皆さんはどのようにして名刺を管理しているでしょうか。最近では、ただ紙のままの名刺をファイリングするのではなく、名刺管理アプリを使ってデータ化した上で管理している人も増えています。
今回は、クラウド名刺管理アプリとはなんなのか、その選び方について徹底解説します。
クラウド名刺管理アプリとは
そもそもクラウド名刺管理アプリとは、名刺情報をデータ化し、クラウド上で整理・管理するためのツールです。
今までは紙の名刺のままファイリングしたり、自分でエクセルなどにデータを起こして管理していた名刺も、クラウド名刺管理アプリを使えば簡単手軽にデータ化できます。最近ではスマホに対応しているものが増えてきたおかげで、データ化の手間もかなりかからなくなってきました。
また、クラウド上にデータを保管することで、紛失のリスクや端末の容量を圧迫することが無くなります。
大量の名刺情報を一括管理できる
名刺をデータ化し、クラウド上に管理することで、大量の名刺情報でも一括管理できるようになりました。これによるメリットは、必要なときに必要な情報を簡単かつ素早く検索できるようになったことです。
また、個人利用だけでなく、会社レベルでの名刺情報の共有も、スムーズに行えるようになりました。これにより営業効率のアップも期待されます。
クラウド名刺管理アプリおすすめ8選
ここからはおすすめのクラウド名刺管理アプリをご紹介します。ぜひ、名刺管理アプリ選びの参考にしてください。
1.「連絡とれるくん」
連絡とれるくんは、名刺情報だけでなく、社員からお客様情報まで全てクラウドで一元管理し、連絡先を1つにまとめられるツールです。個人で管理している名刺はもちろん、紙に書かれた内線番号から社員のスマートフォンに登録された番号まで、バラバラだった連絡先をアップロードしてくれます。
名刺のデータ化は、スマートフォンから撮影後、すぐに名刺情報が共有可能になります。全社共有・部署ごと・ユーザごとに、柔軟な閲覧範囲の設定をすることもできます。
2.「SANSAN」
法人向けにサービス提供されているクラウド名刺管理アプリ。SANSANは、名刺をデータ化する際にAIとオペレーターによる手入力で行なっているので、高い情報制度を誇っています。
また、自動名寄せ機能を搭載しており、たくさんの名刺データの中からでも人の繋がりを分析してくれます。これにより営業戦略を立てやすくなるでしょう。
料金プランは登録する名刺の量で変わり、ライセンス利用料は見積もりによって変動します。
3.「eight」
名刺をスマホで撮影してデータ化し、ラベルによるグルーピングでの分類が可能。非常にシンプルでわかりやすい使い勝手の名刺管理アプリです。
また、eightはビジネスSNSとしての機能も持ち合わせており、名刺交換した同士がeightユーザーなら、自動的にユーザー情報がひも付きます。プロフィール情報や投稿の共有、メッセージのやりとりができるので、よりコミュニケーションが取りやすくなりビジネスチャンスも増えることが考えられます。
4.「CAMCARD」
CAMCARDは、名刺の読み取りに最新のOCRを採用しており、英語・日本語だけでなく、フランス語やドイツ語など全部で16カ国の言語に対応しています。海外のお客様との取引が多い人におすすめの名刺管理アプリです。
また、QRコードをスキャンすることで電子名刺交換も可能で、名刺レーダー機能を使えば近くにいる人とも名刺交換ができます。
名刺データには、テキストや画像付きのメモ、商談リマインダーなどの情報をつけることができるので、ビジネスシーンにおける使いやすさを追求したアプリだと言えるでしょう。
5.「HotProfile」
名刺情報の取り込みは、撮影した名刺の画像をHotProfile側で画像を確認して、手入力で正確にデータ化。取り込まれた情報は、企業属性情報を元に分類されます。
また、HotProfileは、名刺管理アプリとしてだけでなく、営業活動支援ツールとしての役割も果たしてくれます。マーケティングオートメーション機能で、顧客にあった関連する商品のメールを送信。そこから、自動で興味がありそうな見込み客を見つけ、営業活動につなげていきます。
料金形態は3種類用意されているので、企業によってあったものを選ぶといいでしょう。
6.「名刺バンク」
名刺バンクは、取り込んだ名刺情報を元に人物相関図を作ってくれる機能があります。ある人物を選択すると、その人物を中心にどんな関わりがあるのかを図にして表示してくれるので、社内の人脈が一目で確認できます。
関係性をわかりやすく表示することで営業戦略も変わってくるでしょう。例えば、商談相手が社内でどの位置にいるのか、また社内でどの人と仲がいいのかを確認できれば、キーパーソンを狙い撃ちして営業をすることも可能になり、より効率的な営業活動ができるようになります。
名刺バンクの料金の特徴は、名刺1枚ごとに5円で支払う従量課金制。名刺情報を必要とする社員は多いが、名刺情報は少ないという会社におすすめです。
7.「Cardful 」
Cardfulは、すべてクラウドサービスのEvernoteに名刺情報を自動保存してくれる名刺管理アプリ。名刺情報は名前や会社名、名刺につけたメモ情報から検索が可能です。また、カレンダーの日付に連動して登録名刺を表示する機能や会った日付を記録することもできるので、振り返りの際にも役立つでしょう。
アプリ自体もシンプルな作りで直感的に操作しやすいのも特徴。日頃からEvernoteを使用している人に特におすすめのアプリです。
登録から初回30枚、毎月10枚までは無料で利用可能で、アプリ内から1,400円の課金でアップグレードすると無制限に利用できるようになります。
8.「名刺ファイリングCLOUD」
基本料金無料で使用できる上、セキュリティ確保も両立されたクラウド名刺管理ツールです。名刺のデータ化には高精度なOCR機能を採用していて、オプションで訂正サービスも利用できます。
名刺の枚数やデータベースの共有など、ニーズに合わせて管理機能が構築できるようになっていて、無料でここまでできるものはなかなかないでしょう。コストパフォーマンスに優れた名刺管理ツールです。
クラウド名刺管理アプリを選ぶ際のポイント
最後に、クラウド名刺管理アプリを選ぶ際にはどんなポイントに注目すればいいのでしょうか。今回は、大きく3つのポイントに分けて解説していきます。
個人利用か組織利用か
個人で使用する場合は、単に名刺を管理するだけの意味合いが強いでしょう。しかし、組織で利用する場合には、ただ管理するだけでなく名刺情報を共有する目的が想定されます。
個人で効率的に管理することに向いているものを選ぶのか、数の社員が名刺情報を共有して営業効率をあげられるものを選ぶのか、利用用途を明確にすると最適なものが選びやすくなります。
料金
名刺管理アプリには無料で使えるもの、月額単位の課金が必要なもの、データ量に応じて料金が変わるものなど、金額設定もさまざまです。人によって名刺管理にかけたい予算にも違いがあるので、自分にあった価格帯のものを選ぶようにしましょう。
連携機能
名刺情報は、ほかのSFA・CRMサービスと連携することで、データ化した名刺情報をさらに有効に活用できるケースがあります。中には、少し変わったシステムと連携しているものもあり、それぞれに得られる相乗効果やメリットがあるでしょう。
自分がどんな風に名刺情報を活用したいのかを考えて名刺管理アプリを選ぶと、より効率よく情報を活用できるようになります。また、自分が普段使っているツールと連携できるものにするとより良いケースもあるでしょう。
利用目的に合わせて名刺管理アプリを選ぼう
今回は、クラウド名刺管理アプリのおすすめできるものからその選び方について徹底解説しました。名刺管理アプリを導入する際は、その目的や必要な機能に応じてツールを選択することが重要です。それぞれの特徴を把握した上で、自分には何があっているのかを考えてみてください。