ASPとは
ASP(アプリケーションサービスプロバイダ)とは、インターネット経由でアプリケーションを提供するサービスや、事業者を指します。
購入したアプリケーションをインストールして使うのではなく、Webブラウザからサービスにアクセスして利用するので、初めての人でも登録と簡単な設定でアプリケーションを使えます。
ASPには、ECサイト構築、財務会計やグループウェアなど、多様なサービスがあります。
ECサイト向けASP11選
ECサイト向けASPは、開設したいショップによってさまざまなサービスがあります。
個人でも低コストで参入できる小型店向けASPや、ある程度のコストをかけ、厚い運営サポートも受けられる中~大規模運営に適したASPがあります。
1:BASE(株式会社BASE)
BASEは初めてECサイトを構築する人にはかなり入りやすいASPです。初期費用・月額費用が無料で、商品が売れた時に販売手数料、決済手数料が徴収されます。
「BASEかんたん決済」というエスクロー決済サービスがあるので、初めての人でも入金管理が楽にできます。
また、Instagramのショッピングサービスを通して、Instagramの投稿から直接BASEの商品を購入してもらうことも可能です。
2:STORES.jp(株式会社ブラケット)
STORES.jpは「最短2分で」を謳い文句にしている、BACEと並んでECサイトを低コストで始められるASPです。月額無料の「フリープラン」でも定期購入機能が搭載されており、毎週~3ヶ月の幅で細かく期間設定ができます。
月額980円の「プレミアムプラン」に申し込むと、予約販売やクーポン発行など、カスタマイズ性がぐっと上がり、独自ドメインを使った本格的なストア運営ができるようになります。
3:おちゃのこネット(おちゃのこネット株式会社)
おちゃのこネットは、3つのプラン全て有料ですが、初期費用、販売手数料は無料なので、コストパフォーマンスの良いASPです。「おちゃのこ決済」という独自の決済サービスもあり、知識の少ない人でも気軽に始められます。
個人で開設する場合は、「ベーシックプラン」がおすすめです。400以上のテンプレートが自由に選択できるので、自分のイメージに合わせて選ぶだけで、おしゃれなECショップが作れます。
4:イージーマイショップ(株式会社システムリサーチ)
イージーマイショップは「視覚」に訴えるECサイト構築に適しています。
商品画像を高解像度で登録できる上、マウスオーバーで拡大する「オートZOOM」機能で、商品の細部まで見てもらえます。YouTube動画やスライドショーの掲載スペースもあります。
ショップのテンプレートから独立した商品フレームのテンプレートは、大小の画像が不揃いに並ぶメリハリのきいたレイアウトで、眺めるだけでも楽しめます。
5:カラーミーショップ(株式会社GMOペパボ)
カラーミーショップは、「日本最大級のECショップASP」と言われるとおり、個人から中小企業まで幅広く利用されているASPです。
豊富な機能でカスタマイズもしやすく、公式WordPressプラグインがあるので、ブログとショップを両立したい人にも向いています。
開店時のサポートやセミナーなど、運営支援も手厚く、初心者はもちろん、実店舗を持つ人、製造専門だった人でも使いやすいASPです。
6:MakeShop(GMOメイクショップ株式会社)
MakeShopは上記のカラーミーショップと同じGMO系列のECサイト向けASPです。中~大規模のECサイトを構築するのに向いており、拡張性が高く、会員制やBtoB向け、年齢制限向けのオプション機能が充実しています。
メールやWebサイトだけでなく、電話でもサポートを受けられるので、メールだけでは心許ない人も安心して利用できます。長期的にECサイトを運営するのに適したASPです。
7:TEMPOSTAR(NHN SAVAWAY株式会社)
TEMPOSTARは、複数のECサイトを一元管理できるASPです。Amazonや楽天など、複数のモールやASPで展開しているECサイトの在庫管理や、受注・販売管理といった日々の運営を、1画面で行えます。
1つの店舗に商品を登録するだけで、全店舗の同時出品が可能など、運営が徹底的に効率化されます。料金は登録商品数で変わる定額プランに、月の受注件数による課金を合わせた金額になります。
8:CARTSTAR(NHN SAVAWAY株式会社)
CARTSTARはTEMPOSTARと同じ会社のASPですが、こちらは「リアルと同じ接客」をECサイトで展開するASPです。
性別、購入回数でのショップデザイン切り替えや、顧客の属性やレベルに合わせたキャンペーン展開、サイト離脱者へのポップアップなど、徹底した接客サービス機能を備えています。
上記のTEMPOSTARとも連携し、見込み客からリピーターへと、顧客のファン化促進、LTVの向上を狙えます。
9:ショップサーブ(株式会社Eストアー)
ショップサーブは、創業20年になる老舗ASPで、月商1,000万円レベルのECサイトを運営するための機能とサポートを備えています。
サイト構築時から、商品ジャンルに沿った機能の他に「売れる条件」「成功事例」が表示され、運営を理解しながら作業を進めていけます。
専任の担当者がサポートに当たり、開店前から運営の各種サポートや運営セミナー開催など、手厚い支援で店舗運営を支えます。
10:Live Commerce(株式会社デジタルスタジオ)
Live Commerceは、「越境EC」に特化したASPです。海外、あるいは国内の外国人向けのECサイト制作に対応しています。
言語は日本国、英語の他に中国語(簡体字、繁体字)に標準対応し、ページに合わせて対応通貨も円、USドル、人民元から適切な通貨に切り替えられます。決済もPayPal、中国向け決済に複数対応するので、多言語の知識が無くても海外向けECサイトを運営できます。
11:aishipR(株式会社ロックウェーブ)
aishipRは「スマホで売れる」をキャッチコピーにした、モバイルファーストのレスポンシブ特化形ECプラットフォームです。高機能かつ柔軟に市場のニーズに対応する、新世代「第三世代ECサイト構築プラットフォーム」に当たります。
スクロールだけで全ての情報を確認できるワンページデザインで、ログインすれば会員は1クリックで購入可能など、スマホ購入でも入力回数や入力ミスを減らせる仕様になっています。
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ECサイトASPの特徴3つ
ECサイト向けASPは、サービス内容やコストにそれぞれ特徴がありますが、根本的な機能はどれもほぼ同じものを備えています。
自身で設定する大規模ショップ向けパッケージやオープンソースとASPの違いは、主に3点挙げられます。
1:初期投資を抑えられる
ECサイト開設は初期費用が高額になりがちですが、ASPを利用することで抑えることができます。
独自に行うECサイト開設は、カートシステムの購入、インストールするサーバーの準備から始まり、自身で構築するにせよ外部に委託するにせよ、開設までの費用が数百万となる場合もあります。
ASPでかかる初期費用は無料から数万円なので、スタート時の投資を大幅に低くすることができます。
2:すぐ導入が可能
ECサイト向けASPは始めからECサイトに必要な基本機能を備えている上、Webブラウザからアクセスして構築するので、導入がスムーズです。
独自でカートを設置するには、インストールや設定、カスタマイズに時間や専門知識が必要となります。ASPなら初めてECサイトを持つ人や、Webサイト制作にあまり慣れていない人でも、専門知識を必要とせず設置できます。
3:サイトのカスタマイズは基本的に制約がある
ECサイト向けASPは導入が簡単な反面、細かいカスタマイズは自由度が低くなります。商品や画像の登録に制限があったり、決済方法や配送方法が限られるなど、必ずしもASPの機能やデザインが希望に一致するとは限りません。
有料プランなら自由度の高いASPもあるので、後々必要となりそうな機能が容易に追加できるかも、ASP選択時の重要なポイントになります。
ECサイトのASPの特徴を理解し賢く利用しよう
ECサイト向けASPは、簡単に低コストで始められるのがメリットです。個人や小規模店舗なら、小規模向けの低価格ASPで始めるのが良いでしょう。
一方、規模が大きくなってから他のASPに乗り換える際、データの再登録やURLの変更など、労力と時間を多く費やす一面もあります。
自身が開きたいECサイトのコンセプトに合う機能を持つASPを、広く長期的な視点で選びましょう。