【退職後の後悔】戻りたい理由例|公務員/大企業/結婚からの退職

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退職して後悔したこと

勤めてきた会社を退職をするという事は、色々な事情が考えられます。私自身、二度の転職経験がありますが、本当に退職して良かったのかと今でも悩むことがありますし、時には後悔したこともあります。しかしながら、過去の事を悔やんでも仕方が無いと自分に言い聞かせて、これまでやってきました。もちろん退職して良かったというケースも沢山あるかと思いますが、今回の記事はその逆、『退職して後悔したこと』を中心にご紹介いたします。

なぜ後悔したことを紹介するのか。それは、これから退職を考えている皆さんに対して、退職というのは決して良いことばかりじゃないということをお知らせするためです。もちろんですが、今の職場に対して色んな事に不満があったり、自分自身のステップアップのために退職する事は決して悪い事では無いですし、むしろ良い事だと考えられます。しかし、会社を辞める理由があまりにも“自己中心的”だったり、“短絡的な考え”だった場合、もう一度思い立ってほしいのです。『本当に今の会社を辞めて大丈夫なのか』『会社をやめても次の会社ではうまくいくのか』熟考した上での結論が良いと自分の中で判断されるなら誰も止める人はいません。あなたの将来はあなた自身で切り開くしかないのですから。

そもそも退職とは

そもそも『退職』とは読んで字の如く“職を退く”ですから、企業なり何かしらに就業していた労働者が、その職を退くこと、つまり『労働契約』を解除することを言います。ただし、退職にも色々な種類が有りますよね。自分から辞める、あるいは、企業側が労働契約と反する場合、労働基準法に基づいて労働契約を即座に解除することも出来ます。それらの種類を簡単にまとめたいと思います。

退職にも色々な種類がある

・自己都合退職
労働者が自らの意志で労働契約の解除を申し出て退職することです。ほとんどのケースはこれに当たるのでないでしょうか。また、退職方法としては、一般的には退職願あるいは退職届を直属の上司に提出します。あまり一般的ではないですが、口頭で辞めます!と言っても受理されれば有効のようです。

・懲戒退職
雇う側と労働者の間で交わした労働契約に対して、その事実と異なった場合に労働者側が雇う側に対して懲戒するために労働契約を解除することです。

・定年退職
就業規則で定年制を定めている事業所に限っては、定められた定年日に退職することを定年退職といいます。近年、60歳から65歳に定年が繰り上がり、もうすぐ定年は70歳なんていうのも囁かれていますね。

・解雇
何かしら就業規則を違反した場合に、あまりにもそれが重たいと雇う側が判断した場合、最悪解雇もあり得ます。就業規則違反においての『普通解雇』となります。法令上何か問題を犯すと『懲戒解雇』、例えば“経歴詐称”や“横領行為”等の会社に対して重大な損失を与えると、懲戒解雇を言い渡される可能性があります。またその場合は、当然退職金は支払われません。最後に、事業所縮小等の経営上の解雇を『整理解雇』と言います。

以上簡単ではありますが、まとめさせて頂きました。今回の話題は、『退職して後悔したこと』ですから、あくまで“自己都合退職”をした上での話になります。定年退職は後悔するも何も退職せざるを得ないですし、懲戒解雇に至っては、それ相応のことをやっているのでそれは後悔するでしょ!となるので割愛させて頂きます。

退職を決意する7つの理由

会社を退職しようと考えるのには、何かしら理由があるはずです。しかしながら、ほとんどの人は耐えながら頑張っているものです。それでも会社を辞めたい、別の会社に就職したいと考える主な理由を列挙しました。

・人間関係に疲れた(上司、同僚、部下)
・給料が安いから(残業代が出ない、給料アップが見込めない)
・仕事の内容に納得がいかない(仕事自体の内容、仕事割り振りの曖昧さ)
・仕事が忙しすぎて休みが取れない(仕事量、休日出勤)
・会社の将来が不安(倒産の危機感)
・育休や有休が取りづらい環境にあるから(福利厚生、会社の風土)
・職場が遠い(通勤時間)

他にも理由はあるかと思いますが、基本的には、『人間関係』『給料』『仕事内容』『会社自体の問題』となります。退職をすることによって、これらの問題が解決すれば良いですが、そもそもこれらの不満材料が解決されなければ、転職しても結局は同じ道を歩む可能性が高くなります。

この中の不満で、比較的解決しやすいものとしては、以下の通りになります。

・職場が遠い(通勤時間) → 職場が近くなり満足している

 あれ?と思った方も多いかと思います。『給料が安いから』の項目では、高い給料の会社へ転職すれば満足になるのではないかと考えるのが普通ですよね。ところが仕事というのは、そんなに甘くないのです。

退職して後悔した6つの理由

退職を決意した理由の中で、不満材料が解決されなければ転職しても結局は後悔し、同じ道を歩むと述べましたが、後悔した主な理由では正にそのような結果になっています。

・人間関係に疲れた → 次の会社でも結局は同じ人間関係に悩まされた
・給料が安いから  → 給料が高くなると責任感へのストレスと休みが取れなくなり辛い
・仕事の内容に納得がいかない → 最初からやりたい仕事をやらせてもらえない
・仕事が忙しすぎて休みが取れない → 休みは取れたが給料は安くなった
・会社の将来が不安 → 上場企業を狙って転職活動したが大企業への転職は難しい
・育休、有休が取りづらい環境にあるから → 有休は取りやすくなったが、育休は面接時の話と違い取りづらい環境にある

退職で後悔する主な内容はわかりましたが、果たしてこれらが完璧に解決される企業なんて存在するのでしょうか。残酷なことを言ってしまうと、結論として『無い』と考えていいと思います。

退職を思いとどまるために

人は人、自分は自分の精神で

それでも人間関係に悩む人はどうしたら良いのかを持論でお話しすると、育った環境が違う人達同士が同じオフィスで仕事をするのですから、悩む人はどこのオフィスでも悩むと割り切ってください。だから働くな!ということではなく、“人は人、自分は自分”といった広い視点で見た方が気が楽になると思います。私が考えていた対策としては、人間として合わない人には“世の中色んな人がいるんだなぁ”くらいに留めておいて、“その人で自分が勝手に悩んでいたら人生損する”くらいに思うと大分気が楽になったりします。

客観的に物事を見てみては

友達の会社の話を聞いていると、自分の勤めている会社が嫌になってくる・・・ということはありませんか?きっと友達は会社のダメな所を話していないだけで、その会社も同じような欠点があるはずなんです。逆に自分の会社の良い所を探してみては如何でしょうか。ダメダメとばかり思わずに客観的に判断してみましょう。

仕事は忙しいくらいが丁度良い

忙しすぎて休みが取れない → 休みは取れたが給料は安いってそれはそうですよ。このパターンで考えられるのは、忙しかった頃は給料の高さの有難味を理解していないケースが多々あるのです。転職してから前職の給料の高さを知ったとはよく聞きます。忙しいけど残業代が出ない等の別の問題だった場合は、転職を考えるのは頷けますが、そうじゃない場合、もう少し頑張ってみては如何でしょうか。

会社に戻りたいときはどうしたらいい?

勢い余って転職してみたものの、いざ新たな職場で働いてみたら別の不満が出始め、結局は後悔することは良くあります。これなら「前の職場の方が良かったのに」と後悔し出すともう負の思考の連鎖は止まりません。では、「前の会社に戻りたい」とは思うものの、そもそも一度辞めた会社へ戻ることは可能なのでしょうか。

会社に直接聞いてみよう

会社に直接聞く手段として、いきなり会社に電話して長々と相談するのはマナー違反にもなりかねません。その場合、前の会社の同僚や上司等々で気軽に連絡が取れる人がいれば話は早いです。しかし、話をするなり唐突に「会社に戻りたいです」と切り出すのは勇気が要ると思うので、ご飯に誘うなりして会社の近況を聞きつつ、不満だった部分が今の会社よりも解消出来そうなら、相談してみては如何でしょうか。ただしこれは気心が知れた間柄で成立するもので、あまり親しくない人間に急に話をしても場が重たくなる可能性がありますので注意が必要です。

その際には、自己分析も忘れずに。『なぜ戻りたいと考えているのか』を明確にし、前の会社に戻ったとして、前回と同じように“辞めたいとはならないか”を考えます。それも、“精神論”ではなくきちんと“明確な理由”を考えてください。それでも問題無さそうなら、正式に相談してみましょう。

そもそも前の会社に戻っても平気なのか

一度退職した会社に戻ることは中々勇気が要りますが、前の会社に戻ってはいけない法律はありませんので、問題ありません。ただし当然ですが、会社側が再度労働契約を結んでくれることが条件です。会社に対して不利益を与え解雇された場合は、よほどの事が無い限り会社に戻るのは難しいですが、自己都合退職でのケースは、本人が良ければ戻ってきて欲しいとウェルカムに迎えてくれる会社も多いようです。理由としては、仕事内容をしっかり理解してくれており即戦力として働いてくれるからです。

ただし、先にも記載しましたが、何に対して不満があって会社を辞めたのかを明確にし、それをオールクリアするくらいでないと再び辞めることになるのは目に見えています。例えば、『忙しすぎて体を壊した』ことが原因であれば、残業時間が少ない部署で再就職をする等の手段を検討してくれ、双方合意が取れれば前の会社で再就職しても満足に働くことが出来るでしょう。

出戻り社員の成功例と失敗例

転職したものの「やっぱり前の会社が良かった」と後悔し、なんとか前の会社に再就職することが出来た出戻り社員の具体例はこちら。

退職して後悔した理由

今の会社を自己都合退職することは自分のステップアップや今後の身の振り方を考えた上での決断であれば、決して悪い事ではありません。『もっと給料が欲しい』、『大企業に勤めたい』、『もっと自分のスキルを磨きたい』、『人間関係に悩みたくない』、『残業が無い会社に行きたい』、『結婚をするから』、『妊娠したから』等々色々な理由が有ります。出来るだけ会社を辞めて後悔することだけはしたくないですよね。そのような中、後悔が大きい退職理由をピックアップしてみました。

退職してから気づく大企業のメリット、デメリット

中小企業に比べて大企業を退職しようと考えている人は少ないかもしれません。それは中小企業と比べて離職率の低さが物語っています。しかしながら、大企業であっても退職したいと考えている人は少なからずいるのです。そして、退職してからその良さに気付き後悔しても後の祭りなのです。

●大企業のメリット

大企業は一般的に年収が高く、年間休日も多く、上場企業であれば将来的にも安定して社会的地位も高いため、住宅ローンも多く借りられる傾向にあります。このような十分な条件が揃っていながら、会社の中にいたら案外気づかないものかもしれません。

●大企業のデメリット

大企業は組織として大きいため『無駄な規則が多い』『役員との距離が遠い』、人が多いため『出世競争が激しい』、本当にやりたい仕事をやらせてもらえる保障は一切ない『希望職種で働けない』等のジレンマが多数存在します。

大企業を退職して後悔

●大企業を退職して気付く 「隣の芝生は青い」

人は今有るものが当たり前と感じ、いずれは有難味を感じなくなる傾向にあります。そして、無いものねだりをするようになり、今の環境に対して不満をぶつけるようになると赤信号です。大企業の労働環境が良いとは言えませんが、働くということは辛い・大変な事があって当然なのです。中小企業の方がぬるく楽に働けると勘違いをし、これまで持っていたステータスを捨て劣悪な労働環境に自ら足を突っ込む、夢見心地で正常な判断が出来ず転職して失敗する例はこのようなケースが非常に多いのが特徴です。

●大企業を退職して後悔した大きな理由

・自分の能力が発揮できないため退職を決意。転職後は、馬車馬のように働かされて毎日が辛い日々。

・当たり前のように貰っていたボーナスが、転職後はボーナス無しの時もあり、年収が150万円~300万円下がった。

・当たり前のようにあった福利厚生(家賃補助等)が、転職後は無く待遇があまりにも悪い。
 

公務員を退職して後悔

公務員といえば、イメージ的には安定した収入、安定した職業、何かと『安定』という言葉で思い浮かびます。公務の仕事を“世のため人のため”と考え、人生の大半をそれに費やすことを良しとする考え方と、刺激が無くて退屈、もっと自分のために仕事をしたいという考え方の二種類が存在します。公務員を退職するという考えに至った人は、おそらく後者の考え方か、はたまた別の理由で退職に踏み切ったかでしょう。

●公務員を退職して後悔した大きな理由

・公務員から民間企業への転職として、公務員は国民のために働く事、民間企業は利益の追求となるため、「利益追求のためのシビアな結果主義」についていけず後悔。

・公務員から独立をした場合、当然の事ながらバックボーンが何もなく全て自分自身へ帰ってくる不安定さから後悔。

結婚・出産から退職して後悔

結婚や出産を機に専業主婦になることを決意し、退職することは夫婦で家庭を築いていく上で非常に大事な事ですよね。もちろん共働きという選択もありますが、今回は専業主婦になって後悔したことをご紹介します。

●結婚・出産を機に退職して後悔した大きな理由

・大企業に就職した後に結婚を機に寿退社。離婚を事情に再就職すると、待ち受けるのは低待遇・低給料の生活。結婚時に夫から専業主婦に専念するようにとの発言から、結果として離婚をし再度働かなくてはならない状況に後悔。

・専門職で入社してから出産を機に退職してから5年、専門職で再就職することも出来ず低賃金のパートで働くことになり後悔。

・結婚を機に退職するも夫の給料だけでは家計は火の車。お金の面で後悔。

・出産前に仕事を辞めてしまって後悔。会社員で産休で休んだ場合健康保険からお金が支給されるため、産休の100日前後給料が約2/3貰えるはずが、その前に会社を辞めしてしまうと丸っと損します。

退職は自分自身とよく相談しよう

いかかでしたでしょうか。
退職をするか否かは自分の人生を大きく左右するものであり、とても悩むことが多いと思います。自分自身をよく見返し、最適な選択ができるといいですね。

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