合意形成プロセスの用語3つ|コンセンサスの必要性・メリット4つ

働き方改革

合意形成

合意形成とは、社内の重要事項を円滑に進めるために必要な事柄です。やはり人は、合意をしていてこそ協力したり行動したりするものだからです。

以下では、具体的な合意形成の必要性・メリットだけでなくプロセスもご紹介します。合意形成の有用性を認識し、過程も把握することが可能でしょう。

合意形成は相互の意見の一致(コンセンサス)を図る過程

合意形成とは、言葉のとおり相互の意見の一致を図る過程のことです。合意形成に至る過程を理解しておくと、意見の一致を行う際に役立つでしょう。

そして、合意形成プロセスには3つの用語が存在しています。3つの用語を理解することで、高度な合意プロセスをしていくことが可能と言えます。詳しくは以下で解説してもいますので、高度な合意プロセスをするためにも読んでおきましょう。

コンセンサスの必要性・メリット4つ

コンセンサスには、必要性・メリットが4つあります。納得度が高まる・実行度が高まる・当事者意識や関係性が維持される・意思決定の質が高まるの4つです。

コンセンサスを深く理解して使いこなすためにも、チェックしておきましょう。

メリット1:納得度が高まる

コンセンサスを行うことで、納得度が高まります。一方の意見だけでなく、相互の意見の一致を行うのがコンセンサスだからです。

例えば、重要なプロジェクトを始める際に社員たちに説明し、意見を求めた上でプロジェクトに取り掛かる状況を想像してみましょう。全く説明せずにプロジェクトを手伝わせるよりも、納得度が高まっているといえるでしょう。

メリット2:実行度が高まる

コンセンサスを行うことで、実行度も高まります。合意をしていない事柄には、人は非協力的で反抗的になるケースが多いためです。

また、コンセンサスをしていく過程でコンセンサスしようとしている事柄への理解力も高まり、今後どのように動くかもハッキリするでしょう。

メリット3:当事者意識・関係性が維持される

コンセンサスを行うことで、当事者意識・関係性が維持されます。人は合意している事柄には、自分自身が決定し参加していると認識するため当事者意識も生じるからです。当事者意識を持って取り組んでもらえるので、コンセンサスを求めた事柄に対して積極的に行動してもらえるでしょう。

そして、コンセンサスが行われていると重大な課題が発生しても、合意の上で行われているため関係性が破綻しないケースが多いです。

メリット4:意思決定の質が高まる

コンセンサスを行うことで、意思決定の質が高まります。例えば、少人数で決定した事柄と大人数で決定した事柄では、コンセンサスの重みが異なることを考えてみましょう。

また、人数が増えれば増えるほど合意形成が難しくなっていくとされています。意思決定の質の高さを求めるために、合意形成ばかりに時間を割くと他の業務に支障が出てしまうこともあるでしょう。

合意形成プロセス

合意形成にもプロセスがあります。これから合意形成をする際にプロセスも意識して行うことで、合意形成の成功率がアップするでしょう。

また、やみくもに合意形成を行おうとするのではなくプロセスを考えることで、スムーズに合意形成に向かえるといえます。

合意形成プロセスの用語3つ

合意形成プロセスには、用語が3つあります。フィクサー・ファシリテーター・パブリックインボルブメントの3つです。それぞれが合意形成のプロセスにおいて重要な意味を持ちますので、学習しておきましょう。

また、合意形成プロセスの用語3つ以外に役立つ考え方を思い付いたら、合意形成プロセスの際に活用してみると良いでしょう。

合意形成プロセスの用語1:フィクサー(fixer)

合意形成プロセスの用語のフィクサーとは、物事をまとめる人のことです。もしもフィクサーがいなかった場合どれだけ合意形成を行っても、合意形成が成立しない事態が生ずるでしょう。

また、フィクサーは人柄に優れ地位も実績もある人物を選出することをおすすめします。人柄が良ければフィクサーの決定事項に従ってもらい易く、地位があると人に指示する正当性があり、実績があると皆に決定を納得してもらい易いからです。

合意形成プロセスの用語2:ファシリテーター(facilitator)

合意形成プロセスの用語のファシリテーターとは、楽にしてくれる人のことを意味します。

合意形成を行う際に議論が白熱したり意見が激しく対立してしまったりするケースで、仲介したりなだめたりしている人のことを想像してみましょう。

合意形成プロセスの用語3:パブリックインボルブメント(Public Involvement)

合意形成プロセスの用語のパブリックインボルブメントとは、当事者以外の意見を取り入れることを意味します。当事者以外からの意見で、質の高い合意形成になります。

例えば、当事者の意見だけで合意形成すると見えていなかったことや、考えていなかったことが出て来るケースを想像してみましょう。

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日本のコンセンサス文化

日本のコンセンサス文化は、合意形成までに多くの時間を割き合意形成後はすぐに皆が動くとされています。じっくり検討した上で合意形成が行われるため、合意形成後は即座に決断が行われても問題がないためでしょう。

ただ、現代は物事や社会の変化が以前の日本よりも早いので、合意形成している内に合意形成の前提が変わってしまうという事態が発生しています。

現代に必要なコンセンサスのスキル

現代は社会の変化が早いため、コンセンサスのスキルとしてスピードが求められます。コンセンサスする上で、省けることは省いていく必要があるということです。

ただ、コンセンサスのスピードを重視するあまり充分に検討されずに合意形成に到達し、後で問題が生じてしまうことは避けるべきでしょう。

コンセンサスは重要だが囚われ過ぎずに

コンセンサスがどれくらい重要な状況なのかを見極める必要があります。なぜなら、コンセンサスをせずに即座に決断しても良いシチュエーションもあるからです。そして、社員全員ではなく一部のコンセンサスで充分なケースも存在しています。

例えば、社長や最高決定権者が全て認識している状況や、社内で専門の分野が大きく分かれているケースを考えてみましょう。

合意形成についての理解を深めよう!

合意形成が行われる必要性とメリットを4つご紹介してきました。まずは4つをしっかり理解して、合意形成を使いこなしてみましょう。

また、合意形成プロセスの重要な用語を3つご説明してきています。3つを把握して合意形成をプロセスレベルから認識し活用してみましょう。

そして、合意形成に囚われないことの必要性も解説してきています。合意形成がどれくらい必要な状況かを見極める眼も養いましょう。

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