リモートワークを採用している企業
リモートワークとはどんなもの?
ここ数年で注目されているリモートワーク。どのようなものかご存知でしょうか。リモートワークというのは、別名、自宅勤務とも言われています。通常の会社ですと毎朝通勤電車に揺られ、出社して会社という施設で働くことが常識だとされてきました。
時代の変化によってインターネットが誰でも使えるようになった大きな進歩もあり、最近では、会社の業務を自宅でやるというスタイルが増えてきているのです。つまり、リモートワークは、在宅勤務のことをいいます。出社しなくてもいい仕事方法なのです。
「わずわらしい会社のコミュニケーションが苦手!」「通勤する時間が無駄」と思う人にもオススメの働き方といえます。因みに、余談ではありますが、私もリモートワークをしている一人でもあります。
リモートワークって英語だけどどんな意味になるの?
英語では、Remote Work。日本語では『遠隔作業』という意味があります。遠隔操作みたいな意味になるのですが、遠隔というのは遠くからという意味があるので、すなわち、会社のデータや業務を自宅(遠く)から作業(仕事)するという意味にも取れるのです。昔は、テレワーク(tele work)とも言ったそうですが、今はリモートワークという名前です。
リモートワークを採用している企業について
さて、リモートワークがどういうものなのか分かったところで、リモートワークを採用している企業があります。実際にリモートワークを採用しているという企業をみていきましょう。
・日本マイクロソフト
世界的なパソコン用のOS、Windowsを開発、サポートしている知らない人はいない超有名企業の日本法人です。
基本的にリモートワークは自宅勤務がほとんどなのですが、『日本国内で業務が可能、適切な場所』ならば、どこでもOKというなんとも太っ腹な働き方を提案してしまいました。
また、最近まで利用頻度(週3日まで)「利用期間」(3ヶ月以上の連続利用前提)利用単位(1日単位)、利用申請(2週間前までに申請と承認)など制限があったそうですが、なくなったそうです。場所、時間に囚われず自由に時間やスケジュールを決めて働けるのは、ストレスもなく楽しそうですね。
リクルート
次の内容でも詳しくお話しますが、最近注目度が上がっている就職求人サイトのリクルート。こちらは、2016年(平成28年)1月から『雇用形態に関係なく、全ての社員がリモートワークを選ぶことができる』という規定を採用したのです。つまり、社内だけでなく外に出る営業さんとかもリモートワークができるんですね。
詳しい内容は、次の項目で解説いたします!
・トヨタ自動車
大手自動車メーカーのトヨタ自動車がリモートワークを?と思いますよね。私もあまり在宅勤務のイメージがありません。トヨタ自動車がリモートワークを採用したのは、2年前の2015年4月から始まったそうです。
妊娠中の女性社員や1歳未満のお子様を育てている男女社員を対象とした在宅勤務制度です。週に2時間以上の出社があれば、それ以外の日や時間は会社以外での業務をしてもいいそうです。女性や育メンパパ社員には嬉しい制度ですね。女性は特に家事とかありますし大変ですし、育メンパパにも嬉しいかもしれません。
リモートワークを導入している企業は年々増えているそうで、上記の3社のような大手会社はもちろん、中小企業なども導入している会社は多いそうです。データのやり取りなどは、クラウドサービスを利用している会社が多いといわれています。
リクルートのリモートワークの事例
2016年1月よりリモートワークを導入している、大手就職求人サイトのリクルート。
リモートワークはどのようなことを導入しているのでしょうか。リクルートのリモートワークの事例をみていきましょう。
雇用形態関係なく社員全員がリモートワークを選択可能!
リクルートのリモートワークがスゴイといわれているのは、
雇用形態(派遣社員)ですらリモートワークを利用できる権利があるということです。
確かにリクルートさんって派遣社員が多いような気がします。
自分で仕事をする場所を好きにできる!
自宅勤務はもちろんのこと、コワーキングスペースやカフェ、時間制のオフィスなどの自分が働きたい場所でならどこでも働けるようにしてしまったのです。
何故リクルートのリモートワークは『どこでも働ける』のか。そのヒミツは次にあります!
会社からセキュリティ対策がされたモバイルPCや携帯電話を支給してくれる!
リクルートのリモートワークの最大の強みはセキュリティ対策がしっかりとしてあるモバイルPC、携帯電話などが会社から支給されることです。すごい太っ腹ですね。
もちろん、リモートワーク規定というルールがあるので、それに則った形で業務をすることができます。
リクルートの社員からとっても好評!
リクルートのリモートワークを実際に利用して働いている人は多く、
『社員同士のコミュニケーションが楽しい』
『普段できないコミュニケーションも並行してできる』
『育児とプライベートを諦めないくてもいいと思った』
リモートワークをすることによって自分らしい働き方ができるということなんですね。
実際にリモートワークで働いてみて、ストレスから解消された社員さんは多いのではないでしょうか。
リモートワークのメリットについてご紹介!
リモートワークの事例が分かったところで、続いてはリモートワークのメリットについてです。
今までの話をざっと見てみると、『リモートワークのメリットってなんだろう』って思いませんか?
確かに良いことだらけではありますが、実際どの辺がメリットになるのか疑問ですよね。では、詳しく解説していきますね!
企業にとっては人手不足の解消になる
現在、労働力人口が減少し続ける中、人材の確保は非常に重要な課題であり、社会問題となっています。
そこで、リモートワークを導入することで、通勤地域の制約を排除して全国の可能性のある人材を募集することによって、就労意欲やスキルに関係なく、育児や介護によって通勤できないといった問題を解消しつつ、有能な人材を獲得することができます。
よって、人手不足の解消にもつながりますからリモートワークはとても便利なのです。
会社から離職率が減少、職場復帰の応援にもつながる
リモートワークを導入することで、家庭での業務ができるので、育児や介護がきっかけでの離職を防止する効果があります。
つまり、出産休暇や育児休暇から短期間での作業が容易になるため、職場への早期復帰する従業員を増やすこともできるのです。
女性にも男性にも職場復帰がしやすい職場になるというのは、喜ばれることだと思います。
さらに、従業員の視点からは、育児や介護のために不本意な退職や仕事を転職せずに自分のキャリアを形成できるというメリットがあります。
会社にわざわざ通勤する必要がなくなる!
リモートワーク最大のメリットと言ってもいいでしょう。そう、会社にわざわざ電車で通勤しなくてもいいのです。確かに、朝ドタバタとご飯を食べ、満員電車に乗って会社で通勤している時間って、かなり無駄に思いますし、何より疲れませんか?
リモートワークを導入すると、当然交通費負担せずに済みますし、会社にとっては通勤手当の負担は軽くなります。また、通勤時間を別の時間として当てることで、社員の自己改善や生活の質の向上に役立ち、さらに仕事に対するモチベーションや社員の満足度の向上にとても効果的なのです。
悪天候などによる交通トラブル防止
多くの社会人は、電車で通勤している人がほとんどだと思います。
しかし、朝の満員電車や人身事故、悪天候による雪や台風による電車が止まるトラブルは本当に嫌になりますよね。大事なミーティングがあるのに遅刻してしまった…。そんな経験、あると思います。そんなトラブルを回避するのにおすすめなのは、やっぱりリモートワークが一番です。
インターネットの回線を使った無料通話ができるSkype。また、ChatWorkなどのクラウドチャットサービスを導入している企業も多いです。そうです!リモートワークなら自宅でミーティングが時間通りにできてしまいます。これで大事なミーティングも安心ですね。
インフルエンザなどの感染防止にも役立つ
人類最大の敵?最大の風邪、インフルエンザ。高熱も咳も鼻水も全て出るのでつらいですよね。私もかかったことあります(苦笑)毎年感染力が高くなっているそうで、昨年も猛威をふるった感染力の高いウィルスですね。会社、学校では4日間(正確には5日ほど)休養を取るように国でも定められています。インフルエンザの疑いがあるのに出勤してしまった場合は、感染拡大で会社自体が大変なことになりかねないのです。
リモートワークなら、自宅勤務なのでインフルエンザにかかってしまっても、会社には行かないので多くの感染者を出すことを防止できます。安心してインフルエンザの治療ができますね。意外と多いリモートワークのメリット、いかがでしょうか。こうしてみてみると、まだまだメリットはたくさんあるのです。通勤しなくても、家で仕事ができるってけっこう楽チンなものなんですよ!
特に就業時間も決まっていないことが多く、基本的にはスケジュールを組んでミィーティングをしたり、納期に間に合わせたりすることができ、急なスケジュールの調整にも役立ちます。
リモートワークのセキュリティは?
さて、リモートワークのメリットをたくさんご紹介しましたが、リモートワークにも当然デメリットが存在します。それは、リモートワークで勤務する時のセキュリテイについてです。会社の職場では確かにセキュリティ対策がばっちりですが、自宅のパソコンではセキュリティ対策はガチガチではないことが多いです。
そんなセキュリティ対策が万全でない場合は、リモートワークのデメリットともなりうるのです。
パスワードはとても大切!複雑な物にしましょう。
セキュリティ対策の基本中の基本ともいえるパスワード。特に会社内で扱う機密事項などの重要な情報やファイルなどにはパスワードをしっかり設定しておきましょう。リモートワークでは、社外で作業をするため、パスワードとても大切なことなのです。パスワードは覚えやすいかつ、アルファベットと数字を混ぜた複雑なものが望ましいでしょう。
可能であれば、アットマークなどの記号を混ぜてたほうが、解析されにくいです。もし、複数かつパスワードを別々にかけるのであれば、『Password Manager』『Keeper』などのパスワード管理ソフトというものがあるので、そのツールを使って複数のファイルにパスワードをかけ、管理することもできます。
パスワードを共有する際は、メールする際にも気をつけておきましょう。
双方向認証サービスがある電子メールを使用すると良い
普段何気なく使っている電子メールサービスですが、こちらも油断していると重要なデータを盗まれる恐れがあります。もし、自分の電子メールのアクセス権が誰かの手に渡った場合、その人は自分になれるということです。
あとは、電子メールさえいれればパスワードを忘れた際に、悪用しようとしている人にパスワードを書き換えられ、アクセスできなくなってしまうのです。そんなアクセスを防ぐためにあるのが、双方向認証ができるメールサービスです。
GmailやOutlook Explorerなどの大手メールサービスが提供しています。簡単に説明しますと、誰かが仮に不正アクセスをした場合、自分にしか分からないパスワードなどを設定しておくことで、そういったメール乗っ取りを防ぐことができるのです。リモートワークにするなら特にセキュリティ面は気をつけておきたい重要なことです。会社と相談してどのようにファイルや書類、社内情報を管理するかを決めておきましょう。未然に防ぐことが、データや会社を守る鉄壁の壁となるのです。
リモートワークで接続出来ないとき
メリットも多く自分らしく働けるのが魅力的なリモートワークですが、最大のデメリットと言ってもいいでしょう。インターネットが使えなくなったり、自分のアカウント(メールアドレスなど)にアクセスできなくなってしまったらどうしたらいいのでしょう。仮に電話で繋がることができれば、会社にインターネットができなくなってしまった旨を話して解決すればいいですし、自分のアカウントが乗っ取られてしまったなどの被害があればサイバーポリスなどに相談することをおすすめします。
リモートワークで自分らしく働ける環境を
いかがでしたでしょうか。リモートワークはとても魅力的な働き方といえるでしょう。セキュリティに関しては会社でリモートワーク用に使う機器などを万全にセキュリティ対策しておけば大きな事故は防げます。
自宅で働き、家族との時間を増やしたり、自分の時間も増やせるので、ストレスもなく、伸び伸びと働き、ライフワークバランスをうまく取ることができると思います。自分らしく自分にあった働き方で、毎日を楽しく生きたいですね。今後も注目されるITを活かした働き方、リモートワークで働いてみることを考えてみてはいかがでしょうか。
この記事がリモートワークを検討している人の参考になれば、幸いです。