朝礼とは?
あなたの職場では、毎朝、朝礼は行われますか。朝礼は、朝の挨拶をしたり、前日までの業務報告や当日の業務の予定や必要事項の確認などをし合うために、その日の始業前に組織の全員が集まって行うものです。
朝礼の目的
会社は組織ですから、業務目標も、組織全体で目指す目標があります。それを朝礼という決まった時間に全員で確認し、全員がその目標を達成するぞ、という気持ちを共通させる必要があります。
また、組織を構成するそれぞれの目標もあります。個々の目標も全員で把握しておくことで、お互いに励まし合う気持ちが生まれます。朝礼の目的は、事務的なことだけではなくお互いの気持ちも共有する、というところにあります。
朝礼の役割3つ
お互いの気持ちや意識を共通のものにさせる朝礼ですが、なぜ多くの職場では朝礼を行うのでしょうか。
朝礼は「やらなければならない」と義務付けられているものではありませんが、朝礼には、職場全体の雰囲気にかかわる大事な3つの役割があるので、やらないよりはやった方が大きなメリットがあります。
朝礼の役割1:やる気を出す
例えば、毎日朝礼で「今日の目標を発表する」ということになっていたら、いやでも何かしら目標を考えることになります。それを全員の前で公言すると、何としてもその目標を達成しなければ、という気持ちになります。
また、同僚の目標を聞くことで、「皆も頑張っている、自分も頑張らなくては」という気持ちになります。朝礼は、お互いの目標を確認し合うことでそれぞれのやる気を引き出す、という役割があります。
朝礼の役割2:気持ちを切り替える
出社してきて自分の席についても、今一つスイッチが入らない、という方は多いのではないでしょうか。もしそこで朝礼がなかったら、何となくダラダラした気持ちのままで仕事を始めてしまいがちです。
朝礼は、プライベートと仕事の区切りの場でもあります。「朝礼始めます」という一言があり、全員で「おはようございます」と挨拶することで、それがきっかけになって気持ちを仕事モードに切り替えることができます。
朝礼の役割3:情報共有や成績の確認
紙の資料だけで情報共有をするにも限界があります。きちんと顔を合わせて、情報を発信する人の声を全員で聞かなければ、本当の共有にはなりません。
お互いの頑張りも、紙の成績表だけではなかなか感じられないものです。全員がいる場での発表があってこそ、自分の努力が認められたり、相手の努力を称える気持ちになります。
毎日朝礼で定期的に顔を合わせることで、本当の情報共有や努力の認め合いができるようになります。
【業種別】朝礼の掛け声ポイント7つ
朝礼で何かしらの「掛け声」をやるという職場もあるでしょう。大きく元気な声を出すことで、気持ちが仕事モードに切り替わり、やる気が出る、ということから、朝礼に掛け声を取り入れている企業が少なからずあります。
朝礼での掛け声の文句には、業務上、何かしら気をつけなければならないポイントや、忘れてはならない心構えなどが含まれています。従って、掛け声の文句は業種によって違ってきます。
【業種別】朝礼の掛け声ポイント1:工事現場
工事現場には、さまざまな危険が潜んでいます。高いところに登れば落ちる危険性がありますし、何かが立っていればそれが倒れてくる危険性があります。
業務中に起こるであろうさまざまな危険を予想することを「危険予知」といいますが、その危険予知を掛け声にすることで全員が毎朝意識しなおし、大きな声で行うことで、意識の中にきざみこみやすくなります。
【業種別】朝礼の掛け声ポイント2:接客業
接客業では、朝礼で「いらっしゃいませ」「かしこまりました」「少々お待ちくださいませ」「申し訳ございません」「ありがとうございました」という接客5大用語を、朝礼の掛け声として全員で復唱する、という企業が多いです。
ただ、掛け声だからといって口先だけで唱えても意味がありませんので、毎回お客様が目の前にいるつもりで、しっかり心を込めるように心がけましょう。
【業種別】朝礼の掛け声ポイント3:軽作業
軽作業の現場の朝礼では、これといって特定の掛け声があるわけではありませんが、例えば作業で使うものが揃っているかどうかの確認を掛け声に取り入れる、という方法があります。
最初の「おはようございます」、最後の「よろしくお願いします」だけでも、掛け声のように元気な声で、というのもいいでしょう。
【業種別】朝礼の掛け声ポイント4:製造業
製造業なら、工場内の始業前の点検作業を、朝礼での掛け声に取り入れるのはいかがでしょうか。
点検でチェックするポイントを決めておき、毎朝全員で一つ一つ見て回って、問題がなければ全員で「○○、ヨシ」と言うことにしておけば掛け声になりますし、安全点検もできて一石二鳥です。
【業種別】朝礼の掛け声ポイント5:不動産業
不動産業には、接客業務がありますので、先ほどお話しした「接客5大用語」を掛け声に取り入れる、という方法もありますし、営業マンの方ならそれぞれの契約獲得目標があるでしょう。
一人ずつ今日の目標を全員の前で元気な声で発表する、という方法をとっている企業もあります。
【業種別】朝礼の掛け声ポイント6:運輸業
運輸業では、車両を運転するドライバーの健康管理が重要です。管理者とドライバーがその日の最初に顔を合わせる朝礼の時間は、ドライバーの体調を管理者がチェックする大事な時間でもあります。
管理者がドライバーの名前を一人ずつ呼び、それに対してドライバーが元気よく「はい」と返事をする、それだけでも掛け声としての効果はありますし、その声の調子や顔色などで、ドライバーの体調を確認することができます。
【業種別】朝礼の掛け声ポイント7:事務系
事務系の職場の朝礼では、例えば作業中にミスをしやすい箇所の確認を掛け声の中に取り入れたり、会社全体の経営理念を全員で唱和する、という方法があります。
一人で黙々と作業をする、ということが多い職場ですから、「おはようございます」「よろしくお願いします」だけでもいいので、何かしら掛け声として元気な声を毎朝、出してみる、ということを朝礼に取り入れてみてはいかがでしょうか。
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良い朝礼にするためのポイント3つ
ほとんどの職場で、一日の始まりに朝礼を行っています。しかしその朝礼が、今一つ有意義なものになっていない、やる意味を見出せない、という意見も多くあります。朝礼を意義のある「良い朝礼」にするために、大事な3つのポイントをおさえておきましょう。
良い朝礼にするためのポイント1:大きな声
一日一回、挨拶や掛け声で普段より大きな声を出すと、気持ちが切り替わります。事務職や軽作業など、ほとんど誰とも話さず、黙々と仕事をする方ならなおさらです。ハッキリと話す練習にもなります。
良い朝礼にするためのポイント2:進行役の快活さ
朝礼の進行役がボソボソと話しているようでは、退屈な朝礼になってしまいます。そもそもモチベーションの高い人たちまで、一気にテンションが落ちてしまいます。進行役は、きちんと全員の顔が見えるところまで視線を上げ、はきはきと話すようにしましょう。
良い朝礼にするためのポイント3:進行役を日替わりにする
朝礼の進行役は日替わりにして、全員が必ず担当するようにしましょう。進行役をやる、人前で話す、というのは良い経験になります。その経験が定期的に回ってくるということは、経験を積み重ねることになります。
「朝礼の進行パターンは毎日同じにする」と決めておけば、「どうしたらいいのか分からない」ということにはなりません。誰でも自信を持って進行役を担当できます。
朝礼の掛け声を見直してみましょう
せっかく一日の始まりに職場の全員が集まる機会ですから、有効に活用すべきです。まずは「おはようございます」の掛け声で、朝礼が始まった合図をすると良いでしょう。朝礼の途中でも、全員が元気な声を出せるような掛け声を入れるとさらに引き締まります。
そして「今日も一日よろしくお願いします」の掛け声できちんと締めましょう。要所要所に掛け声を取り入れることで、全員の仕事スイッチをオンにする有効な朝礼にすることができます。