中途採用の面接官に向いている人とは? 心構えは?
日本企業は新卒採用に重点をおく傾向にありますが、中途採用を積極的に行っている企業も少なくありません。
中途採用者は新人教育のための時間やコストがかからず、即戦力としてすぐに活躍してもらえるため、企業にとって一定のメリットがあります。
この記事では中途採用面接官がおさえておくべき心得などについて特集しているので、中途採用面接官になる方、あるいはすでにその役割についている方はぜひご参考ください。
中途採用の面接官に向いている人とは?
そもそも、中途採用面接官にはどのような人が向いているのでしょうか。中途採用面接官は、先入観や偏見なく、公平に応募者を見定める目を持っている人が適任だと言えるでしょう。
そのような目を養うためには、さまざまなビジネスパーソンと交流し、多くの人々と接してきた経験を持っていることが必須です。
つまり、中途採用面接官にはある程度の人生経験とビジネス経験が必須だと言えるでしょう。
中途採用の面接官として目的をしっかり意識する
では、中途採用面接官に任じられた場合、どのような点に気を付けて職務を全うすればよいのでしょうか。
ここからは、中途採用面接官がしっかりと意識すべき目的を3つピックアップしてご紹介していきます。
中途採用面接官になりたてで、どのような点を意識しながら応募者を見定めればよいのか不安という方は、ぜひ以下を参考にしてみてください。
人材の見極め
註と面接官が意識すべき目的としてまず挙げられるのが、人材をしっかりと見極めるということです。
優れたスキルをもち、立派なキャリアを持っている応募者であったとしても、企業が求めている人物像とマッチしなければ採用をしてもメリットはありません。
自分にとって良いと思える人材であると同時に、企業にとっても利益をもたらしてくれるであろう人材を見極めることが必要でしょう。
自社に対する動機づけ
自社に対する動機づけを行うということも、中途採用面接官が意識すべき目的のひとつとして挙げられます。
企業側と応募者との間のミスマッチを防ぐためには、面接中に自社に関する適切な情報を伝え、応募者が自社について正しく理解できるようにサポートする必要があります。
自社に関する基本的な情報だけではなく、応募者が志願するポジションについても具体的に説明を行うことが大切でしょう。
ミスマッチを防ぐ
中途採用面接官が意識すべき目的のひとつとして、ミスマッチを防ぐということも含まれるでしょう。
せっかく応募者を採用したとしても、そこにミスマッチが生じているならば、応募者は「思っていた職場と違う」と自社に不満を抱いて離職する可能性が高くなるため、採用した意味がなくなります。
企業側と応募者の間のミスマッチをなくすためには、しっかりとしたコミュニケーションを行うことが不可欠です。
中途採用の面接官の4つの心得
中途採用の面接官になったのならば、どのような点をおさえながら面接業務に当たればよいのでしょうか。
ここからは、中途採用面接官として心得ておきたい4つのポイントをご紹介していきますので、ぜひ最後までご覧ください。
中途採用の面接官の心得1:会社の顔であることを忘れない
中途採用面接官の心得としてまずご紹介したいのが、自らが会社の顔であるのを忘れないということです。
偉そうな態度ややる気のなさそうな態度を見せれば、それは応募者にとても悪い印象を与え、ひいては会社そのもののイメージを損ねてしまいかねません。
最近では会社の口コミサイトに面接官の悪い態度を書き込まれることも少なくないので、会社の顔であることを忘れず、適切な言動を取るように心がけましょう。
中途採用の面接官の心得2:応募者に対し敬意を払う
応募者に対して敬意を払うというのも、中途採用面接官の心得のひとつとして挙げられるでしょう。
中途採用面接官は応募者を見定め採用するか否かを決める立場にあるため、つい応募者を自分より下に見て偉そうな態度をとってしまう面接官もいますが、これは大きな勘違いです。
自社に志願してくれた応募者に対しては、一人のビジネスパーソンとして敬意をもって接しましょう。
中途採用の面接官の心得3:応募者は緊張した状態から始まる事を念頭に
中途採用の面接官の心得として、応募者は緊張していることを十分に承知しておくということも含まれるでしょう。
入社したいという意欲が強ければ強いほど、応募者は緊張した状態で面接に臨むものですので、応募者がリラックスできるような雰囲気づくりを行ってあげることも大切です。
中途採用の面接官の心得4:威圧的・高圧的態度にならない
威圧的・高圧的な態度を取らないというのも、中途採用面接官の心得のひとつとして挙げられます。
威圧的で偉そうな態度をとる中途採用面接官は応募者の心証をひどく損ね、応募者によって「あの会社はだめだ」とネガティブな評価が広まってしまうこともあります。
何より応募者に対して失礼ですので、このような態度や圧迫面接は慎みましょう。
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中途採用面接の面接官として聞くべき7つの質問
中途採用の面接官になったばかりの方にとっては、面接中にどのような質問をすればよいのかなかなか難しいことでしょう。
ここからは、中途採用面接官として応募者に質問すべき7つの事柄を解説していきます。
中途採用面接の面接官として聞くべき質問1:応募者をリラックスさせる質問
中途採用の面接官として聞くべき質問としてまず挙げられるのが、応募者をリラックスさせる質問です。
応募者の多くは緊張した状態で面接に臨んでいるので、リラックスした雰囲気で面接を受けられるように、「道に迷いませんでしたか」といった世間話のような質問から始めると良いでしょう。
中途採用面接の面接官として聞くべき質問2:経歴・スキルを確認するための質問
経歴やスキルを確認する質問も、中途採用面接官として聞くべき事柄でしょう。応募者の履歴書に書かれている内容に嘘はないか、求めている人材に合致する経歴やスキルを持っているかどうかの基本確認を行うことが必要です。
中途採用面接の面接官として聞くべき質問3:退職理由を確認するための質問
中途採用面接官として、退職理由を確認するための質問も行うべきでしょう。前職をポジティブな理由ではなく、ネガティブな理由で退職をした応募者は、採用しても同様の理由で自社を退職する可能性があります。
中途採用面接の面接官として聞くべき質問4:志望動機・意欲を確認するための質問
中途採用の面接官として聞くべき質問のひとつに、志望動機や意欲を確認するための質問も含まれるでしょう。
同じ能力の応募者が二人いるならばより意欲の高い方を採用した方が企業にとって利益があるものですので、志望動機を尋ねたり、どれくらいの意欲をもって仕事に取り組めるのかを尋ねることが大切です。
中途採用面接の面接官として聞くべき質問5:仕事の軸を見極めるための質問
中途採用の面接では、仕事の軸を見極めるための質問もする必要があるでしょう。
応募者はどの程度、応募した仕事の業務内容やポジションについて理解しているのか、どのようなビジョンや目的意識を持って仕事に取り組みたいと考えているのかを質問してみてください。
このような質問を通じて、将来に対するビジョンが明確で、仕事に対する責任感をきちんと持っている人物かどうかを見極める必要があります。
中途採用面接の面接官として聞くべき質問6:人間性を見極めるための質問
人間性を見極めるための質問も、中途採用で行うべき質問のひとつとして挙げられるでしょう。
前職で人間関係のトラブルを起こした人物を中途採用すると、かなりの確率で同じようなトラブルを自社でも起こすため、なぜ転職をするのか、前職での人間関係はどうだったのかなどの質問をしてみてください。
中途採用面接の面接官として聞くべき質問7:こんな質問はNG!
中途採用の面接官として、聞くべきではない質問も当然あります。とりわけ、恋人の有無や妊娠・出産、あるいは結婚するかどうかなどのプライベートに関する質問は、セクハラになることを知っておくべきでしょう。
相手が女性であっても男性であっても、このように仕事に関係のないプライベートに関する質問をするのは絶対にNGです。
中途採用面接の面接官とし人材確保に努めましょう!
今回は中途採用面接官の心得をテーマに、意識すべき目的や聞くべき質問やについて特集してきましたが、いかがでしたでしょうか。中途採用面接官として応募者を見定める目を養い、企業にとって利益をもたらしてくれる優秀な人材をゲットしましょう。