を示してくれないのは、会話の仕方に問題があるということが考えられます。面接官の興味を惹くように分かりやすい会話を心掛け、相手を引き込むアピールポイントは何なのかを考えると良いでしょう。
9:面接官から論破されてしまう
どんな感触の面接だったかによっても違ってきますが、質問に答えたときに論破されるのは、合格させる気がないからだと考えられます。
とはいえ面接では、論破することであえて苦境に立たせて反応を見ることもあります。落ち込んだりせずに、今、自分にできることは何かを考えて冷静に対処しましょう。逆に、苦境に強いことをアピールできます。
10:面接官に怒られる
面接官が怒っている場合は残念ながら不合格フラグの可能性があります。ですが、この場合も本当に怒っているのか、それとも、怒ることであえて苦境に立たせて様子を見ているのかの判断が難しいです。
とはいえ、どちらにしても冷静に対処しましょう。感触が悪いからといって、こちらも同じように怒ると収集がつかなくなります。感情的にならずに冷静に振る舞いまうことが肝心です。ピンチをチャンスに変えることができます。
11:仕事に関係ない話が多い
感触が良くても仕事と関係のない話ばかりするのは、一緒に仕事をする気がないからだと考えられます。一緒に仕事をする気がないということは、採用する気もありません。
例えば、面接を受ける人が女性なら「美人だね」とか、外見の事ばかり褒めてくれて好感触だけれど、振り返ってみると仕事の話がなかったという状況がそうです。
感触が良かったけれど、趣味の話ばかりで盛り上がったという場合も気を付けましょう。
12:志望職種に合っていないと言われる
面接に挑むときは志望動機と職種が合っているのかを考えてみましょう。自分がこれからやりたい仕事の方向性と真逆の職種だった場合は、「志望職種に合っていない」ということを指摘されることがあります。
この指摘はキツイです。ここを指摘されると面接での感触も悪くなりますし、挽回するのは至難の業です。同じ志望動機を使いまわしたりせずに、面接を受ける会社の職種を詳しく調べ、必要があれば志望動機を書き換えましょう。
13:逆質問の時間がもらえない
面接で面接官が会社のことを説明した後に、お決まりのように言うフレーズがあります。それは「何か質問はありますか」です。お決まりのフレーズさえもらえなかった場合は、不合格フラグの危険性があります。
とはいえ、面接での感触が悪くて会話が弾まなかった状況では、逆質問の時間がもらえないことも考えられますので、積極的な態度で挑みましょう。
面接の感触でわかる?合格フラグ9つ
面接での感触で、ある程度の合格フラグはわかるものなのでしょうか。ここからは合格フラグについてご説明します。簡単に言えば、合格フラグは不合格フラグの逆のパターンが多いです。では、典型的な合格フラグ9つについて見ていきましょう。
1:面接時間が長い
面接時間が短いことは不合格フラグでしたが、その逆で、面接時間が長い場合は合格フラグだと思って良いでしょう。
企業が本気で採用しようとしている場合は、面接を受けに来た人の過去の経歴やスキルから考えて、どのような仕事を与えるべきなのかを考えますし、聞きたいことはいくらでもあるからです。聞きたいことが多いと自然と面接時間も長くなります。
2:次回面接の予定についての話がある
次回の面接の日程の話も合格フラグと言えます。「次の面接に都合のいい日はありますか」と聞かれたらかなりの好感触です。
スケジュールはいきなり聞かれても答えにくいことがほとんどです。ここでモタモタしていてはせっかくのチャンスを逃すことになりかねませんので、第三希望くらいまで日程を考えておくといいでしょう。
スケジュールを把握してスマートに答えることで自己管理能力の高さをアピールできます。
3:面接官がたくさんメモを取っている
面接官はメモを取りながら話を進めていきますが、ここでどの程度メモを取っているかが重要です。
全くメモを取ってくれなかった場合は不合格フラグの可能性が高いですし、感触が良くてメモをたくさん取っていれば合格フラグの可能性があります。メモを多く取れば取るほど関心が高いからです。
4:志望会社や職種に合っていると言われる
面接官が「この会社ではあなたのやりたい仕事ができます」と言った場合は、合格フラグと考えていいでしょう。
面接では必ずと言っていいほど志望動機を聞かれますが、ここでいかに会社の職種に合った志望動機を述べられるかが合否の分かれ目となります。「この志望動機ならうちの会社にピッタリだ」と思わせる内容を考えましょう。
面接官に志望会社と職種が合っていると思わせることができたら、合格は見えたも同然です。
5:面接官からの質問が多い
質問が多いのは、あなたに関心があるからです。「質問の多さ=関心のバロメーター」と考えてもいいでしょう。つまり、本気で一緒に仕事をすることを考えているからこそ、多くの情報を聞き出したいと考えて質問が多くなるのです。
面接で次々と質問されると、ひるんでしまいがちですが、そういった対応も面接官はちゃんと見ています。質問を聞き逃さずに簡潔に分かりやすく答えましょう。頼れる人間だと思わせるチャンスです。
6:他社の選考状況について聞かれる
面接で他社の選考状況について聞かれるのは、あなたを他の会社に取られたくないと考えているからだと言えます。
とはいえここでも注意が必要です。取りあえず採用する候補の1人として手元に置いておきたいいう場合もありますし、何が何でも採用したいと考えている場合もあります。
「他に受けている会社はありますか」と聞かれたからといって採用されるとは限りません。油断しないようにしましょう。
7:通勤時間を聞かれる
通勤時間の質問は合格フラグと言えます。企業にとっては、従業員の通勤時間は短ければ短いほど良いからです。
通勤時間が短いと仕事に多くの時間を使えますし、通勤に体力を取られない分、仕事に集中することができます。また、企業にとって通勤費は意外と大きな経費ですので、通勤時間が短い人を採用すると経費を削減できるということも考えているでしょう。
通勤時間のことを聞かれたらかなりの好感触です。
8:最短入社可能日を聞かれる
面接官が「最短入社日はいつぐらいになりますか」と聞いてき場合は、合格に相当近づいています。最短入社日を聞くということは一刻も早く入社してほしいという気持ちの表れだからです。
ですがあなたと同じような条件の人がいて、そちらの方が最短入社日が早い場合は、その人を採用することも考えられます。
無理をする必要はありませんが、「バカンスを楽しんでから入社」などと考えずに、できるだけ早い入社可能日を答えましょう。
9:入社後についての話をする
入社してからの具体的な仕事の話をしてくるというのは強力な合格フラグです。もちろん、入社後についての話が出たからといって採用されるとは限りませんが、入社後どのような仕事を与えるかを考えていると言えます。
確実に、「この人を採用したい」と思わせるためにも、自分ならこの会社でどんなことができるのかを考えて積極的にアピールしましょう。
面接の感触を振り返ってみよう
面接というのは特殊な状況ですので舞い上がってしまうのも当然です。ですが合格フラグや不合格フラグを見極め、面接の流れを上手く味方につけて最大限のアピールをしましょう。そして自宅に戻ったら面接での感触を振り返って対策を練り直し、次の面接へ役立てることが大切です。