職務経歴書への派遣社員の書き方
職務経歴書に派遣社員だったことを記入することに書くべきかやめた方が無難なのか迷うことがあります。派遣社員が派遣会社の社員であるということは、派遣社員も一般企業で社員であることと変わりありません。
しかし、就業先や契約期間に期間ありきで勤める事が多いためにこのような悩みが出てくるのでしょう。派遣社員を職務経歴書に書いた方が良い理由を判断出来るように説明していきますので自分の状況に置き換えて考えてみてください。
職務経歴書に必要な内容を考える
職務経歴書は、履歴書に記入した職歴について詳細な業務内容や功績などを書き、相手に自分がどんな仕事を経験してきたのかを明らかにするための物で、フォーマットは履歴書を購入した時にセットで同封されてあります。
インターネットでもフォーマットをダウンロードできるサイトもありますが、職務経歴書の形式は特に難しいものでない為に、パソコンを一般的に使用できるスキルの証明をする為にもパソコンのwordで作ってみてもよいでしょう。
職務経歴書の作成で気を付ける事
職務経歴書は、まとめ方にも決まりがなくPRしたい直近の職歴から順に書いても良いのですが、派遣を経験している場合には経験を重視され自己PRも自分の確かな経験と仕事の腕前を主張したいので、どんな仕事を担当し成し遂げた上でどのように自分がスキルアップしていったのかを時系列で表す方が説得力が出ます。
勤めた順番通りに経歴年表として作ると大変見やすく読みやすいのです。この書き方は親切に感じられ好印象です。それは、採用担当者が履歴書と見比べたときにわかりやすいので、不快を与えなくて済むからです。自分が履歴書と職務経歴書を見比べて経歴が逆に書いてあったとしたら照らし合わせにくいと感じるように採用担当者も同じ人間ですので感じ方には大差ないと考えられるからです。
派遣の場合、職務経歴書は有効に使える
職務経歴書は、派遣において経歴を知ってもらえる為に自分をアピールするためには味方と捉えて良いでしょう。説得力のある職務経歴をわかりやすく作ることがポイントです。職務経歴書は、経歴を細かく書いて相手に読んでもらわなければならない為、文字で埋め尽くされてしまいます。
パソコンを使って作成する職務経歴書では、派遣の経験から企業が得られる効果を理解してもらえることが出来、派遣特有の就業先の多さも職務経歴書では豊富な経験としてPRとなり、とても好評価です。一般企業の職務経歴書では職務経験として多くなる事は少なくても経験をPRしたい派遣なら職務経歴書を有効に活用するべきです。
自身の採用後に企業が得られる効果を書く
派遣には経験豊富な自分を職務経歴書で説明することが必要なので、派遣で勤める事の利点でもある経歴の多さも自信をもって職務経歴書を作成することが出来ます。
自己PRで長所や人柄をPRする反面、職務経歴書の経歴部分では経験してきた業務内容から採用後に企業が得られる効果が想像できるように作成すれば良いのです。読み手の気持ちになって専門用語をなるべく控え、異なる業種の方にもわかりやすい表現で書くことも必要です。
自己PRと異なる職務経歴の書き方
自己PRでは最終的な自分の売り込みなので採用担当が採用を決めかねているときに重視する部分でもあります。しかし、自己PRに上手く繋げるためには履歴書だけではその応募者がどんな人なのかが解りずらいために職務経歴書があるのです。
職務経歴書では経歴、いわゆる仕事での担当業務から経験した仕事の内容と養われた部分と取得した資格などもあれば職務経歴書に事例と交えて文章で書きます。職務経歴書の職務経歴は自己PRに繋がるステップとして自分の経験説明として活用しましょう。
自己PRは、自分自身のプレゼン
職務経歴書の最後には自分のスキルや経験から企業が採用後に自分を採用したことで得られる効果を売り込む為に自己PRの欄で締めくくることが一般的です。
職務経歴書の職務経歴欄には担当した業務と培ったスキルを簡潔に書くことで自己PRに採用担当者が整理しやすくなります。職務経歴書の経歴を書くときには簡潔を心掛けましょう。
派遣社員で培ったスキルを職務経歴書に書く
職務経歴書では派遣社員の経歴を書く事はもちろん、培ったスキルを加える事さらには職歴が多くなる場合には次の職に決めた理由にも繋がるように、自分がこうなりたいという向上心が芽生えた事で締めくくると前向きな印象を与えることが出来ます。
職務経歴書の派遣社員としてのPRは経験と柔軟性
派遣社員は就業先が数か月スパンで変わることも多くある為に勤めた企業が多く転職が多い人で仕事が続かない人なのではないかという不信感を与えそうで職務経歴書に書くときに派遣会社名しか書かない選択もありですが、応募している企業が派遣社員として得た経験が役立つと思えば派遣の経験も書くべきです。
職務経歴書に具体的に書く場合は、カッコ書きで(派遣)と加えるとわかりやすいでしょう。派遣であることに非を感じることは全くないです。派遣は求められるニーズに応えられるように人一倍努力するタイプや器用で柔軟性がある事がなければ務まらないからです。
派遣としての誇りを全面的にアピールしよう
派遣社員は一般企業に採用が利かなかった人と思われるのは全くの誤解です。マイナスな固定観念には理由もなく意味がありません。派遣で仕事が出来るくらいの柔軟性に富んだ人なのだという自信をまずは自分が前向きに理解し職務経歴書ではそれを全面的にアピールするべきです。
「どうせ派遣、手っ取り早く派遣」という会話をよく耳にしますが派遣を知らない人が言う言葉に過ぎません。派遣は、仕事の内容が違っても勤めあげられるような柔軟な人で、そのような人を求めているので採用したい企業が多くあり、手っ取り早く勤め先が決定してしまうことも多いのです。派遣の誇りとして職務経歴書で全面的に肯定的な表現にしましょう。
職務経歴書の書き方見本
実際に職務経歴書がどんなものなのかを見て確認していきましょう。派遣社員でもPRしたい企業には派遣先を書くべきです。職務経歴書を書く際に、自分の良さを見つめなおし、改めて書き出してみると、自分の人生についても理解が深まり自信がつきます。
職務経歴書の言葉遣いについて
「職務経歴書を作成するときには、履歴書の志望動機と言葉使いを揃えるように注意しましょう。」
職務経歴書の書き方でのまとめ方では簡素に箇条書き風で書きとめる方法もあります。これは一個づつ、「何がどうだ」というように非常に理解しやすい書き方です。わかりやすい反面、冷たさや強情さなどの印象を与えがちなので応募する職種により使い分けに注意しましょう。
職務経歴書の書き方の種類を決める
職務経歴書では書き方に種類があります。職務経歴書を見てもらって自分を知ってもらえて、尚且つ自分の売り込みが成功することが目的です。職務経歴書の書き方としてまとめ方は大きく分けて2つあります。
1. 職務の内容別に大まかに区分けして作成する場合
2. 職務の経歴を順番に並べて年表のように作成する場合
職務経歴書を作成する場合には上記より「まとめ方を選択する事」が作成の手順において初めに行う事になります。区分けでは自作、時系列ではひな形の利用を考えても良いでしょう。
事務職で区分けした場合の職務経歴の書き方
「事務職(派遣社員)経験年数 合計8年間 XXX株式会社・XXXX商店・XX財団法人」
「共通している事務の業務内容は電話応対です。電話応対も自分なりでは正確性が問われるために電話応対をより印象よく確かな^丁寧で失礼のない応対と取次で電話を取り継ぐために秘書検定の勉強を行い資格を取得したことでどこに行っても円滑に中継することが出来ました。
毎日50件以上の電話には営業勧誘の電話やクレームのお客様からの電話もありましたが見えない相手が目の前にいるように気を配り思いやる心づかいで言葉を選びながら冷静にお話しすることが出来ました。
この電話対応が派遣先の企業様から高く評価を頂戴し朝礼や全体ミーティングの場で全社員の前に出てOJT講師役として抜擢されたことは派遣会社側との信頼関係にも良い影響をもたらすことが出来ました。」
営業職で区分けした場合の職務経歴書の書き方
「営業職(派遣社員)経験年数 合計6年間 XXX株式会社・XXXホーム」
「営業職として必要なことはお客様への洞察力です。洞察力の良さがなければどの会社へ勤めたとしても毎月の目標を上げることは出来ませんでした。日々の売り上げを考えたときに、洞察力を上げるためには人とのコミュニケーションを養うことが必要だと考え仲間とのサークルにも参加して親交を深めました。
営業職として会社ごとに扱う商材となるものが違っても、洞察力の必要性は変わらない為に営業職では派遣先を選ぶことも必要ありませんでした。比較的に激務と呼ばれる営業ですが私は洞察力から目標の数字を達成してきた自信がある為必要とされる期間必要とされる派遣先で営業として業績を上げる能力が板につきました。」
接客業で区分けした場合の職務経歴書の書き方
「接客業(派遣社員)経験年数 合計7年間 XXX株式会社・XXXX振興・XX観光協会」
「接客業を派遣で経験して参りました。その時に思ったことは派遣でも正社員でも接客では初めてお会いするお客様とお話しすることが多いために勤務形態よりも性格の方が影響するのではないかということです。
人と話をすることが苦手な方でしたが接客態度を派遣先での接客コンクールで表彰されたことがあります。私には秘策があります。人と接するときには自分は女優であり続ける事です。店頭での接客は特にお店の看板ともなる為に容姿にも気を配りました。
女優ならどんな演技でもそつなく熟すと考えたために接客することがどんどん楽しくなりました。そうしているうちに派遣先が変わっても接客する事には女優という共通の秘策で臨むことができたと実感があります。職場は舞台私は女優を合言葉にしていたおかげで今では接客が自然と笑顔でニーズに応えられるスタッフになる事が出来ました。」
製造業で区分けした場合の職務経歴書の書き方
「製造業(派遣社員)経験年数 合計3年間 XXX工業・XXXX部品」
「派遣社員として製造業に携わって参りました。製造業は派遣社員の割合も多かったのですが担当する業務内容は正社員と変わりませんでした。正社員には残業を振らず派遣社員が担当していた企業だったので生活のほとんどを製造に充ててこられました。
製造業ではいかに生産数をクリアし納品数をあげられるかが問われてきました。そのおかげで納期という期限ありきの出来事にはシビアな性格が身に付きました。製造する製品には様々な種類がありますが工具を使用する事や危険が伴う作業がある事はどの企業でもあることでした。
派遣として製造に携わることは自分との闘いであり勤務時間の長さに耐え抜く忍耐力も養えました。言われた指示通りに製品を完成させる途中ミスを出しては反省文を書きますがミスをしない身のこなしが重要です。派遣での製造業は大雑把だった自分を迅速かつ丁寧な身のこなしが普通に出来る自分へと改革してくれました。」
調理で区分けした場合の職務経歴書の書き方
「調理(派遣社員)経験年数 6年間 XXX食品・XXXX施設」
「調理の請負として企業の食堂を担当しました。食品加工から配膳まで食事に関する業務をやり遂げることで人に対する思いやりの気持ちを養うことが出来ました。派遣での調理であるために正社員である管理栄養士からの要望に戸惑うこともあったのですがコミュニケーションを取ることですぐに解消できました。
調理の仕事では衛生面に特に気を配る必要がありましたが、衛生の基準があっても人の感覚や生活習慣が違うため身だしなみや業務中の身のこなしに不衛生を覚えたときには仲間同士注意しあう環境をコミュニケーションから言いやすい雰囲気にしていくことを提案し食中毒の問題を回避して参りました。
調理が必要な企業は従業員が多かったり介護施設で特殊調理が必要だったりと求められるニーズが違うのでその都度企業の食堂で調理する献立を理解して解らないことは自分で調べるなどしながら求められる食事を提供することが出来るようになりました。」
職務経歴書の書き方では時系列が一般的
派遣社員では一般的に短期契約が連想され凝性のない短気なイメージもないとも言い切れません。しかし次へ繋がる向上心が芽生えたことと今現在の技能レベルを表すためには有効な手段が時系列とも言えます。
履歴書と見比べてもわかりやすいため一般的にはこの書き方で作成することが多いとも言えます。時系列をうまく活用し自分で自分の理解度を高めておきましょう。
経歴を時系列にした場合の書き方例
「事務(派遣社員) 19XX年~200X年 XXX株式会社」
事務が一人体制の企業だった為即戦力として総務事務で派遣されました。普段から電話連絡のレスポンスが早く決まった提出物もきちんと期限を重視していたことが派遣会社から事務向きだと判断され起用が決まった事情があったために私としてはプレッシャーを抱えての初仕事でした。
分からないことをすぐ尋ねる素直さが必要な反面自分でも前月分を確認して業務内容を理解する事を学びました。
「事務(派遣社員) 200X年~201X年 XXX食品株式会社」
事務として庶務から総務まで幅広く担当することになり仕事量が少なくない為に残業にも対応しました。特に専門知識が必要な人事と経理については、会社が持つ社会保険労務士と顧問税理士とやり取りを密にし誤りのない様に勤めたことが事務としての自信に繋がった派遣先です。
専門業務は資格を有する方しかやることが出来ない業務がある事を知ることが出来たことや数字の仕訳方や人事の手続き方法を学べたので今後一生活かせるスキルを身に付けるチャンスだと考え踏ん張った時期になりました。
「事務(派遣社員) 201X年~20XX年 XXX運輸株式会社」
主に日々の運行管理日報を伝票処理で売り上げの計上と受注、配車を担当しました。事務としては当たり前の段取りを細かく組むことで円滑な配車が出来たため高く評価され、産休が明けてから既存の社員が社会復帰するまで継続契約を頂戴することが出来た派遣先です。
他にも会計業務や人事業務をこれまでの派遣先で経験してきたことで急を要する経理事務としての請求業務でも難なくやり遂げる事ができたので派遣先から信頼を得ることが出来、継続に繋げることができました。諦めず事務を学びこれまで経験を積めたことに感謝しています。
経歴を時系列にし、自己PRに繋げる場合の書き方
「販売(派遣社員) 200X年~20XX年 XXXXスーパー」
「イベント店頭販売員として派遣で働きました。初めは派遣のイベントスタッフ募集というイベントの内容に興味を持ち応募したのがきっかけです。
私達イベントスタッフは来場されたお客様への声掛けで受付に誘導し商品を購入していただくことでした。お客様との初対面から購入へ繋げるための短い時間でいかに興味を持って購入してもらえるかの時間勝負の接客のために自宅で販売士の資格取得を目指し勉強を行い売り上げに貢献した結果支店の中で県内有数になることが出来ました。」
「営業職(派遣社員) 20XX年~20XX年 XXX住宅販売」
「イベント販売で培った販売の接客を活かし営業職に挑戦してスキルアップに努めました。飛び込みでいらした新規のお客様はあらかじめ購入したい考えを持っていらっしゃることが多いので販売に繋げる接客トークに接客経験を十分に活かすことが出来ました。
販売したい金額が大きいとお客様の気軽度やお試し度が低くなる半面、売り込む側の自分にとっても売る決意が早い段階で定まる事に気が付きました。前職と違う事はお客様がじっくり考える日数を要することで決断まで自分がつきっきりで売る為の誘導が出来ないことでした。しかし接客するときの表情からお客様の思いをくみ取りアドバイスを提案することで売り上げに繋げることが出来ました。売上目標を達成するには洞察力を養う事を学びました。」
「20XX年~現在 販売(派遣社員)XXX販売XX支店」
「接客業、営業職を経験し売る為の接客に対するコツが解り目標達成を遂げてきた経歴からXXX販売のXX支店で店長補佐を兼務する販売員に抜擢され勤めております。これまで時短の接客通じ洞察力を用いて冷静に売り上げに繋げてこれたことで販売員として経験を積めたことこそが私の誇りです。
派遣の特色である短期契約を逆手にとり、臨機応変に職場を変えて企業の特色をふまえて経験してこれたことで、将来成りたい自分へのアプローチをしてこられたと感じております。
「自己PR」
幼いころからの憧れだった貴社でフロアの販売員として働く為の入り口に立たせてください。私は貴社で働く為に派遣社員として販売する為に必要な経験を積み、自分を売り込めるところまで来たところです。これからは実際に貴社の販売員として売り場に立ち、そこで見える売り場レイアウトやお客様の表情等から、持ち前の洞察力で売上に繋がる販売活動をニーズにお応えできる為の接客で、販売士として業績アップに努めていきたいです。」
職務経歴書で伝えたいのは経験と功績+見込まれる効果
職務経歴書を時系列で書くことで自分のスキルアップについて事例を交えて採用担当者に伝えることが出来るため、派遣先の変更があるたびにも向上心を持って仕事に取り組んでいる誠実さがアピール出来ます。
派遣社員の職務経歴書を書くときには、業務の経験から必要に迫られた考え方や提案事例、資格の取得等を実際にあった話を時系列で書く際には、一企業ごとに「XXを担当し、○○で□□だったから△△だった。」という風に展開させて事例をまとめると作成することが出来ます。
遂行できた業務からもたらされた功績、その後見込まれる業績アップを想像させることが出来るスキル等を知ることが出来ると応募者の仕事ぶりが職務経歴書から見えてきます。このように派遣だからこそ出来た豊富な経験を活かせるように自分を職務経歴書でプレゼンしましょう。
職務経歴書に派遣会社名は書くべき?
派遣会社に登録をすることで派遣先で就業した分のお給料は派遣会社から頂戴することになる為に、直近の雇用関係は派遣会社と結んでいる状態になっています。その為に職務経歴書に勤め先として派遣会社を書いた方が良いのかと迷いがちですが「派遣会社の名前は、職務経歴書には不要」となります。
履歴書に「書くのは社員」とつく職歴、履歴書に「書かないのはアルバイト」と理解しましょう。一方「職務経歴書になると履歴書と違う」点が生まれます。「職務経歴書に書く経歴は自分のPRに繋がり応募先に売り込みが見込める」職歴であれば例えアルバイトであっても書いた方が良いことです。
短期の派遣も社員である認識でアルバイトではない
派遣会社の登録をしている以上例え短期であっても派遣はアルバイト扱いではありません。アルバイトと短期契約の派遣を同じ考えにしないように雇用の捉え方について認識を明らかにしておく必要があります。
短期アルバイトは人事では雇用関係を結ばない事が多く、そのお給料は会社の中で処理する場合に費用とすることと考えると良いでしょう。このように、短期のアルバイトの場合と短期の派遣契約では持続性にも大きく違いがある為に一色単に考えない事です。
職務経歴書には雇用形態問わずPRできる職歴なら書く事
アルバイト・パート・派遣社員の中では、勤務時間の差もあります。雇用される場合にはそれぞれ味方の角度によって種別の説明の仕方にも違いが出る為に多方向から雇用について学ぶ必要があり短期アルバイトと短期派遣では区別しにくいのです。
アルバイトと派遣社員の区別を判断できるようになると履歴書に書くべき職歴か書かないべきかわかりやすくなります。「履歴書に書くべき職歴はアルバイト以外で、職務経歴書に書くべき職歴はPRできる職歴なら雇用形態問わず」をいう区別で職務経歴書を作成しましょう。
職務経歴書で雇用形態をあえて書いた方が良い理由
アルバイトや派遣であるということはどの企業にも属していないことになり貴重な人材を定年まで確保できることをアピールすることが出来るために、履歴書には書けないアルバイトの経験も職務経歴書には書いた方が良いのです。
もし退職する前に就活をするときでも職歴の最後に「退職予定」と書くことと意味は同じです。職務経歴書では書き方やまとめ方に必ずというフォーマットもないことを逆手にアルバイトや派遣の雇用形態を書いた方が将来性があることが伝わります。
アピールに繋げることと経験値の高さを伝えられるために、仕事に就きたいやる気を経歴で伝える良い手段になります。それに付随して職務経歴書に経験した業務を雇用形態に捕らわれず書くことで、企業が人材教育のプランを立てやすくなる為企業側として見た時の採用から得られる効果を推測しやすくなる利点も生まれる為、職務経歴書はあえて細かい雇用形態と担当した業務内容で書くようにしましょう。
派遣から正社員になった際の書き方
派遣を経験していたら想像してしまうのが派遣会社のマージンです。派遣会社は人材派遣が商売なので勿論人材を派遣することから利益を生まなければなりません。しかし、派遣会社は人材を確保していることに社会保険等の費用が掛かります。
派遣に掛かる費用というリスクと人材確保のリスク
人材を確保するには費用が掛かりますがそれ以上に企業が必要な時にだけなるべく即戦力となるような優秀な人材を依頼一本ですぐに紹介してもらえることに対する費用の方が高いのです。これはリスクの転換ですが働く側にとっても正社員希望の場合は派遣先から正社員として雇ってもらいたい考えも持つもので一概に誰が得をするかは言えません。
派遣会社としてはせっかく費用を費やして確保した優秀な人材を手放すことはデメリットに考えられるかといえばそうではありません。派遣会社は派遣先が欲しがるような人材を紹介したことで派遣先となるお客様から多大な信頼を得たことになる為に派遣先から正社員としてのハンティングも止めはしません。
派遣会社としての人材であり続ける事のメリット
派遣会社は自分の必要に応じて仕事を紹介してくれると考えれば自分のスキルアップの為に活用することで将来の自分を作り上げる為には、派遣であり続けることにもメリットがあると言えます。
派遣として派遣社員を続け最終的に自分がやりたい事を見つけ見出し起業することも出来るからです。派遣には将来性がないとは言ったものですが派遣をこなせる優秀な人材ほど起業に向いているとも言える為、自分の人格を見据えたのなら派遣であり続けることは最大のメリットです。
派遣から正社員になったら
上記を考えてみると派遣から正社員になる可能性は高いと言えます。派遣として取り急ぎ職に就いたとしても正社員に進んでいる人が多いのも派遣は優秀な人材であることに違いはありません。
派遣から正社員になった際の職務経歴書ではその旨を詳しく書くとPRになります。派遣に登録したときの思いから派遣先で担当した業務と功績、それがもたらした軌跡としての正社員というハンティングを文章で採用担当に伝えましょう。
派遣から正社員になった際の職務経歴書の書き方具体例
20XX年 経理(派遣から正社員)XXX株式会社
「正社員に移行したのは、派遣社員として経理事務に就き経営に関して報告や、やり取りを顧問税理士と行うことが増えてきたころに経理の提案をしたことがきっかけです。経理事務派遣には出過ぎた業務にならないか派遣コーディネーターに事情を説明した上で、経理に関する業務改革の提案を行いました。実行年度の派遣先の業績に関する数字に動きが見られたことで提案した自分に着目していただき将来性を見込んでもらえたのです。
正社員に抜擢されたことには正直驚きました。会社に勤めている以上派遣でも、正社員が会社を思う気持ちとは変わりはないので自然に業務を行った為です。しかしこれが信頼に繋がったのだと実感しました。雇用形態は問わず問題を流すことが出来ない細かな気性が功を奏したのだ思うくらいに頑張れたことに誇りを持っています。」
職務経歴書にある派遣の経験は自分のプレゼンテーション
派遣であることをどのように捉えればいいのか自分自身の考え方が前向きでなくては、職務経歴書に派遣で勤めた派遣先を書くことに抵抗があるでしょう。派遣として働いた事に自信をもって担当した業務内容を細かに書く事で採用担当からの見方が変わってきます。
派遣しか務まらない人なのか、派遣として即戦力になりうる能力の高い貴重な人材なのかを見極めるのは応募した企業の採用担当者です。職務経歴書ではどんな性格の人が読んでも語弊の生まれないような書き方と人格が伝わりやすいことが重要です。
派遣として自分がどんな仕事を経験したことでどんな知識やスキルの向上があったかと、例え短期派遣でも次に繋がるような捉え方が出来ていたかをもう一度自分の中で整理してみましょう。職務経歴書をより効果的なPR文へ繋がるように経験を重視して書くことがポイントです。
派遣社員は柔軟性がありコミュニケーション能力も高い
新しい職場への勤務が始まったころには、誰でもコミュニケーションの創成には苦労するものです。しかし派遣社員の場合は派遣先への移行も多く経験する為にその都度人に慣れる必要もあるが故、派遣社員はこれを当たり前に熟すことが出来る方が多いと言えます。
職務経歴書へ短期派遣先を何軒も記入しなければならないことに引け目を感じる方もいますが、派遣社員の場合は当てはまりません。企業では人を雇えば育てる為に教育についても整備しておかなければなりませんし、雇うための人件費が掛かるため経費の捻出に充てるほどの業績がなければ雇うことすら出来ません。
派遣社員には時給しか経費が掛からない為に社会保険料の節約と、必要な時期だけ人材確保すればよいので人件費の節約にもなります。その上即戦力となりうる派遣社員は重宝されるため、派遣社員は経験豊富な方の方が企業への自己PRがしやすくなります。
人と人とが繋がる社会ではどんな場所、場合でもコミュニケーションが必要不可欠です。コミュニケーション能力が高い派遣の経験こそ職務経験に書くべきです。