会社で導入するパソコンはデスク有数型とノート型のどちらがいいか?
パソコンが普及し始めた頃は、ノートパソコンとデスク有数パソコンには圧倒的な価格差があり、デスク有数パソコンの方が低価格で高スペックの機種を入手できたため、多くの会社でデスク有数パソコンが導入されていました。
現在は、価格差も機能差も少なくなっており、新しいパソコンの導入を検討している際は、どちらのタイプを採用するか迷ってしまいます。それぞれの導入メリットを理解し、適切なタイプを導入しましょう。
デスク有数パソコンとノートパソコンの違い
デスク有数パソコンは、設置型なので、場所を変えて作業する場合には不向きです。パソコン専用の設置スペースを確保する必要もあります。
ノートパソコンは、移動可能なタイプですが、最近のノートパソコンは画面も大きく、「持ち歩きに適している」とは言い切れません。会社内のいろいろな場所で使いたい場合には、適しています。
モバイルパソコンとは
ノートパソコンの中でも、特に小型で軽量なものを「モバイルパソコン」と呼びます。サイズや重量に特に決まりがあるわけではありませんが、画面は最大でも14インチ程度で、価格は普通のノートパソコンよりも割高です。
外出時に会社の外で使用する必要がある人には、モバイルパソコンがおすすめですが、会社の中でしか使わないという人には、画面が小さく作業能率を上げにくいので、おすすめできません。
会社にノートパソコンを導入するメリット4つ
会社で使用するパソコンとして、ノート型のパソコンを採用することには、「移動できる」ということ以外にも、たくさんのメリットがあります。
ここでは、会社にノートパソコンを導入することのメリットを4つご紹介します。自社の環境に照らし合わせて、有効なメリットであるかも考え、導入検討を行ってください。
会社にノートパソコンを導入するメリット1:持ち運べる
ノートパソコンの特徴として、真っ先に挙げられるのが「持ち運び可能」だということです。最近は、フリーアドレスの作業環境を導入している会社も多く、いつも決まった場所(机)で作業するとは限りません。
フリーアドレスを導入する会社は、業務終了時にはパソコンを片付けて帰宅するので、ノートパソコンの導入が必須です。
会社にノートパソコンを導入するメリット2:すぐに作業できる
ノートパソコンは、画面を閉じればスリープ状態になるよう設定されているものが多く、離籍時のセキュリティ対策に優れています。席に戻ったときには、スリープ状態を解除するだけで済むので、速やかに業務を再開できます。
移動の必要がある場合にも、パソコンを起動したまま持ち運べるので、会議室に移動して議事録をとる場合でも、起動時間を考慮することなく、すぐに作業を始められます。
会社にノートパソコンを導入するメリット3:省スペース
現在ではデスク有数パソコンも省スペースのものが増えていますが、ノートパソコンは使用していないときに、引き出しやキャビネットに簡単に片付けることができます。
業務机の上をパソコンに占領されたままにせず、片付けて作業をすることも可能です。業務机にパソコン専用台を追加することができない環境の場合は、ノートパソコンを導入した方がスペースを有効活用できます。
会社にノートパソコンを導入するメリット4:停電に強い
実は「持ち運べる」ということ以上に、ノートパソコンのメリットと呼べるのが、「停電に強い」ということです。
ノートパソコンは、通常電源のほかにバッテリーを搭載しており、停電が発生し、電源からの電力供給が絶たれても、バッテリーで駆動できます。
短時間の停電でも、デスク有数機はパソコンが落ちてしまうので、それまでの作業が失われてしまいますが、ノート機であれば作業を継続できます。
会社にノートパソコンを導入するデメリット4つ
会社にノートパソコンを導入することは、メリットばかりでなく、デメリットとなることもあります。会社に導入するデメリットについてもきちんと理解したうえで、ノート機を導入するかデスク有数機を導入するか、検討しましょう。
会社にノートパソコンを導入するデメリット1:セキュリティ
ノートパソコンは持ち運び可能なため、パソコンごと情報を盗まれる危険性があります。現代では企業情報を盗まれることは、会社の信用失墜にもつながるため、パソコンを1台盗まれたという損失だけではすみません。
ノートパソコンを会社のパソコンとして導入する場合は、据え置く場合はワイヤーロックなどで持ち出しができないようにする、ハードディスクを暗号化する、ハードディスクにデータ保存しない、などの対策が必要です。
会社にノートパソコンを導入するデメリット2:画面の小ささ
最近のノートパソコンの画面は大きくなっていますが、デスク有数機に接続させるディスプレイのサイズに比べれば、小さいサイズといえます。
CADを扱ったり、Excelで大きな表を扱ったりする場合は、ノート機の画面では参照できる範囲が狭く、作業効率が落ちる可能性があります。
会社にノートパソコンを導入するデメリット3:CPU性能
ノートパソコンとデスク有数パソコンのスペック差は小さくなっていますが、デスク有数パソコンの方がマシンスペックは高くなります。
現行のパソコンの中で、最もハイスペックなCPUを搭載できるのは、デスク有数であり、同じスペックのCPUがノートに搭載されるまでは、少し年月が必要になります。
会社にノートパソコンを導入するデメリット4:故障率
デスク有数パソコンに比べ、ノートパソコンには、パソコンを動作させるために必要な部品を小型化して詰め込む必要があり、各部品には高度な技術が必要とされます。
ノートパソコンの方が価格も高くなり、稼働率によっては故障も発生しやすくなります。ノートパソコンの機種ごとに特化した部品なども多く、故障したときに利用者がメンテナンスするのは難しい、という点もデメリットといえます。
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ノートパソコンを選ぶ理由5つ
ノートパソコンのメリットとデメリットをそれぞれ踏まえ、ノートパソコンを導入した方がよいと考えられる会社は、これからご紹介するような要請がある会社です。
ご紹介する中に、自社としても取り組んでいる事項があれば、ノートパソコンの導入がおすすめです。
ノートパソコンを選ぶ理由1:モバイルワーク
営業などの外出が多い部署だけでなく、会社全体としてモバイルワークを採用している場合、デスク有数パソコンでは、モバイルワークの実現はできません。
モバイルワークには、セキュリティ的な問題もたくさんあるので、会社としてセキュリティ対策を施したノートパソコンを社員に配布する必要があります。
ノートパソコンを選ぶ理由2:ワークライフバランス
ワークライフバランスを考慮して、モバイルワークや在宅勤務などを採用している場合も、会社から支給するパソコンはノートパソコンが好ましいといえます。
職場と自宅にそれぞれデスク有数パソコンを支給するという方法もありますが、コスト面からはノートパソコン1台の支給の方が現実的です。
ノートパソコンを選ぶ理由3:省電力
デスク有数パソコンに比べ、ノートパソコンの方が省電力の設計がされています。1日当たり、1台あたりの差としては微々たるものですが、会社という単位で使用することを考えると、ノートパソコンの方が電力消費量は断然お得になります。
ノートパソコンを選ぶ理由4:異動時の扱い
ノートパソコンを導入していれば、異動による部署替えの際も、今まで使っていたパソコンを持って異動することが簡単です。部署ごとの資産の取り扱いにもよりますが、同じ部署でありながら、遠隔地に異動になる場合などは、断然便利です。
ノートパソコンを選ぶ理由5:BCP対策
BCP対策は、地震、大雨などの自然災害や停電などの、予測不可能な緊急事態でも、会社の企業活動を継続させるための対策です。
ノートパソコンはバッテリーがあれば駆動するので、災害時にも、パソコンで対応可能な範囲の企業活動を継続することができます。
ノートパソコンを導入して会社の働き方改革を実現させよう
高価なイメージがあり、敬遠されることもあったノートパソコンですが、最近のノートパソコンは価格も抑えられ、画面も大きくなり、スペックも上がっています。
省電力なので、環境問題への貢献にもつながるので、会社として、パソコンの買い替え時には、ぜひともノートパソコン導入を検討してみましょう。