労働時間削減における課題11個|労働時間削減の方法3つとは?

働き方改革

労働時間が長時間化している

労働時間が長時間化しています。労働時間の長時間化は、過労死がニュースで報じられたり、国会で法改正が議論されたりと、社会問題にもなっています。

パソコンや携帯電話の登場もあり、労働時間は削減されていてもよさそうですが、なぜこれほどまでに長時間化してしまっているのか、その原因を詳しく探っていくことで、労働時間削減の方法を考えてみましょう。

労働時間が長引いている原因は?

労働時間が長引いている大きな原因は、業務の量に対し人手が少ないことだと考えられます。

人手不足の中で業務が増えているのですから、人手を増やすか業務を減らすことになるでしょう。ですが、問題は採用と業務縮小だけで解決するという単純なものではなく、企業や従業員の仕事のやり方や考え方を改革することが必要と言えるでしょう。

労働時間削減における課題11個

労働時間が長くなっているということは、仕事と人手のバランスが取れていない状況があると考えられますから、この状況を知り改善するのが労働時間削減への近道です。

労働時間が長い状況での労働時間削減のための課題を11個にわたり見ていきましょう。すぐには改善が難しい課題から、今日からでも取り組める課題もあります。

労働時間削減における課題1:業務量が多く人材が不足している

人手不足と言われるように、少人数で多くの業務をこなしていると、労働時間は長くなってしまうでしょう。

業務量が多く人材が不足しているのであれば、業務量を減らし人材を増やす、または、短時間でより多くの業務をこなせる優秀な人材を確保したり仕組みを導入することが必要です。

労働時間削減における課題2:一定水準以上の仕事をする従業員がいる

同じ業務を行う場合でも、従業員によっては、細かなところまでこだわり高水準に仕上げようとして労働時間が長くなっていることがあります。

一定水準以上の仕事をする従業員がいるのであれば、従業員に適切な仕事を割り振ったりアドバイスしたりする上司の役割が重要となるでしょう。

労働時間削減における課題3:仕事の進め方に無駄がある

仕事の進め方に無駄があることでも、労働時間が長くなります。分かってはいても、改めるにはかなり意識的になる必要があるでしょう。

無駄なく仕事を進めて労働時間を削減するには、従業員各自に任せておくだけでは不十分であり、企業として教育やマニュアル作成に取り組むのが良いでしょう。

労働時間削減における課題4:業務の忙しい時と暇な時の差がある

業務に忙しい時と暇な時の差ができてしまうのは、ある程度は仕方のないことでしょう。

繁忙期の労働時間を削減するためには、短期の派遣社員に来てもらうなどアウトソーシングを利用して補ったり、フレックスタイム制のように柔軟な労働時間制度を採り入れると良いでしょう。

フレックスタイム制なら、暇な時は早めに帰り、その分を忙しい時に充てることができるため、トータルの労働時間を適正な長さにすることができます。

労働時間削減における課題5:突発的な業務がある

突発的な業務が発生することも、ある程度は仕方のないことでしょう。

突発的な業務が多くて労働時間が長くなっている場合は、本当にすぐ対応が必要か、前もって準備をしておけば突発的にならずに済むのではないか、などを今一度確認してみると、突発的な業務を減らすことができ、労働時間を削減できるでしょう。

上でも挙げたフレックスタイム制も上手く使えば有効です。

労働時間削減における課題6:従業員が能力不足のため時間がかかってしまう

従業員の能力不足で労働時間が長くなっていることもあります。各自に任せたままでは改善は難しく、能力が不足している方が労働時間が長くなり給与が増えるとなると、優秀な従業員に対して不公平な印象を与えることにもなります。

従業員の能力不足によって労働時間が長くなることを防ぐためには、社内で研修や教育を行ったり、業務を簡素化しマニュアルを整備するなどして、従業員の能力の底上げをすると良いでしょう。

労働時間削減における課題7:時間外労働をする従業員がいる

明日でも良い業務をわざわざ残業してやったり、定時を過ぎても特に仕事もしないまま居残っていたりと、残業代を目当てに時間外労働をする従業員がいることがあります。

時間外労働の多い従業員には、その業務内容を確認して、不要なものがあればやめるようにすることで、労働時間を削減できます。

労働時間削減における課題8:仕事が終っても帰りにくい職場

残念な話ですが、定時のチャイムが鳴っても誰も立ち上がらない職場では、「あの人はいつも定時に帰る」「早く帰れていいね、暇なのか」と嫌味を言われてしまうこともあります。

仕事が終わっても帰りにくい雰囲気が職場にあることで労働時間が長くなっているのであれば、残業時間削減を目標に掲げたり、上司や先輩が声を掛けるなど、仕事が終わったら帰りやすい雰囲気に職場を変えることで、労働時間が削減できるでしょう。

労働時間削減における課題9:時間外労働が高く評価される

こちらも嘆かわしいことですが、社内に時間外労働が高く評価される空気があることで労働時間が長くなっていることもあります。

労働時間が長い方が偉いという価値判断から時間外労働が増えているようなら、無駄な労働時間を削減して労働時間が短い方が仕事ができる人という評価に変えていきましょう。

労働時間削減における課題10:成果主義により職場の助け合いが少なくなる

従来の年功序列の評価制度よりも、成果主義による評価の方が、モチベーションがアップする従業員も多いことでしょう。

成果主義により相対評価が付けられるとしたら、従業員は自分優先になってしまい、企業全体の労働時間を削減することは難しいでしょうから、職場の助け合いも評価できるような制度にすることが望ましいでしょう。

労働時間削減における課題11:営業時間が長い

労働時間が長い原因として近年増えているのが、営業時間が長いことでしょう。

コンビニエンスストアに象徴されるように、長時間休みなく営業する企業が増えることで、労働時間も必然的に長くなってしまうため、営業時間が長い企業が労働時間を削減するには、思い切って営業時間を見直してみることも必要です。

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労働時間を削減する方法3つ

労働時間が長くなる原因や労働時間削減における課題を確認することによって、するべきことが見えてきたことでしょう。

労働時間を削減するポイントは「労働時間の基準を設定」し、その「労働時間の結果を開示」し、「勤務制度を見直す」という3つです。

労働時間を削減する方法1:労働時間の基準を設定する

労働時間を削減するには、労働時間の基準を設定して従業員に周知しましょう。

時間外労働をどのような場合にするかという基準を明確にしないまま従業員各自が判断していると、個人差が生じてしまいます。

時間外労働は上司の許可を得て報告を怠らない、やむを得ず必要な業務に限定するなどの社内ルールを作成し、上司や人事でチェックできるようにしましょう。

労働時間を削減する方法2:労働時間の結果を開示する

労働時間の基準が設定できたら、上司や人事でチェックを行い、結果を従業員に開示しましょう。

チェックと言っても、結局は従業員の事後報告ベースになってしまうなど、厳密に基準を守るのは現実的には難しいでしょうが、チェックが入り結果が開示されるだけでも、大幅な改善が期待できます。

労働時間を削減する方法3:勤務制度を見直す

労働時間の基準を設定し、チェックの結果を開示して指導をしたにも関わらず改善されない場合は、勤務制度を見直す方法もあります。

営業職であれば裁量労働制、技術職であればフレックスタイム制などのほうが適していることも考えられます。このような勤務制度は上手くフィットすれば、企業と従業員の双方にメリットがあります。

課題を知って労働時間の削減に取り組もう

労働時間が長くなる原因には、人手不足や営業時間の長時間化などの仕方がないと思えることもありますが、やり方を改善することで削減できる労働時間もあることがお分かりいただけたでしょう。

労働時間を削減するには、小さなことの積み重ねも有効で、1か月、1年、そして従業員の数だけとなれば、大きな削減となりますから、1日10分の削減からでも始める価値があるでしょう。

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