中途採用は転職者の条件との折り合い
近年、中途採用を行う企業が増えています。ここでは、中途採用の場合の給料の決め方についてみていきます。中途採用は、雇い主の企業が出す条件と、転職希望者の希望条件が折り合って、初めて成立します。しかし、中途採用者の給料の取り扱いについては、企業によって決め方が違ってきます。
これから転職を考えている方は、ぜひご覧いただき、応募する企業がどのような給料体系であるのかを事前に把握しておくと良いでしょう。
企業によって給料の決め方は異なる
中途採用者の場合、企業によって給料の決め方は違います。企業が中途採用する場合の給料の決定方法を事前に知ることで、転職を希望する方は、応募すべきかどうか、判断がつくでしょう。また企業によっては、一定の使用期間を設けてその期間が終了したところで、給料の見直しや改定を行うところもあります。
中途採用者の給料の決め方は、いくつかの方法にわかれているので、まずはそれを理解することが大切です。
中途採用の場合の給料の決定方法4つ
ここからは、中途採用の場合の給料の決め方を詳しく見ていきます。ほとんどの企業が下記に挙げる4つの方法で給料を決めています。転職を考えている方は、応募している企業がどの方法で中途採用者の給料を決めているのか、事前に把握しておくことをおすすめします。
事前に把握しておくことで、面接時のやりとりもスムーズにいき、自分の希望を出すこともできます。また、入社後のはじめての給料を不満に感じるリスクもありません。
方法1:経営状態に合わせて設定
一つ目は、中途採用者の給料を企業の経営状態に合わせて設定するという方法です。この方法は、とても公平な印象があります。中途採用者という観点ではなく、会社の経営状態を給料に反映させているので、前から勤務している他社員とのバランスもうまく保つことができます。
中途採用者もこの決定方法であれば、新しい職場で他社員とのあつれきを感じずに、うまく人間関係を築くことができます。
方法2:年齢に合わせて決定
二つ目は、中途採用者の給料を年齢に合わせて決定する方法です。この方法は、若い人ではなく、40代、50代くらいの人を採用する場合に用いるやり方です。40代、50代といえば、子育て世代であり、教育費などお金がかかることは否めません。年齢で一定の線を引いて給料を決めていく方法です。
もちろん、年齢だけで給料が決定するわけではありません。年齢を中心に、会社の経営状態や本人の持っているスキルなど加味して決まります。
方法3:成果やスキルに応じて決定
三つめは、中途採用者の給料を成果やスキルに応じて決定する方法です。前職での成果やスキルを中心に給料を決めていくので、能力がある人には向いている方法です。一方で年齢などの要素はあまり加味されないので、シビアな方法ともいえるでしょう。
前職でのスキルがあれば、面接時にどんどん売り込んでいきましょう。成果やスキルに応じて給料を決定するような企業では、優れたスキルを持っている人を熱望しています。
方法4:試用期間中に決定
四つ目は、中途採用者の給料を試用期間中に決定する方法です。この方法は、転職志望者にとっても、企業側にとっても、納得のいく円満な方法だといえるでしょう。試用期間とは、面接だけで人物を見極めるのが難しいため、試用期間を設けて確認しようという目的で作られました。
試用期間中に給料をきめる方法は、転職希望者としても今の自分自身を評価してもらえるので、やる気もわきますし公平な方法だといえるでしょう。
給料決定時の注意点
中途採用者の給料を決定するのはとても難しいと言われています。新卒者の場合であれば、自社の初任給の水準に応じて基本給を設定していけば良いところですが、中途採用者の場合は、応募者の年齢や学歴、スキル、前職での年収など、さまざまな要素を加味しなくてはならず、給料設定は難しくなります。
中途採用者の給料をきめるのは、ほとんどの企業が先ほど挙げた四つの方法を使いますが、その際の注意事項を見ていきましょう。
転職者に合わせすぎない
一つ目の注意事項として転職者に合わせすぎないということが挙げられます。転職者としては、なるべく高い給料をもらいたいという気持ちがありますが、企業によっては給与交渉に応じるところもあれば応じないところもあります。
応じない場合は、転職者の実力をみてから判断する場合が多いといえるでしょう。元からいた社員とのあつれきが生じないためにも、転職者に合わせすぎないという姿勢も大切です。
就業規則や契約書に明示
二つ目は、あらかじめ就業規則や契約書に、中途採用者の給料の決定方法を明記しておくと良いということです。すでに就業規則に明記している企業もあります。初めから給料の決定方法を明らかにしておけば、トラブルにもならず、企業側も転職希望者側も円満な気持ちで給料を決定することができます。
他社員とのバランスを考える
三つ目の注意事項は他社員とのバランスを考えるということです。転職者に合わせすぎて、優遇しすぎてはならないということです。転職者がいくら優秀な人物だからといって、元から勤務していた社員が不満を持つような待遇をするのは避けましょう。
定期的な見直しを行う
四つ目の注意事項は定期的に見直しを行うことです。転職者に向けてあらかじめ明示した給料に対し、働きぶりはどうか、成果はどうかなど定期的に見直しを行い、必要に応じて面談を行うこが大切です。こうすることで、転職者のやる気もアップしますし、逆に足りない部分があれば奮起することにもつながっていきます。
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既存社員が中途採用者に不満を持たないために
ここからは、元から勤務していた既存社員が中途採用社員に対し、不満を持たないようにするための方法をみていきます。
中途採用社員は、周囲の注目を集めやすいので、あまりにも好待遇にすると他社員から不満をもたれてしまい、社内の雰囲気が悪くなってしまいます。既存社員との調和をわかり、社内の風通しを良くすることが大切です。
中途採用者の評価を適正に行う
中途採用者の評価を適正に行うことは、公正を期すためにも大事なポイントです。前職でのキャリアやスキルを買われて中途採用したとしても、その後の働きぶりを定期的に見ていく必要があります。そして評価を加えることにより、給料を決定していくという形が適当であるといえます。
給料決定の基準を明確化
既存社員が中途採用者に対し不満を持たないためには、給料決定の基準を明確化することが大切です。基準がはっきりしていればそれに則り給料が決定されるので、何の問題もありません。中途採用者も基準に照らし合わせて給料を決定するのが良いでしょう。
基準の公開
基準を広く公開することも、既存社員に不満をもたせないために大切なことです。いくら基準に則り中途採用者の給料を決定したといっても、基準が分からなければ、透明性はなくかえって疑いの目で見られてしまいます。公平を期すためにも、基準を公開することが重要です。
中途採用の給料の決定には気を付けよう
ここまで、中途採用者の給料の決め方について見てきました。給料の決め方は企業によって違いますが、概ね4つの方法に分かれます。転職希望の方は、応募前にどの方法で決められるのか調べておくことをおすすめします。
給料決定の方法によっては、自分に向かない企業だという判断もつきますし、逆に売り込むチャンスだと認識することができます。中途採用の給料の決定方法には十分に注意が必要だといえるでしょう。