アイスブレイクとは?
アイスブレイクという言葉を聞いたことはありますか。アイスブレイクとは初対面の人同士や普段あまり交流のない人たちが集う場で、参加者の緊張や不安をほぐして場を和ませることで、コミュニケーションしやすい雰囲気をつくる手法のことを指しています。
アイスブレイクはビジネスの場でも使われる手法ですが、どのように使われるのでしょうか。この記事では、どのようなアイスブレイクがあるかなどをご紹介します。
アイスブレイクを利用する目的
アイスブレイクはビジネスの場においても、参加者同士が積極的に関わり合う雰囲気を作り上げることに活用されます。主に会議や研修、面接の場などで、各人がパフォーマンスを発揮するために用いられますが、具体的な目的はどういったことがあるでしょうか。
アイスブレイクを利用する目的1:緊張を和らげる
まず、アイスブレイクを利用する目的として、緊張を和らげるということがあります。ビジネスの場で、各人がパフォーマンスを発揮するためには緊張を解きほぐすことが大切です。
例えば面接では、限られた時間の中で応募者が企業にマッチするかどうかを見極めるために、アイスブレイクを利用して緊張を解きほぐし、応募者の素の姿で安心して話せる場を提供することができます。これにより、企業とのミスマッチを防ぐことができます。
アイスブレイクを利用する目的2:コミュニケーションを円滑にする
また、アイスブレイクには参加者同士のコミュニケーションを円滑にするという目的もあります。
意見をすり合わせるための会議や研修のワークショップでは、活発な意見交換が必要です。大勢の人がいる中で発言しにくいままでは、目的が果たせません。そこでアイスブレイクを活用することで、コミュニケーションが取りやすい場をつくることができます。
アイスブレイクを利用する目的3:会議への積極的な参加を促進
アイスブレイクでコミュニケーションを円滑にし、結果として会議や研修に積極的に参加してもらうということも目的の1つです。積極的に意見が出るようになれば、スムーズに会議が進み、生産性も上がることになります。
ビジネスシーンで使えるアイスブレイク8選
それでは、具体的にどのようなアイスブレイクの方法があるのでしょうか。短時間で場を和ませ、活発に意見やアイディアを出し合える場の雰囲気を作ることで、ビジネスの生産性を上げましょう。
ここでは、ビジネスシーンで使えるオススメのアイスブレイクをご紹介します。
ビジネスシーンで使えるアイスブレイク1:積木式自己紹介
自己紹介の際に使えるアイスブレイクです。まず、最初の人が自己紹介し、次の人は「〇さんの隣の×です」というように前の人の名前を言ってから自己紹介します。3番目の人は最初の人と次の人の名前を言ってから自己紹介します。
自分の番の際に前の人の名前をすべて言ってから自己紹介をするというルールなので、普通の自己紹介よりも盛り上がります。
大人数過ぎると覚えきれないので、5~6人程度で行うのに適しています。
ビジネスシーンで使えるアイスブレイク2:ヒーローインタビュー
一部の参加者だけが意見を出し、ほかの参加者は賛同を示すだけの会議を打破するためのアイスブレイクとしてヒーローインタビューがあります。
まず、2人1組で1人は聞き手、1人は話し手になります。そして、MVPへのヒーローインタビューのように自分が一番活躍したときの話を聞いていきます。
成功体験を興味深く聞いてもらえると人は口と心が自然と開くようになります。これにより場が打ち解け、活発な意見交換に繋がります。
ビジネスシーンで使えるアイスブレイク3:指体操
指体操とは、両手の親指と小指を使った簡単なアイスブレイクです。
まず、両手を軽く握って前に出し、片手は親指を立て、反対の手は小指を出します。次に片手は小指を出し、反対の手は親指を立てます。それぞれが互い違いになるように指を出していきます。
これは脳の血流を良くして眠気を覚まし、頭をクリアにする効果があります。アイデアをたくさん出したい場面で効果を発揮するほか、会議途中にリフレッシュ目的で行うのにおすすめです。
ビジネスシーンで使えるアイスブレイク4:流れ星
流れ星というアイスブレイクでは参加者に紙とペンを用意してもらい、流れ星、月、木を順番に描いて皆で見せ合います。星形にデフォルメして描いたり、効果線などを使ってリアルに描いたりと、同じ流れ星でも全く違います。
流れ星の重要なポイントは、人の主観によって捉え方が全く違うという点です。人と会話をするとき自分目線の言葉だけでは意味が伝わりにくいことや、同じ基準を使って説明する重要性を認識することができます。
ビジネスシーンで使えるアイスブレイク5:1分時計
1分時計というアイスブレイクでは、まず参加者が目をつぶり、進行役が声を出して10秒数えます。その後は参加者に心の中でカウントしてもらい、1分経ったと思ったら目を閉じたまま手をあげてもらいます。最後に進行役が1分経った時点で参加者に伝え、全員に目を開けてもらいます。
その後、日頃の時間感覚と比較してもらった上で会議を始めると、時間への意識が大幅に変わり、タイムマネジメントのできた会議になります。
ビジネスシーンで使えるアイスブレイク6:1円玉の大きさは?
1円玉の大きさを予想するアイスブレイクです。参加者に紙とペンを用意してもらい、実際の1円玉を見ずに1円玉の大きさの円を描いてもらいます。最後に進行役が本物の1円玉を出し、答え合わせをして盛り上がります。
ビジネスではキャリアを重ねるにつれて固定観念に縛られ、新しい視点を見落としがちです。このアイスブレイクでは、普段目にしていても必ずしも正しく知っているわけではないということに気づくことができます。
ビジネスシーンで使えるアイスブレイク7:チェックイン
チェックインとは、参加者同士の気持ちを調整するために行う手法です。
アイスブレイクの1つとも言えますが、アイスブレイクが集まった人同士の緊張をときほぐすための手法なのに対し、チェックインはその日どういう貢献をしたいのかなどを聞くこともあり、場合によってはさらに緊張を高めることもあります。
この方法は、「発言する」という体験を増やすという点でも有効で、会議中に言いづらい反対意見も言いやすくなります。
ビジネスシーンで使えるアイスブレイク8:GOOD&NEW
GOOD&NEWは、組織を活性化させる方法として開発されたアイスブレイクです。
24時間以内に起こった、「良かったこと」や「新しい発見」について1人ずつ話します。最初は戸惑う方も多いでしょうが、毎日繰り返すことで思考の訓練になり、振り返りがしやすくなります。
また、今まで見過ごしてきた良いことや新しい発見に意識が向くようになり、会議などでもポジティブなアイディアが出やすくなります。
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アイスブレイクの注意事項2つ
緊張をほぐし、会議などの場に気づきやプラスの効果を与えてくれるアイスブレイクですが、気をつけないといけない点もあります。どういった点を注意しておく必要があるでしょうか。
ここでは、アイスブレイクを活用する際に注意しておくべき点をご紹介します。
アイスブレイクの注意事項1:ただの雑談目的やお遊びにならないようにする
アイスブレイクを活用する際は、それがただの雑談目的やお遊びにならないように気をつけましょう。
アイスブレイクのメリットは、参加者がゲーム感覚で楽しく行うことができることですが、アイスブレイクの本来の目的は、緊張感を和らげることやコミュニケーションを円滑にするということです。アイスブレイクの目的をきちんと理解した上で、楽しむようにしましょう。
アイスブレイクの注意事項2:アイスブレイクに全てを頼らない
もう1つの注意事項として、アイスブレイクに全てを頼り過ぎないようにしよう。
アイスブレイクの目的は緊張感を和らげることです。目的に対して補助的な役割を担うものですので、アイスブレイクを行ったからといって会議で緊張感が全くなくなってしまうと意味がありません。
また、アイスブレイクが長過ぎて会議や研修の時間が押してしまったということにならないように注意しましょう。
場を和らげるアイスブレイクを取り入れよう!
アイスブレイクについて理解できましたでしょうか。 近年はビジネスの場やスクールでも便利なコミュニケーション方法ということで取り入れているところも多いです。
ちょっとしたアイスブレイクで、その後の会議などに皆が活発に参加できて、より良い成果が出ます。ぜひ、いろんなアイスブレイクを取り入れてみましょう。