65歳定年制導入企業の事例6選|導入のメリット・デメリット3つ

働き方改革

65歳定年制とは?

65歳定年制とは、従来は60歳の定年退職だったところを、65歳まで雇用する制度のことです。

基本的に定年は60歳までと言われています。しかし、最近は年金の問題もあり、65歳から年金受給をすることが多いです。

多くの場合は健康であれば、せめて65歳までは働かなくては難しいところがあります。ゆえに企業においても65歳定年制なるものがあります。

継続雇用制度

継続雇用制度とは、本人の希望により継続して雇用する制度のことを指します。

以前労使協定で定められた条件にあった人にのみ適用される制度だったのですが、最近は希望した人は皆、継続性雇用制度を採用して対応するように定められています。

その一方で企業側は人件費の問題もある事から、新しい人材を採用することが難しく、世代交代が難しい一面もあります。

選択定年制度

選択定年制度とは、自分が何歳で定年するかを選ぶ制度です。

早期退職について聞いたこともある人も多いでしょう。選択定年制度では、45歳、50歳、55歳というような区切りのいいところで定年をすると自ら選択することが可能です。そして、その年齢になって退職をするかどうかを改めて決めることができます 。

65歳定年制導入企業の事例6選

ここでは65歳定年制導入企業の事例を、6つご紹介します。

名だたる大企業もありますので、ご存知の方も多いでしょう。他の企業においても、次第に65歳定年制導入が主流になることでしょう。

では、この6社はどのような定年制導入をしているのでしょうか。さっそく見ていきましょう。

65歳定年制導入企業の事例1:明治安田生命保険

65歳定年制を取り入れることで、明治安田生命保険は、65歳まで定年を引き上げて、保険に熟知している人材を確保することに成功しました。

保険は色々と制度が複雑ですし、長年の経験が生きやすい分野です。故に保険制度について熟知している50代以上の方が貴重な存在であったと言えます。65歳定年制を導入して成功した企業と言えるでしょう。

65歳定年制導入企業の事例2:株式会社すかいらーく

すかいらーくもまた、65歳までの定年導入企業にすると発表しています。

すかいらーくは65歳ばかりではなく、70歳までの延長を検討していると言われています。多くのケースでは60歳を過ぎると給与を下げるという一面があります。

しかし、すかいらーくは現役時代と変わらぬ給料を維持することができる、65歳定年制を導入している企業の中では珍しい企業です。

65歳定年制導入企業の事例3:ホンダ

ホンダも17年度から従来の60歳の定年退職から、65歳まで引き上げました。

自動車関係もまた専門性のある仕事もありますので、それに熟知した50代以降の人材が重要であると考え、「60歳でやめてしまうのはもったいない、65歳までにしよう。」ということで、65歳定年制度を導入する運びとなったと言われています。

熟練した知識を活用していることから、65歳定年制導入で良い方向性になっている企業と言えるでしょう。

65歳定年制導入企業の事例4:サントリーホールディングス株式会社

サントリーも定年を60歳から65歳に引き上げています。

サントリーもまた、長年培われた経験やスキルを持った人に活躍してもらうことを目的に、65歳定年制を導入しています。その背景には少子高齢化で、若い方がなかなか集まらないことなども挙げられています。

世代交代が難しいと言われていますが、昨今は少子高齢化が著しいです。65歳までの方たちは世代的にも人数も多く貴重な人材と言えるでしょう。

65歳定年制導入企業の事例5:大和ハウス工業株式会社

大和ハウスもまた、65定年制度を導入しています。

原案は、61歳から65歳まで1年刻みで更新をする方法も出ていましたが、決定時は一気に65歳までに引き上げるという方向性になりました。

この1年刻みは、意外と雇用してもらえるかどうかという不安に繋がることがあり、安定して働けるという安心感を得てもらうために、65歳定年制に一気に引き上げたと言われています。

65歳定年制導入企業の事例6:オリックス

あのイチロー選手が、元々所属していた企業であるオリックスも、65歳定年制度を導入しています。

オリックスで雇用延長した場合は、基本的に週5のフルタイムで働くことができます。そして退職金は60歳で支払われることはなく、65歳になって初めて支払われる仕組みです。給与も5割から6割ぐらいになると言われていることから、その点においては注意が必要です。

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65歳定年制のメリット3つ

65歳定年制には主にメリットが3つあります。

昨今は60歳で定年退職は難しいですので、実質は65歳まで働く形になります。ゆえに65歳定年制のメリットが気になるところです。では、65歳定年制のメリットについて見ていきましょう 。

65歳定年延長することのメリット1: 生活が安定する

65歳定年制度の一番のメリットは、生活の安定が挙げられます。

生活を安定させるにはお金が必要です。故に企業に勤められ続けるということで、その分生活を安定させることができる時期が長くなります。

昨今は 年金に不安があるケースが増えてきました。だからこそ、企業に属して働くということは安定につながる一面があります。

65歳定年延長することのメリット2:生き甲斐が作れる

65歳定年制度を導入することにより、働く人の生きがいを作ることができます。

人は何か役に立っていると思うことに喜びを見出すところがあります。さらに、企業に雇用され続けるということで、自分はこの企業の役に立っているという思いを持つことができます。

また、この年代では認知症のリスクも上がりますが、生き甲斐がある事によりリスクを低くすることもできます。

65歳定年延長することのメリット3:社会貢献できる

企業に属して働くということは、社会貢献をしているということです。

年齢を重ねていくと、定年退職をして常に家にいるという生活を辛く感じる方も多いです。企業に所属して仕事をすることにより、社会貢献をすることができるので、自分の存在意義を見出すことができるという一面があります。

65歳定年延長することのデメリット3つ

メリットが色々とある一方で、65歳定年延長することによるデメリットも存在します。

どのような事もいいことばかりではないので、65歳定年延長においてもデメリットを抑えておきましょう。その上でどう対処をするかを考えるべきです。

では、65歳定年延長するデメリットの3つを見ていきましょう。

65歳定年延長することのデメリット1:退職金が減る可能性

65歳定年延長すると必ずとは言えませんが、退職金が減る可能性もあります。

お勤めの企業に、もし65歳定年延長した場合に退職金がどうなるかという確認は必ずしておくようにしましょう。人によっては十分な年金を得るのが難しい方もいることから、退職金は老後の命綱になりえます。ゆえにその確認は重要です。

65歳定年延長することのデメリット2:老後の生活を充実させづらい

65歳定年延長することで社会貢献をするメリハリが生まれますが、旅行に行くなどの余暇の充実は難しい一面があります。

雇用関係があるということは、仕事をすることによる拘束時間もあります。仕事面の充実を図ることはできますが、娯楽面で老後の生活を充実させることは難しいと言わざるを得ません。

65歳定年延長することのデメリット3:体力の低下

65歳定年延長することで、体力の低下による疲れが顕在化することがあります。

なぜ60歳ぐらいの定年退職があるのかですが、体力の低下が必然的にある年代ですので、年金をもらいながら穏やかに生活していくという趣旨があったからです。

しかし最近は、年金受給が65歳になったことから、65歳定年延長雇用が生まれていますが、制度が変わっても人間の体は急激に進化するはずもなく、体力低下は否めません。

65歳定年制を導入した企業の事例を知って参考にしよう

65歳定年制を導入した企業の実例はいかがでしたでしょうか。

今はもう60歳で年金を受給し、悠々自適に過ごすということは難しい時代になってきました。65歳定年制を導入した企業の事例を知って参考にしましょう。

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