売上予算計画を立てるための8つの手順|おすすめの書籍2選とメリット

財務・資金

売り上げの予算計画とは?

企業が運営・経営を続けて存続していくためには、利益が必要です。利益とは、事業にかかる経費を売上から除いたものを意味する言葉で、売上が多ければ多いほど、企業の経営は安定します。

企業が利益を出すためには、「予算計画」が重要になりますが、そもそも予算計画とはどのようなものなのか、わからない方も多いと考えられます。

そこで今回は、「売上予算計画」について、その目的や立て方などを考察・ご紹介していきます。

売上予算の目的

まずは、売上予算を出す目的について、考察していきます。

商品やサービスを開発・販売するには、さまざまな経費がかかります。その経費が、開発・販売した商品やサービスの売上よりもかかってしまうと、赤字になってしまい、企業の経営にも影響が出る危険性があります。

ですから、新商品や主力サービスなどを開発・販売した場合は、どれくらいの経費がかかり、どれくらいの売上が出るのか、売上予算を考えることは重要です。

売上予算のメリット

続いては、売上予算について考えるメリットを考察していきます。

上記でも述べたように、商品などの開発費や人件費などが、その商品の売上よりもかかってしまうと、会社の経営さえも危うくなってしまう危険性があります。

しかし、その商品やサービスがどのくらいの売上になるのか、売上予算について考えることで、ある程度の売上や利益を予想することが可能になると考えられます。

売上予算計画の立て方を8つの手順でご紹介!

売上予算がどのようなものなのか理解したところで、続いては売上予算計画の立て方について、考察していきます。

単に予想や何となくの金額を考えるだけでは、売上予算計画を立てることはできません。

ステップや手順などを理解して考えることで、より確実で信頼できる立て方で売上予算計画を立てることができると考えられそうです。

売上予算計画の全体的手順

早速、売上予算計画の立て方について、考察していきます。

今回は、全体的な流れや過程をもとに、各過程やステップですべきことについて考えていくので、売上予算計画の立て方を考える際の参考にしてみて下さい。

1:過去の実績・データの分析

売上予算計画の立て方の基本として、まずは過去の実績やデータの分析から始めることが重要です。

過去の類似商品がどのような売上を記録しているのか、近年の自社の実績がどのようになっているのかなどについて、正確な数字などをもとに考えることで、新商品やサービスの売上予算もより確実に立てやすくなると考えられます。

また、過去の実績などを参考にすることで、新商品などの売上を上げるヒントが見つかることもあります。

2:会社全体・事業部ごとに目標利益を設定

過去のデータや実績などから、おおよその予算や傾向を理解したら、続いては会社全体の目標と部署やチームごとの目標を定めていきます。

会社全体でどれくらいの利益を出したいのか、最終的な目標を考えるだけでなく、部署やチームが具体的にどのように、またどれくらい頑張れば良いかの目安とするための、身近な目標も決めることが、売上予算計画の立て方の基本と言えそうです。

3:実行計画の作成・発表

会社全体と各部署・チームでの目標が決定したら、続いては実行計画の立て方について考えていきます。

目標を達成するために、具体的にどのように実行し、プロジェクトや開発・販売を進めていけば良いのか、手法や経費などを出します。

全てが決定したら、晴れて実行計画として発表され、今度は計画を実行するために実際に業務に励むことになります。

4:実行計画に基づいて取り組む

実行計画が決定して発表されたら、今度は実行計画に基づいて実際に業務に取り組み、行動に移します。

後述でも触れますが、最初は様子を見ながら業務をすることや、計画どおりにプロジェクトなどを進めていくために調整しながらの実行する場合も、多いと考えられそうです。

5:実行計画と実際の数字の比較

上記でご紹介した立て方で考えた実行計画に基づいて、ある程度業務をしてみた結果、どのような数字や結果になったのか比較することも大切です。

実行計画と実際の数字を比較して、差などがあまりなければ、売上予算計画の立て方に問題がなかったことになり、今後も計画どおりに進めていっても問題ないと考えられます。

しかし、実際の数字が計画よりも低い場合は、計画の立て方などに問題があるため、改善する必要がありそうです。

売上予算決定の具体的な手順

上記で取り挙げた計画の立て方で考えた実行計画が順調だった場合は、売上予算を決定していくことになります。

そこで続いては、具体的な売上予算計画の立て方や決定方法などについて、考察・ご紹介していきます。

6:目標とする利益を算出する

利益を算出する場合は、いくつかの段階別に算出することが大切だと言われています。

会社の上層部が出す指示に従って目標の利益を決定すると、目標利益が大きすぎる可能性もあります。ですから、上層部などによる目標利益などの他に、確実に出る売上から得られる最低限の利益やまずは達成したい目標の利益なども、決定した方が良いとされています。

7:人件費や経費などのコストを算出する

利益とは、商品などの売上から、人件費や経費などを抜いた金額を指すと言われています。

ですから、目標利益や実際の利益を算出するには、人件費や各経費などのコストがどれくらいかかるのかについても、正確に算出しておく必要があります。

コストの算出は、甘く見積もって行うと、売上予算計画の実行・遂行に支障や狂いを生じさせる原因となる危険性もあります。ですから、コストは正確に算出することが大切です。

8:本社で負担する分の費用を算出する

人件費や経費などを算出したら、最後に本社で負担する分の経費がいくらなのかも、算出していきます。

企業が負担するコストなどを算出することで、最終的な利益が決定します。その利益が、売上予算計画と同じくらい、もしくはそれ以上であれば、成功と言えそうです。

反対に、売上予算計画よりも下回る結果だった場合は、何が問題だったのかを考えることが大切です。

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売上予算の立て方についておすすめな書籍2選

最後に、売上予算の立て方を学ぶのに役立つ書籍をご紹介していきます。

売上予算の立て方について、より詳しく学びたい方は、ぜひ参考にしてみて下さい。また、売上予算の立て方だけでなく、達成する方法やノウハウについて説明している書籍もあります。この機会にぜひ、売上予算を達成するノウハウについても学んでみることをおすすめします。

1:売上予算の必達マネジメント(大塚直義)

「売上予算必達のマネジメント」という書籍は、タイトルどおり売上予算について学ぶことができる書籍です。

また、売上予算の立て方だけでなく、売上予算を必達させるための方法についても説明しており、実例などを上げて詳しく説明されているため、事業経営のテクニックやノウハウについて詳しく学ぶことができます。

中小企業が実際の現場でつかえるノウハウとして、ここまで実用的に解説された本は今までになかったです。予算マネジメントの解説本とは違い、今の中小企業が必要とするであろう内容が凝縮されているなという印象です。最後までしっかり読むと、色々な本を読んで今まで自分の会社では出来ないと思っていた方もどう会社へ仕組みを導入していくかが見えてくるかと思います。私が企業経営に携わる方にオススメ出来る本ベスト3には入る傑作です!

https://www.amazon.co.jp/%E5%A3%B2%E4%B8%8A%E4%BA%88%E7%A…

2:利益を生み出す「売上計画」達成のシナリオ

「利益を生み出す「売上計画」達成のシナリオ」という書籍は、売上予算の立て方と、実際に売上予算を達成する方法の2種類から、売上予算について説明している書籍です。

達成できる売上予算の立て方だけでなく、立てた売上予算をどうすれば達成するのかに関するノウハウについても学ぶことができるため、初心者から売上計画を必達させたい幹部クラスの人までおすすめの書籍と言えそうです。

売上予算計画の立て方を知り会社経営に役立てよう

いかがでしたでしょうか。「売上予算計画の立て方」をテーマにして、売上予算計画の意味や立て方、売上予算計画の立て方を学ぶのにおすすめの書籍などについて、考察・ご紹介しました。

売上予算は、企業の方針や経営を左右することもある、重要な要素です。売上予算計画の立て方をしっかり学び、またどうすれば売上予算を達成できるのかについても、この機会に考えて事業や経営に役立ててみて下さい。

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