人事部って?人事部の主な仕事内容13個|人事部に向いている人の特徴5つ

組織・人材

人事部とは

「人事部」という言葉を知っているけどどんなことをする人のことなのか、よくわからない人も多いのではないでしょうか。人事部とは、企業の中で「人材」に関わる仕事をする人のことをいいます。

「人材」に対して最終的な判断や指示をする仕事が「人事部」の仕事であるといえるでしょう。採用や部署の振り分けに関わっているのも人事であるといえます。「人材」を最大限活かすにはどうすればよいか、決めるのが主な役割になります。

人事部の会社の立場

企業や会社から見て「人事部」は、「裏方として人材面から企業を支える」といった立場になるといえます。総務部や経理部と同様、「間接部門」といった立場に分類される役職です。

良い人材選びや、社員のモチベーション維持に深く関わるのが人事部であるといえるでしょう。裏方であるがゆえに目立つ仕事は少ないですが、企業や会社の存続に関わっていく大事な役職であるといえます。

丸分かり!人事部の主な仕事内容13個

「人事部」とは、具体的にどのような仕事内容があるのでしょうか。以下の記事では、人事部に関する主な仕事内容を紹介します。

人事部を目指す人や、人事部が気になる人は必見です。ぜひ、参考にしてみてください。「人材」という要素に絞った仕事をする人事部について知り、日常や仕事上でどのように関わってくるのか、理解を深めましょう。

1:新入社員の入社手続き

新入社員から種類多岐にわたる書類を提出してもらい、入社手続きを行うことが、人事部の仕事のひとつです。新入社員が問題なく入社するために、ミスがないか細かくチェックを行う重要な仕事であるといえます。

また、同時に新入社員分の勤怠管理システムを入力したり、賃金通帳や名簿などの作成も行ったりすることが必要です。滞りなく新入社員が入社できるよう、環境を整えるのが人事部の仕事であるといえるでしょう。

2:退職手続き

社員が退職する際に、それまで入っていた保険や税金管理などを行い、スムーズな退社のサポートを行うことも人事部の仕事になります。退職が決まり次第、必要書類の交付や回収を確実に行うことが重要です。

退職金の手続きも仕事内容に入ります。また、さまざまな役所に書類を提出するため、確実な実行が大切になる仕事になります。リスト化しておくと間違いなく遂行することができるのではないでしょうか。

3:給与計算・支払い

毎月、給料日に合わせた給与の計算、支払いを行うことも人事部の主な仕事になります。また、ボーナスがある月には賞与計算を行ったり、12月になれば年末調整といったイレギュラーな給与計算にかかわる業務にも携わる大事な仕事であるといえます。

具体的には、社員情報の確認から給与計算、振込と明細の作成を行います。住所変更があった際にはその登録も行うことになります。特に人材と密接に関わっていることがわかる業務です。

4:社員情報の管理

多くの企業や会社に存在する、社員の情報を一括管理する社員台帳や社員名簿を取り扱うことも、人事部の仕事に入ります。まさに「人材」そのものに関わる仕事であるといえるでしょう。

氏名や年齢はもちろん、連絡先や住所、それに加えて配偶者の有無や職歴なども保存されています。個人情報の宝庫のため、人事部の信頼に関わる重要な役割です。くれぐれも流出などしないよう気をつけなければなりません。

5:人事企画業務

人事部の仕事である「人事企画業務」は、「どの人にどのような仕事をまかせるか」「どの部署に配属させるのか」を決める作業になります。人事部の人間観察力が大いに関わってくる仕事といえるでしょう。

人事部の仕事のイメージとして、人事企画業務を連想する人も多いくらい、代表的な仕事なのではないでしょうか。何人くらい新入社員を採用するのか、といった計画も人事部が決めていきます。

6:採用・雇用業務

人事部の表立った仕事といえば、「採用や雇用に関わる業務」でしょう。人事部が関わって決定された採用計画に基づいた新入社員の募集を行い、実際の採用や不採用の決定に携わります。また、募集してもらうために企業や会社の魅力を発信していくことも、人事部の大切な仕事になります。

就職や転職のイベントに足を運んでPRを行ったり、最近ではSNSで魅力の布教を行ったりする企業も増えてきています。

7:教育・育成業務

無事採用が決まった新入社員に「研修」を受けてもらうことも人事部に関わる仕事です。社会人としての常識やマナー、自身の会社の知識などを身につける機会を設ける大事な仕事になります。

新たに管理職となる人に向けての研修の用意も人事部がやります。プレイヤーからマネージャーとしての意識転換を促すことで、企業全体のモチベーションにも関わる大事な業務です。アンケートなどを通した配置部署の検討なども行います。

8:制度・環境の整備

企業に大きく関わる人事部の仕事として、「社員が働きたいと思うことができる企業の雰囲気・環境作り」も挙げられます。評価や報酬制度といったものを設けることで社員のモチベーションをあげる、いった政策がよく行われています。

また、ハラスメントのない環境作り、それに対する対策を行うことも大事な業務になります。最近ではダイバーシティの設立実現も人事部の仕事とされています。

9:来客応対

会社にお客さんが来た際、対応者が到着するまでの時間、待合スペースや会議室に案内する、といった来客対応の仕事も人事部が行います。来客にお茶を出すなどら飲み物やお茶菓子の用意も担当します。

基本的なビジネスマナーが必要となり、企業の面目にも関わる業務です。失礼のない対応を心がけることで、企業のイメージアップにも繋がるといえます。会議室の準備を行うこともあり、人材が関わる部屋の業務も人事部の担当です。

10:社会保険・福利厚生

社員全員に関わる社会保険や福利厚生に対する契約、社員情報の更新なども人事部が行います。手続きや保険料の払い込みには、当然締切が設けられているため、日時に敏感でいることが大事になります。

また、締切を守らない社員への対応も必要になるため、それらを円滑に進めるためのコミュニケーション力を養うべきといえるでしょう。スケジュール管理と作業スピードが求められる仕事です。

11:契約、契約書管理

社員に関わるあらゆる契約や、時期的な社員情報の更新などを行うことも人事部がやることになります。雇用契約書に代表されるような、各種契約書の管理も人事部が担う大切な業務です。

住所や連絡先など、社員の個人情報を扱う人事部ならではの仕事であるといえるのではないでしょうか。個人情報の更新が必要な社員がいないか、常に気を配っていることが大切です。こちらの業務もコミュニケーション力が必要となるといえます。

12:安全衛生管理

人事部の仕事として挙げられる「安全衛生管理」ですが、名前だけではピンと来ない人も多いのではないでしょうか。安全衛生管理とは、社員の健康や安全面に関する診断や通知、指導を行い、労働環境の改善などに繋げていく業務になります。

所轄の労働基準監督署長へ、それぞれの社員の健康状態などを報告することも仕事に含まれるため、確実なやりとりを行うことが重要になります。まさに、「人材」に関わる仕事であるといえます。

13:従業員の健康管理

前に述べた「安全衛生管理」の中に含まれる仕事になりますが、「従業員の健康管理」が人事部の仕事になります。健康診断への参加を促し、結果をそれぞれ記録します。

結果に大して医師からの意見を聴取することも仕事のうちです。企業全体の運営を滞りなく行うためにも、社員それぞれの健康管理が大事になります。健康を保持するための保健的な指導も行っていき、社員が健康的に働くことのできる環境作りをします。

人事部に向いている人の特徴5つ

人事部の主な仕事内容を挙げてきましたが、実際に人事部として働くことにぴったりな人とは、どのような特徴をもっているのでしょうか。以下の記事では、人事部に向いている人の特徴について解説していきます。

「自分の性格や、やりたいことに合っている」と感じたら、人事部を目指してみるのもよいでしょう。ぜひ、参考にしてみてください。

1:人間観察力がある人

人事部として重要になる、大きな要素といえば「人間観察力」です。人間観察力がないと、適切な人材配置をすることができず、企業の存続にも関わります。

採用する人材を決める際にはもちろん、社員の性格や特技を見極め、企業がうまく運営できるよう人材配置をしていくためにも、人間観察力は必要不可欠な要素であるといえます。

2:裏方に徹することができる人

意外と大事な要素として挙げられるのが「裏方に徹することができる」という点です。人事部は表立ったことが少ない仕事になるため、裏方として働くことのできる人が必要になります。

企業を影から支える大事な役目をになっているのが人事部です。裏方として成果を発揮できる人に向いている仕事であるといえるでしょう。

3:秘密を守れる人

人事部は、社員の個人情報を多く扱う役職のため、「秘密を守ることができる」という点はかなり重要視されます。個人情報をペラペラと漏らすような人事部では、企業が成り立たず、社員も離れる危険性があります。

どんなことがあっても秘密を守ることができる人事部は、企業にとって必要な、信頼のおける人材になり得るといえます。

4:協調性のある人

目立たない要素ですが、必要なのが「協調性がある」といった点でしょう。前に記述のとおり、あらゆる仕事に関して、コミュニケーション力が必要となる場面が出てきます。

円滑にさまざな契約や更新を行うためにも、協調性がある人というのは、人事部に必要な要素であるといえます。

5:情に流されない人

人材配置を担う人事部として必要不可欠な要素が「情に流されない」ことです。社員と仲良くすることは大切ですが、深入りしすぎて社員に甘くなると、企業の存続に関わります。

不適切な人材配置で運営がままならない、といった事態が起きないようにするためにも、情に流されないことが大切です。

人事部の仕事内容を理解しよう!

人事部がどのような仕事をしている役職なのか、どのような人に向いている仕事なのか、理解することができたでしょうか。企業を裏から支える重要な役割であることがわかったでしょう。

ぜひ、参考にしてみてください。紹介したような仕事を担いたいと感じた人は、人事部という役職に挑戦してみるとよいでしょう。

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