新卒採用の現状とは?
人手不足と言われるようになって久しい日本ですが、現状の新卒採用も相変わらず2020年春の卒業予定大学生の求人倍率が1.83倍ということで、売り手市場が続くとされています。
人手不足なうえ、売り手市場が続くということは、企業にとっては優秀な学生を採用するためのハードルが高くなっていることを意味しています。経団連による新卒採用スケジュールの見直しの影響もあり、採用活動は前倒しになっています。
新卒採用における課題8つ
年々早期化している新卒採用では、どのような課題があるのか8つほど紹介いたしますので、見ていきましょう。
新卒採用で課題となることの多い就職を予定している学生の数不足ですが、これは300人未満の従業員数の企業で顕著な傾向です。従業員数が300人以上の企業ならそれほどでもないのですが、300人未満の企業の場合はまず学生確保が新卒採用における課題の1つとなるでしょう。
新卒採用における課題1:採用のノウハウがない
新卒採用における課題の1つ目は「採用のためのノウハウがない」という課題ですが、なかなかすぐに採用ノウハウを得ることは難しいため、少し解決に時間のかかる課題です。
これまで中途採用しか受け付けてこなかった企業や、会社が新しく新卒採用が初めてといった企業の場合には、ノウハウがないことが課題となります。担当者に研修や講習を行い、ノウハウを身に着けていくしかないでしょう。
新卒採用における課題2:理想の学生にアプローチできない
新卒採用でよく起こる課題ですが、本来企業が目標としている「理想の学生にアプローチすることができない」という問題は、学生の応募を待っているのではなく企業側からアプローチしていく必要があるでしょう。
従来の新卒採用では、企業は応募してきた学生から採用を決めるエントリー方式をとっていました。しかし現在でもエントリー方式のみを採用している企業の場合、求める人材と応募してくる人材の剥離が課題となります。
新卒採用における課題3:採用業務の人手不足
新卒採用の課題の1つとして、新卒採用業務を担当する担当者そのものの人手不足という問題もありますが、これはある程度外部に委託することで対処が可能な場合があります。
新卒採用は企業の成長には欠かせないことなので、できるだけ早く人手不足を解消する必要があります。それが難しい場合は、新卒紹介を受けられるサービスを活用するなどで自社の負担をなるべく軽くしていく必要があるでしょう。
新卒採用における課題4:離職率・内定辞退率が高い
新卒採用が前倒しされ早期になっていることの影響もあり、企業から内定を受けた学生が内定辞退をしたり、入社した後も簡単に辞めてしまうなども大きな課題となっています。
売り手市場であるということは、辞めたとしてもまた簡単に他の企業に入ることができるということになります。学生たちは理想と現実のギャップや、他の会社と比較して内定辞退や離職といった決断を下してしまうので、対処を行っていく必要があります。
新卒採用における課題5:そもそもの応募者数が少ない
新卒採用における課題として、企業の知名度などの影響から「そもそも応募してくる学生の数自体が少ない」という課題がある場合には、学生に対して知名度を上げる努力や母集団形成を行う必要があるでしょう。
大手企業の場合は問題にならないことがほとんどですが、従業員数の少ない企業などはとくに深刻な課題となる可能性があります。前もって応募してくれる学生の数を増やしていくよう対策を行っておきましょう。
新卒採用における課題6:費用がかかる
新卒採用の課題の1つとして、採用者1人につきそれぞれ費用がかかることがありますが、費用対効果の高い採用方法をとることで、課題を克服していきましょう。
新卒採用をする際、1人あたり55万円程度の費用が必要と言われています。就活サイトなどに宣伝を出すだけでも費用が発生するため、採用活動にはお金がかかります。それだけ費用をかけても内定辞退や早期離職のリスクがあるため、人材を定着させる必要があります。
新卒採用における課題7:採用者と現場のミスマッチ
新卒採用について、採用を担当する人の考え方と実際の現場とのミスマッチが起こるという課題が発生する場合があります。
現場の評価は高いのに、いざ採用担当者が面接してみると低い評価しか与えられなかった、というのは企業内でミスマッチが起こっていることになります。このミスマッチのため、採用者の望む人物は現場が連れてこない可能性が高くなってしまいます。
新卒採用における課題8:採用活動において現場の協力を得づらい
新卒採用活動について、現場の理解を得られないとなかなか熱意が高まらず、協力を得づらくなってしまうという課題です。
現場のやる気が低く協力を得られない状況では、企業が希望している理想の人材を獲得することは困難になるでしょう。企業内の問題ですので、できるだけ早急に対処を行う必要があるでしょう。
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新卒採用における課題の解決策6つ
新卒採用においてはさまざまな課題が発生する可能性があることを解説してきました。それでは、それらの課題をどう解決しておけばいいのか、解決策を具体的に6つほど紹介いたします。
新卒採用における課題の解決策1:コンサルタントに相談する
自社だけで新卒採用するには人手不足やノウハウ不足といった課題があった場合、採用コンサルテイング会社を利用し、外部のコンサルタントに相談するという解決策があります。
外部の採用コンサルティング会社は、新卒採用において最新情報を入手しています。自社の望む人物像を伝え、採用ノウハウのある外部のコンサルタントに相談することで自社の負担を少なく、望む人物を採用しやすくなるというメリットがあります。
新卒採用における課題の解決策2:求人サイトは企業のニーズに合ったものを選ぶ
新卒採用における課題の1つにそもそも応募者が集まらない、望む人材にアプローチできないといった課題がありますが、やみくもに応募者を増やすのではなく、企業のニーズに合うサイトを利用するなど工夫する必要があります。
新卒採用には費用がかかるため、採用に対してどこを利用すれば費用対効果が高くなるのか把握する必要があるでしょう。最も企業のニーズに合う人材が集められる求人サイトを見つけましょう。
新卒採用における課題の解決策3:企業HPを一新する
企業HPを作ったけれど数年そのまま、ということはないでしょうか。企業HPは応募してくる学生がたどり着きやすい情報なので適宜更新すること、場合によっては一新して新しく見やすいHP作りを心がけましょう。
新卒採用で応募してくる学生にとって、情報を見つけやすいHPにする必要があります。更新の滞ったHPからは企業のやる気のなさしか感じられないため、更新やHPの一新は定期的に行うとよいでしょう。
新卒採用における課題の解決策4:テストや試験を効率的に実施する
新卒採用においてはどのような点を重視するのか、それを考慮したテストや試験を行うことで効率的に採用することができるでしょう。ただテストや試験を行うのではなく、どのような目的を持って行うのかを明らかにしておくことが重要です。
新卒採用における課題の解決策5:評価基準を定める
新卒採用においては、採用担当者と現場で企業が求めている人材を明らかにし、どのような点を最も重視しているのか、評価基準を明らかにして定めておくとよいでしょう。
採用者と現場のミスマッチなどは、企業内の連絡が上手くいっていないために起こります。そのようなことが起こらないよう、どんな人材を求めているのか、学生のどこを評価するのかなどを明確に基準として決めておきましょう。
新卒採用における課題の解決策6:内定後のフォローを丁寧に行う
新卒採用における課題の1つ、内定辞退や早期離職を防ぐためには内定後のフォローを緊密に行うことも重要となっています。
内定を出す前に最終面接合格者として何度か面会を行う、というのもよいでしょう。新入社員として入社した後も、メンター制度などを導入していち早く新入社員たちが企業に馴染めるようサポートしていくことが大切です。
新卒採用の課題を把握し選考フローなどを見直そう
新卒採用にあたっては、さまざまな課題が発生する可能性があります。どのような手順で採用を行っていくのか、企業のニーズに合う人材を確保できるのか選考フローなどの見直しを行って、適切な採用を行っていきましょう。