単身赴任とは?
「単身赴任」とは、配偶者や子どもなどの家族がいる人が勤務先企業から転勤の辞令を受けたことにより、家族の元を離れて単身(1人)で転勤先に引越をしてそこで働くことを言います。
現在でも単身赴任は広く行われており、父親が単身赴任しているという家庭もそれなりにあります。女性の社会進出は進んできていますが、現在でも単身赴任というと母親よりも父親が単身赴任する、というケースが一般的となっています。
単身赴任のメリット・デメリット各8つ
家族から離れて1人暮らしせざるを得なくなる単身赴任ですが、ここでは単身赴任により考えられるメリットとデメリットをそれぞれ8つ紹介していきます。
単身赴任を嫌がる人は多く、元から単身赴任のない職業を選んで就職するという人も少なくありません。しかし、単身赴任にはデメリットばかりではなくそれなりにメリットもあるのだ、ということにも注目しておきましょう。
単身赴任のメリット
単身赴任のメリットといえば、自由に飲みにいける・趣味に没頭できる・子どもの世話をしなくていい・家事は自分の好きなだけ・朝ゆっくり・仕事に没頭できる・家族へのサプライズの8つがあります。
それぞれについて解説していきますが、基本的には家族がいてなかなか自分の自由になることが少なかったものの、単身赴任によって1人暮らしになることで独身のような過ごし方ができます。
単身赴任のメリット1:自由に飲みに行ける
結婚して配偶者がいたり、子どもが生まれていたりすると会社の飲み会や友人の飲み会の参加でも家族に話しておく必要があったり、場合によっては「飲みに行ってもいいか」と聞く必要がある場合もありますが、単身赴任では自由に飲みに出かけることができます。
単身赴任の人の帰りが遅くなっても食事や家事の用意など影響を受ける人はいないし、遅く帰っても怒る人がいないため、独身時代のような行動に戻る人も少なくありません。
単身赴任のメリット2:自由に遊びにいける
単身赴任では家で待っている家族がいないので、家族のことを気にかけることなく自由に遊びに行けることも単身赴任のメリットでしょう。
家族がいれば、家族の希望の場所に遊びに行ったりする必要があるので、完全に自分の自由に遊べるわけではありません。それを窮屈に感じていた人にはとくに大きなメリットで、自分1人だけの環境なので他の家族を気にする必要なくどこでも、時間を気にせず遊びに行くことができます。
単身赴任のメリット3:趣味に没頭できる
趣味がゲームや読書など自宅でできるものであった場合、家にいるのに趣味として好きなことをしていると小言を言われることがありますが、単身赴任ではそんなことはないので趣味の活動に没頭することができます。
プラモデル製作など時間がかかったりするものでも、途中で邪魔が入ることはありません。1人だけの自宅で、好きなだけ自分の趣味に没頭する時間を持つことができます。1人の時間が好きな人にはメリットが大きいです。
単身赴任のメリット4:子供の世話をしなくていい
子どもは可愛いものですが、遊びの相手をするなど非常に手間がかかることもあるので、単身赴任で子どもの相手をしなくてすむことがメリットとなる場合もあります。
自宅で好きなことをしていても、配偶者に「子どもの面倒を見て」と言われることもありません。子どもは可愛いとは思うけれど一緒に遊ぶのは疲れるし大変だ、と感じている人にとっては嬉しいメリットとなるでしょう。
単身赴任のメリット5:家事は自分の好きなだけ
家事のやり方に文句をつけられるようなこともなく、自分流の家事を好きなようにできるというのも単身赴任のメリットとなります。
家族と一緒に暮らしていると相手と同程度の家事をしなければならなかったりします。洗濯物はきちんとして出すとか、畳み方にも注文が入ったり掃除しても頻度や掃除の仕方で文句を言われることがあります。
単身赴任では部屋に自分しかいないので、家事は自分の好きなように好きなだけ行えます。
単身赴任のメリット6:朝ゆっくりできる
配偶者と2人だけならそうでもありませんが、子どもがいる家庭では朝は戦争だとよく言われるくらい忙しいもので、単身赴任では子どもがそばにいないためその忙しさがなく、自分のペースでゆっくりすることができます。
朝食をとりながら子どもにもご飯を食べさせたり、着替えさせたり保育園や小学校に遅刻しないで行けるよう見守る必要もありません。朝食を自分で用意する手間はありますが、それでもまだゆっくりできるでしょう。
単身赴任のメリット7:好きなだけ仕事ができる
仕事が忙しくて残業をしたり、自宅に持ち帰って仕事をしても迷惑をかける相手がいないので、好きなだけ仕事に没頭することができます。
とくに勤務先の繁忙期には仕事に集中したいものの、子どもがいるとお迎えに行かなくてはならなかったり家庭では仕事の続きができなかったりします。単身赴任では自宅に自分1人ですし、迎えに行かなくてはならない子どももいないので好きなように仕事をすることができます。
単身赴任のメリット8:家族へのサプライズを準備できる
家族へサプライズプレゼントをしたいとなっても、同居しているとどうしても隠し場所は限られ、バレずにサプライズするのは大変です。
しかし単身赴任をしていればサプライズプレゼントも隠しておくことができ、突然帰ってサプライズすることも簡単にできます。
サプライズされて家族が喜ぶ様子を見るのが好きだというサプライズ好きな人にとっては、単身赴任というのは最高の環境とも言えるでしょう。
単身赴任のデメリット
ここまでは単身赴任でのメリットをあげて解説してきました。単身赴任をするということは独身時代のように1人暮らしに戻るということで、その分自分の自由になることが増えるという観点からのメリットが多いのが特徴です。
しかし、1人暮らしになるということはメリットばかりではありません。ここからは、単身赴任により起こるデメリットについて解説していきます。
単身赴任のデメリット1:孤独を感じる
これまで家族と一緒に暮らしていたのに1人暮らしになってしまうので、当たり前ですが家に帰っても誰もいないことに寂しくなって、孤独を感じてしまう人も少なくありません。
家族とTV電話で顔を見たり、電話をして寂しさをまぎらわすという単身赴任者もいますが、電話が終わってしまうととたんに孤独を感じてしまうということもよくあります。単身赴任で家族と話せないことが、ストレスになってしまうこともあります。
単身赴任のデメリット2:単身赴任先の家事は全て自分
当たり前な話ではありますが、単身赴任では自分のことは自分でしなければならないため、食事の支度から掃除などの家事を全て自分1人で行う必要があります。
苦手な家事があって分担していたような人や、配偶者に家事のほとんどをやってもらっていたような人にとっては大きなデメリットとなるでしょう。毎日の食事を作るのが面倒に感じたとしても、外食を増やすとコストの面でも健康面からもあまり良くありません。
単身赴任のデメリット3:家事育児をしていないと罵られる
配偶者だけならともかく、子どもがいて単身赴任をしていると家事も育児も協力できていないため、顔を合わせた配偶者や相手の親から家事育児の協力がないことに苦言を呈されることがあります。
子どもは可愛いですが、子どもの世話は大変です。そういった大変さを全て相手に丸投げしている状態ですので、単身赴任したこちらは気楽なものですが、配偶者は全ての負担を背負わせている状況なので文句が出てくる可能性があるでしょう。
単身赴任のデメリット4:子供の成長に立ち会えない
子どもの面倒を見ないことで文句を言われる他に、子どもが成長していくさまを傍て見ることができず、子どもの成長に立ち会えないというデメリットがあります。
子どもの成長は、日々目覚ましいものがあります。そのため、単身赴任で数年でも離れてしまうと知らないうちに大きくなっており、子どもが成長していく過程に立ち会えないということになります。子どもを可愛がっている人にとっては、大変なデメリットとなるでしょう。
単身赴任のデメリット5:子供から忘れられる
子どもにとっての体感時間は大人のそれよりもずっと長いため、大人にとっては単身赴任で少し会えなかっただけであっても、子どもにとっては存在が薄れてしまう充分な時間になることがあります。
大人にとっての1か月と、子どもにとっての1か月はその密度も体感時間も違いがあります。電話などで頻繁に連絡をとっていればそうでもありませんが、それも無いとなると子どもにとって単身赴任した親の印象は薄れていく一方です。
単身赴任のデメリット6:家族への愛情が薄れる
上で子どもから忘れられると書きましたが、それは単身赴任している側にしても同じことで、家族がいない環境に慣れてしまうことで家族としての意識や愛情が薄れていってしまいます。
家族とのつながりを感じられる連絡などがあればよいのですが、それもないとなると家族がいないことに慣れてしまい、家族の側も単身赴任者がいないことに慣れてしまい、お互いに距離が遠ざかって相手のことがわずらわしく面倒になることがあります。
単身赴任のデメリット7:お金がかかる
単身赴任では元の自宅とは別に部屋を借りることになりますので、会社から補助があったとしても家賃や電気代などの生活費が余計にかかることになり、お金がかかるというデメリットがあります。
住居などにかかるお金が増えるうえに、1人暮らしで食事の支度や洗濯が面倒だからと外食やクリーニングに頼ってしまうと、さらにお金がかかることになってしまいます。また自由だからと飲み歩いて支出が増える場合もあります。
単身赴任のデメリット8:将来設計が難しくなる
単身赴任の期間が明確に決まっていればよいのですが、そうではなかった場合は将来どうするのかの将来設計を立てることが難しくなります。
家を建てたいと考えていたとしても、単身赴任がいつまで続くか分からなければお金のかかる単身赴任でなかなか貯金も貯められず、予定も具体的に立てられません。
単身赴任の期間が定まっているならば、それを元に将来設計もできるのでそれほどデメリットはありません。
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単身赴任中に転職したい人向けの転職エージェント5選
単身赴任をしているときは転職先を探すにはピッタリな時期でもありますので、転職を考えている方におすすめの転職エージェントを紹介いたします。
単身赴任では1人暮らしになっているので、転職先を探していることを家族に悟られることなく探すことができます。これを機に転職を悩んでいる、という方はぜひ転職エージェントをご覧になってみてください。
単身赴任中に転職したい人向けの転職エージェント1:マイナビエージェント
「マイナビエージェント」は近年求人数を伸ばしてきている転職エージェントで、担当者となる人も熱意があるケースが多くマッチング力が高いという評価があります。
とくに第2新卒の人や20代の転職先が豊富だと言われていますが、その反面30代以上となると少し評価は下がります。担当者が細目に連絡をとってくれ熱意もあるということで、初転職だという人や20代の人の転職におすすめするエージェントです。
単身赴任中に転職したい人向けの転職エージェント2:パソナキャリア
「パソナキャリア」は求人数はそこそこなのですが、「パソナキャリア」にしかないという独占求人が多いことが特徴の転職エージェントです。
転職に対する担当者の対応も丁寧と高評価で、20代~30代の転職者が多くなっています。40代以上やハイクラスの転職は少なめなので、弱いとしたらその層の求人でしょう。首都圏の求人に強く、東京や大阪などの都市では対面でサポートを受けることも可能となっています。
単身赴任中に転職したい人向けの転職エージェント3:doda
求人数が多く、人気のサポートが多い転職エージェントが「doda」です。
「doda」のサイトでは「人気企業300社の合格診断」で転職先で人気のある企業に合格できるかどうかを簡単診断できるほか、「転職と適正年収」の年収査定ができるサービスがあり、自分の適性年収が分からないという人に人気があります。気になる方は、ぜひ一度試してみてください。
単身赴任中に転職したい人向けの転職エージェント4:JACリクルートメント
外資系企業や、ミドルクラス・ハイクラスで転職先を探している方におすすめなのが「JACリクルートメント」です。
「JACリクルートメント」は求人数こそそれほど多くはありませんが、より良い求人を厳選して紹介していると評判が高いです。そのため対象となるのはミドル・ハイクラスの転職を考えている方でとくに外資系企業や営業・管理職・技術や開発系の方が向いています。
単身赴任中に転職したい人向けの転職エージェント5:リクルートエージェント
「リクルートエージェント」は、とにかく求人数が多い転職エージェントなので、なかなか転職先が見つからないという人におすすめとなっています。
職務経歴書や面接のサポートを受けることもできるため、転職に際してアドバイスが欲しいという方に向いています。とにかく求人数が多いので玉石混交であまり良くない求人もあると言われてはいますが、それはしっかり確認すれば問題ないでしょう。
単身赴任のメリットデメリットを把握しよう
今回は単身赴任について紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。単身赴任にはメリットもありますが、時にそのメリットがデメリットに変わることもあります。単身赴任ではどのようなメリットやデメリットがあるのか、しっかり把握しておきましょう。