二度とやりたくない仕事|やりたくない仕事をするときの対処法

働き方改革

二度とやりたくない仕事とは?

学校を卒業して就職するとだいたい40〜45年くらいは働くことになります。一つの会社で社会人生活を終える人もいれば、転職したり起業する人もいるでしょう。生き方、働き方は人それぞれです。

そんな働く人全員に共通することがあります。それは時として「仕事をやりたくない」と感じる時が長い社会人生活の中にはあることです。

どんなにバリバリ働いて成功している人でも、うまくいかずに仕事をやりたくないと思うときは必ずあります。

仕事とは?

そもそも仕事とはなんでしょうか。ビジネスマンは仕事をすることで対価として給料をもらいます。そのため人によっては「仕事は生活のため」という人もいるでしょう。

一方で仕事そのものが好きという人もいます。たとえば自分の仕事によって誰かの役に立つことに喜びを見出したり、仕事の成果を上げることで充実感を得たりする人です。

仕事に対する考え方は人それぞれですが、仕事をすることは自分もしくは他人あるいはその両方のためになるということは間違いのないことです。

仕事から得られるもの

先ほど述べましたように、仕事から得られるものはたくさんあります。お金、地位、名誉、達成感など物質的なものから精神的な充足まで多岐に渡ります。

どれを重視するかについて、正解はありません。人のために奉仕をすることはもちろん尊いことですが、一方でお金のために働く人を蔑むこともできません。価値観というのは人により異なるからです。

いずれにしろ、仕事から何かを得られることは間違いありません。しかし仕事で得られるものが常にプラスのものとは限りません。実はマイナスのものを得て仕事をやりたくないという気持ちになってしまうこともあります。

なぜ仕事をやりたくないのか

仕事から得られることは多いのですが、その仕事からネガティブな感情が生まれることもあります。モチベーションが下がり仕事をやりたくないと感じるようになってしまいます。

なぜこのようなネガティブな感情が生まれてしまうのでしょうか。また仕事に対するネガティブさはいつ生じるかわかりません。今は順調でもいつか自分にも仕事をやりたくないと思う時が来るかもしれないでしょう。原因や対処法を知っておけば予防することもできます。

残業が多い

仕事から多くのものが得られるのは間違いないのですが、かといって人生の全てを仕事に支配されるのも嫌だという人は多いのではないでしょうか。

もしも残業が多くて、毎日朝早くから夜の9時や10時まで働いていたらどうでしょう。体調はもちろん何より精神的に蝕まれていきます。朝が来るのが怖くて仕事に行きたくないと感じ始めます。

またいくらこなしても仕事が次から次にやって来るので、次第に仕事をやりたくないと感じるようになります。

給料が低い

給料の額は自分の仕事能力に対する評価の一つです。この評価は自尊心につながるとても重要なものです。もしも十分な仕事をしているにも関わらず、水準より低い給料しかもらえないのであればだんだんと仕事をやりたくないと感じ始めます。

モチベーションが上がらず、やりたくない気持ちを抱えたまま仕事をするため、仕事の質そのものの低下を招きかねません。

特に日本ではありがちですが、給料を要求すると「お金にうるさい」と言う経営者がいます。しかし一番お金にうるさいのは仕事に対して正当な給料を払わない経営者ではないでしょうか。こうした経営者の下ではどんな人も仕事をやりたくないでしょう。

ノルマがきつい

ノルマのきつさも仕事をやりたくないように感じる理由の一つです。常に仕事に追いかけられているように感じ、余裕がなくなります。

そもそもノルマの設定値自体が適正なものでない可能性があります。また適切な方針も与えずにただ「ノルマを達成しろ」と言われても余計にやりたくないと思うようになるだけなので、やはり会社や上司が方向性をきちんと示す必要があります。

人間関係

職場の人間関係が原因でメンタル不調になる人が最近増えています。パワハラやセクハラは論外ですが、単に馬が合わないということもあります。性格的に合わない人から仕事を振られたり、同じチームで一つのプロジェクトを任されて、やりたくない気持ちが先に立ってしまうこともあるでしょう。

もちろん仕事は仕事なのでプロとしてやりきることも必要です。単に「嫌い」というだけで相手を異動させることも通常は難しいです。どう折り合いをつけていくかを考える必要があります。

無茶振り

上司だけでなく、顧客から無茶振りをされることがあります。納期や金額で明らかに採算に合わないようなことを要求されます。

そういうやりたくない仕事は断れればいいのでしょうが、会社組織の中ではそういう理屈が通らないのが常です。

適性に合ってない

たとえばコミュニケーションにやや難がある人にとっては、営業や接客は適性に合っている仕事とは言えません。しかし会社命令でこうした部署に配属されればやらざるを得ません。精神的に負担となり仕事のモチベーションが上がらず、最終的には仕事に行けなくなることもあり得ます。

やりたくない仕事をする時の対処法

長い社会人生活の中では、やりたくない仕事に直面することも一度や二度ではありません。そんな時にどう対処するのか自分なりの方法を持っておけば随分と気が楽になります。

割り切る

仕事中の自分は別人格であると仕事用のペルソナを設定するのも手です。そうして仕事は生活するための給料を得るための手段に過ぎないと割り切って仕事時間を過ごします。こうした開き直りもやりたくない仕事をする上で有効です。

やりたくない理由を分析

なぜその仕事をやりたくないのかを分析することも必要です。思い込みで嫌だ、やりたくないと感じている場合もあります。違う角度から見ることで仕事の別の面が見えてくることもあります。

「やりたくない」のは感情的な部分なのか、合理的な理由があるものなのか整理をしてみてはどうでしょうか。

逃げ場を作る

割り切ることと共通しますが、仕事とプライベートをきっちりと分けるなどして自分の避難場所を確保しておきましょう。「本当の自分」はこっちであり、仕事中の自分は別人格というようにしておけば、むしろいかに仕事を早く終わらせるかを考えるようになりますので、かえって効率化が進むこともあります。

人に振る

日本人は特にそうですが、与えられた仕事に関して非常に真面目で責任感が強い人が多いです。そのため無理な場合ややりたくない事でも抱え込んでしまってパンクしてしまいます。

仕事ができる人の特徴の一つに「人に仕事を振るのがうまい」というのがあります。自分しかできないことや得意なことは自分でやるものの、そうでないことはどんどん人に振って自分の時間を確保します。

それくらい多少は図太く仕事にのぞめるようになれば随分と身軽になって気持ちにも余裕が出ます。もしかすると自分がやりたくない仕事でも、他の人にとってはそうでない場合だってあります。シェアリングワークというのも一つの方法です。

みんな仕事をやりたくない

世の中のほとんどの人は、仕事をせずに自分の好きなことをやって生きていけるならその方がいいと考えています。どんなに仕事のできる人にもやりたくないことはあります。

たとえば有数セールスマンの中には経費の精算が苦手で、経理部からいつも文句を言われている人もいます。経費の精算だって立派な仕事です。

あるいは腕のいいエンジニアだけど、顧客と直接顔を合わせて打ち合わせをするのが苦手、という人もいるでしょう。

案外世の中は仕事をやりたくない人間で溢れているんだ、と考えられるようになれば随分気持ちも楽になるのではないでしょうか。

仕事は誰のものか

仕事は誰のものかということを考えるのも重要です。人間は社会的な動物です。仕事も社会とつながっているものだと考えると、仕事は社会のため、誰かのためということになります。しかし仕事をしている自分自身も他ならぬ社会の一員です。

社会の一員である自分がやりたくないことを嫌々やらざるを得ない、幸福ではない状態ということであれば、その仕事にはあまり価値がないということになります。もちろん自分自身が幸せでなければ他の誰かを幸せにすることはできないでしょう。

今の仕事は自分がやる価値のあるものかどうかということを問いかけてみましょう。

自分に合った仕事を探す

世の中にはさまざまな仕事があります。その中で自分が本当にしたい仕事に就いている人はごくわずかです。

もしも今仕事をやりたくないと感じているなら、生活を見直すこともありです。人生の時間には限りがあります。やりたくないことをやって人生を無駄に過ごすのであれば、自分が本当にしたいことを探し、真剣に打ち込むことの方がはるかに人生の生産性は高まるでしょう。

タイトルとURLをコピーしました