カフェテリアプラン導入のメリット・デメリット17選|カフェテリアプランとは?

働き方改革
  1. カフェテリアプランとは?
    1. カフェテリアプランの意味
    2. パッケージプランとの違い
  2. カフェテリアプラン導入のメリット・デメリット17選
    1. カフェテリアプラン導入の企業側のメリット5つ
      1. カフェテリアプラン導入の企業側のメリット1:福利厚生に必要な費用を予め予算立てし管理がしやすい
      2. カフェテリアプラン導入の企業側のメリット2:従業員の主体性・自発性を育成できる
      3. カフェテリアプラン導入の企業側のメリット3:従業員の多様なニーズに応えられる
      4. カフェテリアプラン導入の企業側のメリット4:福利厚生サービスメニューを自由にカスタマイズできる
      5. カフェテリアプラン導入の企業側のメリット5:現行の福利厚生と切り離して運用できる
    2. カフェテリアプラン導入の従業員側のメリット4つ
      1. カフェテリアプラン導入の従業員側のメリット1:ライフスタイルやライフステージに応じた福利厚生を選択できる
      2. カフェテリアプラン導入の従業員側のメリット2:ワークライフバランスの実現ができる
      3. カフェテリアプラン導入の従業員側のメリット3:有給・育児休暇取得がしやすくなる
      4. カフェテリアプラン導入の従業員側のメリット4:従業員間の不公平がなくなる
    3. カフェテリアプラン導入の企業側のデメリット5つ
      1. カフェテリアプラン導入の企業側のデメリット1:維持・管理に相応のコストが必要
      2. カフェテリアプラン導入の企業側のデメリット2:パッケージプランよりも割高
      3. カフェテリアプラン導入の企業側のデメリット3:導入時の調整が困難
      4. カフェテリアプラン導入の企業側のデメリット4:定期的な見直し
      5. カフェテリアプラン導入の企業側のデメリット5:課税対象の福利厚生サービスの精査
    4. カフェテリアプラン導入の従業員側のデメリット3つ
      1. カフェテリアプラン導入の従業員側のデメリット1:期限切れによるポイントの失効
      2. カフェテリアプラン導入の従業員側のデメリット2:従業員の責任で、自ら申請・活用しなければいけない
      3. カフェテリアプラン導入の従業員側のデメリット3:ポイントに上限がある
    5. あなたの会社に仕事の生産性をあげる「働き方改革」を起こしませんか?
  3. カフェテリアプランを導入するには?
    1. 導入手順
  4. カフェテリアプラン導入時の注意点2つ
    1. カフェテリアプラン導入時の注意点1:導入後の活用促進
    2. カフェテリアプラン導入時の注意点2:カフェテリアプランと課税
  5. カフェテリアプラン導入のメリット・デメリットを把握しよう

カフェテリアプランとは?

「カフェテリアプラン」とは、企業が用意した福利厚生制度の中から従業員が自分で好きなものを選ぶ、という福利厚生制度のことです。

従業員は企業からそれぞれにポイントを与えられ、そのポイントの範囲内で自分の好きな福利厚生制度を選ぶことができます。企業側から与えられるだけではなく、自分の好みで選択することができることから、従業員に手厚い福利厚生制度であると近年人気が高まってきています。

カフェテリアプランの意味

「カフェテリアプラン」の意味ですが、元々「カフェテリア」は客側が用意されている料理の中から好きな料理を選んで自分で席に運び、食べるという形式になっている飲食店のことを指しています。

日本では「バイキング」形式もありますが、バイキングが一定のお金を払って決められた時間内に好きなだけ食事をするのに対して、カフェテリアは食べたい料理だけをとって後でその料理分だけの料金を支払う、という違いがあります。

パッケージプランとの違い

「パッケージ」は多くのものを1つにまとめることを意味しているため、好きなものを選択できる「カフェテリアプラン」と、一括でまとめた「パッケージプラン」では大きく違います。

カフェテリアプラン導入のメリット・デメリット17選

アメリカで導入され、その後1995年以降に日本でも導入する企業が増えてきたカフェテリアプランには、導入にメリットがあればデメリットも存在します。ここからはカフェテリア導入によるメリットを企業側と従業員側から、導入によるデメリットを企業側と従業員側それぞれから紹介していきます。

メリットもデメリットもきちんと踏まえた上で、カフェテリアプラン導入の検討を行いましょう。

カフェテリアプラン導入の企業側のメリット5つ

まずは、「カフェテリアプラン」を導入することで企業側にどのようなメリットが生じるのかについて見ていきましょう。

福利厚生の管理の仕方やある程度企業側の裁量がきくというメリット、また従業員のモチベーションに関わるメリットなど合わせて5つのメリットがあります。優秀な人材を獲得したい場合にも、福利厚生がカフェテリアプランであるということは、1つの強みになることでしょう。

カフェテリアプラン導入の企業側のメリット1:福利厚生に必要な費用を予め予算立てし管理がしやすい

カフェテリアプランでは従業員にポイントを与えますので、そのポイントを元に福利厚生にかかる費用をあらかじめ予算を立てて管理しやすい、というメリットです。

通常の福利厚生では実際に従業員がどの程度サービスを利用するかによっても予算に影響がありましたが、カフェテリアプランでは従業員にポイントを振り分けますので、その段階で福利厚生にかかる費用というものがおおよそ決められます。

カフェテリアプラン導入の企業側のメリット2:従業員の主体性・自発性を育成できる

カフェテリアプランでは従業員が自ら考え、自分に必要な福利厚生や自分が好きな福利厚生を選ぶことから、従業員の主体性を高めて自発性を育成することができる、という企業側のメリットがあります。

たいていの福利厚生は与えられたものをただ従業員は受け取るだけですが、カフェテリアプランでは従業員が自ら選択しなければなりません。一方的な福利厚生でないことで、従業員の意識を変えることに役立つことでしょう。

カフェテリアプラン導入の企業側のメリット3:従業員の多様なニーズに応えられる

従業員はそれぞれに趣味や年代が異なっていますので必要な福利厚生もそれぞれ違っていますが、カフェテリアプランではそうした従業員のニーズに応えやすくなっています。

従業員1人1人が希望する福利厚生をかなえることは難しいですが、カフェテリアプランならばある程度自由に福利厚生を選べることから従業員側のニーズを満たし、満足度を高めていくことにつながっています。

カフェテリアプラン導入の企業側のメリット4:福利厚生サービスメニューを自由にカスタマイズできる

カフェテリアプランでは、従業員に実行してもらいたい福利厚生のサービスを企業側もカスタマイズしやすいというメリットがあります。

例えば精神的な問題を抱える従業員が深刻化しないようにあらかじめメンタル関係のカウンセリングをカフェテリアプランに入れておいたり、従業員の健康管理のためにリラクゼーション関係のサービスをカスタマイズしたりといったことがやりやすいです。

カフェテリアプラン導入の企業側のメリット5:現行の福利厚生と切り離して運用できる

現行ですでに行っている福利厚生がある場合も、カフェテリアプランは切り離して追加し運用することがやりやすい、という企業側のメリットがあります。

現行の福利厚生制度とは別に、社員にポイントを与えてカフェテリアプランを利用させるといった運用方法がやりやすいです。このことから完全に現行の福利厚生をなくしくない場合や、カフェテリアプランに全て移行することが難しい場合にも導入しやすいというメリットがあります。

カフェテリアプラン導入の従業員側のメリット4つ

ここまでは企業側のカフェテリアプラン導入のメリットを解説してきましたが、ここからは従業員側のメリットとして4つほど紹介いたします。

従業員側にしても、自分で選択することができるカフェテリアブランでは普通の福利厚生制度よりもより福利厚生を意識したり、自分がどの程度利用できるのか気になったりします。そのことがモチベーションに繋がることもあるでしょう。

カフェテリアプラン導入の従業員側のメリット1:ライフスタイルやライフステージに応じた福利厚生を選択できる

カフェテリアプランの従業員側のメリットとして、従業員それぞれのライフスタイルやライフステージに応じて必要な福利厚生を選択することができる、というメリットがあります。

従業員はそれぞれにライフスタイルも違えば、年齢も違います。カフェテリアプランでは、従業員側が自分が必要としている福利厚生を選択し利用することができる、というメリットが大きいでしょう。

カフェテリアプラン導入の従業員側のメリット2:ワークライフバランスの実現ができる

従業員側のメリット2つ目は、カフェテリアプランを活用することで従業員がワークバランスをとりやすくするというメリットです。

仕事と家庭生活の両立はなかなか難しいものがありますが、カフェテリアプランは従業員が仕事の様子を見ながら自ら福利厚生を選択するため、このワークとライフのバランスを実現しやすくなる、というメリットがあるでしょう。

カフェテリアプラン導入の従業員側のメリット3:有給・育児休暇取得がしやすくなる

カフェテリアプランの中に育児休暇を入れることもできますし、従業員は自分に与えられたポイントを消化しようとしますので有給や育児休暇取得がしやすくなる、というメリットがあります。

従業員がみなポイントを与えられているので、育児休暇をとるのもポイント内とすれば取得しやすくなります。またポイントと共に福利厚生を意識するため、有給の取得率も上がることでしょう。

カフェテリアプラン導入の従業員側のメリット4:従業員間の不公平がなくなる

従来の福利厚生制度では手厚い福利厚生を受けられる人、そうでもない人と差があったりして従業員菅の不満や不公平感がどうしてもありましたが、カフェテリアプランではポイントを付与するため不公平感があまりでないというメリットです。

上で紹介した育児休暇のように、ポイント内で選択できるとなればみなが平等に近くなります。従業員の不平や不満を少なくするためには、カフェテリアプランを上手く活用するとよいでしょう。

カフェテリアプラン導入の企業側のデメリット5つ

カフェテリアプランにはどのようなデメリットがあるのかというと、やはりコストがかかるという面や導入に関する問題、ポイント取得状況の確認などのデメリットが生じる可能性があります。

ここからはカフェテリアプランを導入することにより起こりうる企業側のデメリットについて解説していきますので、メリットと同時にデメリットも把握しておきましょう。

カフェテリアプラン導入の企業側のデメリット1:維持・管理に相応のコストが必要

カフェテリアプランでは従来の福利厚生よりもより多くのサービスを維持・管理する必要が出てくることが多く、そのことが企業側のデメリットとなるでしょう。

カフェテリアプランの満足度を高めるためには選択できる範囲や自由度を高める必要がありますが、そうなると企業側が維持・管理すべき福利厚生の数も増えてしまうというデメリットです。福利厚生の数を増やすと相応に負担が増え、その負担がデメリットになってしまいます。

カフェテリアプラン導入の企業側のデメリット2:パッケージプランよりも割高

パッケージプランではひとまとめにすることで割引してもらったりすることもできてコストを抑えられる場合がありますが、カフェテリアプランでは一括にはせず個別の対応が多いのでパッケージプランの福利厚生よりも割高になるというデメリットです。

従来の福利厚生では実際に従業員が利用することでコストになりますが、カフェテリアプランではあらかじめポイントを与えた段階でコストが発生するというデメリットもあるでしょう。

カフェテリアプラン導入の企業側のデメリット3:導入時の調整が困難

福利厚生制度でカフェテリアプランを導入するには、通常の福利厚生の導入よりもポイントの付与をどうするのか、管理の仕方などについても決めるなど導入時の調整が多く難しくなるというデメリットがあります。

通常の福利厚生制度よりも、調整が煩雑になりやすいのもデメリットでしょう。既存の福利厚生制度を廃止する作業もデメリットになりますし、システムを外部に委託したとしてもコストがかかるデメリットがあります。

カフェテリアプラン導入の企業側のデメリット4:定期的な見直し

カフェテリアプランを導入してもそれで終わりではなく、定期的な見直しやラインナップの見直しなど継続的に続けていく作業が発生するデメリットがあります。

従業員のポイント消化状態を見て人気のない福利厚生を見直したり、ニーズに合わせて新たなサービスを加えるなど細かい対応が必要になることはデメリットでしょう。従業員の満足度を高めるためには定期的な見直し作業が必要であることが、デメリットとなってしまいます。

カフェテリアプラン導入の企業側のデメリット5:課税対象の福利厚生サービスの精査

カフェテリアプランで提供する福利厚生サービスには場合によっては課税対象となる福利厚生サービスもあるため、どういったサービスが課税される対象なのか精査する必要がある、というデメリットです。

チケットの割安購入や商品券とポイント交換では課税が発生するでしょうし、プランからマッサージを受けにいったなどの場合は課税対象にはなりません。こういった細かい対応をしなければならないことが、デメリットとなります。

カフェテリアプラン導入の従業員側のデメリット3つ

カフェテリアプランでは従業員にとってメリットが大きいように見えますが実際にはデメリットもあるため、ここからは従業員側に発生する可能性のあるデメリットについて3つほど解説いたします。

カフェテリアプラン導入の従業員側のデメリット1:期限切れによるポイントの失効

福利厚生に利用できるポイントが次年度への繰り越しができないため、せっかくポイントがあっても期限切れになってしまうと福利厚生を受けられなくなるというデメリットです。

自ら積極的にポイントを使っていく従業員ならよいのですが、福利厚生に興味がないとか使いたい福利厚生がないといった場合に、従業員が期限切れによりポイントを失効するというデメリットを受けてしまいます。

カフェテリアプラン導入の従業員側のデメリット2:従業員の責任で、自ら申請・活用しなければいけない

カフェテリアプランでは従業員が自ら利用したい福利厚生を申請し活用していなければなりませんが、それ自体が難しい従業員の場合にはプラン自体がデメリットとなってしまいます。

企業が申請しにくい雰囲気だったりすると、せっかくカフェテリアプランがあってポイントが与えられていても活用できなくなってしまいます。これはデメリットでしょう。

カフェテリアプラン導入の従業員側のデメリット3:ポイントに上限がある

すでに今年のポイントを使った後で、育児や介護などで休暇をとる必要がでたけれどすでにそれをとるだけのポイントがないなど、受けられる福利厚生に事実上上限ができてしまうというデメリットです。

上手くポイントを活用できるとよいのですが、上限を意識していないとポイントが足りなくて希望の福利厚生を受けられないといったデメリットが発生する可能性があります。

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カフェテリアプランを導入するには?

カフェテリアプランは既存の福利厚生がない企業では導入しやすく向いていますが、すでに福利厚生がある企業では導入に手間がかかる場合があります。ここでは、カフェテリアプランを導入する方法について解説します。

導入手順

まずは企業が独自にポイントを作りサービスを提供するのか、外部委託するのかを決めましょう。独自に行う場合にはどの程度従業員にポイントを与えるのか、従業員にニーズの高いサービスをリサーチして用意し、ポイントシステムを構築します。

既存の福利厚生がある場合は廃止してその費用をカフェテリアプランに充てるなどし、メニューの用意や管理・ポインシステムは外部に委託すると比較的楽に導入できるでしょう。

カフェテリアプラン導入時の注意点2つ

カフェテリアプランを導入したら、上手く従業員に活用してもらうために注意しておきたいポイントについて解説いたします。導入したら終わりではないので、維持・管理・見直しを常に行っていくことになります。

カフェテリアプラン導入時の注意点1:導入後の活用促進

カフェテリアプランでは従業員自身に福利厚生を申請してもらう必要があるので、ポイントを活用できるように周囲の環境を整えます。カフェテリアプランについての説明を行い、従業員が適切にポイントを消費できるように周囲の意識を変える必要があるでしょう。

カフェテリアプラン導入時の注意点2:カフェテリアプランと課税

すでに従業員のデメリットのところでも紹介しましたように、カフェテリアプランで用意された中に課税対象となるサービスがある場合があるため、これについて精査しておきましょう。

とくに従業員が経済的な利益を得られるようなサービス、ポイントを現金に換えられるようなサービスについては課税対象となっている可能性が高いです(割安チケットや商品券など)。

カフェテリアプラン導入のメリット・デメリットを把握しよう

アメリカで導入され日本でも人気のあるカフェテリアプランについて紹介してきました、いかがでしたでしょうか。記事ではカフェテリアプランのメリット・デメリットについて詳しく解説していますので、メリット・デメリットをしっかり把握しておきましょう。

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