パラレルキャリアとは?
パラレルキャリアはドラッカーにより提唱されたこれからの社会の生き方の一つで、働くことに対する考え方です。本業以外に仕事を持つことや、非営利活動に参加することを表しています。
世界情勢は現在不安定な状態に置かれており、在籍する組織がいつ解体されるか誰にもわかりません。パラレルキャリアはいざ組織から放逐されたとき困らないよう、第二、第三の活動を始めておくべきという考え方から生まれました。
副業とパラレルキャリアの違い
副業とパラレルキャリアは、「目的」が違います。
副業は収入アップを目的として、本業以外の仕事を行うことを指しますが、パラレルキャリアは、収入よりも、自身のスキルアップや視野の拡大、自己投資のための余暇の有効活用に重きを置いています。
パラレルキャリアのメリット
パラレルキャリアは、「第二のキャリア」とも呼ばれます。本業だけでは得られないスキルを習得したり、全くフィールドの違う人脈を築くことも可能です。何よりも、本業だけでは狭くなりがちの視野が確実に広がります。
パラレルキャリアはいわば余暇を自己投資のために有効活用する方法です。時間を有効活用することにより、本業だけでは到達できない、より深い人生を生きることにつながります。
パラレルキャリアの事例6つ
パラレルキャリアは副業とは違い収入増を目的としていないため、活動の幅が広がります。
パラレルキャリアで得たいものは、セカンドライフ、サードライフや人生に深みを与えることに役立つと思われるスキルや人脈、そして広い視野です。
収入面にこだわらなくていいので、「今、自分が何をしてみたいか」「将来、自分はどうなりたいか」などを見据えて活動内容を考えます。
パラレルキャリアとして活動している例をご紹介します。
パラレルキャリアの事例1:空いた時間でボランティア
自分の持つスキルや知識、経験を生かしてボランティア活動を行うことを「プロボノ」と言います。パラレルキャリアでは最もハードルが低く、継続しやすい形です。
ボランティアなので無収入ですが、やりがいを多く感じられるのがメリットの一つです。
実際の例としては、弁護士が児童養護施設への組織や経営のサポートをする活動や、経験を生かして非営利団体をサポートするという事例もあります。
パラレルキャリアの事例2:週末のみカフェ営業
パラレルキャリアとして憧れていたカフェ経営を週末だけ実現するのも良いでしょう。
カフェ経営では多くのメリットが得られます。例としては、組織の中では育ちにくいコスト意識が身につくことです。また、経営戦略のノウハウも手に入れられるでしょう。何より、接客を通したコミュニケーションは人脈を広げます。
経営は大変ですが、大変さを凌駕する体験値を得ることができます。
パラレルキャリアの事例3:クラウドワークでライター
今や多くの人が実際に体験しているパラレルキャリアではないでしょうか。
ライターはネット上で掲載する記事を書く仕事です。発注者によりジャンルの違いはありますが幅広い知識が記事を書くことで得られます。また、文章の構成能力が上がったり、要点をまとめる力が得られます。
例として紹介したクラウドワークスにはさまざまな形の仕事が登録されています。パラレルキャリアの手始めにサイトをのぞいてみてはいかがでしょうか。
パラレルキャリアの事例4:朝渋に登録する
朝渋とは、「渋谷で朝活をする」コミュニティです。朝活は今注目を浴びている活動で朝の時間を利用して普段できない行動に当てることを言います。
朝渋は朝の7時から仕事が始まる9時までの時間を利用して自分のやりたいことをやってみる場です。例としては知識を利用したセミナーや経験を活かしたワークショップなどを朝渋を活用してメンバーを募集できます。
朝渋は「人と知のつながり」を生み出すことが目的で行われています。
パラレルキャリアの事例5:ワークショップに参加する
ワークショップとは体験型の講座を意味します。ジャンルは多種多様です。例としてはビジネス戦略について議論することもワークショップに数えられます。
自分の特技を活かしたワークショップに参加したり、自身が講師になってワークショップを開催するのも良いでしょう。
ワークショップに参加することで価値観の違う人との出会いで新しい気づきが得られ、企画運営をすることで企画推進力も身につけられます。
パラレルキャリアの事例6:特技を活かして本業とは違う仕事を始めてみる
自分の特技を活かして活動するのもパラレルキャリアとして成り立ちます。例としてはインターネットを利用したショップ開設、また、有する資格を活かしてFPやネイリストなどの自分で時間が調節をできる活動がパラレルキャリアに向いています。
例をあげると本業は経理仕事、週末は自宅で資格を活かしアロマセラピストとして活動するなどもパラレルキャリアです。
また、特技だけではなく趣味を活かした活動もキャリアになります。
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パラレルキャリアの失敗例4つ
パラレルキャリアは自分自身の成長に繋がる活動です。しかし、あくまで「本業と平行して行う活動」であって、どちらかがおろそかになるのは良くありません。
パラレルキャリアは時間の使い方が鍵になります。時間の有効活用で、活動が有意義になるかが決まります。また、無理をしすぎるのも良くありません。自分の体の管理をしてこそ、パラレルキャリアの活動を継続することができます。
参考までに失敗例を4つご紹介します。
パラレルキャリア失敗例1:本業がおろそかになった
失敗例としてまずあげられるのは、本業との比重の失敗です。パラレルキャリアは収入を当て込んでいません。本業のきちんとした収入源があってこそ安心して打ち込める第二のキャリアです。
パラレルワークスはあくまで「スキルやキャリア」を得る場所、収入面とは切り離して考えなければいけません。
本業をおろそかにしてしまうと周りの人たちにも迷惑がかかり、理解を得ることは難しくなります。
パラレルキャリア失敗例2:体調を崩した
失敗例2は体調管理の失敗です。本業と平行するパラレルワークは、好きなことをしている分やりがいにつながります。いくらやりがいがあっても本業があってこその第二キャリアです。
本業の時間配分には睡眠時間や余暇の時間も含まれます。本業に支障の出ないように休息は絶対に必要です。睡眠時間を削ったり、疲れがたまると体調を崩しやすくなります。ワークバランス、タイムマネージメントを考えて動きましょう。
パラレルキャリア失敗例3:長続きしなかった
失敗例3は継続できなかったという事例です。スキルアップや人脈も継続することで広がっていきます。継続が困難になる理由で一番大きいのはやはり本業との兼ね合いです。
好きなことや、やってみたかったことを実現できるワークはやりがいを感じます。その分夢中になりすぎて、タイムバランスが取れなくなります。
パラレルワークは最初はゆったりとしたペースで始めるのが長く続けるコツです。
パラレルキャリア失敗例4:会社に理解されない
失敗例4は会社の理解が得られずに続けられないという事例です。パラレルワークに労力や時間をかけすぎて、本業がおろそかになっていることが原因の一つに考えられます。一人が仕事をおろそかにすることで周りにしわ寄せがおきます。
パラレルワークでは、それで得た知識やスキルを本業に還元する、という気持ちで取り組むと周りの理解も得やすくなるでしょう。
パラレルキャリアの事例を参考にしよう
パラレルキャリアは難しく考える必要はありません。スキルがないから、仕事がないからと二の足を踏んでいる時間は無駄です。
パラレルキャリアの事例は多種多様です。パソコン一つ、スマホ一つでできる仕事も必ず見つかります。事例でも紹介したクラウドワークスをのぞいてみるのも良いでしょう。
セミナーに参加したり、趣味のサークルに参加することでも人脈やスキルを得られます。まずは一歩踏み出すことから始めましょう。