ビジネスを行う上で「名刺交換」は非常に重要なマナーのひとつです。初めて合う人に「自己紹介をする」という意味合いだけではなく、その先のビジネスを円滑に進めるためにも名刺の渡し方や管理は徹底するべきだと言えます。
しかし、商談する相手が増えるにつれて「名刺が嵩張る、、、」「目的の名刺が見つからない、、、」といった問題も浮上してきます。
そこで近年では、クラウド上で名刺を一括管理できる「名刺管理サービス」が多く展開され注目されはじめています。今回は、数多くある名刺管理サービスの中でも、特におすすめの「名刺管理アプリ」をご紹介いたします。
おすすめの名刺管理アプリ料金・費用比較
まずは、おすすめの名刺管理アプリを料金や費用別に紹介していきます。有料で利用するものから無用で手軽に利用できるものまで、さまざまな名刺管理アプリがあるので、ぜひ参考にしてください。
名刺管理アプリを選ぶ際のポイント
数ある名刺管理アプリの中で、ニーズに合ったものを選ぶためには、アプリの選考ポイントを押さえておく必要があります。
主に見るべきポイントは以下の3つになります。
- 利用料金
- データの保存先
- セキュリティ
名刺管理アプリを選ぶ際は、上記のポイントを必ず確認しておきましょう。
利用料金
やはりアプリを使用する上で気になるのは、料金が発生するか否か。名刺管理アプリにも、基本的には利用料金がかからないものから、より便利な機能を利用するためにアプリ内課金が必要になるものもあります。
なので、まずは無料版で使い勝手を確認して、気に入ったら有料版を購入するという方法をとっても良いでしょう。
データの保存先
データ管理には、大きく2つあります。1つは端末に保存するタイプ、2つ目はクラウド上に保存するタイプです。
データを端末に保存するタイプの場合は、オフラインでもデータの閲覧が可能で、どこでもデータの確認ができるというメリットがあります。しかし、データそのものを端末に保存しているため、保存容量を圧迫してしまうことがデメリットとして挙げられるでしょう。
反対にクラウド上に保存するタイプの場合は、端末の容量を圧迫しないというメリットがあります。また、クラウド上にあることで、自分だけでなく社内の人と共有が可能になっているアプリもあります。
セキュリティ
名刺には、相手の会社名や部署名、電話番号、メールアドレスなどの個人情報が多数記載されています。名刺を管理することは相手の個人情報を管理することと同義。最新の注意を払って管理する必要があります。
名刺管理アプリがデータをクラウド上で保存するサービスなのであれば、その情報がどのように管理・保護されているのか、セキュリティ面は安心できるのかを確認してアプリを選択しなければなりません。
有料の名刺管理アプリ5選
有料で利用できる名刺管理アプリからおすすめのものを5つご紹介します。
1.連絡とれるくん
会社単位で導入する名刺管理アプリを検討しているなら、絶対おすすめするのは「連絡とれるくん」。名刺管理としてだけでなく、連絡先をトータルでクラウド管理できます。
例えば、名刺はもちろん、内線番号がかかれた紙や社内で利用しているSNSツールなど、すべての情報が一括で管理できるんです。
また、オプションサービスを利用すれば、パソコン上に登録されている顧客から固定電話へ連絡が入った場合、連絡先の情報をパソコン上にポップアップして表示することもできます。
利用料金は、初期費用がテナント開設費として50,000円、以降は1ユーザー月額300円で利用できます。
無料トライアルもあるので、一度使い勝手を確認してから検討してみるのも良いでしょう。
2.SANSAN
名刺をスキャンするだけ、という使い勝手の良さが特徴のSANSAN。スキャンしたデータはSANSANに送信され、データをもとに翌営業日中にはデータ化されクラウド上に保存されます。データ化には高度なAI技術を活用しているため、精度もほぼ100%。
名刺情報は社内共有が可能で、新規のクライアント先の人物でも、社内で繋がっている人がいるかどうかの確認ができます。また、名刺が登録されている人物とのメールのやりとりもクラウド上で紐づけることが可能です。
利用料金は、初期費用としてライセンス費用が12ヶ月分とSANSANスキャナ代(10,000円)、月額50,000円~です。
3.eight
名刺を撮影するだけで、スピーディーかつ正確にデータ化してくれるサービス。撮影したデータはすぐにAIに処理され、利用できる状態になります。さらに、オペレーターによる人力補正も行われるので、誤りがあった場合でも一定時間後には正確な情報に修正されます。
また、名刺管理アプリとしてでなくビジネスSNSとしての機能も併せ持ちます。無料版と有料版の違いは、人力補正されるまでの時間が3分の1に短縮されること、ドキュメントスキャナからの一括取り込みが可能になること、CSVファイルでデータをエクスポートできることなどのサービスがプラスになる面です。
利用料金は月額無料から、Eightプレミアムの場合は月額480円もしくは年額4,800円で利用できます。
4.Camcard
CamcardはOCR(光学式文字読み取り)機能により、名刺をスマホで撮影するだけで最速5秒でデータ化できます。初めて名刺交換した相手でも、別れてからすぐにデータ化し、即お礼メールを送ることも可能です。もし、読み取った情報が不正確な場合でも、のちにオペレーターによる人力補正にも対応しています。
また、名刺の情報に商談情報やタスクを紐づけることもできるようになっています。社内で共有しておくことで、商談の状況などについても全体で把握できるようになります。
さらに外部サービスとの連携や、メールマガジン配信機能も備えていて、顧客情報をダイレクトにビジネスに結びつけられることのできるサービスです。
利用料金は、スタンダードプランで月額1,400円。
5.名刺バンク
名刺管理アプリは、ユーザーごとの課金形態が多い中、名刺バンクは登録している名刺枚数によって課金される仕組みになっています。「そこまで大量の名刺はないけれど、従業員間で情報共有しておきたい」という企業におすすめです。
データ化した名刺情報はクラウド上に管理され、いつでもどこでも情報の引き出し、登録、更新が可能。また登録した名刺データは、 CSV、vCard形式での出力も可能なので、顧客リストもスムーズに作成できるでしょう。
利用料金は名刺1枚につき5円。
無料の名刺管理アプリ5選
続いては無料で利用できる名刺管理アプリをご紹介します。
1.Wantedly People
ビジネスSNSで有名なWantedlyからリリースされている名刺管理ツール。人工知能が名刺をリアルタイム解析、すぐにデータ化してくれます。
名刺は同時に10枚まで1回の撮影で認識可能なので、たくさん名刺をもらう人におすすめ。社員同士でLINEやSMS利用し、データ共有することも可能です。
また、人工知能が相手の企業や業界、住所などに関連するニュースを見つけてくれるので、アポ前にチェックしておけば会話を盛り上げられるでしょう。
2.myBridge
LINE株式会社が提供している名刺管理アプリ。利用料は無料で、LINEアカウントで登録することもできます。名刺をスマホアプリで撮影すると、OCR機能と人力補正でデータ化されます。
サービスを利用開始する際に、「そもそも今溜まっている名刺を撮影していくのがめんどくさい」という人におすすめなのが「おまかせスキャンサービス」。なんと着払いで名刺を送るだけで、名刺の読み取りを代行してくれるんです。何枚送っても無料で登録してくれますよ。
データをExcelファイルでエクスポートすることもできるので、無料とは思えないほどサービスが充実しています。
3.スマート名刺管理
インストール型の名刺管理ソフト「スマート名刺管理」と無料のアプリを合わせて利用することで、パソコン・スマホ、どこからでも使えるサービス。パソコンで名刺のデータを取り込むには専用スキャナが必要になりますが、無料のアプリをダウンロードすることで、カメラで名刺を撮影するだけでデータ化が可能になります。
また、名刺情報を管理するだけでなく、Googleマップと連携して取引先までの道のりを示してくれるほかにはない機能もあります。
4.Saciva
カメラで撮影するだけで、オペレータによる手動入力を無料で行い、アプリ内に保存してくれます。手入力でありながら英語・韓国語・北京語など7ヶ国の言語に対応しているので、グローバルな仕事をしている人にもおすすめ。
また、自分の名刺情報を更新した際には、登録されている相手に自動で共有もしてくれます。
5.やさしく名刺ファイリングMobileFREE
カメラで名刺を撮影するだけで、氏名や社名だけでなくフリガナまで名刺データをテキスト化し、端末内のデータベースに保存してくれます。
電話・メール・Skypeなどとの連携やBluetooth経由での名刺交換にも対応。複数枚同時に登録したい時用に、名刺の連続撮影機能や不正利用を防ぐためのパスコード設定機能などの機能もあります。
無料版では10件までの登録上限があり、各種同期機能も利用できないという難点があります。試用した上で気に入れば有料版を購入するといいでしょう。
有料と無料はどちらが良い?
ここまで、有料・無料それぞれ5件ずつの名刺管理アプリをご紹介してきましたが、どちらを選んだほうがいいのでしょうか。
無料は個人向け、有料は企業向け
それぞれのアプリの特徴もありますが、大きく分ければ無料は個人向け、有料は企業向けだと言えるでしょう。というのも、無料版は個々人が利用することを想定して作られており、有料版は法人組織で使うことが可能になっているものが多いからです。
また、有料の場合は初期費用がかさむものも多く、個人利用するにはあまり現実的でないものも多いとも言えます。個人で利用する範囲内であれば、無料のものでもかなり便利に使いこなせるものもあります。
サポート体制にも差がある
有料アプリと無料アプリでは、サポート体制にも大きな違いがあります。無料アプリではFAQ対応のみの場合がほとんどで、もしもデータ管理に不備があったとしても対応できないものがほとんどです。
対して、有料アプリ場合は、手厚いサポート体制が整っており、メールや電話での対応窓口も用意されています。もしも名刺管理に何かトラブルがあった場合でも、安心して相談できるでしょう。
連絡先の管理を充実させたいなら「連絡とれるくん」
「連絡とれるくん」は、通常バラバラに管理されている社員やお客様の情報・連絡先をクラウド上で一元管理してくれます。1つにまとめることで、全社員での共有とスムーズなコミュニケーションが実現できるでしょう。
「連絡先の管理を充実させたい」と考えているのであれば、「連絡とれるくん」の導入をおすすめします。