増えていく紙の名刺は、管理するのが大変です。今回は、名刺の情報をデータ化して管理・活用できるアプリを14種類紹介します。
名刺管理アプリを選ぶ際のポイント
書類のデジタル化が進むなか、名刺をデータ化して管理できる名刺管理アプリも多くのサービスが登場しています。
どのアプリを利用するのかを決める際、ポイントとなるのは以下の3点です。
- 個人利用か組織利用か
- 料金
- 連携機能
それぞれについて詳しく紹介します。
個人利用か組織利用か
まず押さえておきたいひとつ目のポイントは、利用する人の数です。名刺管理アプリは、個人利用を目的としたものと、組織で利用できるものとの2種類に大別されます。
あくまでも個人でもらった名刺を管理したいのであれば、個人利用を前提としたアプリを選びましょう。
一方、組織利用のアプリは、ひとりが追加した名刺データをユーザー間で共有できるのがメリットです。名刺を管理するだけではなく、営業にも活かせられるのが強みでしょう。
名刺管理アプリを利用する場合は、この「個人」か「組織」かをはっきりさせておくことが大切です。
料金
ふたつ目に押さえておきたいポイントは、利用料金です。名刺管理アプリによって、利用料金はさまざま。料金体系も、利用者ひとりに対して月額料金がかかるものもあれば、まとめていくらというものもあります。
事前にある程度の予算を取りまとめておき、その予算に見合ったアプリを探すことで、選択肢を絞れるでしょう。
連携機能
3つ目のポイントは、連携機能です。名刺管理アプリによっては、外部サービスと連携できるものもあります。すでに社内で使っているツールと連携できれば、より業務が効率化できるでしょう。
おすすめの名刺管理アプリ14本
今回は、おすすめの名刺管理アプリを14種類紹介します。前章で伝えた選ぶ際の3つのポイントも確認しながら、それぞれの特徴について確認していきましょう。
紹介する名刺管理アプリは、以下の14種類です。
- 「連絡とれるくん」
- 「SANSAN」
- 「eight」
- 「Camcard」
- 「Wantedly People」
- 「myBridge」
- 「名刺バンク」
- 「メイシー」
- 「WorldCard Mobile Lite – 名刺認識管理」
- 「Cardful – Evernoteで名刺管理 -」
- 「Office Lens」
- 「Saciva」
- 「名刺ファイリングCLOUD」
- 「名刺de商売繁盛」
1「連絡とれるくん」
「連絡とれるくん」は、組織利用向けの名刺管理アプリです。利用は最低5IDから可能。料金体系は初期費用50,000円+月額利用料ひとり300円です。5ID以上は1ID単位で追加できるため、小規模事業所でも導入しやすいでしょう。
名刺管理のほか、Web電話帳や着信表示サービスも利用可能です。
対象:組織利用
料金:初期費用50,000円+ひとり頭月額300円
連携機能:多数あり
2「SANSAN」
Sansanは、法人向けのクラウド型名刺管理サービスです。AI+手入力により、ほぼ100%正確に名刺をデータ化します。社員の所属先・得意とするものを確認できる「同僚コラボレーション」機能もあり。名刺情報をビジネスに活かせるサービスです。
利用料金は企業の条件などによって異なるため、気になる方はまず見積もりをあげてもらいましょう。
対象:組織利用
料金:見積もりが必要
連携機能:多数あり
3「eight」
Eightは、Sansanと同じ会社が提供している個人向け名刺管理アプリです。公式で「ビジネスのためのSNS」と記載されているように、SNS感覚で名刺交換をした人とつながれるのが特徴。メッセージ機能を使い、気軽に連絡を取り合えます。
対象:個人利用
料金:無料(有料プレミアムプランあり)
連携機能:無料プランなし
4「Camcard」
Camcardには、法人向けと個人向けとの2種類があります。個人向けは無料で使用可能。法人向けプランは基本プラン1ID月額1,400円とプロフェッショナルプラン1ID月額2,200円との2プランがあります。いずれも5IDから使用可能です。10日間無料でお試しすることも可能。
対象:個人・法人向け
料金: 個人は無料、法人は1ID月額1,400円または2,200円
連携機能:法人プランあり
5「Wantedly People」
Wantedly Peopleは、個人向けの名刺管理アプリです。利用料は無料。ダウンロードをしてすぐに使い始められます。
個人向けではありますが、連絡先の共有も可能な点が特徴です。他サービスからのデータ移行にも対応。連絡先をExcelに書き出す機能、スマホの連絡先と同期させ、着信時に発信元を表示させることもできます。
対象:個人向け(共有可能)
料金:無料
連携機能:なし
6「myBridge」
myBridgeは、LINEが提供している名刺管理アプリです。すべての機能を無料で利用できます。個人向けアプリではありますが、共有名刺帳により社内で名刺情報を共有することも可能です。スマートフォンに登録がなくても、発信元を表示できます。
対象:個人向け(共有可能)
料金: 無料
連携機能:あり
7「名刺バンク」
名刺バンクは、個人・法人向けの名刺管理アプリです。特徴的なのは、人物相関図の表示機能です。選んだ名刺の関係性を可視化できます。
対象:個人・法人向け
料金: 名刺枚数による従量制課金(無償トライアルあり)
連携機能:なし
8「メイシー」
メイシーは、法人向け名刺管理ソフトです。他社サービスのように自分で撮影してスキャンするのではなく、メイシー側に送り入力することによりデータ化します。出張スキャンサービスもあり。料金は契約期間を定め、月額料金を支払う形です。
対象:法人向け
料金: 月額1,980円(ユーザー数無制限)、データ入力料金1枚25円、スキャン料金1枚10円
連携機能:多数あり
10「Cardful – Evernoteで名刺管理 -」
Cardfulは、Evernoteと双方向で情報編集ができる名刺管理アプリです。名刺データは自動的にEvernoteにアップロードされます。連携にはEvernoteのアカウント開設が必要です。
初回30枚+毎月10枚までは無料、それ以上の登録が必要な場合は、1,400円でアップグレードが可能です。
対象:個人向け
料金:無料(アップグレード1,400円)
連携機能:なし
11「Office Lens」
Office Lensは、手軽なスキャナーのように使えるアプリです。名刺のほか、文書やホワイトボードに書かれたメモをデジタルデータ化できます。スキャンしたデータは、OneNoteやOneDriveに保存可能です。
対象:個人向け
料金: 無料
連携機能:なし
12「Saciva」
Sacivaは、個人向けの名刺管理アプリです。名刺をスマホカメラでスキャンするだけで、専門タイピストが手入力。正確にデータ化できます。利用は無料です。
対象:個人向け
料金:無料
連携機能:なし
13「名刺ファイリングCLOUD」
名刺ファイリングCLOUDは、名刺100枚まで無料で使えるサービスです。それ以上になると、有料プランの利用が必要です。有料サービスは多くのものが用意されているため、必要に応じて選べます。無料で使えるサービスは「名刺ファイリングCLOUD for Windows」、「名刺ファイリングCLOUD for Android」「名刺ファイリングCLOUD for iOS」の3つ。個人・法人どちらでも使えます。
対象:個人・法人向け
料金:基本無料、有料サービスあり
連携機能:なし
14「名刺de商売繁盛」
名刺de商売繁盛は、クロネコヤマトのヤマト開発が提供している法人向けサービスです。人数に関係なく、月額30,000円で利用できます。なお、名刺のデジタルデータ化には追加料金が必要です。
対象:法人向け
料金: 月額30,000円+データ化料金
連携機能:なし
連絡先の管理を充実させたいなら「連絡とれるくん」
名刺管理だけではなく、連絡先の管理自体を充実させたい場合におすすめなサービスは、「連絡とれるくん」です。さまざまな形態で保管されている連絡先を一元管理できるため、より業務効率を向上できます。
ただし、5ID以上の法人向けサービスである点に注意しましょう。
名刺管理アプリで、業務の効率化・活性化を図ろう
名刺管理アプリを使うことで、増えていく名刺情報を簡単に管理できます。業務の効率化・活性化のためにも、ぜひ合ったものを導入してみてはいかがでしょうか。