アルバイトでも利用できる福利厚生4つ|社会保険に加入するメリット

働き方改革

福利厚生とは

福利厚生とは、雇用側が従業員に対して給与や賃金以外に支給する、金銭を伴わない報酬のことです。

福利厚生は従業員本人だけでなく、配偶者や家族にも及ぶケースもあります。

福利厚生は従業員の経済的負担を減らす一方で、組織への貢献度を高めることを目的としています。勤労意欲を向上させて労働力の定着をうながすものとして、近年の少子高齢化対策による人手不足解消に一役かっています。

法定福利

福利厚生には2種類あり、法定福利とは企業に実施義務が法律で義務付けられている福利厚生のことです。

法定福利とは「健康保険料」「介護保険料」「厚生年金保険料」「労働保険料」などのことで、正社員になると真っ先に入る福利厚生です。

法定外福利

2つの福利厚生のうちの1つである法定外福利とは、企業側が独自に設けている福利厚生制度のことです。

法定外福利は法律で制定することを義務付けられていない福利厚生のことで、「住宅手当」「ヘルスケアサポート」「食事補助」などがあります。

アルバイトでも利用できる4つの福利厚生

アルバイトでも利用できる4つの福利厚生についてご紹介していきます。

福利厚生はアルバイトでも利用できる企業があります。アルバイト先が個人などで福利厚生がないときもありますが、法定外福利が充実している雇い先もあります。

ただし、アルバイトをしている方が各種の条件を満たしていなくてはいけません。それでは、アルバイトでも利用できる代表的な4つの福利厚生について見ていきましょう。

1:社会保険

アルバイトでも利用できる4つの福利厚生に社会保険があります。

社会保険とは、健康保険と厚生年金のことです。アルバイトが社会保険を利用するには、1日もしくは1週間の労働時間と1か月の労働日数がその企業の正社員のおよそ4分の3以上という条件があります。

ただし、2か月以内の期間指定で雇用される場合と、勤務先が社会保険制度を取り入れていない場合は、アルバイトで社会保険は利用できません。

2:雇用保険

アルバイトでも利用できる4つの福利厚生に雇用保険があります。

雇用保険をアルバイトが受けられる場合は、1週間の労働時間が20時間以上で、雇用見込が31日以上ある場合です。これらの条件を満たすと、アルバイトでも雇用保険加入の義務が発生します。

雇用保険に入ると、育児休業給付金や介護休業給付金が受けられるので、たいへん助かる制度です。アルバイトでも雇用保険には入れてもらえるように働きかけていきましょう。

3:労災保険

アルバイトでも利用できる4つの福利厚生に労災保険があります。

アルバイトでも労災保険には条件がなく入ることができます。労災保険は通勤途中や仕事中の事故・災害・怪我や病気を保障してくれる大切な福利厚生制度です。アルバイトの方は、忘れずに加入するようにしましょう。

社会保険と雇用保険は加入する際に保険料が必要ですが、労災保険は必要ありません。

4:有給休暇

アルバイトでも利用できる4つの福利厚生に有給休暇があります。

有給休暇は法定福利ではありません。しかし、労働基準法で定められている法定休暇という制度です。アルバイトでも有給休暇が利用できる条件は、雇用から半年が経過していて算定期間の8割以上の出勤をしている人です。

福利厚生が利用できるのは会社によって違うの?

福利厚生が利用できるのは会社によって違います。

雇い主が個人事業主などで福利厚生の制度に加入できていない場合は、アルバイトでも社会保険に加入はできません。その分、法定外福利を豊富にしてくれている雇い主もあります。

その会社の方針によって福利厚生には大きな違いがあります。福利厚生に加入したい場合は、アルバイト先に事前によく確認を取ることが大切です。

アルバイトが福利厚生を利用するには

アルバイトが福利厚生を利用するにはさまざまな条件が必要です。

2016年10月からアルバイトでも社会保険へ加入が義務付けられ、違反をすると過去2年まで遡って請求できるまでになりました。

501人以上の従業員がいる企業で働く学生ではなく1年以上の勤務が見込める人で、月の賃金88000円以上、1週間の労働時間が20時間以上で1週間の労働日数が正社員の4分の3以上のアルバイトの方が、福利厚生を受けられます。

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アルバイトが社会保険に加入するメリットとは?

アルバイトが社会保険に加入するメリットはたくさんあります。

アルバイトでも社会保険に加入できれば、その間は国民年金ではなくて厚生年金に入ることができます。厚生年金は加入額が低く、将来もらえる年金額が高くなるのでたいへんお得です。入れるときに入っておくことをおすすめします。

健康保険も同じようにアルバイトでも加入できれば、保険に払う額は国民健康保険よりも低くなる可能性があり、病院代も低くなります。

1:将来もらえる年金が増える

アルバイトでも社会保険に加入していれば、将来もらえる年金が増える可能性が大きいです。

厚生年金保険に加入できれば、国民年金に上乗せした金額を将来受け取ることができます。老後の資金はなるべく多い方がよいので、アルバイトでも社会保険に加入できる場合は社会保険に入っておきましょう。

厚生年金は長く払えば払うほど額に見合う金額が老後に戻ってくるので、アルバイトでも社会保険に加入しておくことをおすすめします。

2:障害がある状態になった場合の年金の支給額

アルバイトが社会保険に加入するメリットに、障害がある状態になった場合の年金の支給額が増えるという点が挙げられます。

障害がある状態とは、将来あなたが怪我や病気になった場合を想定しています。もしもあなたが障害がある状態になった場合、あなたがそのとき厚生年金に加入していれば、障害基礎年金にプラスして「障害厚生年金」も支給されます。

アルバイトでも社会保険に加入できるときは、入っておくことをおすすめします。

3:医療保険(健康保険)の給付も充実

アルバイトでも社会保険に加入メリットに、医療保険(健康保険)の給付が充実していることが挙げられます。

アルバイトでも勤務先で健康保険に加入して条件を満たしていれば、出産手当金や出産育児一時金などが支給されます。怪我や病気で連続して3日以上休まなくてはいけない場合も、条件が合致すれば傷病手当金の受給が可能です。

4:会社が保険料の半分を負担

アルバイトが社会保険に加入するメリットに、会社が保険料の半分を負担してくれるという点が挙げられます。

社会保険は雇用者が従業員の分を折半する義務があります。そのため、アルバイトでも社会保険に加入できれば、社会保険の額が少なくて済みます。

アルバイトはいろいろな条件を満たしたうえで利用できる

アルバイトがいろいろな条件を満たしたうえで利用できる、福利厚生があります。

社会情勢の先行きが不安な中、正社員ではなくアルバイトで生計を立てる人たちが多く存在しています。そのような人たちを保護するために、アルバイトでも社会保険などの福利厚生に加入できる機会が増えてきています。

アルバイトのための福利厚生は今後もよくなる傾向にありますので、機会があれば加入するように心がけていきましょう。

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