OB訪問・OG訪問
OB・OG訪問は日本的な慣習で、就職シーズンが近づくと活性化します。OB・OG訪問は全体の4分の1が経験しており、訪問人数は平均4.3人です。
OBとOGは和製英語でOBは卒業した男子の先輩を意味し、OGは卒業した女子の先輩を意味します。
和製英語なので英語圏で使っても通用しません。アメリカ英語では男性の卒業者はAlumnusで、女性の卒業者はalumnaです。
OB訪問・OG訪問の意義
OB訪問・OG訪問には意義がありますが、一般の人は理解しにくいです。以下ではOB訪問・OG訪問の意義を紹介します。意義を知ることで、好意的に受け止めることができます。
・応募先の企業の生の情報を入手できる
・働いている人を観察することができる
・疑問点をその場で解消できる
主なOB訪問・OG訪問の意義を紹介しましたが、学生によっては他の目的もあるでしょう。
OB訪問・OG訪問を受ける企業側の意義
OB訪問・OG訪問を受ける側の意義を紹介します。OB訪問・OG訪問は、受ける側にも大きな意義があります。
・応募者の雰囲気を確かめることができる
・応募者の知りたいことがわかる
・応募者のコミュニケーション力を知ることができる
紹介した受ける側の意義は大切なことで、事前に確かめることで採用時の参考になります。
OB訪問・OG訪問を受ける側の心構え7つ
OB訪問・OG訪問を受ける側は心構えが必要で、心構えなしで後輩を受け入れても無駄な時間を費やしてしまいます。
以下ではOB訪問・OG訪問を受ける側の7つの心構えを紹介しますが、後輩を受け入れる前に復習することをおすすめします。紹介する心構えはさほど難しいものではなく、誰もが実行できます。
OB訪問・OG訪問を受ける側の心構え1:会社を代表していることを忘れない
OB訪問・OG訪問を受ける側は会社を代表しており、会社の品位を落とすような言動は厳に慎まなければいけません。
後輩が会社に来たときは親近感で緊張が緩みがちになりますが、少し距離を置くことで自制することができます。
企業には企業秘密というものがあり、例え同じ大学の後輩であっても漏らすことがあってはいけません。最悪の場合は懲罰の対象になります。
OB訪問・OG訪問を受ける側の心構え2:学生が知りたいことを理解する
OB訪問・OG訪問を受ける側も、時間を有効に使うことをおすすめします。時間を有効に使う具体的な方法は、学生が知りたいことを推測し答えを用意しておくことです。
学生の質問を前もって知る方法にはメールがあり、可能であればOB訪問・OG訪問専用のメールアドレスを作成することをおすすめします。専用のメールアドレスを作成することで、本業のメールと区別ができ管理しやすくなります。
OB訪問・OG訪問を受ける側の心構え3:分かりやすく話す
OB訪問・OG訪問を受ける側は職務経験を積んでいるため、職務内容を把握しています。しかし学生側は経験がなく、話す職務内容が理解しにくいです。
そのためOB訪問・OG訪問を受ける側は、分かりやすい説明を心掛ける必要があります。分かりやすい説明の基本は、専門用語を多用しないことです。専門用語は慣れたら簡単ですが、職務経験のない学生には難解です。
OB訪問・OG訪問を受ける側の心構え4:自分が就活生だった時に知りたかったことを織り交ぜる
OB訪問・OG訪問を受ける側は、学生がリラックスできる雰囲気作りに努めましょう。学生をリラックスさせることで、学生は質問がしやすくなります。
学生をリラックスさせる方法として、自らの就活生としての体験を語ることがあります。就活生としての体験を語る時は、就活生の時に知りたかったことを伝えましょう。そうすることで学生は親近感を抱きリラックスします。
OB訪問・OG訪問を受ける側の心構え5:人目のあるところで対応する
OB訪問・OG訪問を受ける側は、人目のあるところで対応することが大切です。その理由としては誤解を避けることがあります。人目のないところで対応すれば、よからぬ噂が立つ可能性があります。
ふさわしい場所がなければ、会社の食堂などの共有スペースを利用すればよいでしょう。テナントビルの場合は、テナントビルの休憩室を利用することができます。
OB訪問・OG訪問を受ける側の心構え6:学生の反応を観察する
OB訪問・OG訪問を受ける側は、本来の目的である学生の観察を忘れてはいけません。学生の観察は挨拶段階から始まるので、挨拶の仕方もしっかりチェックしましょう。
きちんと挨拶ができない学生は社会人として通用しない可能性があり、採用時のマイナスポイントにしてもよいです。
OB訪問・OG訪問を受ける側は、学生の表情にも注目することをおすすめします。その理由は、表情に本音が現れる可能性があるからです。
OB訪問・OG訪問を受ける側の心構え7:できる限りアドバイスをする
OB訪問・OG訪問を受ける側は、学生に対して効果的なアドバイスを送りましょう。企業側のアドバイスは心強く、学生の入社意欲を刺激します。
アドバイスを送る時は実体験を伝えると効果的です。実体験のアドバイスには真実味があり、学生の心を動かす可能性があります。
どうしても実体験が思い浮かばない場合は、心を込めて激励しましょう。それだけでも学生は企業に対して好印象を抱きます。
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OB訪問・OG訪問の依頼が来た場合の対応
OB訪問・OG訪問を受ける側にもマナーがあります。受ける側のマナーの悪さは会社の評判を落とす可能性があり、十二分に気を付けなければいけません。
以下ではOB訪問・OG訪問を受ける側の基本的なマナーを紹介しますが、さほど難しいものではありません。
OB訪問・OG訪問の依頼が来た場合の対応:基本は人事の通達に従う
OB訪問・OG訪問を受ける側は、人事の通達に従うのがマナーです。会社によっては人事部がなく、総務部が人事部の役割を担っていることがあります。
人事部または総務部の人が不在の場合は個別に対応するしかありませんが、そうでない場合は人事部または総務部の意向が優先です。
OB訪問・OG訪問の依頼が来た場合の対応:受けるかどうかは自由
OB訪問・OG訪問したい学生は多いですが、会社側は学生のために時間を取らなければいけません。しかしOB訪問・OG訪問を受けるのは義務ではなく、会社の判断に委ねられています。
OB訪問・OG訪問を受ける側は、このことをしっかり認識する必要があります。会社によっては、OB訪問・OG訪問を受け付けていません。
OBやOGは判断に迷うことがありますが、迷った時は会社の人事部か総務部に相談しましょう。
OB訪問・OG訪問後の対応
OB訪問・OG訪問を受ける側は訪問後の対応が大切で、訪問後の対応がまずければ会社の評判を落とします。
以下では学生が来た時の対応例を紹介しますが、関係者には事前にスケジュールを伝えておくことをおすすめします。事前にスケジュールを伝えることで、関係者は心の準備ができます。
OB訪問・OG訪問後の対応1:人事に報告
OB訪問・OG訪問を受ける側は、学生が到着した時は人事部に伝えることが大切です。学生に興味を持っているのはOBとOGだけではなく、人事部も興味を持っています。
人事部の人が忙しい場合は手の空く時間帯を聞き、その時まで学生に待ってもらうことをおすすめします。学生に会えるチャンスはさほど多くはなく、チャンスを無駄にしてはいけません。
OB訪問・OG訪問後の対応2:他の社員を紹介
OB訪問・OG訪問を受ける側は、学生に他の社員も紹介しましょう。他の社員も、将来の同僚候補になる学生には関心を抱いています。
他の社員を紹介するときは、職位の高い人を先に紹介するのがマナーです。全員同じ職位であれば、入社が早い人を先に紹介すればよいでしょう。他の社員を紹介するときは、学生が話しやすいように雰囲気作りに努めましょう。
OB訪問・OG訪問について理解を深めよう!
OB訪問・OG訪問は学生にとっても、受ける側にとっても有意義です。採用は縁が大切で、OB訪問・OG訪問は縁の第一歩です。
一部の会社はOB訪問・OG訪問に対する理解が乏しく、せっかくの良縁を逃しています。優秀な人材は、何もしなければ入社してくれません。
先んずれば人を制すという諺がありますが、採用に関しても当てはまります。OB訪問・OG訪問は、優秀な学生に早く出会えるチャンスです。