福利厚生のアウトソーシング
「福利厚生」とは、企業から従業員へ支払われる給与以外の報酬で、健康保険、介護保険、厚生年金、雇用保険、労災保険など、法律で規定されている「法定福利」と、社員寮、保養所や余暇施設の利用、育児支援、健康診断など、企業が独自に定めている「法定外福利」の2種類があります。
この記事では、福利厚生アウトソーシングサービス提供企業5社の比較と、福利厚生アウトソーシングサービスを利用するメリット5つを紹介します。
福利厚生のアウトソーシング:パッケージプラン
企業が独自に行う福利厚生サービスの目的は、優秀な人材を集め、定着させることです。福利厚生のアウトソーシングサービスには、従業員が会員価格で利用できる「パッケージプラン」と、従業員へポイントが支給される「カフェテリアプラン」の2種類があります。
「パッケージプラン」は、福利厚生サービスを何度でも定額で利用できるプランで、「カフェテリアプラン」の利用企業と比較すると、より利用率の高い企業が使うことが多いです。
福利厚生のアウトソーシング:カフェテリアプラン
「カフェテリアプラン(選択型福利厚生制度)」は、企業が従業員にポイントを付与する福利厚生制度です。
従業員自身がポイントを使い、カフェテリアのようにサービスを自由に選択する制度で、「パッケージプラン」と比較すると、従業員の個々のニーズにマッチした、よりきめ細かい福利厚生サービスを提供できるという利点があります。
福利厚生アウトソーシングサービス提供企業の比較
企業が独自に行う福利厚生制度は、高度成長期に発達しましたが、バブル崩壊時に、低価格で福利厚生制度を運用できるアウトソーシングサービスが生まれ、広まりました。
ここでは自社に合った福利厚生アウトソーシングサービスを選ぶための目安として、提供企業5社を比較します。
1.ベネフィット・ステーション
2.福利厚生倶楽部
3.えらべる倶楽部
4.WELBOX
5.オフィスおかん
サービス提供企業の比較:ベネフィット・ステーション(株式会社ベネフィット・ワン)
ベネフィット・ステーションの福利厚生サービス数は140万件以上、人生のあらゆるシーンで活用できる会員制割引サービスで、地域・世代間格差なく何度でも利用できます。
ベネフィット・ステーションは、9,555社・774万人の法人会員と268万人の個人会員、合わせて1,042万人のスケールメリットを生かした団体割引交渉を行っているため、他社と比較しても割安な価格でサービスを提供できます。
サービス提供企業の比較:福利厚生倶楽部(株式会社リロクラブ)
契約社数は業界最多の10,800社、会員数690万、福利厚生倶楽部は1993年に福利厚生サービスを開始した「業界のパイオニア」といえる存在です。
福利厚生施設やサービスは地域によって分布が偏っていますが、福利厚生倶楽部は全国を9カ所のエリアに分けて事業を行い、地域格差を解消しています。大企業と同レベルの福利厚生サービスを安く無制限に利用できるため、契約社の77.8%は中小企業です。
サービス提供企業の比較:えらべる倶楽部(JTBベネフィット株式会社)
会員数500万を超える「えらべる倶楽部」は、JTBグループ約16,000施設を活用した旅行やエンタメ関連の福利厚生サービスが充実しています。契約方法は4コースを比較検討できます。
1.簡単に手間をかけずに導入できる「定額コース」
2.費用対効果をはっきりさせられる「設計コース」
3.従業員に選択肢が増える「カフェテリアプラン」
4.会員専用価格と補助金でお得にサービスが受けられる「バリューコース」
サービス提供企業の比較:WELBOX(株式会社イーウェル)
「WELBOX」は東急グループのイーウェルが運営するパッケージ型の福利厚生アウトソーシングサービスです。旅行、健康増進、育児、介護、自己啓発、スポーツなどの福利厚生サービスを通して、約1,200団体、380万人へ「しあわせな働き方」を提供しています。
「WELBOX」の会員企業に、内定者を対象に自己啓発や健康増進に利用できる「WELBOX for Freshers」を入会金・年会費無料で提供しています。
サービス提供企業の比較:オフィスおかん(株式会社おかん)
5年間で1,500社もの企業が導入した「オフィスおかん」は、1品100円の料理がオフィスに届く「食の福利厚生」サービスです。
従業員が1品100円で健康的でおいしい食事を安く食べられるため、職場への満足度や定着率が上がる効果が期待でき、他社と比較しても格安な福利厚生サービスと言えるでしょう。
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福利厚生アウトソーシングサービスを利用するメリット5つ
ここでは会社の福利厚生サービスを全部自社内でまかなった場合と、アウトソーシングサービスを利用するケースを5つの観点から比較します。比較することで、アウトソーシングサービスを利用するメリットがよくわかります。
1.サービスメニューの数
2.スケールメリット
3.人事部の業務量
4.資金が乏しい中小企業の場合
5.福利厚生制度を整えるための時間
福利厚生アウトソーシングサービスのメリット1:豊富なサービスメニューを社員に提供
従業員に提供できるサービスメニューの数を比較してみましょう。自社で福利厚生を運営するよりも、アウトソーシングサービスを利用した方が、従業員の選択肢が豊富になります。
福利厚生アウトソーシングサービスのメリット2:スケールメリットを利用し経費削減
従業員に提供する福利厚生サービスを運用するためにかかる費用を比較すると、自社運営よりも、あらかじめ複数のサービスと提携している福利厚生専門アウトソーシング企業の方が経費がかかりません。
福利厚生アウトソーシングサービスのメリット3:人事部の業務削減と効率化
会社の人事部には福利厚生サービスの運用のほかに、採用、給料計算、労務管理など、さまざまな業務があります。福利厚生専門のアウトソーシングサービスと、会社の人事部の業務効率を比較すると、アウトソーシングサービスを導入する方が効率的です。
福利厚生アウトソーシングサービスのメリット4:中小企業でも福利厚生を充実できる
中小企業が福利厚生サービスを運用するケースを比較してみましょう。中小企業で福利厚生サービスを自社で充実させるためには、多額の資金がかかって大変ですが、アウトソーシングサービスを利用すると、会費だけで福利厚生サービスを充実させられます。
福利厚生アウトソーシングサービスのメリット5:会員企業として契約すればすぐに利用を開始できる
従業員が福利厚生サービスを利用できるまでの時間を比較してみます。福利厚生サービスを自社で運営するには、保養施設・人間ドック・保育所・旅行会社などと個別に契約を結ぶ必要があり、時間がかかります。
アウトソーシングサービスは会員企業として契約すれば、すぐに利用できます。
福利厚生アウトソーシングサービス提供企業について理解を深めよう!
この記事では会社の福利厚生サービスをアウトソーシングにするメリット5つと、福利厚生アウトソーシングサービスを提供する5社の特徴について解説し、比較しやすいようにまとめました。
従来は会社の福利厚生サービスは、自社で運営するものでしたが、これからは、さまざまなサービスを比較して、自分の会社の福利厚生をアウトソーシングすることも検討してみてはいかがでしょうか。