内定フォローの必要性とは
「内定フォロー」というのは、企業が就職を目指す学生に対して「内定」を出した後にフォローをするということで、内定辞退率の高い近年ではとくに必要となってきている内定者への配慮です。
内定辞退率は7割にものぼると言われており、企業が10人の学生に内定を出したところで、実際に入社してくれるのは3人程度にとどまる、ということになります。内定辞退率を下げるため、内定フォローの必要性が増しています。
内定フォローの基本の取り組み
内定辞退率を下げるための内定フォローでは、学生をオフィスに招いたりもしていますが、基本的には電話やメールでフォローを行っているところが多いです。内定辞退を防ぐための内定フォローの取り組みについて、見ていきましょう。
電話
内定フォローとして、担当者が定期的に連絡をとり、内定後のアドバイスや内定者へのイベントの参加の呼びかけなどを行っていきます。
メールよりも電話の方がよいのでは、とされていますが、頻度が問題です。学生が煩わしいと感じないように間をあけるか、何か連絡事項がある時に近況を聞くようにして内定フォローを行っていきましょう。
メール
メールもまた定期的に送り、入社までのどのようなことがあるのか参加して欲しい行事などの連絡をすることになります。
メールの場合は、学生からのフィードバックがなかなか得られにくいです。そのため毎回メールにするのではなく、メール連絡を3回続けたら次は電話にする、など学生の意見を聞いたり相談を受けられる機会を設けましょう。
内定者フォローが重要な理由5つ
近年の日本は人手不足から売り手市場となっており、すでに上でも解説したように、内定を受けたものの辞退するという内定辞退率が高くなっています。それをいかに阻止するかが大きな問題となっている現状があります。
内定者フォローは内定辞退を防ぐために重要だと言われていますが、その理由は何なのか見ていきましょう。
内定者フォローが重要な理由1:会社に対して安心感を持てる
内定者フォローが重要な理由の1つには、内定者へのフォローを行うことで学生が会社に対して安心感を持てるようにする、という理由があります。
内定を受けた学生のうち、将来に関する不安を持つ学生の割合は8割にものぼると言われています。もしも内定者フォローを何も行わなかった場合、会社に対して安心感を持てない学生が他の会社の内定を受けたり、内定辞退を行ってしまう可能性は非常に高いでしょう。
内定者フォローが重要な理由2:先輩社員と触れ合う機会になる
内定者フォローの中には先輩社員と連絡をとったり、触れ合える機会を設けている会社がありますが、そういった内定者フォローを行うことは学生が自分の将来像を思い描いたり、職場の人間関係を体験するよい機会となっています。
先輩社員と触れ合うことで学生がもつ漠然とした将来の不安や、人間関係の不安をある程度とりのぞくことができます。触れ合う先輩社員は、入社して数年の学生と近い年代の若手社員が望ましいでしょう。
内定者フォローが重要な理由3:同期との交流
内定者フォローが重要な理由として、同期となる内定者同士で連絡をとりやすくなるという理由があります。
同期である内定者同士との交流が大事なのは、お互いがもつ不安などを相談しやすいというメリットがあるためです。同じ内定者の立場なので、交流の場を設けることにより将来の人間関係にも安心感が得られるなどの理由があります。
内定者フォローが重要な理由4:会社の雰囲気を伝える
内定者へのフォローとして会社で職場実習を行うなど、実際の会社の雰囲気を学生に伝えることもまた大事なことです。
実際にどのような場所で働くことになるのか、会社の雰囲気はどんな感じなのかを学生に伝えることで、会社への親近感や安心感につながる効果が期待できるでしょう。
内定者フォローが重要な理由5:社会人としての意識を持たせる
内定者は学生でまだ社会人としての意識がないため、内定者フォローを行う中で社会人としての意識を持たせるということが、内定者フォローが重要な理由の1つにあります。
学生ではなくこれからは社会人になるんだ、という意識づけをするために内定者フォローを行っている企業は多いです。内定後の将来のビジョンを示してみる、学生を社会人として扱うなどで社会人の意識に近づけていくことになります。
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内定辞退を減らす為のフォロー4つ
それでは実際に、内定辞退を減らすためにどのようなフォローが行われているのか、代表的なものを4つほど紹介していきます。
オフィスを公開することやエース社員との面会、同期となる内定者同士の面談や社内SNSへの参加などがあります。それぞれについて見ていきましょう。
内定辞退を減らす為のフォロー1:オフィスの公開
これまでにも就職説明会などで会社の社風などについては内定者に伝えていますが、実際のオフィスを公開することは内定辞退を減らすためのフォローとして有効です。
実際に働くことになるオフィスを見ることで、内定者たちもそこで働く将来の自分を想像しやすくなります。会社に対する漠然とした不安や、将来への不安を払拭するのに役立ちます。
内定辞退を減らす為のフォロー2:エース社員と面会させる
内定辞退を減らすためのフォロー2つ目では、エース社員と面会させることも効果があります。
いわゆるエリートと呼ばれるような社員と面会することで、内定者たちの意欲向上が見込まれます。同じ理由で、会社の有数である社長との面会なども有効です。
ただし、社長の場合はとくに大人数で面会するのでは効果が薄いため、1人ないしは少人数での面会を行うようにしましょう。
内定辞退を減らす為のフォロー3:同期が集まれる機会を作る
内定者たちは漠然とどんな同期がいるのか人間関係に不安を抱いているため、同期が集まれる機会を作ることで人間関係に対する不安をとりのぞき、内定辞退を減らすためのフォローとなります。
内定者を対象とした研修で集まらせてみたり、内定者同士で連絡を取り合えるSNSに参加させるなどの方法があります。
内定辞退を減らす為のフォロー4:社内SNS
内定辞退を減らすためのフォロー4つ目は、入社前の内定者を社内SNSに招待して実際に働いている社員たちと連絡を取りやすくする、というフォローになります。
すでに働いている社員に対して連絡を取りやすくすることで、相談をしたり人間関係を作るなどの効果があるでしょう。社内のイベントに内定者を招待するなども、身内意識を高めることにつながるためおすすめです。
内定フォローは手厚くしよう
内定が決まった後に何も連絡をしないという企業もありますが、それでは内定辞退率を下げることは難しいでしょう。
内定者が不安を抱かないよう相談しやすい空気を作ったり、不安を払拭するためのフォローは必要不可欠となっていますので、内定者フォローを手厚く行っていきましょう。