名刺管理ツール「連絡とれるくん」と「SANSAN」を徹底比較!

働き方改革

社内の電話帳や名刺情報を管理するサービス、「連絡とれるくん」「Sansan」。双方は、一見似たサービスながら、それぞれに強みがあります。

この記事では、2つのサービスの違いや特徴について紹介します。

連絡とれるくんとSANSANの特徴

「連絡とれるくん」と「Sansan」とは、ともに名刺管理ができるサービスです。両者を比較する前に、まずはそれぞれのサービス内容について説明します。

「連絡とれるくん」とは…?その特徴を解説!

「連絡とれるくん」とは、バラバラの形態で保管されている連絡先を、クラウド上で一元管理できるサービスです

保管した連絡先は、パソコンやスマートフォンなど、マルチデバイスで閲覧可能。社内のコミュニケーションが円滑になります。

主な機能は、「Web電話帳」「名刺管理」「着信表示」の3つです。着信表示とは、個々の電話帳に登録がない電話番号からの着信も、「連絡とれるくん」に登録されている番号であれば、誰からの電話か表示してくれる機能を指します。

リモートワークやフリーアドレスなど、柔軟な働き方の促進をサポートしてくれるサービスです。

「SANSAN」とは…?その特徴を解説!

「Sansan」は、名刺管理サービスです。紙で保管されたままでは、膨大な名刺情報を活かすことは困難でしょう。社員個人が交換してきた名刺情報も、紙のままでは共有できません。

こうした課題に対応し、これまでであれば消えてしまっていたビジネスチャンスを活かすためのサービスが、Sansanです。

主な機能は、「AI名刺管理」「同僚コラボレーション」「顧客データHub」の3つ。同僚コラボレーションは、社内でのコミュニケーションを取りやすくするメッセージ機能や電話帳、顧客データHubは、SalesforceなどのCRM・SFA、MarketoなどのMAツール上で管理している顧客データの二重登録を防ぐもの。効率を上げられる機能です。

連絡とれるくんとSANSANの比較

同じ「名刺」を扱う「連絡とれるくん」と「Sansan」。ここでは、2社の内容を比較していきます。

比較項目は、以下です。

  • 導入企業数
  • 名刺管理機能
  • セキュリティ
  • 料金
  • その他アプリ、ツールとの連携

導入実績

導入実績ですが、「連絡とれるくん」「Sansan」で公開している契約数の種類が異なるので一概には比較できませんが、「Sansan」は6,000社の導入数、「連絡とれるくん」は974,000ライセンス発行数を誇ります。

なお、「連絡とれるくん」は、最低5IDから利用する社員の数だけライセンスを発行する契約システムになっています。

「連絡とれるくん」を導入している企業には、Yahoo!ジャパンやKDDI、花王、SBI証券など、「Sansan」を導入している企業には三井住友銀行、朝日新聞、JP、徳島県、TOYOTAなど、双方ともに大手企業や自治体が含まれているので、どちらも実績のあるサービスだと言えます。

名刺管理機能

「連絡とれるくん」「Sansan」ともにある名刺管理機能。双方ともにスマートフォンのカメラで撮影するだけで名刺情報をデータ化できます。

「連絡とれるくん」は、スキャナや一部メーカーの複合機からも読み取りが可能です。一方、「Sansan」は専用スマートフォン用アプリを用いることで、複数枚の名刺データを一気にデータ化できる点がメリットです

名刺管理以外の機能

名刺管理以外の機能は、以下となります。

サービス名刺管理以外の機能
Sansan同僚コラボレーション・顧客データHub
連絡とれるくんWeb電話帳・着信表示

連絡とれるくん

「連絡とれるくん」のWeb電話帳は、社内の電話帳をクラウドで一元管理しているもの。顧客情報は名刺管理サービスで登録したものから検索でき、内線番号も登録することができるので、スムーズに連絡がとれる点が特徴です。

「着信表示」は、「連絡とれるくん」に登録がある番号から着信があった際、発信元の連絡先を表示してくれる機能です。スマートフォン端末に登録されていなくても表示されるため、相手が誰かわかったうえで電話に出られます。

Sansan

「Sansan」の「同僚コラボレーション」は、「連絡とれるくん」のWeb電話帳のように、社内のクラウド電話帳として活用できるサービスです。また、社員の所属やプロフィールも管理できるため、強みが可視化できる点も特徴。部署を超えたコラボレーションを行いたいとき、必要とされるスキルを持っている社員を見つけやすくなるでしょう。

また、メッセージ機能では名刺情報を引用できるため、人脈紹介にも役立ちます。

「顧客データHub」は、連携サービスのひとつです。社内のあらゆる顧客データを統合・リッチ化することが可能です。

セキュリティ

「連絡とれるくん」「Sansan」ともに、データはクラウド上に保管されています。そのため、端末に何かあった際も安心です。

他、「Sansan」は、セキュリティ機能として以下の機能を提示しています。

機能内容
2要素認証ID・パスワードの他、認証コードを求めることで第三者からの不正ログインを防止する
AD連携ID・パスワード情報の一元管理が可能
アクセスコントロール情報の閲覧範囲を部署・項目単位で設定可能
IPアドレス制限接続可能なIPアドレスを設定し、未登録IPからの接続を拒否できる
デバイス利用制限スマートフォンからSansanのWeb版へのアクセスを制限できる
キャッシュレスモード制限アプリ上にキャッシュデータを保持しないことで、端末紛失時に名刺データが漏洩することを防止できる

料金

「連絡とれるくん」の利用料金は、利用するユーザーひとりにつき月額300円です。最低5IDから利用できるため、最低月額料金は1,500円。別途、テナント開設費用として初期費用が50,000円かかります。

一方、「Sansan」の料金は一律ではありません。初期費用・運用支援費用・ライセンス費用(月額)ともに、個々の状況に応じて見積価格が異なります。

明示されているのは、Sansanのスキャナ価格のみ。こちらは1台あたり月額10,000円で利用できます。

その他アプリ、ツールとの連携

社内では、すでにさまざまなアプリやツールを使っていることでしょう。「連絡とれるくん」と「Sansan」で連携できるものは、以下です。

  • Webex Meeting
  • Zoom
  • Cisco Jabber
  • Skype for business
  • LINE WORKS
  • Chatter
  • Sansan
  • MicrosoftOffice365
  • AzureAD
  • salesforce
  • MicrosoftDynamicsCRM
  • PhoneAppli
  • MAツールなど

注目すべきは、「連絡とれるくん」と「Sansan」が連携可能な点でしょう。同じ名刺管理サービスですが、それぞれ強みが異なるため、すでに片方を導入していても、追加でもう一方を利用することができます。

連絡とれるくんとSANSANはこんな人におすすめ

ここまで、「連絡とれるくん」と「Sansan」とを比較してきました。

あらためて、2つのサービスを使う際、おすすめの人はどのような人かを確認してみましょう。ポイントは、「電話帳」と「名刺管理」です

連絡先の管理を充実させたいなら「連絡とれるくん」

連絡先の管理を充実させたい場合は、「連絡とれるくん」がおすすめです。Web電話帳では、紙で管理されている内線番号や名刺情報、社員のスマートフォンやアプリにバラバラに登録されている顧客の連絡先や、各種コミュニケーションツールの情報を一元管理できます。

その他、着信表示といった便利な機能もあるため、より一層社内外のコミュニケーションが活発になるでしょう。

名刺情報の正確性なら「SANSAN」

名刺情報をより正確にデータ化して管理しておきたい場合は、「Sansan」がおすすめです。高度なAI技術とオペレーターの手入力により、ほぼ100%の精度でデータ化できます。また、名刺情報を管理するだけではなく、外部サービスも活用しながらビジネスに活かしたい場合は、Sansanに軍配が上がるでしょう。

専用アプリがあれば、複数枚の名刺を一気にデータ化できる点も強みです。

名刺をスキャンした人の人事異動情報や企業の最新ニュースが届くといった機能も付いています。

利用目的に合わせてツールを選ぼう

一見、似たようなサービスを提供している「連絡とれるくん」と「Sansan」。連携もしているため、双方のメリットを活かすことも可能です。

導入を検討する際は、より利用目的を果たせるツールを選ぶことをおすすめします。

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